枕の黄ばみは気になるものの、どのように落とせばよいか分からないという人は多くいるのではないでしょうか。黄ばみは特定の汚れから成るもので、その原因が分かれば対策を立てるのも大変簡単になります。
本記事では、黄ばみの原因と、実際にどのように洗濯すれば良いかを詳しく紹介します。本記事を参考に、枕に付いてしまいがちな黄ばみ汚れの洗濯方法を確認し、黄ばみが付きにくい対策を習得しましょう。
枕の黄ばみの原因
枕の黄ばみは様々なことが原因で発生します。一番大きな原因は皮脂や寝汗です。男の人で代謝が良く汗をかきやすいという人は枕が黄ばみやすい傾向にあります。寝ている間に皮脂が多く分泌されるので、黄ばみの原因になりやすいのです。寝ている間に口呼吸になりやすい人も注意が必要です。よだれが垂れやすく、こちらも黄ばみの原因になります。
■意外な原因は濡れたままの髪の毛
お風呂に入った後濡れている髪の毛は洗ったばかりで清潔だからと、ついつい乾かさないでベッドに横になってしまう人も多くいるのではないでしょうか。女の人で髪の毛を乾かすのが大変だからと濡れた髪の毛のまま枕を使用すると、それが黄ばみの原因になります。枕が濡れて湿気を含むと、雑菌が繁殖し、カビやにおいの原因にもなってしまうので注意が必要です。
洗える枕?素材別に説明
枕は素材によって丸洗いができるかどうか変わります。水で洗うことが可能な枕も、必ず製品タグを確認して最適な洗い方をするように注意しましょう。
【そばがら】
そばがらの枕はその通気性の良さや独特の感触で人気があります。しかし家で水洗いをしてしまうと湿気が抜けきらずに腐食してしまったりカビが生えてしまったりします。そばがら製の枕を水洗いするのは避けましょう。
【羽毛枕】
羽毛枕はふっくらとした感触が特徴ですが基本的に水洗いはできません。水洗い可能な羽毛枕も販売されていますが、かならず製品タグを確認するようにしましょう。
【低反発枕】
ウレタン素材の低反発枕は水洗いをすることは可能ですが、反発力が落ちてしまうのでおすすめできません。水洗いしなくてはいけない状況の場合を除き、水洗いはしないようにしましょう。
【抱きまくら】
一般的な抱きまくらはポリエステルやナイロン素材であることが多くあります。これらの素材の場合は水洗いが可能です。しかし、洗濯機などを使用せずに手洗いをすることをおすすめします。洗濯機や乾燥機を使用してしまうと形が崩れをしてしまう恐れがあるので注意が必要です。
枕の黄ばみを落とす時の洗剤
枕の黄ばみを落とす場合には、オキシクリーンがおすすめです。オキシクリーンは水に混ざると化学反応を起こしてアルカリ性の水溶液になります。そのため枕の黄ばみの原因である皮脂や汗染みなどの酸性の汚れには大変有効に作用します。汚れの度合いにもよりますが、じっくりとつけおき洗いをするのが汚れをしっかりと落とすためには良いでしょう。
セスキ炭酸ソーダも大変効果があります。水に大変溶けやすいのが特徴で、オキシクリーンと同じようにアルカリ性水溶液になるので皮脂などの汚れに効率よく作用します。重曹も枕の黄ばみを落とす際には使用可能なので枕カバーの洗濯などには併せて入れると良いでしょう。
枕の黄ばみなどの汚れを落とす際には酸性の洗剤はあまり効力が期待できないので注意が必要です。アルカリ性の汚れに大変効果のあるクエン酸も枕の黄ばみを落とすためには使えないので確認が必要です。
枕の黄ばみを落とす方法【つけおき】
枕に付着した頑固な黄ばみは高品質の洗剤を使用してもなかなか落ちないこともあります。そんなときは、一度つけおきをしてから洗うとより効果的に黄ばみを落とすことができるでしょう。
■つけおき用の洗浄液を用意する
つけおき洗いをする際にはまずはつけおき用の洗浄液を準備する必要があります。枕の大きさにもよりますが、枕が十分に浸かる大きさの桶などを用意しましょう。桶にはしっかりと40℃前後のぬるま湯を用意し、洗剤を指定量溶かし入れましょう。
洗剤によっては水に溶けにくいものもあるので、しっかりと攪拌して溶かす必要があります。水にしっかりと溶けていないと効果が無くなってしまいます。
■最低1時間はつけおく
枕をつけおき洗いする際には最低でも1時間はつけおくようにしましょう。しかし、汚れの状態によっては長くつけおくことでより汚れをきれいにしてくれます。オキシクリーンなどでつけおきをする場合は最大でも6時間程度にしましょう。それ以上は化学反応が終わってしまうので効果はありません。
複数の枕を一度につけおく場合は、枕と枕が接しないように注意しましょう。接地面の汚れが落ちにくくなってしまいます。大きさに余裕のあるものを選んでつけおきするようにしましょう。
■洗濯機で洗う
洗濯機で洗う際は、つけおきに使用した水溶液も一緒に入れて洗濯しましょう。通常コースでも問題無いですが、優しい水流のコースがある場合はそういったコースで洗うと良いでしょう。枕を干す場合は天日干しか陰干しで大丈夫です。
枕の黄ばみを落とす方法【手洗い】
洗濯機を使用して洗濯できない枕も存在します。製品タグをしっかりと確認して、手洗いでなくてはいけない場合は必ず手洗いで洗うようにしましょう。
■まずはつけおき洗いをする
上述した方法でつけおき洗いをします。洗濯機で洗う場合よりも手洗いの方が洗濯の強度は落ちます。そのためつけおきの工程が必ず必要になりますので注意が必要です。つけおく場合はオキシクリーンやセスキ炭酸ソーダなどの化学反応によって汚れを浮かすアルカリ性のものを使用するとより効果があります。
■押し洗いをする
枕を手洗いする際にはこちらの工程が最も重要になります。つけおきの工程で浮かした汚れをこの押し洗いでしっかりと枕から取り除きます。しかし注意しなくてはいけないのは、枕の形を崩してしまわないようすることです。枕によっては押し洗いを雑に行うと形が崩れて元に戻らなくなってしまうものがあります。必ず丁寧に優しく押し洗いをしましょう。
■しっかりとすすぐ
こちらのすすぐ工程でも、しっかりと枕の中に含まれてしまっている洗剤を外に押し出すようにすすぎましょう。桶の洗剤などを溶かしている水溶液をしっかりと捨て、シャワーなどで再度真水を溜め、押しながらすすぎます。こちらを何度も行い枕から洗剤の成分が抜け切れるまで根気よく続ける必要があります。その後は枕をしっかりと干して完了になります。
枕の黄ばみを落とす時の注意点
枕の製品タグに書かれている洗濯方法をしっかりと守って枕の黄ばみ落としをしましょう。洗濯機洗いが不可となっている素材を洗濯機で洗ってしまうと、形が崩れてしまったり十分な乾燥ができなかったりと不備が発生してしまいます。せっかくお気に入りの枕も使い心地が半減してしまう恐れがあるので注意が必要です。
また枕の黄ばみを効率よく落とすために必ず40℃前後のぬるま湯を用意するようにしましょう。水でつけおき洗いをする場合に比べて黄ばみ汚れの落ち方が大きく変わります。そのぬるま湯でつけおきを数時間することで汚れが枕から剥離してきれいになります。大変簡単なことですが、必ず守って黄ばみ落としをするようにしましょう。
枕の黄ばみを予防する方法
一番の予防対策は枕にカバーを付けることです。枕カバーを付けることで汚れが枕本体に浸透する前に枕カバーを変えることで汚れをリセットすることが可能になります。枕カバーを使用していないという人は必ず枕カバーを付けるようにしましょう。枕カバーを定期的に洗濯することが大変重要になります。
また定期的に枕を天日干しすることで、内部に溜まった湿気などを取り除くことが可能になります。おすすめなのは枕専用のハンガーなどを使ってしっかりと太陽の光を浴びさせることです。その際に注意しなくてはいけないのは素材によっては天日干しができないということです。素材によって陰干しをするようにしましょう。
まとめ
まくらの黄ばみを落とす方法は意外に簡単で誰でも実践することが可能です。本記事を参考に、家にある枕の黄ばみ落としを実践してみましょう。