ボウフラが発生した水の中に油を入れることで、ボウフラを簡単に退治することが可能です。なぜ油を水に垂らすだけでボウフラを退治できるのかと言うと、実は前に紹介した「食器用洗剤」を使った方法と同じメカニズム 。油を垂らすことで水面に油の膜が張られ、ボウフラが呼吸をすることができなくなるために死滅するというわけです。
油を使ったボウフラ退治方法は、ボウフラ対策したい場所が大きかったり広かったりする場合でも比較的簡単に、高い効果を期待できます。水面に広がって油膜ができる程度の油の量を垂らしましょう。
ただし、油膜が次第に少なくなってくるとまた蚊が産卵するようになりますし、縁に油が溜まるようになってくると見た目もよくありません。さらに、油は放置してしまうと落としづらくなってしまいますので、縁に油が溜まるようになったら早めにお掃除をする必要があるでしょう。
■⑧ メダカを飼う
メダカを飼育することも、ボウフラ退治方法としてあげられます。メダカはボウフラを捕食しますので、ボウフラを退治することができるというわけです。「ヒメダカ」や「クロメダカ」が、ボウフラ退治に活躍してくれるでしょう。
ボウフラの発生する時期

次に、ボウフラの発生する時期についてみていきましょう。ボウフラの発生時期を理解しておくことで、ボウフラを発生させないための予防や、ボウフラが発生してしまったあとの対策をスムーズにし、蚊の大量発生を防ぐことにつながります。
■① ボウフラが発生する条件
ボウフラが発生するためには、「水」「25度程度の温度」「雌と雄の蚊」の3つの条件が揃う必要があります。ボウフラはちょっとした容器の水たまりや植木鉢の水受け皿など、わたしたちが普段意識をしないような水たまりでも繁殖してしまいます。25度程度の温度を保つことができるような暖かい季節で、水が少しでも溜まっている状態であれば、ボウフラが簡単に繁殖してしまうということですね。
■② 発生時期は4月〜9月
ボウフラの発生時期は、4月〜9月頃の暖かい季節です。この時期は雨が降ることも多いため、あらゆる場所に水が溜まりやすく、さらに蚊にとって最も活動しやすい気温であるため、蚊はあらゆる場所に卵を産んで繁殖していきます。
■③ 最近では発生時期が早まっている!
従来ボウフラの発生時期は、上記に記載した通り「4月~9月」ですが、最近では温暖化の影響で蚊の発生時期が早まっていると言われています。
このままでは将来的に、蚊の活動時期が長くなることで、さまざまなウイルスを媒介するリスクが増えてしまうことが懸念されています。 地球温暖化が及ぼす影響の大きさがうかがえますね。
ボウフラの発生を防止する方法

ボウフラの発生を防ぐために、本当は水が溜まった場所を作らないようにしたいところですが、排水溝、雨水マスなど、わたしたちが生活していく中でさまざまな水の溜まり場所が発生してしまうもの。水が溜まった場所を生活から完全に除去することは難しいでしょう。
それでは、そのような水が溜まった場所にボウフラが発生してしまわないよう、わたしたちができる予防策にはどのようなことがあるのでしょうか。ボウフラの発生を防止する方法についてみていきましょう。
■① 水中に10円玉を入れる
水中に10円玉を入れておくと、銅イオンが水中に溶け込み、ボウフラが成虫(蚊)になる前に死んでしまいますので、結果的にボウフラの発生を防ぐことにつながります。
ボウフラ対策に必要な10円玉の量は、1リットルの水に対し10円玉20枚です。ボウフラの対策をしたい箇所の水が少なめである場合は、10円玉をポチャンと入れるだけとお手軽な方法です。反対にボウフラの対策をしたい箇所の水が多い場合は、たくさんの10円玉が必要になりますので、現実的ではないかもしれません。そもそもなるべく水たまりをつくらないことを心がけた方が、ボウフラ対策に効果的と言えそうです。
■② 水たまりをつくらない工夫をする
ボウフラは、全て水の中にいるので、水たまりをなくせば蚊は発生しません。まずは、蚊の発生源である水たまりをなくす対策が基本になります。側溝や雨どいは水が溜まらないよう詰まりを清掃しましょう。排水溝もゴミなどでつまっていると、うまく水が流れてくれません。そのため、日頃から掃除をしておくようにしましょう。