ジューンベリーは日本の風土で育てやすく、庭木にもよく使われる木です。春には白・ピンクの花が咲き、6月頃に実がつきます。紅葉も美しいので、観賞用に人気ですよ。
本記事では、ジューンベリーの剪定時期や方法・注意点、業者の選び方を解説しています。
育てる時のコツも解説しているのでぜひご覧ください。
ジューンベリーの剪定の必要性
ジューンベリーを自然樹形でも楽しめるので、剪定は必須ではありません。しかし、大きく成長しすぎるのを防いだり、風通しをよくするためには剪定した方がいいです。剪定をすると実付きもよくなります。
大きく育ちすぎてしまう前に、1年に1度の目安で剪定していきましょう。
ジューンベリーの剪定の剪定時期
ジューンベリーの剪定は11~3月の間がおすすめ。この時期は葉が落ちて枝の成長が止まっている期間で、落葉期と呼ばれています。
ただし、植えているのが寒冷地の場合は1~2月は避けましょう。寒さに強い植物ですが、あまりに寒い時期だとジューンベリーへの負担が大きくなります。
なお、来年に花を咲かせるための花芽は夏ごろには既にできているので、誤って切り落とさないように注意しましょう。
実を収穫した直後の6月頃ならば間違える心配はありませんが、木へのダメージが心配ならばやはり11~3月の方が安心です。
ジューンベリーの剪定方法と注意点
ジューンベリーには強剪定は必要ありません。特に、樹齢が若いうちは気長に見守ることが大切。若木のうちは枝が混み合って樹形が乱れているようにも見えますが、成長するにつれ落ち着いてきます。
【ジューンベリーの剪定で切る枝】
・上に向かって勢い良く伸びた枝(徒長枝)
・幹の根本から上に伸びている枝(胴吹き枝)
・根本から立ち上がるように生えた枝(ヤゴ・ひこばえ)
・枯れた枝
剪定する時は太目の枝を選ぶのがおすすめ。剪定バサミや剪定ノコギリを使います。自然な形を崩さないように仕立てましょう。
ジューンベリーの剪定を業者に依頼するポイント
ジューンベリーは3~5mまで育ちます。脚立で届かない位置になったり、ノコギリが必要になったら、無理せずプロに依頼した方が安全です。
【庭木の剪定費用相場】
0m~3m未満:約3,000~4,000円
3m~5m未満:約5,000~9,000円
5m~7m未満:約13,000~20,000円
剪定の費用は樹高の高さや幅で決まることが多いです。上記は木のサイズによる費用の相場なので、ここに人件費・ゴミ処理代が追加されていきます。
業者を選ぶ時には、無料で見積もりをだしてくれる業者を選びましょう。その中から日時・費用が適切な業者を選べばOK。
口コミを参考にするのも大切です。
ジューンベリーの育て方・お手入れのポイント
ジューンベリーは3~5mほどに成長する種類も、樹高の低い種類もある果樹です。寒さにも暑さにも強く、日本の気候でも育てやすいのが嬉しいところ。ここでは、世話の仕方を解説していきます。
日当たりが良く肥沃な土地に植えよう ■置き場所のポイント
ジューンベリーを植えるのであれば、日当たりの良い場所がおすすめ。適度な湿り気があり、水はけのよい場所を好むので、一日直射日光が当たる場所よりは午前中に日当たりがいい場所や半日陰がいいでしょう。
寒さにも暑さにも強いので、庭植えが向いています。もし植木鉢で育てるなら、日当たりの良い場所に置けばOKです。
適度な湿り気をキープするのがコツ ■水やり・肥料のポイント
ジューンベリーは乾燥に弱く、適度な湿り気のある土を好みます。
植木鉢で育てるなら、土の表面が乾いたタイミングで水やりをします。鉢底から水が流れてくるまでたっぷりと与えてもOKです。
この時、真昼では水の温度が上がってしまうので、朝か夕方に与えるのがおすすめです。
地植えであれば基本的に水やりは不要。真夏で雨が降らない場合は水やりで補います。また、植え付けから根付くまでの週間は、土の表面が乾いたタイミングで水やりが必要なので注意しましょう。
肥料は12~3月の間で1~2回に分けて与えましょう。緩効性化成肥料がおすすめです。
鳥による食害に注意 ■害虫・病気対策のポイント
ジューンベリーは病気に強いことが特徴。病害はさほど心配せずともOKです。害虫については、アブラムシに注意する必要があります。葉や茎が食べられてしまうので、見つけ次第薬剤で駆除しましょう。
実は鳥に食べられる心配があるので、鳥除けネットで対策しましょう。
挿し木・種がおすすめ ■増やし方のポイント
ジューンベリーを増やす時は、挿し木がおすすめ。勢いよく伸びた枝を選んで、培養土で栽培してから植え付けをしましょう。
種で増やす時も、トレイで育てた後に植え付けをします。