ウリハムシの効果的な駆除方法とは？家庭菜園で役立つ予防方法も紹介

ウリハムシをどのように駆除したらよいか分からないという人も多くいるのではないでしょうか。家庭菜園でウリハムシ被害にあうと、驚くほどはやく大切な野菜が食い荒らされてしまいます。

こちらの記事ではウリハムシの効率的な防除方法を簡潔に紹介します。家庭菜園を行っている人のために農薬を使わないペットボトル補殺器の作り方も解説しています。こちらの記事を参考にしてウリハムシ対策を徹底しましょう！

家庭菜園で困る害虫
ウリハムシとは？

ウリハムシってどんな虫？
■ウリハムシの特徴

ウリハムシは体長7ミリ程度の小さな昆虫で、主にウリ科の植物を好んで餌にします。春から夏にかけて発生する葉虫の一種で、成虫は葉っぱ幼虫は根っこを食します。

幼虫は見た目がうじ虫に似ており、孵化後3~5週間程度地中で暮らします。そのあと土の中でさなぎになり成虫へと変態する準備をします。

成虫は黄褐色で堅い甲羅に覆われており、ウリハムシモドキやクロウリハムシと見間違えられることがあるので注意しましょう。

ウリハムシの被害にあうとどうなるの？
■被害にあいやすい野菜と被害の特徴

ウリハムシの被害にあいやすい野菜はキュウリ、スイカ、メロン、カボチャなどウリ科の野菜です。ウリ科以外の野菜であればインゲンや白菜の被害が報告されています。

ウリハムシの成虫によって食べられた葉っぱは網目状の傷が付きます。中には円形の穴が空いてしまう場合もあるのでよく観察しましょう。

成虫は葉っぱを食べて栄養を補給した後地面に卵を産み、幼虫は地中で孵化し根っこを食べて大きくなります。ウリハムシは根っこ付近で孵化する場合と外から飛んでくる場合とがあるので、どちらも気を付けなくてはいけません。

作物を守るおすすめの対策方法を紹介
ウリハムシを駆除するおすすめの方法3つ

ウリハムシを駆除する方法その1
■スプレータイプ殺虫剤

家庭菜園でもっともカンタンなウリハムシの駆除方法は園芸用殺虫剤をスプレーすることです。市販の殺虫剤は幅広い害虫に効果がありおすすめです。

農林水産省に登録済み殺虫剤は葉裏に潜むウリハムシもしっかりと駆除できるのでぜひ活用しましょう。ウリ科の野菜を苗から栽培している人は初期段階から殺虫剤を活用して野菜を守ることが大切です。

アース製薬の『アースガーデン園芸用殺虫剤オールスタースプレー』は登録済商品でありスプレーするだけの手軽さなのでおすすめです。

ウリハムシを駆除する方法その2
■幼虫用農薬

上述したように幼虫は地中で3~5週間ほど成長し、その間に根っこは甚大な食害を受けてしまいます。そのためウリハムシの幼虫もしっかりと駆除していかなくてはいけません。

ウリハムシの幼虫に効果的な農薬はダイアジノン粒剤など地中に散布するタイプの農薬です。殺菌剤としての効果もあるのでウリ科の野菜付近の土に混ぜ込むようにして使いましょう。

おすすめは住友化学園芸の『ダイアジノン粒剤3』。土に混ぜ込むだけで良い粒剤なので初心者でも簡単に使うことができます。

ウリハムシを駆除する方法その3
■草木灰（そうもくばい）

ワラや落ち葉、枯れ木などを燃やして作る灰はリン酸やカリウムを含むため栄養価の高い土にするために効果的です。草木灰を撒いた周辺はアルカリ性の土になります。

草木灰を葉っぱにふりかけると灰のアルカリ成分が葉っぱに薄い膜を張り、虫が寄り付かなくなるでしょう。肥料と薬剤療法の効果がある草木灰は植物の病防止にも効果的です。

家庭菜園におすすめ農薬を使わない防除対策
ウリハムシを予防する方法３つ

ウリハムシの防除方法その1
■防虫ネット

防虫ネットはもっともカンタンなウリハムシの防除方法として人気があります。幼苗期からしっかりと防虫ネットでガードすることでウリハムシの被害を極力抑えられるでしょう。

ウリハムシの体長を考慮し、防虫ネットの目合いは1ミリ以下のものを選ぶことをおすすめします。また銀糸が織り込まれているタイプの防虫ネットであれば、太陽の光をよく反射するためウリハムシだけでなく多くの病害虫に効果があります。

シンセイの防虫ネットは最大5メートルの長さが自慢！ウリハムシだけでなく害虫が気になる庭の植物に簡単にかぶせることができますよ。

ウリハムシの防除方法その2
■シルバーマルチ

シルバーマルチは光の反射を嫌がる虫へ防除効果があります。うまく利用することで農薬使用量を減らせるので、家庭菜園では大きなメリットになりますよね。また寒い季節にマルチシートを使用することで地温を上げる効果もあるのでおすすめです。

防虫ネットとの併用も可能で両方使うと効果がより一層高まります。マルチシートは種類が豊富なので用途によって種類を分けて活用するとよいでしょう。

ウリハムシの防除方法その3
■木酢液（もくさくえき）

木酢液は木炭や竹炭を焼いたときに出る水蒸気や煙を冷やして液体化したものです。酢酸やアルコールなど多くの成分が含まれた植物由来の液体で、殺菌作用などがあります。

土に混ぜ込むと微生物の活動が活発になるので家庭菜園では積極的に使用したいですね。木酢液を葉っぱなどにふりかけると害虫防除効果もありますが、使用時は300倍程度に薄めましょう。

最初に試す木酢液はコスパの良いものを選びたいもの。1.5Lの大容量、希釈して自由に使えるヨーキ産業の木酢液がおすすめです！

今すぐ使えるおすすめアイテムを紹介
ウリハムシ防除に役立つアイテム5選

■アースガーデン園芸用殺虫剤

アース製薬
アースガーデン園芸用殺虫剤オールスタースプレー 1000ml

家庭菜園でも手軽に使えるスプレータイプの殺虫剤です。登録済み正規品のため安心して使用できます。

成分はジノテフランが含まれており、神経毒性を持っているため害虫の駆除に高い効果を発揮します。また浸透性も高く水に溶けて土まで入り込む性質を持っているため根っこのすみずみまで行きわたります。

基本的に人体への影響は低いとされていますが哺乳類への悪影響は報告されています。猫や犬を飼っている家庭では使用を控えた方がよいでしょう。

楽天で詳細を見る

Amazonで詳細を見る

■ダイアジノン粒剤3

住友化学園芸
殺虫剤家庭園芸用サンケイダイアジノン粒剤3 400g

ダイアジノン粒剤3は土壌害虫用の殺虫剤です。土に混ぜるだけでその殺虫成分が周囲に広がりウリハムシの幼虫もすばやく駆除できます。

家庭菜園で土を掘り起こすのが難しいという場合でも、粒剤を散布した後かるく土をのせて水をふりかければ効果が広がるでしょう。粉末よりも粒の大きい粒剤のため、ちょっとの風では飛ばされにくいのも特徴です。

楽天で詳細を見る

Amazonで詳細を見る

■木酢液

ヨーキ産業
木酢原液赤ラベル 1.5L

安価で購入できる木酢液としては評価が高く試しやすい商品ですね。ウリハムシの防除として薄めて使うだけでなく、野良猫などの糞尿被害にも効果があります。

植物に使用するときは十分希釈し、効果が薄ければ少しずつ濃さを調節しましょう。希釈した溶液をスプレーしても、タッパーなどにいれて設置してもよいでしょう。

Amazonで詳細を見る

■防虫ネット

シンセイ
防虫ネット 1mm目 135cm×5m

網戸のような素材でできているため耐久性が高く、長さが最大5メートルもあるのでさまざまな使い方に対応可能です。

ホッチキスなどでネットの輪っかを作り、植木にすぽっとかぶせることもできます。1ミリネットのためウリハムシの防除には最適の防虫ネットでしょう。

楽天で詳細を見る

Amazonで詳細を見る

■虫よけアルミマルチ

フォレスト
虫よけアルミマルチ5ｍ穴あり 95cm×5m

表面全体がアルミ加工されており、太陽の光をしっかりと反射させることで害虫がやってくるのを防ぎます。十分な厚さもあり耐久性も高くおすすめです。

商品にはあらかじめ野菜などを出す穴があけられており、植物の種類によって間隔が調節できるように配慮されています。基本は60センチ間隔で穴があり、必要に応じて30センチ間隔の穴を増やせる仕様です。

楽天で詳細を見る

Amazonで詳細を見る

無農薬栽培をするときにもっとも効果的な方法
ペットボトルを使ったウリハムシ用補殺器とは？

家庭菜園で野菜を育てるとき、できれば農薬に頼らずウリハムシを駆除したいですよね。物理的にウリハムシを寄せ付けない防虫ネットなどを駆使しても、小さな隙間などから入ってきてしまうのがウリハムシです。

手でウリハムシを捕まえようとしてもなかなか捕まえられず困ったという経験がある人も多くいるのではないでしょうか。そんなときにもっとも有効な方法はペットボトルを使った補殺器です。

警戒すると手足を縮めてコロコロと転がるウリハムシの習性を利用し、ペットボトル補殺器で捕まえる作戦を実践してみましょう。

【補殺器の作り方】
①丸いペットボトルを用意する
②下から7割くらいを残して二つに切り離す
③キャップが付いている方を反対にして下側のボトルにのせる

【注意点】
ペットボトルの形状によっては上部を下部に入れ込んだとき、その接合部分に隙間ができてウリハムシが逃げてしまう場合があります。そのため補殺器は丸いペットボトルで作りましょう。

その他カツオブシ虫やカメムシ駆除に関しては以下の記事を参考にしてください！