足袋は和装に欠かせないものですが、洗い方に悩むアイテムのひとつでもあります。洗濯機で洗っても大丈夫なのかや、汚れを上手に落とす方法も気になりますよね。今回は、足袋の洗い方について特集!以下の内容を見ていきます。
【本記事の内容】
・足袋の洗い方(手洗い)
・足袋の洗い方(洗濯機)
・足袋の白さを保つ工夫&おすすめグッズ
・型崩れやシワを防ぐ足袋の上手な干し方
・地下足袋の場合の洗い方
実際にみんなが足袋をどうやって洗っているのかの口コミやおすすめグッズもチェックできるので、参考になる情報がきっと見つかりますよ。また、地下足袋の場合の洗い方も解説します。ぜひ足袋のお洗濯に役立ててみてくださいね。
足袋は洗濯機で洗っても大丈夫? 足袋は洗濯機でも洗えるが基本は手洗い!
足袋は洗濯機でも洗濯できますが、縮みや型崩れの原因になったり、「こはぜ」と呼ばれる金属部分が壊れてしまったりすることがあります。手間はかかりますが、足袋を長持ちさせたい場合は手洗いするのが基本です。
また、白足袋などは汚れが目立ちやすく、洗濯機だけではなかなかキレイになりません。多少の傷みや縮みは覚悟の上で洗濯機を使う場合でも、白さを保つには部分洗いなどのひと手間は必要になります。
■足袋の洗い方|手洗いの手順
【用意するもの】
・洗濯用洗剤(おしゃれ着用中性洗剤)
・洗濯用固形石けん
・ブラシ(歯ブラシ、靴用ブラシなど)
・タオル
【手順】
1)洗剤を少量溶かしたぬるま湯に30分ほど浸す
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2)汚れがひどい部分に固形石けんを直接こすりつける
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3)全体をブラシでこすり洗いする
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4)水でしっかりとすすぐ
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5)タオルで脱水する
【ポイント&注意点】
・放置すると汚れが落ちにくくなるため、できるだけその日のうちに洗う
・洗剤が残ると黄ばみの原因になるためすすぎは念入りに行う
■足袋の洗い方|洗濯機で洗う手順
足袋は手洗いするのが一番ですが、毎回のこととなるとちょっと面倒。縮むなどのリスクはあるものの、足袋の洗濯に洗濯機を活用している方もたくさんいます。足袋を洗濯機で洗う基本の手順は以下です。
【手順】
1)固形石けんなどで汚れがひどい部分をあらかじめ予洗いしておく
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2)足袋を洗濯ネットに入れる
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3)洗濯機に洗濯用洗剤(おしゃれ着用中性洗剤がおすすめ)を投入し、手洗いコースで洗濯する
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4)脱水まで終わったら形を整えて陰干しする
【ポイント】
・足袋が縮む原因になるため、乾燥機は使用しない
洗い方から防汚まで!足袋のキレイを保つ工夫 足袋の白さを保つみんなの工夫&おすすめグッズ
足袋の洗い方や防汚など、足袋の白さをキープし長持ちさせるみんなの工夫を見ていきます。ぜひ気になるアイデアを試してみてくださいね!
足袋のキレイを保つアイデア|洗い方1 ■ウタマロ石けんでこすり洗いしてから洗濯機へ
ウタマロ石けんは、汚れ落ちが良いと評判の洗濯用石けん。足袋の洗濯にも活用する方が多いアイテムです。
あらかじめ汚れが気になる部分にウタマロ石けんをすり込み、タワシやブラシなどでこすってから洗濯すれば洗濯機でも十分キレイになりますよ。
足袋洗いに便利なアイテム①ウタマロ石鹸 ガンコな汚れもよく落ちる!部分洗いの定番人気
東邦
ウタマロ石けん
ガンコな汚れがかんたんキレイに落ちると人気の部分洗い用洗濯石けん。通常のお洗濯で徐々に失われていく衣類の白さを取り戻すために蛍光増白剤が配合されているのも特徴で、白足袋のお洗濯にはぴったりのアイテムです。
価格もひとつ100円ほどと手ごろ。足袋以外にも靴下の汚れ落としやエリ、ソデの汚れ落としにも役立つため、買って損はないでしょう。
足袋のキレイを保つアイデア|洗い方2 ■ブルースティックでこすり洗いしてから洗濯機へ
足袋の手洗いや洗濯機に入れる前の予洗い用石けんとして、ブルースティックも人気があります。
汚れ落ちが良いだけでなく、バータイプで持ちやすいのが魅力。また、外装が手でカットできるようになっているため、少しずつむいて使えば手を汚さずに洗濯できますよ。
足袋洗いに便利なアイテム②ブルースティック 握れるスティックタイプで使いやすさも抜群!
矯正協会
ブルースティック(横須賀)
「刑務所作業製品」と呼ばれる更生施設で生まれた部分洗い用石けん。すぐれた汚れ落ち効果でロングセラーになっている商品です。
スティックタイプで握りやすく、足袋の汚れが気になる部分をピンポイントでこすることができます。
足袋のキレイを保つアイデア|洗い方3 ■足袋専用ブラシを使う
足袋の汚れ落としを目的に作られた専用ブラシも販売されています。足袋の繊維を傷めず汚れをしっかり落とせるよう素材などが工夫されているのが特徴。諦めていた汚れも白くなると評判です。
足袋洗いに便利なアイテム③足袋ブラシ 厳選の素材と形状で足袋底がラクにキレイになる
ゑびす足袋
足袋ブラシ
足袋を洗うために作られた専用のブラシ。程よい固さとコシがあるサボテンの繊維で作られていて、足袋の汚れをしっかりかき出しつつ生地を傷めにくいのが特徴です。
細身で握りやすい形状も足袋を洗うのに適していて、足袋の汚れが短時間ですっきり!面倒な足袋の手洗い・予洗いが少しラクになりますよ。
足袋のキレイを保つアイデア|洗い方4 ■足袋を履いたままお風呂場で予洗い
足袋を予洗いするのに、履いたままの状態でお風呂場で石けんをつけてこすり洗いするというアイデアも。また、帰宅して足袋を脱いだらそのまま手にはめ、手を洗う要領でこすり洗いを完了させてしまうという意見もありました。
部分洗いはあとからやろうとするとつい面倒になってしまいがちですが、帰宅後の一連の流れで済ませてしまえばそれほど苦になりません。汚れがこびりつく前に早めに対処できるのもメリットです。
足袋のキレイを保つアイデア|洗い方5 ■酸素系漂白剤でつけ置き洗い
酸素系漂白剤を使ったつけ置きも、足袋の汚れ落としには効果的。洗面器などに適量の酸素系漂白剤と40℃前後のお湯を入れ、30分ほどつけ置きしてから洗濯するとくすみが落ち白さを取り戻すことができます。
ただし、塩素系漂白剤は生地を傷めたり、金属を使ったこはぜの変色の原因になったりするため使わないようにしましょう。
足袋洗いに便利なアイテム④オキシクリーン 家中で大活躍!ひとつあると重宝するクリーナー
オキシクリーン 1500g
粉末タイプの酸素系漂白剤です。ガンコな汚れにも効くすぐれた洗浄力が魅力。足袋以外の衣類の洗濯や、キッチンまわり、お風呂場の掃除まで家中のさまざまな場所で活躍するため、家にひとつあると重宝しますよ。
足袋のキレイを保つアイデア|洗い方以外1 ■お手入れしやすい素材の足袋を選ぶ
足袋とひと口に言ってもさまざまな素材のものがあり、お手入れのしやすさが違ってきます。
フォーマルな席では綿キャラコの白足袋を履くのが正式と言われていますが、黄ばみが目立ちやすい点や洗濯で縮みやすい点がデメリット。防汚加工・防縮加工が施されたタイプもあるのでチェックしてみましょう。
また、ナイロンやポリエステルなど化学繊維が使われた足袋であれば、シワになりにくく汚れも落ちやすいためお手入れの負担を軽減できるでしょう。
足袋のキレイを保つアイデア|洗い方以外2 ■洗濯機で洗いやすいこはぜのない足袋を活用する
なかにはこはぜがないソックスタイプの足袋もあります。こはぜで生地やほかの衣類、洗濯槽を傷つける心配がなく洗濯機で気軽に洗えるのが魅力。フォーマルなシーンでは使えませんが、うまく取り入れると洗濯がラクになりますよ。
足袋のキレイを保つアイデア|洗い方以外3 ■足袋カバーを活用して汚れがつかないようにする
足袋カバーとは、足袋の汚れを防ぐ目的で上から重ねて履くストレッチ足袋のこと。ポリエステルなど化学繊維で作られたものが多く、綿の足袋にくらべ汚れが落ちやすいのも特徴です。
移動中などはできるだけ足袋カバーを使うようにすれば、汚れを最小限にとどめ洗濯がラクになりますよ。
足袋の型崩れ・シワを防ぐ上手な干し方
足袋は洗ったあとの干し方も重要。干すときにしっかりと伸ばせば、型崩れやシワを防ぎアイロンをかける手間もなくなります。
【足袋の上手な干し方】
1)足袋の底地の左右を持ち、数回引っ張って横に伸ばす
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2)底地のつま先とかかと部分を持ち、数回引っ張って縦に伸ばす
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3)甲の部分にある縫い目のはじまりと終わりを持って引き伸ばす
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4)足首部分の外側・内側をそれぞれ引き伸ばす
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5)シワが残っているところを手で叩いて伸ばす
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6)手を入れて形を整え、膨らんだ状態にする
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7)こはぜで隠れる部分を洗濯バサミでつまみ陰干しする
足袋の洗い方|地下足袋の場合
地下足袋とはゴム底がついた作業労働用の足袋で、農林業や鳶職・大工の方などが履くほか、お祭りなどでも着用されます。
なかには地下足袋は洗濯機でも洗う方もいますが、あまりおすすめはできません。こはぜが破損したりゴム底がはがれたりする可能性があるほか、靴底についた泥や小石などで洗濯機が壊れるおそれもあります。基本的には手洗いで洗いましょう。
【地下足袋の洗い方|手洗いの場合の手順】
1)靴底の泥や小石を水で洗い流す
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2)靴用ブラシなどに洗濯用石けんまたは中性洗剤をつけ、全体をこすって汚れを落とす
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3)洗剤をよく洗い流す
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4)生地をしぼって水を抜き、直射日光の当たらない日陰に干して乾かす
【ポイント&注意点】
藍染の地下足袋の場合、色落ちの原因になるため洗剤の使用は避け水洗いする