蒸し暑い季節になると注意しなければならないのが「熱中症」。人間だけでなく猫も熱中症にかかることがあり、最悪のケースでは死亡する危険性もあるんです。
今回は、猫の熱中症対策について特集!以下の内容を見ていきます。
【本記事の内容】
・猫の熱中症対策のポイント&注意点
・猫の熱中症対策おすすめグッズ
・猫が熱中症にかかったときの症状
・猫が熱中症にかかったときの応急処置
猫の熱中症対策に役立つ具体的なおすすめ商品から、熱中症にかかってしまった場合の対応までチェックできるので、記事を読めばしっかりと愛猫の熱中症に備えることができますよ。ぜひ参考にしてくださいね。
猫の熱中症|予防対策4つのポイント
愛猫の熱中症を予防するには、気温や湿度、体感温度が高くなりすぎないよう飼い主がきちんと気を配り対策してあげることが重要です。ちょっとした心がけや工夫で、熱中症のリスクはグッと軽減し、トラブル回避につながります。
今すぐ実践したい猫の熱中症対策のポイントを見ていきましょう。
猫の熱中症対策のポイント1:室温調整 ■室温は28℃前後が適温!エアコンも活用する
熱中症とは、暑さによって体温調節機能がうまく働かなくなる状態を指します。猫は汗をかくのが肉球と鼻だけなので、人間にくらべ体温調節が苦手です。室温管理には十分気を配りましょう。
一般的に、気温が30℃を超えると熱中症の危険度が高まると言われています。猫にとっての適温は27~28℃ほど。夏場はエアコンも積極的に活用し、室温が上がりすぎないように気をつけましょう。
猫の熱中症対策のポイント2:湿度調整 ■初夏や残暑も注意!湿度にも気を配る
湿度が高いと熱の発散効率が下がり、体内に熱がこもりやすくなります。晴れて暑さが厳しい日はもちろんのこと、梅雨の時期など気温は適正範囲内でもジメジメするという日は熱中症対策を怠らないようにしましょう。
猫にとって適正な湿度は50~60%ほどです。冷房が必要ない気温でも、湿度が気になる日はエアコンの除湿機能などを上手に活用するといいですね。
猫の熱中症対策のポイント3:体温調整 ■ブラッシングや冷却グッズで熱がこもるのを防ぐ
体のなかに熱がこもると、体温が上昇して熱中症の危険度が高まります。室温・湿度調整と合わせて体内に熱がこもらない工夫もしておきましょう。
ブラッシングで冬毛を取り除くと、熱が逃げやすくなり熱中症のリスクを軽減できます。また、保冷剤やアルミプレートなど猫用のひんやりグッズで暑さ対策できるようにしてあげるのも効果的です。
猫の熱中症対策のポイント4:水分補給 ■こまめな水分補給が可能な環境を作る
人間の熱中症対策でも十分な水分補給が重視されていますが、これは猫も同様です。できれば新鮮な水を飲める水飲み場を数カ所用意し、こまめに水分補給できるようにしておくといいですよ。
猫の熱中症|予防対策の注意点
愛猫の健康と命を守るために欠かせない熱中症対策。しかし、よく知らずに行うとあまり効果が出なかったり逆効果になってしまったりすることもあります。猫の熱中症対策の注意点を見ていきましょう。
■冷房で熱中症対策するときも部屋は締め切らない
猫を留守番させる際、冷房を効かせているからとひとつの部屋に閉じ込めてしまうのはNG。落雷による停電やエアコンの故障で冷房が効かなくなってしまった場合、締め切った部屋の室温はあっという間に上昇し熱中症の原因になります。
万が一の際も涼しい場所を求めて猫が移動できるよう、ドアは開けておきましょう。冷房による冷えすぎ対策にもなります。
■扇風機だけでは熱中症対策にならない
猫は体が毛で覆われており、また人間と違い全身で汗をかくわけではないため、扇風機の風だけでは体を冷やす効果はあまり期待できません。扇風機は風を直接当てるのではなく、エアコンと併用し部屋の空気を循環させる目的で使いましょう。
エアコンの冷房を使うと、冷たい空気は足元に、暖かい空気は上の方にたまります。扇風機を天井に向けて風を送れるように設置すると、猫が好む部屋の高い場所もしっかり冷えて熱中症予防に役立つうえ、電気代の節約にもつながりますよ。
■冬のこたつやひなたぼっこで熱中症になることも
熱中症の危険は思いがけないところにも潜んでいます。たとえば、猫は窓辺でひなたぼっこするのが大好きな動物ですが、暑い場所に長時間いることで熱中症になってしまうことがあります。
また、熱中症は夏場にかかるイメージが強いものの、冬場でも油断はできません。窓を閉め切った車内は日が差すと冬でも高温になり、熱中症を引き起こすケースも。猫が好きなこたつも、長時間入っていると熱中症の危険があります。
とくに、体温調節機能が衰え活動量が減った老猫や、体温調節が未熟な子猫の場合は要注意。隠れたリスクにも注意を払い予防対策を徹底しましょう。
猫の熱中症対策グッズおすすめ10選
ここからは猫の熱中症対策におすすめのグッズを紹介していきます。100均で買える商品や家にあるものを使った対策アイデアなど、低コストで導入できるグッズも登場するので必見!ぜひ複数組み合わせて熱中症対策に使ってみてくださいね。
■猫の熱中症対策グッズ【猫用ひんやりマット】
乗るとひんやり感じるクールマットは、猫の熱中症対策でぜひ取り入れたいアイテムのひとつ。エアコンを使っている場合でも、停電や故障に備えて用意しておくと安心です。
猫の熱中症対策グッズおすすめ1 寝心地も快適なソフトジェルマット
Pecute
ペットひんやりマット
冷却性とクッション性にすぐれたジェルスポンジを採用したペット用ひんやりマット。たっぷりのジェルが体と接する部分から熱を吸収し、暑い時期の熱中症対策に役立ちます。
ふたつに折り畳める仕様になっていて、使わない時期はコンパクトに収納できるのもうれしいポイント。持ち運びにも便利です。
猫の熱中症対策グッズおすすめ2 中身が飛び出る心配なし!やんちゃな猫ちゃんに
マルカン
ひんやりクールアルミプレート
放熱性にすぐれた高純度アルミで作られたクールプレート。ジェルタイプのマットのように爪で引っかいたり噛みついたりしても中身が出てしまう心配がなく、ひっかきグセ、噛みグセのある猫の熱中症対策としても安心して使用できます。
汚れてもサッと拭いてきれいにでき、清潔に使えるのもうれしいですね。ただし、日光に当たるとひんやり感がなくなるため設置場所には注意して使いましょう。
猫の熱中症対策グッズおすすめ3 猫が思わず入りたくなる!ひんやり猫鍋
マルカン
ひんやりクール猫鍋
入るとひんやり感じるアルミ製の猫鍋。狭いところを好む猫が入りたくなる形状で、熱中症対策にせっかくひんやりマットを買っても使ってくれるか心配というときにおすすめです。
猫の熱中症対策グッズおすすめ4 汚れたら丸洗いできるのもうれしい!
ニトリ
ペットごろ寝マット(NクールWSP n-s)
ニトリの接触冷感素材のなかでも、もっとも冷たく冷たさが長持ちする「Nクールダブルスーパー」のペットマット。持続冷感機能のあるマイクロカプセル含有で、夏の暑い時期の熱中症対策にぴったりのグッズです。
コーナーにまくらがついていて、あごを乗せたり体を寄せて丸くなったりできるのも猫ちゃんにぴったり。抗菌防臭・制菌加工が施されているため、気になるペットのニオイも抑えます。
■猫の熱中症対策グッズ【ペットハウス】
冷房機能つきの室内用ペットハウスもあります。エアコンで部屋全体を冷やすほどではないというときなどに上手に取り入れるといいですね。
猫の熱中症対策グッズおすすめ5 スマホを使って外出先からでも温度調節できる
PETKIT/ペットキット
スマート・ペットハウス・コージー2
スマホアプリで外出先からでも部屋の温度確認や温度調整ができる先進的なペットハウス。内蔵センサーで周辺温度を測定し、快適な温度に自動調整する機能も搭載されています。留守番が多い猫ちゃんの熱中症が心配という方におすすめです。
猫の熱中症対策グッズおすすめ6 電気を使わない冷房で停電時も安心!
エスディーケイ
オアシス
断熱材を使用した室内用のペットハウス。冷凍庫で凍らせた保冷剤を天井に設置できるようになっていて、約7~8℃の温度差で8時間以上冷房効果が持続します。停電しても使えるため、猫を留守番させるときも安心です。
断熱性にすぐれたハウスなので、夏の熱中症対策だけでなく冬の寒さ対策にも役立ち一年中活躍してくれますよ。
猫の熱中症対策グッズおすすめ7 ■猫の熱中症対策グッズ【ペットボトル】
ペットボトルは、お金をかけずに猫の熱中症対策がしたいという方におすすめのグッズ。空きペットボトルのなかに水を入れ、冷凍庫で凍らせたものを置いておくだけで冷気で涼しい快適な寝床を作ってあげられます。
水滴が気になる場合はタオルを巻いて使いましょう。また、長めの靴下にペットボトルを入れる方法もあります。
■猫の熱中症対策グッズ【遮熱カーテン・すだれ】
日差しが強い時期は、窓から入る熱の影響でエアコンをつけていても室温がなかなか下がらないことがあります。電気代も気になる熱中症対策では、遮熱カーテンやシェード、すだれなども上手に活用しましょう。
猫の熱中症対策グッズおすすめ8 明るさ・通気性を確保したまま熱をブロック
パーフェクトスペースカーテン館
エコファインシリーズ ミラーレースカーテン
アルミ蒸着フィルムによる的確な熱反射で、すぐれた遮熱効果を誇るレースカーテン。遮熱生地ならではの厚さがなく、採光や通気性は確保しつつ夏の厳しい日差しをしっかり防いでくれるスグレモノです。
冷房の効きもよくなり、電気代の節約にもつながります。愛猫の熱中症対策に力を発揮してくれるでしょう。
猫の熱中症対策グッズおすすめ9 気軽にはじめられる100均アイテムの熱中症対策
窓からの熱対策に活用できるグッズは100円均一ショップでも手に入ります。こちらはダイソーで販売されている「ウインドオーニング」。遮光率85~90%で、窓からの日差しを防いで室温が上がるのを防ぐ効果が期待できます。
100均アイテムは低コストで手軽に導入できるのが魅力。大切な猫ちゃんを守る熱中症対策のひとつとして試してみる価値はあるでしょう。
■猫の熱中症対策グッズ【ウェットフード】
熱中症対策で欠かせないのが十分な水分補給。水分量が多いウェットフードは食事でより多くの水分を補給できるため、熱中症対策のひとつとして効果が期待できます。
猫の熱中症対策グッズおすすめ10 効率的な水分補給で熱中症予防をサポート
いなばペットフード
CIAO ちゅ~る 水分補給20本入り とりささみ 海鮮ミックス味
約90%水分を配合し、栄養と水分を同時に補給できるウエットタイプの猫用おやつ。猫の体液に近いミネラルバランスに調整してあるため、効率的に水分補給ができ夏場の熱中症対策としても効果が期待できるでしょう。
猫が熱中症になるとどんな症状が出る?
猫が熱中症になってしまったら、飼い主がいち早く気づいて適切な対処をすることが重要です。猫の熱中症の初期には以下のような症状が見られます。
【猫の熱中症における初期症状】
・口を開けてハアハアと呼吸をしている(パンティング)
・食欲がない
・よだれを垂らしている
・目や口の粘膜が赤い
・ふらふらしている
軽症の場合は「元気がないだけ」と軽視しがちですが、この状態が長く続くと熱中症がどんどん進行し、嘔吐や下痢、震えなどの症状が起こり、さらにはけいれんや意識がなくなるなどの重篤な症状が現れることもあります。
重度の熱中症では、後遺症が残ったり死亡したりするケースも。熱中症対策を万全にするとともに、熱中症のサインを見落とさないようにしましょう。
猫が熱中症になったときの応急処置の方法は?
飼い猫に熱中症と見られる症状が現れたら、すぐに涼しい場所に移動させて応急処置を施しましょう。
また、軽症でも内蔵にダメージを受けている可能性もあります。体を冷やしながら動物病院に連絡をし、獣医師の指示に従いできるだけ早く受診することが大切です。
【猫の熱中症|応急処置の手順】
①タオルに包んだ保冷剤で首やわき、そけい部など動脈周辺を冷やす
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②濡れタオルで体を包む
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③体に直接風が当たらないよう気をつけながら、タオルに扇風機の風を当てこもった熱を逃がす
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④水が飲めるようなら少しずつゆっくり飲ませる
【注意点】
・体の冷やし過ぎも危険なため、体温が39℃以下になったら冷やすのをやめる
・ぐったりして水が飲めないときは無理に飲ませようとせず、水を含ませた布などで舌を濡らす程度にする