DIYを夢中で楽しんでいたら、顔や体、壁や床がペンキまみれに!時間が経つと落としにくくなりそうで、焦ってしまいますよね。
そんな方のために、汚れた場所別のペンキの落とし方を解説!落ちにくいペンキ汚れも、身近なアイテムを使って瞬時に解決する方法をご紹介します。
基本はペンキが乾く前に対処!
ペンキには、水性ペンキと油性ペンキがあります。どちらも乾く前であれば、比較的簡単に落とすことが可能です。
特に水性ペンキは水との馴染みがいいのが特徴。流水でもみ洗いをしながら落としましょう。この時、お湯を使うとより効果的です。さらに石鹸を使えば早く落とすことができます。
油性ペンキの場合は、歯ブラシやスポンジでペンキのついた部分に中性洗剤を染み込ませ、その後汚れを掻き出すイメージでたたき拭きをします。クレンジングオイルでもみ洗いし水で流す、という作業を繰り返すのもおすすめの方法です。
水性ペンキも油性ペンキも、とにかく乾く前に対処することを徹底しましょう!
洋服についた水性ペンキは【中性洗剤】で落とす
洋服の水性ペンキは、中性洗剤で落としましょう。どのご家庭にもある台所洗剤や、『エマール』『アクロン』などのおしゃれ着洗剤が役に立ちます。
【手順】
1.洗面器を用意する
2.洗面器にお湯をはり、ペンキが付いた洋服を浸す
3.予洗いする
4.スポンジに中性洗剤をつけて叩き洗いする
5.汚れが落ちたら水洗いして、洗濯機で洗濯する
洋服についた油性ペンキは【除光液】で落とす
落としづらい油性ペンキには、ネイルカラーをオフする際に使う除光液が効果的。頑固な汚れもするっと落ちますよ。
【手順】
1.ティッシュペーパーに除光液を染みこませる
2.いらない布を用意し、油性ペンキがついた部分に当てる
3.1を汚れ部分の裏地から当て、当て布にペンキ汚れを移すイメージでトントン叩く
4.汚れが落ちたら水洗いして、洗濯機で洗濯する
強く擦ったり叩くのはNG!生地を傷めたり汚れを悪化させたりする原因になります。
壁や床についた油性・水性ペンキは【シール剥がしスプレー】で落とす
壁や床についた油性・水性ペンキは、シール剥がしスプレーで落としましょう。
シール剥がしスプレーとは、剥がす時にベタつきがちなシールを取りやすくするアイテムです。100均やホームセンターで簡単に手に入ります。様々な種類がありますが、成分に『リモネン』が含まれているものを選びましょう。
【手順】
1.汚れ部分にシール剥がしスプレーをしてしばらく置く
2.ペンキが柔らかくなったらティッシュペーパーで拭き取る
付着してから時間が経ったペンキほど落としづらいものです。スプレーと拭き取りを何度も繰り返し、根気よく落としましょう。
香りもいい!超強力シール剥がしスプレー
インパクトD-リモネン
天然オレンジリモネン抽出98%以上、天然成分100%のD-リモネン。リモネンの持つ効果が格段に違います。天然のアロマオイル配合で、リラックス効果もあり。業者にも採用されている、信頼の商品です。
窓ガラスについた水性・油性ペンキは【塗料用うすめ液】で落とす
窓ガラスについたペンキは、乾く前なら雑巾で拭き取れます。窓ガラス以外にも、鏡やプラスチック、鉄のようなツルツルした素材ならペンキ汚れを落としやすいです。
乾いてしまった後は、塗料用のうすめ液を使って落としましょう。塗料用うすめ液とは、その名の通り塗料を希釈するための液体です。シンナーと呼ばれることもあります。ホームセンターやネットで手に入りますよ。
【手順】
1.いらない布に塗料うすめ液を染み込ませる
2.ペンキで汚れた部分に1を当てて拭き取る
大容量のお得な塗料うすめ液!
お徳用ペイントうすめ液S
油性ペンキの粘度を落として、サラサラな状態にしてくれるうすめ液です。大容量なので気兼ねなく使えて便利!塗料を塗った後の塗装用具を洗う際にも活躍します。
コンクリートについた水性ペンキは【除光液】で落とす
コンクリートの壁や地面などに水性ペンキがついた場合は、乾く前なら水や中性洗剤でこすり洗いすればすぐに落とせます。乾いて時間が経ってしまったら、服にペンキがついた場合と同じく除光液を使うと綺麗に取れますよ。
【手順】
1.ペンキの上に除光液を垂らす
2.スポンジで擦って汚れを落とす
コンクリートについた油性ペンキは【塗料用うすめ液】で落とす
コンクリートに油性ペンキが付いてしまった場合は、塗料用うすめ液を使って擦り落とします。落とし方の手順は、窓ガラスにペンキが付いた時と同じです。
【手順】
1.いらない布に塗料うすめ液を染み込ませる
2.ペンキで汚れた部分に1を当てて拭き取る
強い成分のうすめ液はコンクリートを変色させる恐れがあるため、揮発性の弱い製品を選びましょう。
肌についた水性・油性ペンキは【木工用ボンド】で落とす
手や顔に付いたペンキを木工用ボンドで落とす裏技があります。DIYをする方なら誰もが持っているアイテムなのでトライしてみましょう。
【手順】
1.肌に付いたペンキをしっかり乾かす
2.ペンキが完全に乾いたら、その上から木工用ボンドを薄く塗る
3.木工用ボンドをドライヤーの冷風で乾かす
4.ボンドが白から透明になったら、端から少しずつ剥がしていく
ボンドを勢いよく剥がすと皮膚も一緒に剥がれてしまう恐れがあるので、ゆっくりと剥がすことがポイントです。
髪についた水性ペンキは【シャンプー】で落とす
髪にペンキが付いてしまったら、シャンプーで落としましょう。ペンキが乾く前であれば、普段通りシャンプーするだけで簡単に落とせますよ。ペンキが完全に乾いてしまった場合は、ひと手間加えて対処します。
【手順】
1.髪の毛をぬるま湯でしっかりと濡らす
2.ペンキが付いた部分にシャンプーをなじませる
3.そのまま数分置き、目の細かいクシで梳かしながら少しずつペンキを落とす
4.ペンキが落ちたら、普段通りシャンプーする
髪についた油性ペンキは【塗料用うすめ液】で落とす
髪に油性ペンキがついた場合、乾く前なら落としやすいです。しかし、乾いてしまったら落とすのは結構大変。シャンプーだけでは落ちないので、塗料用うすめ液を使いましょう。
【手順】
1.塗料うすめ液をコットンに染み込ませ、髪に付いたペンキを拭き取る
2.油性ペンキが薄くなるまで拭き取りを繰り返す
3.ペンキが落とせたらシャンプーをする
塗料用うすめ液は油性ペンキを落とす効果がありますが、髪へのダメージが大きいというデメリットもあります。作業はできるだけ短時間で済ませるのがコツです。
どうしてもペンキが取れない場合は、ペンキがついた部分を切ってしまうのが最も手っ取り早いですよ。
ハケについたペンキは【中性洗剤】で落とす
ペンキを直接付けたハケの汚れはしっかり落としましょう。道具を長持ちさせるために、面倒でも丁寧な洗い方を実践します。
【手順】
1.ハケを古新聞などのいらない紙にこすり付けてペンキをできるだけ落とす
2.水性ペンキに使ったハケは水に、油性ペンキに使ったハケは塗料用うすめ液に浸し、ペンキを落とす
3.流水で洗い流し、中性洗剤を少量垂らしてもみ洗いする
4.容器に水を張り、ハケの毛先が底に触れないように半日〜1日浮かせる
5.軽くすすいでからハケを逆さまにし、毛先を整えて日陰に干す
中性洗剤の洗剤成分がハケに残っていると、次回使う時にペンキが含みにくくなり、色を塗りづらくなってしまいます。しっかり後片付けして、快適なDIYライフを楽しみましょう!