ゴムの木(フィカス)は初心者でも育てやすい観葉植物です。
本記事では、剪定のコツや注意点や育て方(置き場所・水やり・肥料・害虫や病気対策・増やし方)を紹介していきます。
通販で買えるおすすめの商品も紹介しているのでぜひご覧ください。
ゴムの木の剪定の目的・おすすめ時期
ゴムの木は樹形が乱れ、日当たりや風通しが悪くなったら剪定が必要になります。樹高が高くなるのを防ぐ目的もあります。
剪定の時期は4~5月か9~10月がおすすめです。休眠期や冬はゴムの木の育成を妨げるのでNG。根詰まりが起きている時や、暑すぎる時期も避けた方がいいでしょう。
ゴムの木の剪定の手順
ゴムの木は剪定バサミで剪定していきます。樹液や枝から手を守るため、ビニール製の手袋をして作業しましょう。室内で作業するなら、新聞紙を敷いておくのがおすすめです。
【剪定で切る枝】
・勢いがある枝
・傷んだ枝・枯れた枝
・内向きに伸びる枝
・重なったり混み合ったりしている枝
ゴムの木を剪定の仕方のポイントは、成長点を意識して切っていくこと。枝や幹から少し出っ張った箇所のことで、その少し上を切るとうまくいきます。逆に、成長点を切ってしまうと枝が伸びなくなるので樹形が崩れる原因になってしまうので注意が必要です。
枝を切り取った後は、切り口をティッシュで押さえます。そうすることで樹液が服や床につくのを防げるので、切る前に用意しておきましょう。
ゴムの木の剪定の注意点
ゴムの木を剪定する時に注意したいのは、まず樹液に触れないこと。切り口から垂れる樹液は素手で触るとかぶれやすいです。床や服についても落ちにくいので、新聞紙を敷いたり、エプロン・作業着を着て対策しましょう。
次に、湿度が高い日に剪定するのはNG。切り口から病気にかかりやすくなってしまいます。剪定バサミも切れ味が良いものを選びましょう。一度でスッパリと切るのがポイントです。
それでも心配な場合は、癒合剤でケアしておけば安心。通販やホームセンターで購入しましょう。
ゴムの気におすすめの癒合剤 ■住友化学園芸 殺菌剤 トップジンMペースト 100g
チューブ入りで使いやすい癒合剤です。広範囲にも塗りやすいタイプになっています。
ゴムの木の剪定を業者に依頼するポイント
ゴムの木が大型だったり、うまく剪定する自信がないなら業者に頼むのもおすすめ。
特に、庭に植えれば30mまで育つ可能性がある木なので、脚立で届かない位置は無理せず専門家に頼んだ方がいいでしょう。
【庭木の剪定費用相場】
0m~3m未満:約3,000~4,000円
3m~5m未満:約5,000~9,000円
5m~7m未満:約13,000~20,000円
剪定の費用は樹高の高さや幅で決まることが多いです。上記は木のサイズによる費用の相場なので、ここに人件費・ゴミ処理代が追加されていきます。
業者を選ぶ時には、無料で見積もりをだしてくれる業者を選びましょう。その中から日時・費用が適切な業者を選べばOK。
口コミを参考にするのも大切です。
ゴムの木の育て方・お手入れのポイント
ゴムの木は基本的に初心者でも育てやすい観葉植物です。ここでは、育てる方法のポイントやコツを紹介していきます。
日当たりのいい場所に置くのが基本 ■置き場所のポイント
ゴムの木は熱帯・温帯からやって来た植物なので、日当たりが良い場所を好みます。日当たりが悪い場所でも育ちますが、日光に当てない期間が長くなると色が悪くなったり、落葉しやすくなったりします。
ただし、直射日光には弱く、夏場は注意が必要。葉が焼けてしまうので、遮光ネットやレースカーテンなどで保護すればOKです、
冬場はさらにケアが必要になります。ゴムの木が耐えきれる寒さは5℃まで。霜にも当たらないように注意していきましょう。
もし庭に植えるなら、西日が当たらない場所が条件。5度以下の寒さには耐えられないので、地域によってはおすすめしません。
乾いてから水をやるのが基本 ■水やり・肥料のポイント
ゴムの木は乾燥に強く、水を与えすぎると根腐れを起こします。水やりは土が乾いたタイミングで行いましょう。特に、冬場は休眠期なので水のやりすぎはNG。土の表面が乾いてから2~3日たった後が目安になります。
4~6月頃は土の中に指を入れて乾燥していると感じたタイミングがおすすめです。
夏場に水をやる注意点は、時間帯。昼間に水をやると地面の熱で根が傷んでしまうので、涼しい時間帯に行いましょう。
肥料も水と同じく、冬場にはいりません。春や秋に10日から2週間に1回の頻度で緩効性肥料を与えるのがおすすめです。
剪定で風通しを良くして予防しよう ■害虫・病気対策のポイント
ゴムの木は丈夫で育てやすい植物ですが、いくつか注意したい害虫・病気があります。
特にカイガラムシやコナジラミがつきやすいので、葉っぱや枝を確認しましょう。対策としては、剪定で風通しをよくしたり、葉に霧吹きで水をかける葉水がおすすめです。
既に被害が出てしまっているなら、殺虫剤で対処しましょう。
病気に関しては炭疽病・斑点病・褐斑病のリスクがあります。葉に症状が現れるので、見つけ次病気部分を取り除きましょう。水やりの時には葉に直接水をかけないように注意することが予防策です。
根詰まりで弱るのを防ぐ ■植え替えのポイント
植え替えは5~9月に行うのがおすすめ。ただし、真夏の暑い時期の植え替えは危険です。
【植え替えの仕方】
1:土を用意する(小粒の赤玉土7:腐葉土3がおすすめ)
2:鉢に鉢底石を敷き詰める
3:元の鉢から取り出したゴムの木から古い土を落とす
4:土を少量入れる
5:元の鉢から取り出したゴムの木を中央に置く
6:残りの土を入れていく
植え替えが終わったら最後に水をたっぷりと与えておきましょう。
日陰で鉢に入れて育てる ■挿し木で増やすポイント
ゴムの木を挿し木で増やすなら、剪定で出た枝を使うのがおすすめ。
5~6月を目安に、剪定したゴムの木をカットして土に植えましょう。
【挿し木で増やす方法】
1:枝を10cm程度の長さに整える
2:切り口を水で洗い流す
3:上葉だけを残して葉を1、2枚にする
4:葉を半分に切る
5:切り口を半日ほど水に挿す
6:水ゴケで切り口を覆う
7:コケごと鉢に詰める
8:発根するまで水やりをする
挿し木をする時は日陰で管理しましょう。また、葉を切ったときにも白い樹液が出るのでゴム手袋をして作業した方が安全です。
1~2か月かけて発根する ■取り木で増やすポイント
取り木は幹や枝の一部を傷つけて、そこから根を増やして株数を増やす方法です。枯れるリスクが少ないことがメリットになります。
取り木の時期は6~9月がおすすめ。発根までは1~2か月かかります。
【ゴムの木の取り木の方法】
1:根を作りたい幹に切込みを入れる
2:幹の皮をはぐ
3:皮をはいだ部分を湿った水ゴケで囲む
4:水ゴケをビニールで覆う
5:日陰で水を注ぎながら1~2か月育てる
ビニールの内部で10本以上の根が発根するのが植え替えの目安。新しい根ができたら、鉢に植え替えます。
おすすめのゴムの木
ゴムの木は園芸店・ホームセンターで購入できるものの、そこそこの重さがあり、持ち帰るのが大変です。ここでは、ネットで買えるお手軽な商品を紹介しています。
卓上サイズでおすすめのゴムの木 ■ゴムの木(フィカス ティネケ)陶器鉢入り 卓上ミニサイズ
テーブルにおけるおしゃれなゴムの木です。受け皿も鉢も白くて統一感があります。
中型サイズでおすすめのゴムの木 ■ゴムの木 インテリア 8号
ゴムの木の中でも丈夫で育てやすい品種です。赤っぽい色で部屋が華やかになります。
大型サイズでおすすめのゴムの木 ■ベンジャミン 観葉植物 鉢カバー付
濃い緑とライトグリーンのコントラストが美しいゴムの木です。茶色のバスケット入りでどんな部屋にもよくなじみます。