メインの暖房ではないけれど寒い季節にあるとうれしい湯たんぽ。
ですが「すぐに使いたいけれど持っていない」「購入を迷っているうちに季節が過ぎてしまった」といったことも多いのではないでしょうか。そんな湯たんぽですが、実は身近にあるもので代用することができるのです。
そこで今回は、自宅や災害・キャンプなどでも使える身近な湯たんぽの代用品を8つ紹介!使い方や注意点もお伝えします。また、湯たんぽには必需品ともいえる湯たんぽカバーの代用アイデアも併せて紹介しています。ぜひ参考にして寒い季節を乗り越えてくださいね。
湯たんぽの代わりに代用品を使うメリット!
まずは、湯たんぽの代用品を使うメリットを見てみましょう。
- 環境にやさしい:
- すぐに使える
- 簡単に使える
- 使い道が複数ある
- 処分しやすい
今回紹介する湯たんぽの代用品は、身近にあるものを使ったり普段なら処分するようなものを活用するので非常にエコです。また、いざというときにも時間をかけることなく簡単に使えるのもメリットでしょう。
使い終われば、いつもどおりの使い方に戻すことも可能。使えなくなった際の処分も簡単な物ばかりです。
【自宅編】湯たんぽの代用品:①小豆
自宅で使うおすすめの湯たんぽ代用品の1つ目は「小豆」です。
小豆は水分量が多い食べ物なので、温めることにより適度な蒸気が発生します。そのナチュラルな蒸気がやさしく体を温めてくれるでしょう。
布団の中を温めることはもちろん目や肩などをピンポイントで温めることも可能!冷えた体や疲れ目などにも効果的ですよ。
湯たんぽの代わりに小豆を代用する際の使い方と注意点 ■温めすぎや連続使用はしない
【使い方】
- 小豆を綿や麻の袋に入れる
- 電子レンジで20秒~1分程度温める
袋もしくは袋状に縫った布に入れて、温めるだけであっという間に湯たんぽの代わりとして使えます。
【注意点】
- 小豆以外の豆は使わない
- 温め過ぎない
- 一度使ったら数時間あける
- 使う袋は綿か麻
- やけどに注意
小豆以外の豆は水分量が多くないため、焦げてしまうことが。また小豆の水分量が最大のポイントなので、温めすぎたり連続で使うと水分量が減ってしまいます。爆発したり焦げてしまうので注意してくださいね。
小豆を包む布や袋は、熱に強く溶けることのない綿か麻などの天然素材を使うようにしましょう。
【自宅編】湯たんぽの代用品:②こんにゃく
湯たんぽの代用品2つ目は「こんにゃく」。スーパーで手軽にお安く購入できて何回も使える便利な代用品です。意外なアイテムだと思われるかもしれませんが、昔ながらの健康法としてこんにゃく温湿布と呼ばれることもあります。
こんにゃくの中心までしっかり温めることでぽかぽか暖まるでしょう。小豆と同様に体をピンポイントで温めることもできます。できるだけ広範囲を温めるため、平こんにゃくを使うのがおすすめです。
湯たんぽの代わりにこんにゃくを代用する際の使い方と注意点 ■袋に入れて布でくるんで使う
【使い方】
- こんにゃくを湯煎する
- 水分をふく
- 保存袋に入れる
- 布でくるむ
使うときはパッケージのまま温めると時短に。また、中身を出さずきれいな状態なら湯たんぽとして使った後は食べることもできて無駄がありません。
【注意点】
- 湯煎できる袋を使う
- 中身を出したまま使ったら食べない
- やけどに注意する
パッケージが湯煎できるか心配な場合は中身を出して温めたあとジップ袋などに入れるといいでしょう。また湯煎のあとは、布でくるんでやけどしないように注意してくださいね。
中身をそのままガーゼなどにくるんで使う方法もありますが、体に長時間触れたこんにゃくは衛生面で心配があるので食べないようにしましょう。
【自宅編】湯たんぽの代用品:③水枕・氷枕(シリコン素材)
3つ目はシリコン素材の水枕や氷枕。昔ながらのバッグ式になっている水枕・氷枕なら、湯たんぽの代わりに使うことができます。
大きめのタイプもあるので広範囲を温めるのにもぴったり。また柔らかい素材なので、布団の中に置いても無駄な空間ができることが少ないので熱が逃げにくいでしょう。
湯たんぽの代わりに氷枕を代用する際の使い方と注意点 ■お湯がこぼれないように細心の注意を
【使い方】
- 氷枕の口からお湯を入れる
- 温度を確認する
- 布などでカバーをする
熱すぎる場合は、水や氷を入れることで温度調節ができます。
【注意点】
- お湯がこぼれないようにする
- ふたが開かないようにする
- 熱湯を入れない
- やけどに注意する
注ぎ口が小さいので、お湯を入れるときはやけどに注意しながらこぼれないように入れてくださいね。
また布団の中など、使っている途中で注ぎ口が開いてお湯がこぼれないようしっかりロックされているかも確認しましょう。
入れるお湯の温度は氷枕・水枕の素材などにもよりますが、やけどの危険もあるため約50度程度までにしてくださいね。熱湯を入れるのはやめておきましょう。
【自宅編】湯たんぽの代用品:④紙おむつ
湯たんぽの代わりになるものの4つ目は、紙おむつです。意外なアイテムかもしれませんが、温めることも冷やすこともできるのでとても便利。
特にサイズアウトした赤ちゃん用の紙おむつはサイズ感も良く、湯たんぽとしても使いやすいでしょう。
湯たんぽの代わりに紙おむつを代用する際の使い方と注意点 ■自宅はもちろんキャンプや災害時もOK
【使い方】
- 吸水ポリマー部分を切り取る
- 水もしくはお湯を吸わせる
- 保存袋に入れる
- レンジもしくは湯煎で温める(水を吸わせた場合)
- カバーを付ける
そのままでも使えますが、吸水ポリマーを切る方がコンパクトになり湯たんぽとしても使いやすいです。
温め方はレンジを使う方が時短にもなり簡単ですが、お湯を吸わせたり湯煎でもできるのでキャンプや災害時でも活用できますよ。
【注意点】
- 給水ポリマーがボロボロにならないようにする
- やけどに注意する
- 重さに注意する
吸水ポリマー部分を切るときにボロボロとこぼれないようにしましょう。湯煎・レンジ・お湯と使い方の幅が広いですが、どの方法もやけどには気を付けてくださいね。
また、水分を含んだおむつは思いのほか重くなるので、小さい子どもやペットに使う場合は注意が必要です。
【自宅編】湯たんぽの代用品:⑤人肌・ペット
5つ目は人肌やペットです。ペットを飼っていたり家族と一緒に寝る習慣があるなら、家族やペットの体温が湯たんぽの代わりになりますよ。
暑すぎず心地よい温度でやけどなどの心配もない天然の湯たんぽと言えるでしょう。また、一緒に寝ることで心音などを感じ取れてヒーリング効果や安心感も得られますよ。
湯たんぽの代わりに人肌やペットを代用する際の使い方と注意点 ■都合よく暖まれるかは分からない
【使い方】
この方法は体温が湯たんぽの代わりになるので、ただ体同士をくっつけているだけでOKです。
【注意点】
やけどやお湯がこぼれるといったこともないので特に大きな注意点はありませんが、人もペットも動き回るので暖まりたいときにその場にいない可能性も。
また、寝ているときはお互い寝相に気を付けないと蹴られた!なんてことが起きるかもしれません。
【災害・キャンプ編】湯たんぽの代用品:①ペットボトル
災害やキャンプなどのアウトドアシーンで使える湯たんぽの代用品1つ目は、ペットボトルです。手っ取り早く代用できるので便利なアイテム。
使い方に注意すれば、繰り返し使うこともできるのでエコな代用品と言えるでしょう。
湯たんぽの代わりにペットボトルを代用する際の使い方と注意点 ■熱湯は危険なので使用しない
使い方
- ペットボトルにお湯を注ぐ
- キャップをしっかり閉める
- カバーをする
使い方は、3ステップで簡単。寒い時期になると販売されるホットのペットボトル飲料のような感覚です。
注意点
- 耐熱のペットボトルを使う
- お湯の温度は約50度程度にする
- キャップをきちんと閉める
- やけどに注意する
変形や破損を防ぐため、使用するのはオレンジのキャップか飲み口が白くなっている耐熱ペットボトルにしましょう。
お湯の温度は50度程度が好ましいのですが、災害時やキャンプシーンなどでは温度計を持ち合わせていないことも。そんな場合は警視庁の災害対策課から発表されている下記の方法がとても参考になります。
お湯を入れるときはやけどに注意し、適温になったらキャップをしっかり閉めてこぼれないようにしておきましょう。
【災害・キャンプ編】湯たんぽの代用品:②缶・瓶
2つ目の湯たんぽの代用品はコーヒーやお茶、ジュースなどの飲み物に使われている缶や瓶です。熱の伝わり方が良いので、湯たんぽにもぴったり。特に缶飲料は自動販売機などでも、気軽に購入できます。
また、最近では災害による停電時にも飲料を提供してくれる災害救援自販機と呼ばれる自動販売機が設置されていることが。湯たんぽ代用の方法と併せて活用することで安心できますね。
湯たんぽの代わりに缶や瓶を代用する際の使い方と注意点 ■スクリュー式のふたの缶や瓶を選ぶ
【使い方】
- スクリュー蓋の缶や瓶にお湯を注ぐ
- ふたをしっかり閉める
- カバーをする
ペットボトルと同じ要領で使えます。
【注意点】
- お湯の温度は約50度程度にする
- 広範囲は温めにくい
- ふたをしっかり閉める
- やけどに注意
かんや瓶は熱伝導がとてもいいので、やけどに注意してください。お湯は沸騰したてを使わず水を足すなどして50度ほどに調整しましょう。
また缶や瓶はそれほど大きくないので広範囲は温めにくいアイテム。湯たんぽの代用に缶や瓶を使う場合はできるだけサイズが大きいものを選ぶか、ピンポイントで体を温めるのに使うといいです。ただしその際は、低温やけどにも気を付けてくださいね。
【災害・キャンプ編】湯たんぽの代用品:③水筒
代用品3つ目は水筒です。湯たんぽの代わりに使うなら保冷や保温の機能が付いているタイプではなく、プラスチックボトルやステンレスボトルがおすすめ。
お湯が注ぎやすい口の大きなタイプや、容量が多いタイプもあるので使い勝手が良く広範囲を温めたい場合も重宝するでしょう。普段は、水筒として使えるのも便利ですね。
湯たんぽの代わりに水筒を代用する際の使い方と注意点 ■耐熱温度は事前に確認しておく
使い方
- お湯を注ぐ
- ふたをしっかり閉める
- カバーを付ける
水筒に飲み物を入れる手順で入れるだけです。
注意点
- 耐熱温度を確認する
- お湯の温度は
- やけどに注意する
- ふたをしっかり閉める
耐熱温度は何度なのかを事前に確認しておきましょう。特にプラスチックボトルの場合は、耐熱温度が低いと変形や破損につながります。ステンレスボトルは熱伝導がいいので、やけどに注意してくださいね。
またパッキンが外れてしまいこぼれることがあるので、ふたを閉めるときは確認必須です。
湯たんぽの代用アイテム:ウォーターボトル 耐熱温度は-20度~120度まで
Catpaw ウォーターボトル
-20度~120度の耐熱・耐寒に優れたウォーターボトルです。衝撃にも強いタフなボトルでアウトドアにもぴったり。
注ぎ口も大きく、内蔵のシリコンパッキンでこぼれにくいのもうれしいポイントです。
湯たんぽの代用アイテム:ステンレスボトル 直火OKでキャンプの湯たんぽにぴったり
OUTBEAR 直火で使えるステンレスボトル
直火OKのステンレスボトル。キャンプや災害時の湯沸かしや暖を取るのに活躍するアイテムです。
ボトルハンガーも付属されていて、ひっかけて火にかけることもできます。湯たんぽ使用はやけどに注意が必要ですが、ステンレスで熱伝導もいいので重宝するでしょう。
代用品の保温時間の目安!
湯たんぽ代用品が何時間もつのか、気になる保温時間をまとめてみました!
- 小豆:約20~40分
- こんにゃく:約20~30分
- 氷枕:約1~2時間
- 紙おむつ:約1~3時間
- ペットボトル:約1~3時間
- 缶・瓶:約2~4時間
- 水筒(ステンレスボトル等):約4~8時間
環境や代用品のサイズ・形状など色んな要因で保温時間は違ってくるので、おおよその目安として考えてくださいね。
また、どのアイテムも約50度~40度程度の暖かさが持続するので長時間の接触による低温やけどにはくれぐれも気を付けてくださいね。
低温やけどは、体温よりやや高めのものが皮膚の同じ場所に長時間接触し続けることで起きます。
湯たんぽカバーの代用アイデア4つ!
湯たんぽはお湯を使うことが多いため、やけどや低温やけどのリスクがあります。それを軽減するためのアイテムが湯たんぽカバー。綿など熱に強い素材がおすすめです。
ここまで紹介した湯たんぽの代用品にも使えるアイデアを4つ紹介しますね!
湯たんぽカバーの代用品その1:タオル ■輪ゴムなどで固定して使うと便利
湯たんぽカバーの代わりとして手軽に使えるのが、タオルです。くるっと巻いて、輪ゴムなどで外れないように固定すればOKです。
タオルの厚みは、代用するものや温度を確認しながら調整してみてくださいね。
湯たんぽカバーの代用品その2:服 ■服に入れてくるめば簡単にカバーに
服も湯たんぽのカバーとして使えるアイテムです。服の中に湯たんぽを入れてくるみ、袖を縛って固定するだけと簡単に使えます。
子ども用の長袖Tシャツなどがあれば、サイズ感もいいでしょう。
湯たんぽカバーの代用品その3:靴下 ■靴下をはかせる要領で入れる
ペットボトルや水筒など細長い代用湯たんぽにもぴったりなカバーが靴下靴下を履かせるように履き口から入れましょう。固定したい場合は、口の部分を結ぶといいですよ。
丈感は、ふくらはぎくらいまでのスリークオーター丈やハイソックス丈がちょうどいいでしょう。
伸びてしまう可能性もあるので、捨てようと思っている靴下があれば無駄なく使えますね。
湯たんぽカバーの代用品その4:巾着 ■手軽で持ち運びもしやすい
巾着袋も湯たんぽカバーとして使うことができるでしょう。紐で口が閉じれるので入れるだけ。持ち運びもしやすいアイテムです。ダイソーやセリアなど100均でも、サイズやデザイン豊富な巾着が購入できます。
湯たんぽのサイズに合わせた巾着袋を選んでくださいね。