赤ちゃんは大人よりも体温が高いうえに、皮膚が非常に柔らかいことから、虫に刺されやすいことが特徴です。
さらに、虫に刺された後、かゆみを我慢できずに皮膚をかくことで肌に炎症を起こすリスクがあります。市販されている虫除けは赤ちゃんでも使用できるものが多く販売されているため、外出時には虫除けアイテムを使用する方法が有効です。とてもやわらかいため蚊に刺されやすいです。
そこで、どのような虫除け製品を使えば良いのか、赤ちゃんでも安全な虫除けの選び方やおすすめの商品について紹介します。
赤ちゃんの虫刺されには注意が必要な理由
赤ちゃんは、虫に刺された直後ではなく、翌日に肌が腫れたりかいてしまい炎症を起こしたりするケースが多いです。赤ちゃんは時間が経過してからアレルギーが起こる傾向にあり、非常に腫れるため注意しましょう。ただし、成長とともに虫刺されによるアレルギー反応は薄くなります。
赤ちゃんは肌を掻いてしまい、悪化すると水ぶくれになり、水ぶくれが破れることで「とびひ」といった重い炎症を起こすため十分注意が必要です。
赤ちゃんの虫除けの選び方のポイント3つ
赤ちゃんの虫除けの選び方のポイントは、虫除けの種類、成分を、使用方法の3つが挙げられます。
外出時に使用するのであれば、肌に塗るジェルタイプやクリームタイプの虫除け、スプレータイプやベビーカーに付けられるクリップタイプ、吊り下げタイプの商品を使用しましょう。
虫除け効果が高いのは、「ディート」と呼ばれる成分が含まれているものです。ただし、生後6ヶ月未満の赤ちゃんには使用できず、年齢ごとに使用できる回数が定められているため注意しましょう。
ディートといった化学成分が含まれている虫除けを使用できない年齢の場合は、天然成分のみで作られたオーガニックの虫除けを使用します。オーガニックの虫除けは、虫が嫌うハーブの香りが付いており、肌に刺激を与えずに使用できるため安心です。
オーガニックの虫除けは、ディートが含まれる虫除けと比較して効果が低いため、こまめに交換したり塗り直したりする必要があります。
商品によっては非常にデリケートな顔には塗れない製品があったり、1日に使用できる回数が決められているため、商品ごとの特徴だけではなく注意点も確認してから購入しましょう。
赤ちゃんの虫除けおすすめ20選
赤ちゃんの虫除けとしておすすめの商品を20個紹介します。使用用途ごとに分けてチェックしてみましょう。
■塗るタイプ(クリーム・ジェル)
直接肌に塗ることで高い虫除け効果が期待できる、クリームタイプとジェルタイプの虫除けアイテムを紹介します。
天使のスキンベープジェルは、蚊やブヨに効果が期待できる虫除けです。赤ちゃんでも使用できるイカリジンと呼ばれる成分を15%配合しており、ディートとは異なり肌に負担がかかりません。また、ヒアルロン酸ナトリウムが配合されていることで、肌に優しい処方であることも魅力です。
これまでの同社で販売されていた虫除けと比較して3倍の効果があり、6~8時間効果が持続します。
皮ふアレルギーテスト済みですが、全ての赤ちゃんにアレルギーが起きないわけではありません。もしも肌に変化が見られた場合には、肌をこすってクリームを落とさず、すぐに皮膚科を受診しましょう。
生後6か月以上の赤ちゃんに使用できる虫除けジェルです。肌に乗せるとスピーディーに溶けるので、ムラなく塗れることや、吸い込んでしまう心配が少ない点が魅力だといえるでしょう。
植物由来の保湿成分の、モモの葉エキス、スクワラン配合、アルコールフリー、パラベンフリー、無着色、無香料で安心です。ワンタッチキャップで片手で開けやすく、両手がふさがっていてもスムーズに使用できます。また、コンパクトで持ち運びにも便利でしょう。
虫除け効果が期待できる香りが配合されており、デリケートな肌の赤ちゃんでも使用できます。チューブの先は細いため出しすぎを防止できること、柔らかいクリームタイプであり肌全体に伸ばしやすく、ムラなく塗れることも嬉しいポイントです。
また、オーガニックの虫除けであり、石けんで簡単に落とせるため肌に負担がかかりません。ディート不使用で安心して使用できるでしょう。
■貼るタイプ(シール)
帽子や洋服の裾、襟、ベビーカーなどに貼って使用できるシールタイプの虫除けアイテムを紹介します。塗るタイプよりも手軽に使用できるため、少しでも手間を省きたいという人に最適です。
虫よけパッチαは、服や帽子に貼るだけで簡単に使用できるのため、外出前の忙しいタイミングでも使用しやすいでしょう。爽やかな天然レモンユーカリオイル配合で使用感が良いですが、虫の嫌がる天然成分であるため高い虫除け効果が期待できます。
香りは約12時間持続するため、アウトドアや散歩、買い物にも最適です。1度に4~6枚を数か所に貼ると、より効果的でしょう。ただし、直接肌に貼らないように注意が必要です。
虫除け効果が期待できる天然成分配合、普段のおでかけやアウトドアシーンで活用できます。スプレーや塗るタイプは嫌がる赤ちゃんに最適なシールタイプの虫除けであり、可愛いデザインで子供も気に入るでしょう。
貼ってはがすだけであり、洗い流したり、拭きとったりする必要はありません。また、シールタイプであれば出かける際にも荷物にならず、持ち歩きにも便利です。 衣服や帽子、ベビーカー、リュックなどに貼るだけで虫除け効果が期待できます。
洋服や帽子、ベビーカーなどにつけて虫を寄せ付けないようにする虫除けシールです。ユーカリ成分が配合されており、虫によっては非常に香りが強いため、高い虫除け効果が期待できます。
ただし、天然成分の香りが強いことで効果を発揮するため、赤ちゃんによっては香りが気に入らない可能性がある点に注意しましょう。1度に5~6個程度貼れば、6~8時間と長時間効果が持続します。
「虫くるりん」は、ユスリカやチョウバエに効果がある虫除けであり、公園に出かけたりアウトドアを楽しんだりする際に最適です。ディートは配合されておらず、シトロネラオイル配合で赤ちゃんでも安心して使用できます。
肌に直接貼るタイプではないため、赤ちゃんの肌に触れないように、服やベビーカー、帽子などに貼りましょう。1回6箇所程度貼るれば、約6時間の効果が期待できます。
■スプレー・ミストタイプ
スプレーやミストタイプは、ムラなく液体を塗布できることが魅力です。オーガニックの虫除けアイテムをチェックしておきましょう。
日本製オーガニックベビーコスメ「babybuba」は、フランスの第三者機関より「ECOCERT COSMOSナチュラルコスメティック認証」を取得していることが特徴です。
アルコールフリー、エタノールフリー、ディートフリー、シリコンフリー、合成ポリマーフリー、石油系界面活性剤フリー、天然由来成分を100%使用している安全性の高い虫除けであり、刺激に敏感な赤ちゃんでも安心して使用できるでしょう。
体に直接スプレーする、もしくはベビーカーや抱っこ紐、帽子や洋服といった身に付ける物にスプレーする方法も有効です。
オーガニックうるおい成分、無添加の赤ちゃんでも安心して使用できる虫除けクリームです。アウトドアシーン、普段使いにも最適であり、日焼け止め効果も期待できるので紫外線から赤ちゃんの敏感な肌を守れます。肌なじみが良くべたつかない虫除けであり、石鹸で洗い流すことが可能です。
ただし、毎日使用すると肌に負担がかかる場合があるため、蚊やブヨなどの虫が多い場所でのみ使用しましょう。また、塗った場所を舐めたり、虫除けを塗った手で目をこすったりといったことがないよう注意が必要です。
ヒアルロン酸Na配合、ディートやアルコール、防腐剤、乳化剤は配合されていないため安心して使用できます。
虫除け効果は6~8時間持続し、屋内外問わず様々なシーンで活用できることが魅力です。肌に優しいため年齢や回数といった使用制限もありません。
万が一、赤ちゃんが舐めたり吸いこんだりした際に体調が変化した場合には、すぐに医師の診療を受けましょう。
アロエベラ液汁、ヤシ油アルキルグルコシド、コウスイガヤ油、ラベンダー油などを配合し、有機食品と同じレベルのオーガニック認証「ACO」の認定を取得しており、敏感な赤ちゃんの肌に使用しても安心です。
アルコールフリーであり、肌に負担をかけたくない場合でも1日に何度も使用できます。使用する際には、外出前や外出先で体に直接スプレーしましょう。体にスプレーする他、洋服やベビーカーにスプレーするとより高い効果が期待できます。
■リングタイプ
リングタイプは、足首や手首に装着するだけで虫除け効果が期待できます。保存方法や効果の持続期間をチェックして、気になる商品を試してみましょう。
ユーカリオイル、シトロネラオイル、レモンオイル、サンダルオイル が配合されており、優しい香りで虫除けできます。手首や足首に付けるだけで簡単に使用できるほか、ベビーカーのハンドルにつけて使用する方法も有効です。
1日6時間使用した場合、約1ヶ月間効果が持続します。使用しない時は袋に入れた状態で保管しましょう。
天然アロマの虫除けであり、ディートといった薬剤は使用していない無添加の製品です。虫除けに効果的な天然由来成分だけで作られており、デリケートな赤ちゃんの肌をオーガニックな香りで守れます。
また、使用頻度が高いため購入しやすい価格であることを重要視した商品であり、他の商品と比較してコストパフォーマンスが良いといえるでしょう。
殺虫剤を使用しておらず、ミント、レモングラス、ユーカリの香りで虫除け効果が期待できるシリコン製のリングです。水に濡れても効果が変わらないため汚れた際に洗えることが魅力だといえます。
持続時間は約1週間と長く、数日間連続して使用できることが特徴です。
デザインはシンプルですがカラーバリエーションが豊富で、性別年齢問わず使用できます。コンパクトなサイズであり、どのような物でも取り付けやすいため使い勝手が良いでしょう。
■クリップタイプ
クリップタイプは、帽子やバッグなどにワンタッチで付けられる虫除けアイテムです。デザインが可愛いものが多いので、気に入った商品を取り入れてみましょう。
「虫よけパラキート」は、ディートといった薬剤や肌に負担になるアルコールは不使用、赤ちゃんでも安心して使用できます。
使用方法は、メッシュポケットにペレットを差し込み、かばんやベビーカーといった赤ちゃんの周辺にある物に取り付けるだけです。ペレットは100%天然エッセンシャルオイルが配合されており、人間が発する二酸化炭素を虫が探知しにくくなるため、虫刺されを予防できます。
1パックにペレット2個付き、ペレットは1個につき15日間効果が続くため、1つ購入することで約1カ月間虫除け可能です。完全防水であり、万が一水に濡れても効果は変わりません。
人体に無害な植物抽出成分が配合されたクリップタイプの虫除けです。天然成分のみ配合で人間にとって不快なニオイはせず、使用感も良いでしょう。公園遊びや遊園地、イベント、旅行といった様々なシーンで手軽に使用できます。
塗るタイプやスプレータイプとは異なり、マグネット仕様のため帽子や衣類、バッグやベビーカーなどにワンタッチで装着できることが魅力です。優しい香りのため赤ちゃんが嫌がりにくく、大人にとっても使い勝手が良いでしょう。
「虫よけリキッドクリップ」は100%天然成分で作られており、爽やかな香りと刺激がないことが魅力です。肌が敏感な赤ちゃんでも安心して使用でき、手首や足首に付けるだけで高い虫除け効果が期待できます。
デザインも可愛く、クリップ型のため肌に直接触れることなく使用できることや、持続時間はワンシーズンと非常に長いため頻繁に買い替える必要がないことが特徴です。
軽量であり液体タイプではないため、旅行やアウトドアシーン、イベントの持ち運びに便利です。また、自宅の中でも使用できます。
クリップになっており、帽子、ベビーカー、バッグなどに挟んで使用します。散歩、公園遊び、アウトドア、イベントなど様々な場面で活用できるでしょう。
シトロネラオイルが配合されており優しい香りで使い勝手が良く、効果の持続期間は3ヶ月間と比較的長いことが特徴です。水に濡れても効果が持続するため、汚れた場合に水洗いできるため清潔な状態で使用できます。使用しない時はビニールに入れ、香りが蒸発しないように保存しましょう。
■吊るすだけタイプ
吊るすだけで使用できる虫除けは、効果の持続時間が長く、赤ちゃんの手が触れない場所に吊るせることがメリットです。
「虫きちゃダメつり下げタイプ」は、天然ハーブを配合した吊り下げタイプの虫除けです。殺虫成分は不使用、ユーカリやシトロネラといった天然植物精油によって、虫が近づくことを予防できます。
吊るすタイプなので、赤ちゃんの手が届かない場所に付けられるため安心です。開封後は、およそ2カ月効果が持続します。
赤ちゃんが舐めたり、触れたりしないように注意し、プラスチック容器の網目に指を入れないように手が届かない場所に使用しましょう。なお、狭い場所で使用する際には、換気をすることも大切です。
デザインが可愛く、赤ちゃんのそばで使用するのに最適です。ディートといった薬剤は使用しておらず、シトロネラと蚊取り線香に使用されている除虫菊の成分が配合されているため安全性が高いといえます。
ユスリカやチョウバエを寄せ付けない薬液が入っているので、薬液を付属の不織布に染み込ませて使用しましょう。ただし、蚊をよける効果は期待できないため注意が必要です。
電車や車の中で使用するなど、香りが気になる場合には、香りの強弱をスライドバーで調節できます。持続期間45日分の薬液が2個同封されており、合計90日間使用することが可能です。
赤ちゃんの虫よけ室内ではどうする?
キッチンや玄関といった室内で虫除けをしたい場合には、置き型タイプや網戸に噴き付けるタイプの虫除けアイテムを使用する方法が有効です。しかし、紹介した虫除けアイテムは自宅内でも使用できます。
特に、吊り下げタイプについては窓の近くや赤ちゃんのベッドがある場所に吊り下げておくと、虫除け効果が期待できるでしょう。
ただし、肌に塗るクリームやジェル、ミストタイプの虫除けは、塗る際と落とす際に指で肌を擦らなければならず、悪影響はない程度ですが若干負担がかかります。
そのため、塗るタイプは室内では使用せず、吊り下げタイプやクリップタイプ、リングタイプの虫除けを使用することが大切です。
赤ちゃんの虫よけは手作りできる?
赤ちゃんの虫除けは自分で作ることも可能です。材料は、無水エタノール5ml、精製水50ml、シトロネラのエッセンシャルオイル10滴、ハッカ油5滴を用意します。ただし、ハッカ油は香り付けに入れるものであり、用意なくても問題はありません。抗菌効果や殺菌効果、消臭効果が期待できるため、用意できる場合には数滴入れましょう。
必要な道具は、大さじ、じょうご、遮光性のスプレーボトルです。一般的なボトルでも作ることは可能ですが、一定期間保存したい場合には光の影響を受けないように遮光性のボトルを使用しましょう。
作り方は非常に簡単であり、じょうごを使ってエタノールと精製水をボトルに入れます。次に、エッセンシャルオイルとハッカ油を入れ、ボトルの蓋を閉めてから上下に振るだけで完成です。
まとめ
赤ちゃんが使用できる虫除けアイテムは様々な種類がありますが、化学薬品のディートと呼ばれる成分が含まれているかどうかをチェックすることが大切です。オーガニックの虫除けや「ディート不使用」と明示している虫除けを使用しましょう。
ただし、ディートが配合されていない商品であっても、場合によっては生後6ヶ月未満の赤ちゃんへの使用は避けた方が良い虫除けもあります。
オーガニックの虫除けは、殺虫剤の成分が配合されておらず、一般的な虫除けと比較すると効果が低いことが特徴です。特に、塗るタイプとスプレータイプは1~2時間程度で効果が弱くなるため、長時間の外出時にはこまめに塗り直しましょう。