ボヘミアンインテリアは民族調のラグやタペストリー、クッションカバーをたっぷりと使った自由な雰囲気のインテリアです。本記事では、ボヘミアンインテリアに必要な家具のポイントや部屋ごとの実例を解説していきます。ボヘミアンインテリアの中でも人気のボーホーインテリアについても実例で紹介していますよ。
ボヘミアンスタイルとは?1 ボヘミアンインテリアの作り方・特徴
ボヘミアンとは、遊牧民やジプシーなど自然と調和しながら自由に生きる人たちを指す言葉。ボヘミアンインテリアも民族調と自然素材を融合させることで生まれます。ここでは、その部屋作りのポイントを3つに分けて解説していきます。
ボヘミアンインテリアの特徴1 ■ボヘミアンは民族調&植物が特徴
ボヘミアンインテリアは、ヨーロッパの民族調のスタイルで、エキゾニックな雰囲気が魅力。民族楽器や牛骨、タペストリーが特徴です。時計や収納ボックスも、ユニークなデザインを選びましょう。
色使いは暖色・寒色・中性色・カラフルのどれでもOKで、麻・木材のベージュを中心に濃くハッキリとした色でアクセントをつけていきます。
クッションカバーやラグは、民族柄や幾何学模様でアクセントをつけます。そこに大き目の葉っぱや背の高い観葉植物を飾る、華やかなインテリアがボヘミアンインテリアの基本です。
ボヘミアンインテリアの特徴2 ■ボーホーインテリアとの違い
ボヘミアンインテリアとよく一緒に検索されるのが、ボーホーインテリア(BOHOスタイル)。こちらはボヘミアンインテリアの一種です。
民族調と自然が一体になったボヘミアンインテリアと、マンハッタンのソーホー州をイメージしたソーホーインテリアを融合したものが、ボーホーインテリアになります。
民族調・ナチュラルな素材とモダンな要素をプラスしたもの、と考えると分かりやすいですね。
【ソーホーインテリア】
家具の素材は木、アイアン、スチール、レンガ、コンクリート、レザーと様々で、ファブリックは基本無地。
モノトーンや落ち着いた色合いが中心になる都会的なインテリアのことで、ランプなどの家具はシンプルなタイプを選びます。
ボーホーインテリアのベースな木材などのナチュラルカラー。そこに白やグレー、ブラックなどのモダンな家具を追加したり、ボヘミアンな雰囲気のカーテンやラグを追加していったりして、二つのインテリアを混ぜ合わせていきます。
ボヘミアンインテリアの特徴3 ■ボヘミアンインテリアの注意点
ボヘミアンインテリアを作る時は、民族調のアイテムをふんだんにとりいれましょう。少ないと、ナチュラルインテリアになってしまいます。
藤・竹のカゴやバスケットも天然素材なので、相性が良いです。ただ、藤や竹を使いすぎてしまうと、アジアンインテリアになることも。
ボヘミアンインテリアを作るためには、民族調・幾何学模様のラグやファブリックを中心に持って行きましょう。
ボヘミアンインテリアでもう一つ注意したいのは、動物の骨のインテリアは、小さなお子さんのいる家には不向きだということ。
とがった部分が目に入ったり、吊るすオブジェが引っ張られてしまうリスクがあるので、大人だけで暮らす部屋におすすめのインテリアです。
ボヘミアンスタイルとは?2 ボヘミアンインテリアの部屋におすすめのアイテム
ボヘミアンインテリアに必要なのは、民族調の家具をそろえること。ここでは、おすすめのアイテムを紹介していきます。
ボヘミアンインテリアにおすすめアイテム1 ■ソファ
カラフルなボヘミアンインテリアのソファは、茶色・黒・白といったどんな色とも相性がいいタイプがおすすめ。民族調のアイテムとは革張りが相性がいいです。
一人用のソファは、ワンルームや小さ目のお部屋にぴったり。革張りのソファがボヘミアンインテリア向けです。
革張りのソファは民族調のインテリアと相性◎!リビングに置けばインテリアの中心になります。
ボヘミアンインテリアにおすすめアイテム2 ■ファブリックアイテム・カーテン
ボヘミアンインテリアの特徴である民族調の柄は、ソファカバーやカーテンで取り入れるのがおすすめです。
青と白で周囲に合わせやすいマルチカバーです。大きめの柄はボヘミアンに良く似合います。
アステカ系のボヘミアンスタイルの柄がおしゃれなマルチカバーです。白がさわやかな印象を出しています。
暖色と寒色の組み合わせが鮮やかなボヘミアンスタイルのベッドカバーです。部屋の雰囲気が華やかになりますよ。
黒とオレンジがエキゾチックな民族調のカーテンです。シックな雰囲気のインテリアに似合いますね。
ボヘミアンインテリアにおすすめアイテム3 ■ラグ・じゅうたん
ボヘミアンインテリアには、派手な民族柄・幾何学柄のラグが必要不可欠。好きな柄を選んで、インテリアの中心にしましょう。
暖色中心のエスニックなラグです。一個あるだけで、部屋の雰囲気がボヘミアンになります。
落ち着いた色合いの幾何学模様のラグです。他のアイテムが派手なら、このように明度の低いアイテムを中心に持ってくると落ち着きますよ。
ボヘミアンインテリアにおすすめアイテム4 ■テーブル・イス・ベッド
ボヘミアンな部屋でのテーブル・イス・ベッドなどの大型の家具は、天然木を使ったものがおすすめ。ファブリックの色に合わせて明度を選びましょう。
ガラスと木材が組み合わされたテーブルは、ボヘミアンインテリアと相性が良いです。モダンな雰囲気があるので、ボーホーインテリア向けでもあります。
ツヤのある天然木のイスは、民族調の柄によく合います。ボヘミアンインテリアにはうってつけですね。
天然木を使ったベッドはボヘミアンインテリアにおすすめです。落ち着いた色合いを選ぶと、原色と相性がいいですよ。
ボヘミアンインテリアにおすすめアイテム5 ランプ
ランプは自然素材を使ったものはシンプルなタイプがおすすめです。ボヘミアンインテリアの派手な柄と喧嘩しないタイプを選びましょう。
シンプルで細身なランプは、派手なアイテムが多いボヘミアンインテリアにぴったり。どんなライトがいいのか迷ったら、シンプルにまとめるのもありです。
天然素材を使ったランプは、ボヘミアンインテリアに向いています。多用するとナチュラルインテリアになってしまうので、バランスを見て追加していきましょう。
ボヘミアンインテリアにおすすめアイテム6 ■小物・インテリアアイテム
ボヘミアンインテリアは、民族楽器や牛骨、タペストリーを取り入れると雰囲気が出ます。壁にかざったり、椅子やソファにたてかけたりしましょう。
バッファロースカルを壁や棚の上に飾ると、いっきにボヘミアンインテリアの雰囲気が仕上がります。角部分にグリーンをからませてもおしゃれですよ。
手作り綿糸と木材で出来たタペストリーは、壁にかけるとおしゃれ。ソファやテーブルにかけてもボヘミアンインテリアにはぴったりです。
民族調の柄を取り入れたタペストリーは、一個あるだけでボヘミアンインテリアの雰囲気が出るおすすめのアイテムです。
ボヘミアンインテリアにおすすめアイテム7 ■観葉植物
ボヘミアンインテリアには、ナチュラルな雰囲気をプラスする観葉植物がおすすめ。背の高いタイプや吊るすタイプが相性◎です。
背の高く異国の雰囲気が出るパキラの鉢植えは、ボヘミアンインテリアにぴったり。比較的育てやすい植物なのも嬉しいです。
素材感のあるヒモで吊るすハンガーネットは、民族調の柄と相性抜群。ボヘミアンインテリアにぜひ取り入れたいアイテムです。
あまり大きいタイプは置けないという方には、テーブルサイズのグリーンがおすすめ。ヤシなどの異国感があるタイプがボヘミアンインテリアになじみます。
ボヘミアンスタイルインテリア実例・写真1 ボヘミアンインテリアの実例3選【リビングダイニング】
リビングダイニングは、食事スペースとキッチンスペースのインテリアの雰囲気をそろえることが大切。ボヘミアンインテリアの民族柄や幾何学柄でおしゃれに飾りつけましょう。
民族調のラグと自然素材のウォールシェルフがおしゃれなキッチンの実例です。ボヘミアンインテリア特有のナチュラルな雰囲気がさわやかですね。
リビングダイニングは開放感が大切なので、ボヘミアンとモダンなアイテムを組み合わせたボーホースタイルもおすすめ。こちらの実例は広々としていて、中々再現しづらいですが、ソファや食卓机の選び方は参考になります。素材感をそろえると、これより狭いスペースでも広々と見えますよ。
白い調理台と天然の木目がおしゃれなボーホーインテリアの実例です。ファブリックが少なめなので、お手入れしやすいLDKになっています。
ボヘミアンスタイルインテリア実例・写真2 ボヘミアンインテリアの実例3選【リビング】
壁に民族調のアイテムを飾ったり、ソファのカバーを民族調にすれば、簡単にボヘミアンスタイルのリビングが作れます。少しモダンを追加したボーホースタイルもおすすめです。
扉の代わりにあるすだれも民族調のボヘミアンインテリアのリビング実例です。色使いは派手ですが、すべて手触りがいい素材でまとまっているので、不思議と落ち着いた雰囲気に仕上がっていますね。
麻素材のテーブルクロスがおしゃれなボヘミアンインテリアの例です。このように小さな飾り棚を一つ入れるだけでも、リビングの雰囲気がぐっと異国風になります。
ボヘミアンインテリア調の幾何学柄のラグ・ファブリックとモダンなアイアン家具を組み合わせたボーホーインテリアの例です。白中心で落ち着きやすい空間になっています。
ボヘミアンスタイルインテリア実例・写真3 ボヘミアンインテリアの実例5選【寝室】
ボヘミアンインテリアは派手な色合いが特徴ですので、一見寝室向きではありません。一部分だけ取り入れたり、白中心のボヘミアンインテリアを採用するのがおすすめです。
民族調のクッション中心の寝室の例です。再度チェストはカゴのようなデザインで、民族調の雰囲気を壊さずいられるのが特徴的。白中心のモダンな雰囲気のボーホーインテリアは、ボヘミアンインテリアの中でも寝室向きですね。
本来、寝室に興奮しやすい赤のインテリアは不向きですが、この実例のように白中心の部屋でアクセントと使うと可愛いです。カゴのようなランプがおしゃれでさわやかななので、リラックスしやすい空間になっています。
緑と赤というハッキリとした組み合わせがおしゃれなボヘミアン調の寝室例です。サイドテーブルのデザインも個性的で、このように特徴がある家具を一つ取り入れるだけでも、似た雰囲気を再現できますよ。
流木中心の家具と民族系のラグが可愛らしい寝室の例です。リゾート風と組み合わせることで、さわやかでボヘミアンな雰囲気になります。
窓にグリーンを設置した寝室インテリアの例です。タペストリーをたくさん飾ることで、ボヘミアンインテリアの雰囲気が出ています。
ボヘミアンスタイルインテリア実例・写真4 ボヘミアンインテリアの実例5選【子供部屋・赤ちゃん部屋】
自然素材をたっぷりと使うボヘミアンインテリアは、子供部屋や赤ちゃん部屋にも向いています。ただ、赤ちゃんが過ごす部屋ではとがったスカル系のアイテムやからまりやすいタペストリは避けた方が安全。ファブリック中心に取り入れていきましょう。
ボヘミアンインテリア向けのタペストリーとファブリックがおしゃれな赤ちゃん部屋の例です。手触りがよい素材なので、赤ちゃんの肌にもぴったりですね。
部屋の一角のベビーベッドの近くにタペストリーを飾ったインテリア例です。ボヘミアン調のアイテムは、ぬいぐるみとも相性がいいですね。
赤ちゃん部屋には、お世話に必要なアイテムを収納しておくのがおすすめ。こちらの実例のようなラタン系のバスケットは、ボヘミアンインテリアと相性ばっちりです。
幾何学模様のラグと木目の家具を合わせた子供部屋の実例です。ボヘミアンを少しだけ取り入れることで、にぎやかでおしゃれな部屋になっています。
子供の背丈に合わせた収納ボックスに、ボヘミアンな雰囲気の流木インテリアを吊るした実例です。アイアン家具と組み合わせてボーホーインテリアにすることで、洗練された子供部屋になっています。
ボヘミアンスタイルインテリア実例・写真5 ボヘミアンインテリアの実例5選【ワンルーム】
ワンルームは一軒家よりも使えるスペースが限られているので、純粋なボヘミアンインテリアだけではなく機能的でモダンなボーホースタイルもおすすめ。どちらにせよ、家具の色・テイストを統一することで空間を広く見せてくれます。
民族調のラグとカーテンレールの流木がボヘミアン調のワンルームの例です。狭い空間も、白中心でまとめると広々と見えます。
ラタンのミニソファと幾何学模様の枕カバー・ラグがおしゃれなインテリアの実例です。白中心のボーホーインテリアは、純粋なボヘミアンインテリアよりも、狭い空間を広く見せてくれます。
アイアン家具とボヘミアン調のタペストリーを合せたボーホーインテリアのワンルーム実例です。壁に飾ったドライフラワーも、ナチュラルな雰囲気でおしゃれです。
ワンルームに置くのならば、こちらの実例のようなローテーブルがおすすめです。革張りのソファに民族調のブランケットをかぶせることで、ボヘミアンな雰囲気が出ています。
スペースが限られたワンルームに取り入れるなら、この実例のような小物もおすすめ。素材感がある布でワイヤーバスケットを囲めば、ボヘミアンな雰囲気が再現できます。100均で材料をそろえられますね。