ミモザとはマメ科アカシア属で、黄色い花が特徴の常緑高木です。代表的なのはギンヨウアカシア・フサアカシア。どの品種も成長のスピードが速いので、適度な剪定が必要になります。
本記事では、ミモザの剪定の方法と注意点、世話の仕方を解説しています。剪定で出た枝のアレンジ方法も紹介しているので、ぜひご覧ください。
ミモザの剪定の目的
ミモザを庭に植える場合は、成長しすぎた枝の自重で枝が折れたり、樹が倒れたりするケースがあります。伸びすぎた枝は早めに剪定しましょう。放置すると5m以上高くなることもあるので、注意が必要です。
観葉植物の場合も、剪定をして風通しを良くすることは大切。日あたりの良い上部分の枝が伸び、他の部分の成長を阻害してしまうこともあります。
ミモザの剪定時期
ミモザの剪定は4月下旬~5月頃がおすすめ。花が終わった後に行いましょう。遅くとも6月までに行わないと、来年に花が咲かなくなるかもしれません。
なぜならミモザは花が終わるとすぐに来年のための花芽を作り始めるので、花芽ができてからだと、誤って切り落としてしまうかもしれないためです。8~9月には既に花芽がつきはじめます。
また、ミモザが剪定した部分から枝が分岐して伸びていきます。そのため、枝が集中している部分をしっかり目に剪定しておかないと、枝が伸びた状態で6月を迎え、大きく成長してしまうことを覚えておきましょう。
ミモザの剪定方法と注意点
ミモザを庭に植えると、主幹の頂点を切り落とす芯止めを行わないと5m近い大きさになります。剪定も枝の根本から切り落としていく必要があるので、自力ではなかなか難しいです。
ここでは、植木鉢サイズのミモザを剪定するコツを紹介していきます。
【ミモザの剪定で切り落とす枝】
・他と比べて長く伸びた枝
・風通し・日あたりを悪くしている枝
・枯れている枝
枝と枝が分岐して込み入っている時は、剪定バサミで根元から長い枝の方を切り落としましょう。
その他は主枝の風通し・日当たりを妨げる枝を選んで間引きをするのがおすすめ。害虫や病気を防ぐのに役立ちます。
剪定で出た枝のアレンジの仕方
剪定で出た枝は、部屋に飾るのがおすすめ。花瓶やガラス瓶に行けたり、ドライフラワーに活用しましょう。
生花として飾る時には、ハサミで枝に切れ目を入れ置くと長持ちします。深さのあるお皿や、鳥かご、バスケットの中に入れた吸水スポンジに挿してもおしゃれです。
ドライフラワーを作るなら、吊るしておくだけで大丈夫。花の先端を下に向けて、天井から吊るすと先端が折れるのを防げます。
葉は乾燥すると落ちてくるので、余計な葉は取り除いておきましょう。
できあがったドライフラワーは、花瓶に挿しても花束にして吊るしてもおしゃれ。リースに取り入れるのもおすすめです。
ミモザの剪定を業者に依頼するポイント
ミモザを庭植えする場合は、5mを超えることもあります。ノコギリが必要になったり、脚立で届かない位置になったら、無理せずにプロに依頼した方が安全です。
【庭木の剪定費用相場】
0m~3m未満:約3,000~4,000円
3m~5m未満:約5,000~9,000円
5m~7m未満:約13,000~20,000円
剪定の費用は樹高の高さや幅で決まることが多いです。上記は木のサイズによる費用の相場なので、ここに人件費・ゴミ処理代が追加されていきます。
業者を選ぶ時には、無料で見積もりをだしてくれる業者を選びましょう。その中から日時・費用が適切な業者を選べばOK。
口コミを参考にするのも大切です。
ミモザの育て方・お手入れのポイント
ミモザは剪定以外にもお世話のポイントがあります。ここではそれを解説していきます。
ミモザアカシア 苗 苗木 6号鉢
植えつけの適期は4月から9月にかけてがおすすめです。
日当たりのいい場所がおすすめ ■置き場所のポイント
ミモザは日当たりがいい場所を好む植物で、日光が足りなければ花が咲きにくくなってしまいます。
強風で枝が折れることもあるので、庭に植える時は注意しましょう。
寒さにも注意が必要なので、冷たい風が当たらない場所がおすすめです。
乾燥気味で育ててもOK ■水やり・肥料のポイント
ミモザは乾燥気味を好む植物なので、庭木の場合は一度根付いてしまえば水やりはいりません。
鉢植えならば、土が乾いたタイミングで水やりするのがおすすめ。夏は乾きやすいので、鉢底から流れ出る程度に水を与えてもOKです。
肥料も基本的に必要ありません。もし花付きが悪いようでしたら、年に1度、4~5月に効果がゆっくりなタイプを選んで与えましょう。
庭木の周囲の土や植木鉢に腐葉土を混ぜ込むのも効果的です。
剪定で害虫を防ぐことが大切 ■害虫・病気対策のポイント
ミモザを育てる時に注意したいのは、カイガラムシの被害。剪定で風通しを確保しておきましょう。
カイガラムシがつくと、すす病やこうやく病に発展するリスクがあります。見つけたらすぐにブラシで取り除くことが大切。一匹ではない場合は、枝ごと切り落とした方が安全です。
増やしたいなら種がおすすめ ■増やし方のポイント
ミモザを増やしたいなら、種から増やすのがおすすめ。移植を嫌うので、一度庭に植えたならそのままにしておきましょう。
観葉植物の場合、根詰まりが起きた時に鉢を交換します。根に触らないように土から抜き出して、一回り大きな植木鉢に入れます。