工事がうるさい!みんな困っている
近所の工事で騒音が出るのは仕方ないと、みんな頭では分かっています。分かってはいますが、それでも大きなストレスになることに変わりありません。
隣の家の工事であればなおさら。「寝れない」「集中できない」と、SNSでも工事の音への不満が爆発しています。
そもそも、工事がうるさい時に苦情を言ってもいいの?
耐えがたい工事の騒音に悩まされていても、気軽に苦情を言えるわけではありませんよね。「工事はお互い様だから仕方ない」「ご近所付き合いもあるし……。」など、泣き寝入りする人も多いでしょう。
結論から言うと、クレームを入れるかどうかはあなた次第。「クレームを言ってはいけない」という規則や法律はありません。あなたがどこまで許容できるのかによります。
苦情を言ってもいいレベルの工事とは
「苦情を言うかどうかは個人の判断にゆだねられる」と言っても、やはり何かしらの基準が欲しいですよね。「限度」が分からないから悩んでしまうのではないでしょうか。
ここでは、苦情を言ってもいいレベルの工事とはどんな状況なのか、具体的に解説します。
■作業時間が法外
「工事を行ってもいい時間帯は何時から何時まで」と、各自治体が条例によって定めています。決められた時間以外で工事を実施している場合、クレームを入れてもいいでしょう。
多くの自治体は、早朝・深夜の作業は規制しています。定められた時間外で機械を使った作業をしているなら、正式に改善を求めても問題ありません。まずはお住まいの地域の条例を確認してみましょう。
■作業日が法外
作業時間と同じく、作業する日も各自治体が条例で規制しています。土日・祝祭日の工事は禁じている自治体がほとんどです。作業してもいい曜日以外に騒音を出しているなら、クレームを言う権利があります。
■工事の音が法外
実は、工事の「音の大きさ」にも規制があるのです。「騒音規制法」という法律があり、工事による騒音について一定の場合に規制がかかります。
音の大きさは「デシベル」という単位で表されますが、何デシベル以上で騒音と見なすかは、これまた地域によって異なるので確認が必要です。ただ、多くの場合は85デシベル以上で法律違反とされています。これは電車内の音と同等レベルです。
騒音レベルを測定できるスマートフォンのアプリがあるので、計測してみてもいいでしょう。苦情を言うかどうかの判断材料となります。騒音の証拠として残すこともできますよ。
苦情は誰に言う?
いざクレームを言おうと思った時、誰に言えばいいのでしょうか。できるだけ波風立てず、改善が期待できる方法を見つけましょう。
■施主
施主とは、工事を実施するための資金を出す人、つまり注文主です。工事業者にとっては、お客様にあたります。業者は、自分達にとってのお客様からの要望であれば、動いてくれる可能性が高いでしょう。
■施工主・作業員
工事の状況を一番分かっているのは、作業をしている人間です。施主は現場を見ていないため、状況理解ができない場合があります。業者であれば、追加料金がかからない範囲であれば即対応してくれる可能性があります。