ゴキブリホイホイで効果的に駆除する4つのコツ。誘引剤は何？【プロ監修】

さまざまなゴキブリ駆除製品が販売されていますが、昔から一定のシェアを誇っているのが「ゴキブリホイホイ」です。ゴキブリを捕まえて退治するというシンプルな仕組みながら、広く支持されているのはなぜでしょうか？

この記事では、ゴキブリホイホイの仕組みや効果を発揮するために知っておきたいことをまとめてみました。ゴキブリの駆除を考えている方は、ぜひ参考にしてみて下さいね。

ゴキブリホイホイがどのように効果を発揮しているのかご存知でしょうか？ここではゴキブリホイホイの特徴や、ゴキブリを「ホイホイ」する仕組みについてまとめてみました。

設置するだけでゴキブリが駆除できるゴキブリホイホイですが、正しくは「ゴキブリ捕獲器」と呼称されています。薬剤等を使わずに捕獲するので、セットできる場所が多いのが特徴です。捕まったゴキブリが見えるので、確実に駆除した実感が得られるのもポイントですね。
とは言っても、ハウスにはしっかり屋根がつけられているので、死骸を見ないように処分することも可能です。直接殺虫剤を噴霧して退治した時よりも、処分のハードルは低いと言えるでしょう。

ゴキブリホイホイはハウス型の形状になっており、その中に粘着シートが敷き詰められています。ハウスに入ったゴキブリを出さずに駆除するのが特徴ですが、どうやってハウスまでおびき寄せているのでしょうか？

実は、ゴキブリホイホイの中には「誘引剤」と呼ばれるゴキブリの好きな香りを再現したものが入っています。ゴキブリの嗅覚は非常に鋭敏で、ほんの少しこぼれた食材にも引き寄せられます。

中でも【えび】や【玉ねぎ】【ピーナッツ】は大好物だと言われており、誘引剤はその匂いを再現してゴキブリを誘っているのです。つまり、ゴキブリホイホイは美味しそうな匂いで罠に誘うトラップのようなものだと言えるでしょう。

ゴキブリホイホイは置くだけでゴキブリを退治できるありがたいアイテムですが、もっと効果を高める方法があるんです。ここでは、ゴキブリホイホイの効果をもっと引き出すために知っておきたいいくつかのことについて解説しています。

ゴキブリホイホイを置いて数カ月、あまり捕まっている様子がないからもう少し置いておこう……なんて思っていませんか？ゴキブリホイホイの効果を最大限に活かすには、置く期間にも気を付ける必要があるのをご存知でしょうか？
ゴキブリホイホイは、強い粘着力を持つシートでゴキブリを捕らえます。しかし、粘着力は乾燥やホコリが付着することによって徐々に下がっていきます。また、ゴキブリの脚は油等でとても汚れているため、粘着力の低下したシートでは捕まえきれないこともあるのです。

シートの効果を最大限に発揮できる目安は、だいたい１か月程度だと言われています。この期間が過ぎたら、思ったように捕獲できていなくてもゴキブリホイホイを撤去したほうが良いでしょう。

ゴキブリホイホイを使ってゴキブリを駆除する時には、複数のホイホイを設置して一気にカタをつけてしまうのがおすすめです。ゴキブリは非常に学習能力が高く、「この経路にはキケンなものが置かれている」と認識するとそのルートを回避するようになります。数匹捕獲できたとしても、残りは別の場所に潜伏してしまうということも考えられますね。

こういった事態を防ぐため、ゴキブリホイホイを設置する時は潜伏しそうな場所をいくつかピックアップして、一斉捕獲を狙いましょう。ゴキブリの嫌う匂いを放つ忌避剤と組み合わせて、ゴキブリホイホイの方へ誘導するのも効果的です。

ゴキブリを退治する時に、潜伏しやすい場所を知っておくことは非常に大切です。ゴキブリの好む環境は以下のようなものです。

・暗い場所
・湿度が高くじめじめした場所
・狭い隙間
・暖かい場所

これに加えて、ゴキブリの好む食品やホコリ等がふんだんに手に入る場所と言えば、やはり台所まわりですよね。台所のシンク下、冷蔵庫の下、食器棚の隙間等、思い当たる場所がいろいろとあるのではないでしょうか。
こういった場所にゴキブリホイホイを設置することで、より効果的にゴキブリを退治することができます。

今までゴキブリなんて出たことがないのに、急に姿を見るようになったいうケースがよくあります。ゴキブリは外にもたくさん生息しており、小さな隙間からも侵入してくるのです。こうして侵入してきたゴキブリを退治するときには、まず侵入経路を断っておかないとイタチごっこになってしまう恐れがあります。
ゴキブリは1cmの隙間でも簡単に通り抜けることができます。玄関の開閉時に侵入することも考えられますが、排水口や通風孔のような場所のほうが要注意です。隙間が開いている場所は、目の細かいネットやフィルターで塞いでしまいましょう。専用のカバーも販売されているので、こちらを活用するのもおすすめです。
他にも、エアコンのパイプ穴や排水口、網戸の小さな破れ等、ゴキブリが入ってこれそうな場所は徹底的に塞いでしまいましょう。

メスゴキブリが一生で生む子供の数はなんと約5,000匹。連日ゴキブリに遭遇しているのなら、プロに依頼した方が毎日のストレスから解放されます。業者を選ぶなら他社との相見積もり歓迎の害虫駆除110番がおすすめです。

ゴキブリ退治に圧倒的な捕獲力を誇るゴキブリホイホイですが、使い方を誤ると思わぬトラブルや事故の原因になりこともあります。ここでは、使用中によくあるトラブルをご紹介するとともに、その対処法についてもご紹介しています。

ゴキブリホイホイは殺虫剤のコーナーに販売されていますが、正式には「ゴキブリ捕獲器」であるということは既にご紹介しました。
ゴキブリホイホイ自体に殺虫成分が含まれていないので、ペットや子どものいる家庭でも比較的使いやすいのが大きなメリットと言えますね。しかし、殺虫成分が含まれていないので、捕獲したゴキブリが力尽きるまでに一定の時間がかかります。そのため、「動いているゴキブリを見るのは絶対にイヤ！」という方はゴキブリホイホイを撤去するタイミングが非常に難しくなります。
そういった場合は、殺虫剤と併用して退治するのがおすすめです。設置しておいたゴキブリホイホイを、大きなゴミ袋等に入れて庭やベランダに出ます。そして、袋の中に殺虫剤をまんべんなく噴霧することで、ホイホイの中で生き延びていたゴキブリも退治することができます。袋の口をきちんと結んで捨てれば、家の中に殺虫成分を持ち込むことがないので安心ですね。

ゴキブリホイホイの粘着力は非常に強く、身体や毛についてしまうと除去が大変です。やみくもに拭いたり洗ったりしても、粘着剤はなかなか落とすことができません。今からご紹介する除去方法を参考にして取り除くようにしましょう。

衣類に粘着剤がついた場合は、ガムテープ等でできるだけ粘着剤を取り除きましょう。ベンジン等で溶かすこともできますが、色落ちや布の傷みを引き起こす恐れがあります。高価な衣類は、何もせずにそのままクリーニング店に持ち込んで除去してもらうことをおすすめします。

ゴキブリホイホイの粘着剤は、粉末をかけることで粘着力が弱まります。粘着剤がついた部分に小麦粉等をたっぷりなじませて、ネバネバを絡めとって除去しましょう。その後、オリーブオイルやサラダ油をしみこませて、ヘラのようなものでこそげとっていくときれいに落とすことができます。粘着剤は水分で溶かすことができません。粉と油でネバネバを根気よく除去しましょう。

いちばん厄介なのが、犬や猫等の毛に粘着剤が絡まってしまった場合です。バリカンやハサミで毛を切り落とす方法もありますが、刃にネバネバが付着して破損する可能性が高いので、あまりおすすめできません。
この場合も小麦粉をたっぷりかけて粘着力を下げてから、クシでネバネバを除去する方法が効果的です。目の細いクシを使うとよく取れますよ。ある程度取れたら、油を毛全体にもみ込みながら梳きましょう。あとは普通にシャンプーすればOKです。乾燥させたあとであれば、残ったネバネバの塊も刃を傷めずに切り取ることができます。
もし、ペットの身体がホイホイにベッタリ貼りついて剥がせない場合は、無理やり剥がすのは避けましょう。場合によっては、獣医師に相談してみることをおすすめします。

ゴキブリの姿を見たわけじゃないけど、いるような気がするからゴキブリホイホイを設置しておこう……と、予防的な使い方をしていませんか？
ゴキブリホイホイはあくまで「捕獲器」ですから、ゴキブリが出現していない場所に設置しても効果はありません。それどころか、家の外にいるゴキブリを美味しそうな匂いで呼び寄せてしまう危険もあるのです。特に、ゴキブリが出入りできるような隙間や排水口がそのままになっている部屋は要注意です。ゴキブリを予防するのはゴキブリホイホイではなく、忌避剤を活用するのがおすすめです。目的に応じてアイテムを使い分けるよう気を付けましょう。

一方で、姿は見えているのに捕まえられないという場合は、周りの環境を見直してみましょう。こぼれた食材がそのままになっていたり、シンクに水を張ったままにしていませんか？ゴキブリが食糧を簡単に手に入れられる状態にしていては、誘引剤の効果を発揮できません。ゴキブリ退治の基本は、清潔な環境を保つことです。きれいに掃除してからゴキブリホイホイを設置するようにしましょう。

ゴキブリホイホイは1箱5枚入りが2箱セットで570円程度、4箱セットで1,400円程度です。1箱5枚入り300円以下であれば安いと言えるでしょう。

コンビニでは値段が高額になるので、ドラッグストア等でまとめ買いしましょう。

ゴキブリホイホイの発売前の名前は「ゴキブラー」でした。それを親しみが持てる名前に変更ということで、今の名前になったそうです。今ではゴキブリホイホイさんという人気イラストまであるほど、誰もが知っているゴキブリ捕獲器になりましたよね。

ゴキブリが出てくると、家の中なのに安心して過ごせなくなってしまいますよね。ゴキブリホイホイの正しい使い方や特性を把握して、家に潜伏しているゴキブリを根こそぎ退治してしまいましょう！