ブレーカーが上がらないときどのように対処すれば良いかわからないという人も多くいるのではないでしょうか。こちらの記事ではブレーカーが上がらない時の原因と対処法を詳しく解説します。
知っておくと便利なブレーカーが上がらないときのためにできる事前準備も紹介しているので、ぜひ参考にしてください!
タイプ別にブレーカーが上がらない原因をチェック 【タイプ別】ブレーカーが上がらない原因
ブレーカーが上がらない原因その1 ■【アンペアブレーカー】が上がらない原因は?
アンペアブレーカーが上がらない場合は、家の中で使用している電気製品が使用可能な電力キャパシティを超えている可能性があります。
アンペアブレーカーは別名契約ブレーカーといわれており、電力会社と契約している契約アンペア以上の電力を使うと落ちてしまいます。
電気使用量が多すぎることが原因でアンペアブレーカーが上がらないとき、家全体の電力が供給されていない状態になります。
アンペアブレーカーが上がらないときの対処方法
対処法としては消費電力の大きい家電製品のコンセントを抜いてから、アンペアブレーカーのスイッチを上げましょう。
契約アンペア数はスイッチ周辺に記載されているので確認する必要があります。家電製品がすべてオンの状態でアンペアブレーカーのスイッチを上げてしまうと危険が及ぶ場合もあるので注意しましょうね。
ブレーカーが上がらない原因その2 ■【漏電ブレーカー】が上がらない原因は?
漏電ブレーカーが上がらない場合は、室内のどこかで漏電している可能性があります。漏電ブレーカーは漏電遮断器とも言われており、漏電を感知すると自動で給電をカットする仕組みです。
漏電ブレーカーが落ちてしまったら対処方法としては専門業者に依頼するのが良いでしょう。漏電箇所を特定することで該当の部屋のみ電力供給を止められるので、他の場所では電気を使えるようになります。
漏電ブレーカーが上がらないときの対処方法
①安全ブレーカーをいったんすべて落とし、アンペアブレーカーだけ上げる。
②漏電ブレーカーを上げる。
③安全ブレーカーを一つずつ上げていき、漏電ブレーカーが落ちた直前に上げた安全ブレーカーを特定する。
以上の方法で安全ブレーカーを特定し、該当箇所の安全ブレーカーだけ上げずに他の安全ブレーカーを上げれば完了です。その間に漏電対応を専門業者に依頼しましょう。
ブレーカーが上がらない原因その3 【安全ブレーカー】が上がらない原因は?
安全ブレーカーが上がらない場合は、特定の部屋での消費電力が極端に増えた可能性があります。安全ブレーカーは部屋ごとに回路が分かれているため、落ちた安全ブレーカーの繋がっている部屋をカンタンに特定できるでしょう。
住宅によって変わりますが電流を送れる範囲は限られているため、一定量を超えた電気を使うと安全のためにブレーカーが落ちることがありますね。
安全ブレーカーが上がらないときの対処方法
落ちた安全ブレーカーがつながっている部屋の電化製品をオフにしてから安全ブレーカーを上げましょう。それでもブレーカーが上がらない場合は専門業者に復旧作業を依頼する必要があります。
キッチンやお風呂場など多くの電気製品を使用する部屋は安全ブレーカーが落ちやすいので注意しましょう。
実はいくつもの可能性がある? 原因がはっきりしない時に確認する方法
原因がはっきりしない時に確認する方法その1 ■周囲の家が停電していないか
周囲の家が一斉に停電している場合は近隣の電力トラブルである可能性が高いですね。そのときは電力が回復するのをただ待つのみとなります。
夜間は近隣の家庭に一切電気が灯っていないので判断しやすいですが、日中は信号機などを見て判断すると良いでしょう。電線が切れているトラブルなどの場合は危険なので近づかないようにしましょうね。
原因がはっきりしない時に確認する方法その2 ■直前に落雷があったか
家の避雷針に落雷があると配線を守るためにブレーカーが落ちる場合があり、落雷が原因で落ちるのは漏電ブレーカーです。落雷によって安全機能が働いて漏電ブレーカーが落ちた場合は、スイッチを一度下まで下げきってから上げなおすと上がる場合があります。
一時的にブレーカーが上がらない場合があり、そういうときは少し時間を空けてからブレーカーを上げましょう。
原因がはっきりしない時に確認する方法その3 ■火花が出ていないか
漏電などで行き場を無くした電力が一定以上溜まると火花が出る場合があります。火花が出ている場合はブレーカーが既に故障しているなどの原因も考えられるので注意が必要です。
漏電しているにもかかわらずブレーカーを何度も上げ下げしていると、負荷が掛かって新たなトラブルに発展してしまう場合もあるので気を付けましょう。
原因がはっきりしない時に確認する方法その4 ■焦げている臭いがあるか
ブレーカーから焦げ臭さを感じられる場合、分電盤で漏電している可能性があります。または電気回路でショートしている場合もあります。
何かが焦げている場合は部品交換などの対応が必須になります。そのため無理やりブレーカーを上げたりせずに専門業者に連絡しましょう。
困ったときは専門家に相談! 原因が分からない場合は電力会社か専門業者へ連絡
どうしてもブレーカーの復旧方法が見つからないときや故障の可能性がある場合は、専門業者へ連絡して修理依頼をすると良いでしょう。
しかしアンペアブレーカーだけは地域の電力会社の所有物です。部品交換などは担当の電力会社で対応してもらう必要があるので連絡しましょう。
専門業者に修理や部品交換を頼む場合の費用相場は作業費が5,000円~で、そこに部品の代金が加わるという程度です。分電盤が焼け付いていて、そっくり交換しなくてはいけない場合は30,000円程度かかる場合もあります。
ブレーカーが上がらないとパニックになって冷静な判断ができない可能性があります。不要なトラブルを回避するためにも、自分の住んでいるエリアの費用相場や優良業者はあらかじめ確認しておくと良いですね。
新しい家のブレーカーが上がらない時は? 新居でのブレーカー確認方法
新居に引っ越しをして、もしブレーカーが上がらなかったら焦ってしまいますよね。最後に確認してから入居まで期間が開いている場合は、漏電が起こっている可能性もあるので上述した漏電確認ステップを試しましょう。
漏電などのトラブルが無くブレーカーが上がらない場合は電力開通の不備を疑う必要があります。従来の電力メーターを使っている住宅の場合は入居時に電力開通手続きをしますが、ブレーカーを上げればそのまま電気を使えますよね。
しかしデジタルで電気の使用量を測定するスマートメーターを採用している住宅の場合、遠隔で開通作業をしてもらう必要があります。そのため開通手続きをしていないと、ブレーカーが上がらないというトラブルになることもあるので注意が必要です。
もし開通手続きに不備があった場合は、地域の電力会社にすぐ電話で相談しましょう。
ブレーカーが上がらないときに役立つ もしものために準備しておくこと
ブレーカーが上がらないときのための準備その1 ■非常用ローソク
夜間にブレーカーが上がらなくなったら明かりの確保が最優先になりますよね。乾電池で点くランタンなどもありますが、やはりローソクは準備しておくと良いでしょう。
最大24時間継続して使える大容量カップなので安心感がありますね。耐熱容器に入っているタイプなので場所を選ばず安全に使用可能です。
ブレーカーが上がらないときのための準備その2 ■ソーラーバッテリー
キャンプなどで使えるポータブルソーラーパネルです。ブレーカーが上がらず、夜間に電気の供給がなくなると不便ですよね。
ソーラーパネルなら太陽光で最低限の電力を蓄電して使えます。IP65防水なので急な雨などでも壊れにくいのがポイントですね。
ブレーカーが上がらないときのための準備その3 ■非常食マジックライス
ブレーカーが上がらないと食事の支度にも不備が出ますよね。冷蔵庫を開けてしまうと内部の温度が上がって食材が腐りやすくなります。
非常食を用意しておけば電気が使えなくても食事を済ませられますね。5年間保存しておけるので、もしものために準備しておくと良いでしょう。
ブレーカーが落ちる原因も知っておくと便利 ブレーカーを落とさないように注意しよう
ブレーカー自体の経年劣化や故障でブレーカーが上がらなくなってしまうこと以外の場合、多くはブレーカーは落ちる原因があります。
ブレーカーの落ちる原因をしっかりと把握することで、ブレーカーが上がらない事態を未然に防げるでしょう。ブレーカーが落ちる原因を詳しく解説している記事もぜひ参考にしてください!
ブレーカーが落ちる原因は?予防策とアンペア一覧もご紹介! | タスクル
https://taskle.jp/media/articles/984ブレーカーが落ちると電気の使い過ぎを疑いませんか?ブレーカーが落ちる原因はいくつかあり、電気の使い過ぎとは言い切れません。そこで今回は、意外と知らないブレーカーが落ちる原因や予防策などをご紹介します。