ゴキブリが空を飛んでいるところを、見たことがあるでしょうか?
見たことがあるという人もいれば、地面や壁をゴソゴソしている所しか見たことがないという人もいるでしょう。
あまり知られていませんし、想像もしたくありませんが、実はゴキブリは飛ぶことができるのです。
何と、ゴキブリ退治用の殺虫剤をかけようとしたら、自分のほうにブーンとゴキブリが勢い良く飛んできたというケースもあります。
ただでさえゴキブリは恐ろしいのに、こちらに向かってきたらトラウマになってしまいそうですよね。
なぜゴキブリは飛ぶのでしょうか?飛ぶ時の条件と、理由さえわかっていれば、もう怖いことはありません。
ここでは、ゴキブリはなぜ飛ぶのか、条件と理由について解説します。
ゴキブリが飛ぶ条件2つ
■1 夏の夜が飛びやすい
ゴキブリは、いつでも飛ぶわけではありません。
どちらかというと、いつも目にする時のように、ゴソゴソと地面をはいずり回っています。
温度や湿度の条件がある程度そろっている時に、飛ぶと言われています。
まず、ゴキブリは明るい場所では飛びたくなりません。
暗い場所のほうが飛びやすいのです。
そして、涼しい時よりも暑い時のほうが飛びます。
一般的には、温度が30度前後になった真夏に飛びやすくなります。
また、湿度は60%以上が飛びやすいので、梅雨時など少しジメジメしてきた頃からが危険になります。
ゴキブリは暗くて、温度は30度前後、湿度は60%以上といった、暑くてジメジメした日に飛びやすくなります。
特に、梅雨から9月頃にかけては気を付けるようにしてください。
■2 ゴキブリは2階まで飛べる
ゴキブリが飛ぶ話を聞くと、夏の夜に窓を開けたらゴキブリが飛んでこないか心配になってしまいますよね。
ゴキブリが地面から飛べる高さは5メートル程度です。
飛ぶのはあまり得意でないので、トンボや蝶のように長距離は飛びません。
5メートルなので、地面から家の2階までは飛べると考えたほうが良いでしょう。
自分の家が3階以上だからといって、安心してはいけません。
ゴキブリは非常に丈夫な脚力を持っています。
そのため、建物の壁や水道管をつたって上がってくることも可能なのです。
何階に住んでいても、ゴキブリが来ないように気をつけておく必要があります。
ゴキブリは真っ直ぐにしか飛べない
蝶やハチは、飛びながら方向を自由に変えることができますが、ゴキブリは飛びながら方向を変えたり、飛んでいる高さを変えたりすることはできません。
直線的にしか飛ぶことができないので、飛んできたゴキブリから逃げるのであれば、真っ直ぐ後ずさりをするのでなく、右か左の遠くに逃げましょう。
ゴキブリが飛ぶ理由3つ
■1 人に向かってくる理由
ゴキブリを退治しようと思って、殺虫スプレーを吹きかけたらこちらに向かって飛んできたという体験をした人もいるかもしれません。
ゴキブリが人に向かってくる理由は、戦いたいからではなく、もっと高い場所に飛び移って逃げたいからです。
人間という敵として見ているのではなく、ちょうどいい高さの「もの」があるとゴキブリのほうは考えています。
ゴキブリは飛ぶのが下手なので、地面から少し高い場所に止まって、そこから飛んで逃げようと考えているのです。
殺虫スプレーを近くでかけようと思って、ゴキブリの前でしゃがんでしまうと、ちょうどいい高さだと思って、頭に飛び移ってしまう可能性もありますので気を付けてください。
飛んできたゴキブリから逃げるには?
ゴキブリは、飛んでいる途中から高い場所にうまく方向を変えることができません。
そのため、おじぎをするように背を低くしていたら、背をまっすぐにしてなるべく遠くに逃げましょう。
しゃがんだりしてしまうと、かえってゴキブリがとまりやすくなってしまいますので要注意です。
■2 高い場所から低い場所に移動したい
ゴキブリは、基本は地面や床を歩く昆虫です。
しかし、場所を移動するために、木にのぼったり壁や天井に登ったりして、より遠くに飛んで移動します。
ゴキブリは羽こそついていますが、蝶やハチのように長い距離を飛べません。
飛ぶというよりも、高い場所に移動して低い場所に飛び降りたいと考えています。
壁や天井に登った後も飛び移るというよりは、下に滑空しながら降りていくイメージです。
飛ぶ時は、羽が大きいので「ブーン」という羽音がします。
蒸蒸し暑い夏の夜に、窓の外でブーンという音がしたら、ゴキブリかもしれませんよ。
■3 飛ぶゴキブリと飛ばないゴキブリがいる
世界には、3,000種類から4,000種類ものゴキブリが存在していると言われています。
その中でも、日本には50種類のゴキブリがいて、多くは沖縄などの暑い地域に生息しています。
家の中に出てくるゴキブリで代表的なものは、クロゴキブリやワモンゴキブリ、ヤマトゴキブリ、チャバネゴキブリなどです。
チャバネゴキブリは飛ぶことはできませんが、クロゴキブリやワモンゴキブリ、ヤマトゴキブリは飛ぶことができます。
そして、家の中で一番飛んでいるのを多く目撃するのが【クロゴキブリ】です。
クロゴキブリは大きい上に、黒くてテカテカと油光りしていて、恐いと思う人もいます。
正確にはどれも、飛ぶというより滑空するという、上から下へ降りていくスタイルです。
殺虫剤が無い時に飛ぶゴキブリを退治するグッズ
ゴキブリが飛んできた時に、いつでも殺虫剤があるとは限りません。
そんな時に役に立つのが、食器用洗剤や熱湯、ドライヤーなどのグッズです。
■食器用洗剤
ゴキブリが出てきた時に、殺虫剤の場所はわからなくても、食器用洗剤の場所なら家族の誰もがすぐにわかりますよね。
ゴキブリが出てきたら、食器用洗剤を身体全体にふりかけましょう。
洗剤のボトルは、ちょうど押すと遠くまで液体が飛ぶようになっているので、遠くからでもゴキブリを狙いやすいので便利です。
洗剤がかかると、数分間程度でゴキブリは死んでしまいます。
食器用洗剤でゴキブリが死ぬのは、毒性が強いからではありません。
呼吸ができなくなってしまうからなのです。
ゴキブリなど昆虫は、口や鼻から呼吸をしているわけではありません。
体にある「気門」という場所で呼吸をしています。
「気門」から吸った空気を、気管小枝と呼ばれる細かい管で体全体に送り込んでいます。
昆虫の「気門」は、胸や腹にあります。
食器用洗剤をふりかけられると、「気門」が洗剤で塞がってしまって、殺すことができるのです。
界面活性剤が入っている洗剤であれば、食器用洗剤でなくてもゴキブリに効果があります。
ファブリーズやリセッシュも、界面活性剤が入っているので効果があります。
■熱湯
ゴキブリなどの昆虫は、急激な温度変化には耐えきれずに死んでしまいます。
そのため、熱湯を全身にかけられると即死してしまうのです。
湯沸かしポットにお湯がわいていたら、ゴキブリの身体全体に1秒以上ふりかけてください。
身体の一部だと、あまりダメージはありません。
熱湯をゴキブリにふりかける時には、自分がヤケドしてしまわないように気を付けてくださいね。
■ドライヤー
ゴキブリは急激な温度変化に弱いので、熱湯ほどではありませんが効果があるのがドライヤーの熱風です。
バスルームや洗面所でゴキブリが出て、他に何も無かったらドライヤーの熱風を当ててみましょう。
熱風を当て続けると、ゴキブリの動きが止まるはずです。
しかし、熱湯ほどの温度の高さではないので、弱りはしますが動けなくて止まっているというだけの場合もあります。
ドライヤーの熱で弱らせたら、ボディーソープやシャンプー、お風呂の洗剤など、ゴキブリの「気門」をふさぐような界面活性剤入りのトロっとした液体をふりかけましょう。
食器用洗剤と同じ仕組みなので、数分間ほどで殺すことができます。
飛ぶゴキブリに効く殺虫スプレー
■アース製薬 ゴキジェットプロ
ゴキブリ用殺虫剤の売上で常に人気のある商品です。
ゴキジェットプロは3種類販売されていて、「防除用医薬部外品」の300mlと450ml、「第2類医薬品」の450mlがあります。
450mlのほうでないと、細いスキマ用ノズルがついていないので注意してください。
また「防除用医薬部外品」と「第2類医薬品」の違いですが、ゴキブリの通り道にスプレーするだけでゴキブリが来なくなる待ち伏せ効果があるのが「第2類医薬品」のほうになります。
■【アース製薬 凍らすジェット冷凍殺虫】と【フマキラー 凍殺ジェット】
ゴキブリなど昆虫は、急激な温度変化がとても苦手です。
人間は恒温動物なので、急に寒くなったり暑くなったりしても自力で体温を一定に保つことができます。
しかし、昆虫や魚、爬虫類などは、周辺の温度が高いと自分の体温まで高くなってしまうのです。
その仕組みを利用して作られたのが、「アース製薬 凍らすジェット冷凍殺虫」や「フマキラー 凍殺ジェット」です。
一気に寒い温度をゴキブリに浴びさせることによって、温度変化に耐えきれないゴキブリを殺すことができます。
■KINCHO ゴキブリハンター 殺虫剤スプレー
噴射の威力が遠くまで届いて凄い、と評判の商品が「KINCHO ゴキブリハンター 殺虫剤スプレー 」です。
細いノズルがついていなくても、ピンポイントで遠くまで一点集中で殺虫剤が飛んでくれるので、ゴキブリを即死させます。
どんなにジタバタ逃げ惑うゴキブリも、ハンターのように狙い撃ちできるスプレーです。
他のスプレー式の殺虫剤は、遠くに行くに従ってスプレーの液体が広がっていきますが、これは遠くまで液体がまとまって一直線に飛んでいくスプレーです。
他のゴキブリ用殺虫剤では、噴射力が弱いと感じている人にオススメの1本です。
また、指の力が弱い人でも押しやすいテコ式の押しボタンなので誰にでも使いやすいゴキブリ用殺虫剤です。
■KINCHO コックローチ ゴキブリ 殺虫剤スプレー
金鳥のスプレータイプのゴキブリ用殺虫剤「コックローチ」は、「虫にきびしく人にやさしい」がモットーのゴキブリ用殺虫剤で、1977年から販売されている超ロングセラー商品です。
即効性のあるピレスロイド系イミプロトリンと、残効性のあるフェノトリンが配合されています。
時代とともに改良を重ねている殺虫剤なので、噴射量も改良するたびにアップしています。
■フマキラー ゴキブリ殺虫スプレー ダブルジェット
上と下の穴が2つあることによって、立体的に広い範囲に噴射できる商品です。
スプレーしている時の人間の手は、左右には動きやすいのですが、意識しないと上下に動かないものです。
そのため、立体的にゴキブリを追いつめることができ、直径20センチの範囲に噴射することができます。
■フマキラー ゴキブリ殺虫スプレー ワンプッシュプロプラス
1本のスプレーで、ゴキブリが死んだかどうかを自分の目で見て確認できる即効性と、あらかじめスプレーしておいて、ゴキブリを寄せ付けない効果の2役を体感できる商品です。
缶は小さめの缶コーヒー程度の大きさで、他のゴキブリ用殺虫剤よりも小さいのですが、ワンプッシュという名前通り効き目は抜群です。
細長いノズルを使用して、家具と家具のスキマにスプレーすることもできますし、ノズル無しでもスプレーすることができます。
待ち伏せ効果は、約2週間あるので、冷蔵庫と壁のスキマや、玄関ドアの周辺、ベランダの窓ガラスの周辺、換気扇、エアコンの室外機のパイプ周辺など、ゴキブリが入ってきそうな場所にスプレーしておきましょう。
「住み着かせない」「寄り付かせない」「逃がさない」「生き残らせない」の4つのポイントが決め手の商品です。
缶にゴキブリの絵が描かれていないので、愛用している方もいます。
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ゴキブリ駆除をプロに頼んだ場合の相場
ゴキブリ駆除の平均的な相場は、50平方メートルで3万円から7万円です。
3LDKになると、7万円以上、8万円程度になってきます。
ゴキブリが多い、少ないで料金が変わることはありません。
作業としては、ベイト剤(毒エサ剤)の設置や、ゴキブリがよく出る場所の殺虫剤散布です。
また、殺虫剤を空間噴霧する場合は、部屋の中に4時間程度入れなくなりますので、あらかじめ業者に作業内容を聞いておきましょう。
害虫駆除には半年保証をつけておくことを、オススメします。
殺虫剤の効果でゴキブリが消えても、また数日して出てきたら、いくらお金があっても足りません。
半年保証がついていれば、またゴキブリが出た時には半年以内であれば何回でも来てくれます。
それだけ、ベイト剤(毒エサ)のクオリティにも責任を持っているということでもあります。
最近の害虫駆除業者は、半年保証をつけているところが多いので、選ぶ時のポイントにしてみてください。
■ゴキブリ駆除のおすすめ業者|害虫駆除110番
駆除後の保証は1年間。害虫駆除は数社の比較が大切と知っている業者なので相見積もり大歓迎です。候補に入れて低価格・高品質な優良業者を見逃さないようにしましょう。
まとめ
ゴキブリは、後ずさりができません。まっすぐ前にしか行くことができないのです。
そのため飛んでいるゴキブリがいたら、ゴキブリの遠くに逃げるか、ゴキブリの後ろから殺虫剤をスプレーすると良いでしょう。
ゴキブリは不衛生な場所が好きなので、身体にはさまざまなウイルスや病原菌がくっついています。
例えば、サルモネラ菌や大腸菌、チフス菌などといった恐ろしい菌を持っている可能性もあるのです。
病原菌やアレルギーの原因となるような物質を家の中に入れないよう、普段からベイト剤(毒エサ剤)を置いたり、生ゴミは寝る前にビニール袋に入れて縛って捨てたりと、ゴキブリ対策をきちっとしておきましょう。