「北欧風のインテリアにしてみたけど上手くまとまらない。」初めて北欧風インテリアに挑戦したときはこんな悩みに直面しがちです。
そこで今回は、インテリア初心者さんがお部屋を北欧風にアレンジするとき知っておきたい6つのルールとアイテム毎のインテリア実例21選を紹介します。
記事後半では北欧風リビングとしっかり馴染むキッチンインテリアの実例も紹介しました。
この記事を読んでから北欧風インテリアに挑戦すれば素敵なお部屋になるでしょう。ぜひ参考にしてみてください。
北欧風のお部屋インテリアとは?
一般に北欧と呼ばれるのはアイスランド、ノルウェー、スウェーデン、フィンランド、デンマークの5カ国。
この地域は緯度が高く”極夜”という昼間でも太陽が昇らない長く厳しい冬の時期があります。
そのため北欧に住む人々は文化的に家の中での心地よさを追求してきました。その結果生まれたのがシンプルながらも機能美や使い心地を追求した北欧インテリアです。
まとまりを感じさせる北欧風インテリア6つのルール
北欧風インテリアはルールを守った部屋作りが成功の秘訣。ただ「北欧っぽい」アイテムを並べるだけでは部屋がチグハグになりがちです。
北欧風インテリアを成功させる6つのルール、ぜひ参考にしてください。
北欧風インテリア6つのルール ■1.お部屋のベースカラーはナチュラルに
まずは床、壁を含めたお部屋のベースカラーを決めます。北欧のお家に多いのは白・茶色(木の色)・グレーのナチュラルカラー。
白や明るいグレーが部屋全体に明るさを与え、木の床や棚の茶色がナチュラルさを演出。グレーは後述するメインカラーにしてもOKです。
白色の壁や茶色の床は日本の住宅でも一般的。賃貸物件でも難なく取り入れられる配色なのでベースカラーは白・茶色・グレーのいずれかから選びましょう。
北欧風インテリア6つのルール ■2.差し色となるメインカラーを決める
北欧風インテリアで大切なのはお部屋の印象を左右する差し色。ベースとなる色使いに対してアクセントとして差し色となるメインカラーがないと、ともすれば「ただのシンプル」で終わってしまいます。
作りたいお部屋の印象や季節の変化に合わせて赤や黄色、青などのメインカラーを決めて他のインテリアもメインカラーに合う色でコーディネートしてみましょう。
こうすれば「ただのシンプル」とは一味違う北欧風のおしゃれなインテリアに近づいていきますよ。
北欧風インテリア6つのルール ■3.木製家具は足つきをチョイス
北欧風インテリアに欠かせない木製家具は足つきをチョイスしましょう。
北欧のお宅は1日中、暖炉や床暖房で家を温めているのが普通。そのため家具は床の熱から守れる足つきが一般的です。
特にテーパードレッグと呼ばれる、足が先端に向けて細くなっている作りは北欧家具の特徴。
足つきの家具は背が高すぎると不安定になるので、足つきかつ低めの家具を選ぶのが正解です。
北欧風インテリア6つのルール ■4.柄物を取り入れる
お部屋の中で過ごす時間の多い北欧の人々にとって気分を明るくしてくれる柄物インテリアは必須アイテムです。
大き目のファブリックパネルを主役にしても良し、クッションカバーなどでさりげなく取り入れても素敵ですよね。
主張のある柄ものは難しいと思われがちですが、先述したメインカラーに合わせることで上手にまとめることができます。
北欧風インテリア6つのルール ■5.グリーンで必ずナチュラル感をプラス
居心地の良い北欧風インテリアを目指すなら、ナチュラル感とリラックス効果を生んでくれるグリーンは必ず置くようにしましょう。
「グリーンの緑が差し色と合うのかな?」という心配は無用。なぜならベースカラーで選んだ木の色や、床や棚に使用される木の材質が自然を感じさせてくれるから。
自然のものという共通点があるので、どのようなお部屋でもグリーンはすんなりと溶け込んでくれますよ。
北欧風インテリアの6つのルール ■6.照明にこだわる
極夜を過ごす北欧の家ではデザイン性と機能性を兼ね備えた照明はマストアイテムです。
日本では日中から灯りをともす必要はありませんが、夜は温かい光でお部屋を優しく包みたいもの。
北欧デザインの素敵な照明器具を取り入れることでお部屋の雰囲気をガラリと変えることもできます。
北欧風のお部屋を目指すのなら照明器具にはしっかりとこだわりましょう。
北欧風インテリア実例 カーテン・ブラインド編
まずはお部屋のイメージを大きく左右するカーテンやブラインドの実例です。
差し色を窓辺に使うと難易度が高くなります。初めての北欧風インテリアでは窓辺は壁の延長と捉え、ベースカラーに近い色を選ぶようにしましょう。
■グレーのカーテンで解放感ある北欧風に
白の床や壁を生かしてスッキリ解放感のある北欧風なお部屋に。
こちらのお部屋のベースカラーは白とグレー。この2色をベースカラーに選べばお部屋が明るくなり解放感が生まれますよね。グレーは白と黒の中間色なので家電も浮くことなくお部屋に馴染みます。
■万能色のグレーは差し色でもOK
グレーは濃い木の色とも相性バツグン。写真のようにベースカラーを床の木色である茶色・白の2色にしてグレーを差し色として使ってもOK。
カーテンとコタツ布団、クッションなどの小物をリンクさせることで北欧感を保ちつつ、お部屋にまとまりを生んでいます。
■リネンカーテンでナチュラルさを加速
カーテンの素材をリネンにすればナチュラルな北欧インテリアが加速します。
リネン・グリーン・木材には「天然素材」という共通点があるので簡単に一体感が生まれるのも嬉しいところ。ナチュラル北欧テイストを目指すならぜひ取り入れたいアイテムですね。
■ブラインドでスッキリと
窓全面にホワイトのブラインドを設置すればこんなにスッキリした印象になります。
ナチュラルなインテリアに馴染むよう素材はウッドが正解です。ホワイトを選んでブラインドを閉めたときでも明るさと解放感をキープできるのが嬉しいですよね。
■カーテン+ウッドブラインドでも素敵
「カーテンもウッドブラインドもどちらも楽しみたい」という方には、こんなインテリアがおすすめ。
白のカーテンで解放感をキープして小窓にはブラウンのウッドブラインドでナチュラル感をプラス。ナチュラル素材なのでグリーンとの相性もバツグンです。
北欧風インテリア実例 ファブリックパネル・フレーム編
北欧風インテリアに欠かせないのが柄物のファブリックパネルや写真フレームなどの壁掛けインテリア。
目に入る場所にお気に入りがあると居心地の良さは格段に上がります。
■ファブリックといえばやっぱりマリメッコ
北欧ファブリックの定番といえばやっぱりマリメッコのウニッコ柄。飽きのこないデザインはお部屋のメインとなる場所に主役として飾りたいですね。
モノトーンやカラフルなど様々なタイプがあるので、メインカラーとともに季節によって飾る色を変えるのもオススメです。
■シックな色味でまとめると大人
丸を多用した柄がなんともほっこり感を与えてくれるファブリック。
時計のグレーとリンクさせてファブリック同士はグラデーションに。こうすることでアイテムの数が多くてもスッキリとした大人なインテリアとしてまとまります。
■大き目の家具とリンクさせて
ファブリックとリンクさせているのは差し色であるソファーのブルーと床の茶色。
ファブリックがあることでシンプルなお部屋に遊び心が生まれています。インテリア初心者さんはこのような小さなところから真似するのがオススメですよ。
■お気に入りの写真もインテリアに変身
お気に入りの写真はこんな風にフレームに入れて壁に飾れば、家族の思い出溢れる素敵なインテリアに変身します。
写真のモノクロとクッションのグレーをリンク。さらにフレームをゴールドで統一させればゴージャス感が生まれると同時に木の色と上手くリンクできます。
北欧風インテリア実例 グリーン編
北欧風のお部屋にはどのようなテイストでも必ずグリーンがあるもの。
主役級のボリュームのものからちょっとした空間を埋めてくれる小ぶりなものまで、様々な種類があるのもグリーンの魅力です。
■鉢の色のリンクも忘れずに
壁際に上手にグリーンを取り入れている実例。カーテンのグレーと鉢の色がさりげなくリンクしています。
写真のグリーンはサンスベリアとフィカスティネケだそう。直線的なフォルムのグリーンなら少しクールな北欧風のお部屋を演出できますね。
■置くだけで視覚的に空間を分ける
グリーンには置くだけで視覚的に空間を分けてくれる効果があります。
キッチンとリビングがつながっているLDKですが、グリーンなら置くだけで自然と別れた空間を演出することが可能。実用性とインテリアを兼ねたアイデア、ぜひ活用してください。
■大き目グリーンはお部屋の主役に
お部屋に入った瞬間に目を引くグリーン。主役にするならこれくらいボリューム感のあるものが理想です。
ナチュラルテイストでまとめ、クッションの色でインテリアとグリーンをリンクさせているところも真似したいポイントですね。
■グリーンで寂しさを感じさせないインテリアに
小物を中心に置いている棚にはぜひ写真のようにグリーンを取り入れてみましょう。
インテリアを始めたばかりだと「飾り棚を作ったけど何だか寂しい」となりがち。そんなときに助けてくれるのが小ぶりなグリーンです。さりげなく棚に足すだけでこなれた印象が完成しますよ。
北欧風インテリア実例 木製家具編
居心地の良さを追求した木製家具は使いやすさ・デザイン性ともに言うことなし。
インテリアにしっくり馴染む北欧風の木製家具を使った実例を紹介します。
■北欧デザインならダイニングもおしゃれに
デザイン性の高いチェアなら、無難になりがちなダイニングでもあっという間におしゃれ空間に変身。
日常の暮らしを大切にする北欧家具は使い心地もバツグン。お料理を温かく照らしてくれるペンダントライトとの相性もバッチリですよね。
■階段下のスペースをオシャレな収納に
余りがちな階段下のスペースに北欧ヴィンテージのチェストを置いたスタイル。
グリーンなどの植物をたっぷり置けばお気に入りの空間に早変わりしますよね。ついつい掃除が滞りがちな場所でもこんなインテリアがあれば常に綺麗を保てます。
■ソファーの後ろ姿を楽しむという発想
日本ではソファーは壁につけて配置するのが一般的ですが、こんな素敵な後ろ姿のデザインなら部屋の中央が正解。
家具の後ろ姿まで楽しむという、まさに北欧インテリアならではの秀逸なデザインですよね。
■サイドチェストももちろん足つきをチョイス
収納と飾り棚両方の役割を果たせるサイドチェストも足つきのデザインで北欧感をしっかりキープ。
見せる収納となるサイドチェストなら、お気に入りだけを置いたインテリアを毎日楽しめますね。
北欧風インテリア実例 照明編
北欧風のインテリアを完成させるためにはデザイン性のある照明がマスト。
主役となるペンダントライトや手元を暖かく照らしてくれる間接照明など、見ているだけでワクワクする実例を紹介します。
■プリーツシェードで温かい光を
プリーツシェードなら派手な主張はないものの、ただのシンプルにならず温かい光でリビングを包んでくれます。
プリーツで陰影が生まれ、光そのものがインテリアになるような素敵なデザイン。心安らぐ時間を過ごせそうですよね。
■照明は「必要な部分」を照らす
北欧風のインテリアでは部屋全体を照らすのではなく「必要な部分」を照らすのが一般的。
リビングではカウチのそばにライトを置いて手元を照らします。間接照明にすることで陰影が生まれリラックスできる空間になっていますよね。
■デザイン性の高いペンダントシェードで空間を彩る
こんな風にデザイン性の高いペンダントシェードなら一気にお部屋が華やぎます。
主張のあるシェードは難しいと思われがちですが、実はお部屋の印象を一気に変えてくれる便利なアイテム。シンプルなお部屋にぜひ取り入れてみてください。
■持ち運べる間接照明でいつでも灯りを
持ち運べる間接照明を1つ持っておけば利便性も高まります。
少し暗めの部屋でも欲しい場所に灯りを加えることができてとても便利ですよね。機能美を追求した北欧インテリアならではの発想です。
雰囲気のある北欧風雑貨でキッチンも居心地よく
リビングを北欧風インテリアでまとめたら、そこから繋がるキッチンのインテリアも合わせていきたいところ。
初心者さんでも真似できる、キッチンを北欧風に変えるインテリア実例を紹介します。
■キッチンにもやっぱりグリーンを
キッチンにもグリーンを配置することで北欧風のナチュラルな雰囲気を簡単に取り入れられます。
特にフルオープンでリビングから丸見えのキッチンには、写真のように少し大振りなグリーンを置くのがおすすめ。自然に目隠しの効果も得られますよ。
■木製アイテムで北欧ナチュラルなキッチンに
まな板や器、カトラリー入れなどに木製アイテムをチョイスすれば簡単に北欧ナチュラルなキッチンの完成。
温かみのあるキッチンで毎日のお料理もはかどりそうですよね。
■タイルシールでこなれ感をプラス
こちらのキッチンはタイルシールを貼ってDIYしたものなんだそう。とってもこなれた北欧風の印象ですよね。
タイルシールを貼る場合は養生マスキングテープで壁をカバーしておくのがおすすめ。元々の壁を傷めることなくシールを貼ることができますよ。
北欧風インテリアのまとめ
北欧風インテリアを成功させる6つのルール、実例を紹介しました。
ベーシックカラーを基調とした室内に、差し色に合わせた柄物、リラックス効果のあるグリーンを置くのが成功のポイントでしたね。
家具や照明のデザインにもしっかりこだわると、ワンランク上の北欧風インテリアの完成です。
とはいえ一気に全てのアイテムを揃えるのは現実的ではありませんよね。
北欧の人々が大切にしているのはインテリアとともに「家を育てる」という感覚。お気に入りをじっくり探す時間も楽しみながら、素敵な欧風インテリアにぜひ挑戦してみてください。