現場作業の仕事をしている方、特に足への危険がある職種で測れることが多い安全靴。
過酷な現場で使われるため、一般的なスニーカーと比べると傷みが激しくなりがちです。
そのため安全靴は一体どのくらい長持ちし使用年数は何年くらいなのか、寿命はどんな状態を目安にすればいいのかと悩んでしまうこともあるでしょう。
そこで本記事では安全靴の5つの寿命目安を解説します。また、安全靴の補修はできるのかや寿命を延ばすお手入れ方法なども紹介。さらに有名メーカーの安全靴についての口コミや次に狙いたいおすすめ商品もお伝えしたいと思います。
安全靴の耐久年数は靴の性能や使い方による
安全靴の寿命は「1000円1か月」と言われることが。「6000円で購入した安全靴なら、6か月持つよ」というような目安で使われます。
確かに価格の安いものは、すぐ壊れることがあったり、耐久年数に不安を感じることもあるでしょう。ですが、実際は何ヶ月持つ・何年持つのかは靴の性能・仕事環境・使い方などさまざまです。
また実際は、寿命を見極める明確なポイントがあります。ですから、安全靴がどのくらいもつかは一概に金額とイコールとは言えないでしょう。
ではここからは、安全靴の交換時期の目安でチェックしたいポイントお伝えします。
安全靴5つの寿命目安をチェック!
安全靴の寿命は、下記の5つのポイントをチェックすることで分かります。
・つま先への衝撃や圧迫
・破れ
・剥がれ
・靴底の消耗
・ひび割れ
これらの症状が出てきたら、買い替え時期。特につま先への衝撃や圧迫が1度でも起きた安全靴は安全基準が保てていない状態です。必ず交換するようにしましょう。それでは、5つの交換目安をひとつずつ解説していきますね。
安全靴の寿命目安①つま先への衝撃・圧迫 ■つま先への衝撃や圧迫は1回でアウト
まずひとつ目は、つま先への衝撃と圧迫です。安全靴には、足先に硬いプレートが仕込まれており、落下物等から足を守る役目を担っています。
ですから、これに関しては1度でもつま先への衝撃や圧迫があった安全靴は、安全性をクリアできないと判断しさまざまなメーカーが、買い替えを推奨しています。
安全靴の寿命目安②破れ ■つま先の破れは先芯がずれる可能性あり
安全靴の寿命目安2つ目は、破れです。
全体的に観察をして破れている箇所があれば安全性が損なわれている可能性があるので、注意が必要。また雨の日に水が入ってきたり、引っかかりや歩きにくさを感じることもありますよ。
特につま先に敗れが発生した場合、先芯(足を守るために入っている硬いパーツ)がズレてしまう場合があり、危険です。
靴底が破れたり割れたりすることも買い替えのサイン。油がしみこんできたり、突起物によるケガなどの心配があります。
安全靴の寿命目安③剥がれ ■大きな剥がれはケガの確率アップにつながる
3つ目は、靴底の剥がれです。
安全靴を履いての作業の中では、足先を使ってする操作も多いため、靴の先の方から靴底がパカっとはがれてしまうことがあります。
そうなると、歩行中につまずいたり、なにかに引っ掛けてしまったりとケガをする可能性がアップ。ですから、剥がれが大きい場合は、思い切って買い替えましょう。
安全靴の寿命目安④ひび割れ ■靴底のひび割れは歩行困難を引き起こす
3つ目は、ひび割れです。靴底などにポリウレタンが使われている安全靴は、加水分解(水分と反応して劣化を起こすこと)を起こしやすく、ひび割れしてしまうことがあります。また、衝撃を受けてひび割れしてしまうことも。
靴底のひび割れは気づきにくいですが、歩行が困難になったり安全性が損なわれます。安全靴の寿命チェックをする場合は、忘れず靴底も見てみましょう。
安全靴の寿命目安⑤靴底の消耗 ■靴底の消耗はスリップサインを見逃さない
5つ目は、靴底の消耗です。安全靴以外の靴でも同じですが、靴底が消耗すると滑りやすくなってしまいます。
また、突起物などを踏んだ場合突き抜けてしまう心配も。靴底の凹凸がなくなってきたら、交換するようにしましょう。
有名メーカー4社のチェック! 【アシックス】安全靴の特徴や口コミ・おすすめ商品
アシックスの安全靴のメインとなる特徴や口コミ、次に狙いたいおすすめ商品を紹介します。まずは特徴。
・心地よいフィット感
・動作性がいい
・クッション性がある
・スリップしにくい
・耐久性がある
・防水性がある
・防寒性がある
・通気性がいい
・おしゃれ
・種類が豊富
しっかりと設計されたアシックスの安全靴は、動作性がいいのが特徴。また、フィット感やクッション性があり疲れにくさも群を抜いていると評判です。
防水・防寒・耐久性・通気性とどこをとってもスペックが高く、いろんな業種で使われています。また、作業靴といったイメージを覆すデザインも注目の的。
価格は安くありませんが、長持ちするでしょう。
【アシックス】の安全靴口コミ ■アシックスの安全靴は信頼感が高いコメントが多い
アシックスの安全靴に対しての口コミをいくつか紹介。信頼感のある、スポーツメーカーの安全靴は好意的な意見がたくさんありましたよ。
【アシックス】次に狙いたいおすすめ商品 ■人気のウィンジョブシリーズの2022年ニューモデル
asics アシックス 安全靴 ウィンジョブ CP213
アシックスの安全靴で、次に狙いたいのはこちら。2022年ニューモデルです。アシックスの人気のウィンジョブシリーズから軽量かつ衝撃吸収材「GEL」を搭載で疲れにくい仕様で発売されています。
足の倒れ込みを防ぐ立体形状の中敷きで負担を軽減。また、先芯は軽さと強度があるガラス繊維強化樹脂製です。
スニーカータイプの安全靴で、品質を認められた商品に与えられるJSAA認定品なので安心して使うことができます。
アシックスならではのデザインもポイントですよ。
有名メーカー4社のチェック! 【ミドリ安全】安全靴の特徴や口コミ・おすすめ商品
続いてミドリ安全の安全靴のこだわりの特徴や口コミ、次に狙いたいおすすめ商品を紹介します。まずは特徴です。
・日本人の足型に合わせている
・クッション性がある
・吸湿性に優れている
・歩行をサポートしてくれる
・スリップしにくい
・耐久性がある
・ワイドで軽量な先芯
・フィット感がある
ミドリ安全の安全靴は、医学的な観点から日本人の足型に合わせた靴設計をしています。また、幅広で軽量な先芯・衝撃を吸収するスポンジを使用など疲れにくさにもこだわりあるメーカー。
グリップがしっかりしているのでスリップしにくいうえに、フィット感もあるので靴の中で足が動きにくい構造です。
耐久性もあり長持ちする安全靴が多いので、コスパもいいと言えるでしょう。
【ミドリ安全】の安全靴口コミ ■長持ちすると高評価!
ミドリ安全の安全靴に対しての口コミを紹介します。リアルな感想でも耐久性があるとの声が。定評があるようですよ。
【ミドリ安全】次に狙いたいおすすめ商品 ■ミドリ安全一押しの安全靴
安全靴 プレミアムコンフォート PRM210 ブラック
テレビで紹介されたり「日本転倒予防学会」による推奨品に選ばれるなど、ミドリ安全一押しの機能性豊かな安全靴です。
かかとや土踏まずをしっかりホールドしフィット感をアップ。先芯部分を従来よりワイドに設計することで疲労軽減を叶えました。
また、注目は新素材のプレミアムインソール。クッション性が増し足裏を包み込みます。
全方向にグリップ力が発揮される、最高レベルの耐滑性や転倒防止のトゥカットもポイントです。
有名メーカー4社のチェック! 【ミズノ】安全靴の特徴や口コミ・おすすめ商品
ここからは、ミズノ製安全靴の主な特徴や口コミ、次に狙いたいおすすめ商品を紹介します。こだわりのシリーズが展開されていますが、特徴をまとめて解説しますね。
・軽量
・通気性が良い
・クッション性がある
・耐油性のあるソール
・おしゃれ
・動作性の良いソール設計
・ワイド設計な先芯
まず、最大の特徴は柔らかく軽量で動作性が良いところです。また先芯は、日本人の足の幅を考慮した幅広設計とクッション性の良さで疲れにくさも備えています。
ミズノの安全靴も、アシックス製などと同様に価格は高めの設定ですが、長持ちするのでコスパも良いですよ。
【ミズノ】の安全靴口コミ 根強いファンを持つメーカー
ミズノの安全靴に対しての口コミ。ミズノが好きといったファンが多いですよ。
【ミズノ】次に狙いたいおすすめ商品 ■履き心地を追求した安心安全のモデル
ALMIGHTY LS11L F1GA2100
「ミズノのスポーツテクノロジーがワークシューズを進化させた」との商品説明がされていて、軽さとクッション性にこだわり快適な履き心地を実現させた安全靴。
甲部分は通気性良く設計されていて蒸れにくいのがうれしいポイントです。
またつま先には人工皮革による補強がされていて耐久性がアップ。履き口の内側にも人工皮革が使われていて、丈夫で長持ちします。
ソールのクッション性もさることながら、スリップ・油にも強く安心して履くことができるでしょう。
JSAA A種合格品で品質が優れたモデルで、限定の鮮やかな新色も展開しています。
有名メーカー4社のチェック! 【シモン】安全靴の特徴と口コミ・おすすめ商品
安全靴の老舗シモンの安全靴の主な特徴や口コミ、次に狙いたいおすすめ商品を紹介します。モデルによって特化した部分はありますが、特徴的な部分をまとめました。
・履いていて楽しいがコンセプト
・耐油性がある
・防水性がある
・グリップ性がある
・柔軟性がある
・静電気に対応
・JIS(日本の工業製品の基準)規格商品
・安全靴の定番で安心感がある
シモンは安全靴メーカーのパイオニアと言われています。また、デザイン性・快適性・安全性の底上げにパワーを注ぐメーカー。
安全靴に対しての重い・硬い・疲れるなどのマイナスイメージを払拭し、履いていて楽しい安全靴を作り上げました。
価格は、スポーツメーカーの安全靴と比べて購入しやすい価格帯となっています。
【シモン】の安全靴口コミ ■安全靴の老舗シモンも人気!
シモンの安全靴に対しての口コミを紹介。何年も愛用しているといった声が多く聞かれますよ。
【シモン】次に狙いたいおすすめ商品 ■老舗メーカーの高品質な安全靴
安全靴 作業靴 セーフティシューズ SL11-R 黒/赤
シモン製安全靴の中でも、最高品質を誇るシリーズです。3層構造のソールが快適性を約束。
先芯はワイド設計でつま先のあたりが少なく、グリップ力もあります。油・薬品・熱にも強く耐久性があるのが特徴。
また、ミッドソール部分は、加水分解せず長期間の保管にも強い高性能樹脂が使われているのです。
老舗メーカーの技術がたっぷり詰め込まれていますよ。
安全靴の補修は応急処置にとどめておく
安全靴のつま先やかかと、靴底などが壊れてしまったら、どうにか補修する方法はないかと悩みますよね。
結論からお伝えすると、安全靴の破れや剥がれを補修するのはかなり困難。理由は、つま先にプレートが入っていたりと特殊な構造であることと、見栄えだけではなく安全性に関しても基準があるためです。
例えば、実際は樹脂製先芯で450kg・鉄芯で1tもの耐荷重があるにも関わらず、つま先が破れていることで先芯が万全の状態ではなくなり、安全性が確保できなくなることが挙げられます。
こういったことから、安全靴が壊れてしまった場合は買い替えるのが1番安心できる方法と言えるでしょう。
ですが、1つ例外的に修理できる部分があります。それはワイヤーダイヤル式で靴の締め付けを調整できる「BOAフィットシステム」を採用している安全靴。このタイプは、ワイヤーが切れてしまった場合など、BOAテクノロジー社に問い合わせることで修理できることがあるのです。
それ以外の破損については、早急に買い替えることを前提とした応急処置にとどめておきましょう。
安全靴の寿命を延ばすお手入れ方法!
安全靴の寿命を延ばすお手入れ方法の紹介です。
・汚れは早急に拭きとる
・濡れたらしっかり乾燥させる
・蒸れによるカビを防ぐ
・靴は休ませる
・素材に合わせたクリームを使う
革製の安全靴は、水で洗うことができません。汚れが付いた場合は、拭き取るようにしましょう。
また、乾いている場合は靴用のブラシを使うのも有効。
雨などで濡れた場合は、新聞紙などを靴の中に入れて内部までしっかり乾かしましょう。乾かす場合も、直射日光・紫外線は避けて日陰で干すのが良いでしょう。
蒸れによるカビ予防は、防カビスプレーなどで対処するといいですよ。また、素材に合わせて汚れを浮き上がらせたりコーティングができるクリームも傷に効果的。
それらのお手入れをしながら、2~3日に1度安全靴を休ませれば、寿命を延ばすことができるはずです。