普段の洗濯では落としきれない黄ばみやしつこい汚れ、血こんなどを落とすと話題のオキシクリーン。一体、どういった洗浄剤なのでしょうか。ここでは、オキシクリーンについてまとめてみました。
オキシクリーンとは?
オキシクリーンは漂白剤の一種であり、さまざまな汚れを落とすことができると話題のアイテムです。漂白剤には塩素系漂白剤などさまざまな種類がありますが、オキシクリーンはその名の通り、「酸素」を利用した漂白剤で、酸素系漂白剤と言われています。
主な成分は、過炭酸ナトリウムと炭酸ナトリウム、柔軟剤ですが、アメリカのオキシクリーンには界面活性剤が含まれています。
国内産のものは含まれていないなど種類も多いですが、洗浄力に大きな違いはないためお好きな方をお選びください。酸素の力で繊維に入り込み、汚れを破壊し、引きはがすという力があるため汚れをしっかりと落とすことができます。
さらに、オキシクリーンはイヤなにおいがなく、さらに消臭効果もあるためとても優秀。今後、より注目されそうな漂白剤なのです。
OXICLEAN/オキシクリーン
オキシクリーン1500g
界面活性剤の含まれていない日本タイプのオキシクリーン。アメリカ版のような泡立ちはありませんが、黄ばみや汚れ落としの効果はバツグンです。
オキシクリーンの効果は?黄ばみ落としに使える?
黄ばみ落としに使える?オキシクリーンは、冒頭でお伝えした通り、洗浄力が強い漂白剤として注目されています。
特に、普通の洗濯では落としきれないがんこな黄ばみを落とす効果が高いと言われており、ワイシャツやTシャツの首廻り、わき部分の黄ばみに効果を発揮すると期待されています。黄ばみは衣類の繊維にしっかりと付着しているため、簡単に落とすことが難しいシミのひとつです。
オキシクリーンの場合、20分以上漬込むことにより繊維の中にしっかりと漂白成分が入り込み汚れをはがしてくれる効果が期待できます。
酸素系漂白剤には、シャボン玉酸素系漂白剤やワイドハイターなどがありますが、黄ばみを落とす効果や安全面、香料の面を考えるとやはりオキシクリーンの効果が高いと言えます。衣類の黄ばみが気になっている方は、オキシクリーンをぜひチェックしてみましょう。
オキシクリーンの黄ばみ落としで準備するもの
オキシクリーンの黄ばみ落としで準備するものをお伝えしていきましょう。
まず、黄ばみの気になる衣類です。コットンのワイシャツやTシャツなどであれば問題はありませんが、素材やプリントによっては色落ちする可能性があるので注意してください。
そして、40〜60度のぬるま湯です。これ以上高い温度だと洗浄力が落ちてしまう可能性があるので、この温度は守りましょう。大体、4ℓから8ℓあれば安心です。
そして、オキシクリーン。オキシクリーンは、衣類の大きさや量によって30〜60g程度準備します。そして安全なゴム手袋を用意しましょう。
漬けおき用のバケツかタライも必須です。オキシクリーンの公式サイトでもステンレスシンクでの漬けおきは避けるよう明記されています。
オキシクリーンで黄ばみ落としをするときには、酸素系漂白剤のつけ置きにも使用できるタライやバケツが1つあると便利です。
伊勢藤 折り畳みソフトバスケット15L
使わないときには7cmの薄さになる折り畳みバケツ。オキシクリーンで黄ばみ落としをしたいときだけサッと取り出し、使わないときは洗濯機横に置いておけるので収納場所に困りません。
オキシクリーンで黄ばみを落とす方法5ステップ
ここからは、オキシクリーンで黄ばみを落とす方法を順を追って紹介していきます。ぜひ、参考にしてみてください。
オキシクリーンで黄ばみを落とす方法|ステップ1 ■①ぬるま湯をバケツに入れる
まず、40〜60度に設定したぬるま湯をバケツに入れてください。前述した通り、あまりに高温だった場合や低温だった場合、オキシクリーンの洗浄力が期待できなくなります。面倒かもしれませんが、できるだけぬるま湯の温度は守るようにしましょう。
オキシクリーンで黄ばみを落とす方法|ステップ2 ■②オキシクリーンを入れる
お湯の中にオキシクリーンを入れます。アメリカ版のオキシクリーンの場合、スプーンにラインが入っています。1から4のナンバーがふってあり、ワイシャツ一枚程度であればお湯4ℓあたりライン1の30g程度で大丈夫です。量が多い場合、ライン2まで入れても大丈夫ですが、多少ぬるま湯をプラスすると良いでしょう。
オキシクリーンで黄ばみを落とす方法|ステップ3 ■③しっかりと混ぜる
オキシクリーンを混ぜていきます。オキシクリーンは、粉状になっているため混ぜ方が甘いと粉っぽさだけが残り酸素系漂白剤の効果が期待できなくなります。
ただし、ここで素手で混ぜることだけはやめてください。洗浄力が高く塩素系漂白剤よりも安全だとはいえ、皮膚にも優しいというわけではありません。
混ぜる時は必ず水分を浸透させないしっかりとしたゴム手袋を利用してから混ぜましょう。
また、洗濯用のみに使用する100円均一で購入した泡立て器などを利用してもいいかもしれません。しっかりと混ぜ、全体が泡立つようになってきたらOKです。
オキシクリーンで黄ばみを落とす方法|ステップ4 ■④衣類を浸けおき
オキシクリーンが泡立っている状態のぬるま湯の中に衣類を投入します。バケツから液体が溢れ出ないように、ゆっくりと注意しながら入れていきましょう。そして、黄ばみが気になるところをもみ洗いしてください。
首廻りやわき部分など、汚れが気になるところを徹底的にゴム手袋でもみ洗いします。
もちろん、あまりに力強くして繊維を傷つけない程度であることは前提です。しっかりとぬるま湯が衣類に染み込んだとところで、浸けおきです。オキシクリーンで黄ばみを落とす場合、最低でも20分以上が理想的と言われています。
6時間程度までは浸けおき可能ですが、それ以上置いても洗浄力は変わらないと言われています。黄ばみ具合いにもよると思いますが、最低でも20分以上は浸けおきした方が高い効果が得られるはずです。
オキシクリーンで黄ばみを落とす方法|ステップ5 ■⑤通常の洗濯をする
オキシクリーン溶液で浸けおきした衣類は、通常の洗濯に回しましょう。洗濯方法は特に決まったものはなく、普段行なっているような洗濯法で問題ありません。
洗濯が終わったしっかりと干し、乾いたらアイロンなどをかけて黄ばみを確認してみましょう。あまりにもしつこい黄ばみだと薄くなる程度かもしれませんが、大抵の黄ばみは白くキレイになるはずです。
オキシクリーンは色物にも使って大丈夫?
オキシクリーンを利用して黄ばみを落とす際、白色の衣類だけとは限りません。色物にオキシクリーンは利用できるのでしょうか。まず、基本的には塩素系漂白剤ではないため、色物に使用しても問題はありません。
塩素系漂白剤の場合、色褪せしてしまったり色落ちの心配がありますが、オキシクリーンは酸素の力で洗浄する漂白成分なので安心して利用できるでしょう。さらに、消臭効果もあるので安心して利用できます。
ただし、素材によっては色落ちしたりプリントがはげたりしないとは100%言い切れません。
また、ビーズなどに代表される装飾品がたくさんつけられているものは色落ちしたり劣化することもあります。まず、オキシクリーンを使っても安全であることを確認してから利用することをおすすめします。
アイテム別|オキシクリーン黄ばみ落とし方法6個
オキシクリーンは、さまざまなものに使用することができます。ここでは、オキシクリーンの黄ばみ落としの方法をいくつか紹介していきます。
アイテム別|オキシクリーン黄ばみ落とし方法その1 ■①Tシャツ
Tシャツは肌に直接触れる機会が多い衣類ですので、比較的黄ばみが出やすい衣類のひとつです。Tシャツをオキシクリーンでキレイにする場合、前述したスタンダードな方法を利用ます。
まず、40〜60度のぬるま湯が入ったバケツ、または桶にオキシクリーンを30g入れて泡立てます。そして、その中にTシャツを入れて汚れが気になるところをしっかりと揉み込みます。
かなり汚れが目立つようなものでなければ、特に揉み込まずに浸けおきだけでも十分汚れが落ちるでしょう。
それから、20分から30分程度漬けおいた後、いつも通りの洗濯をして干してください。 洗濯機の中にオキシクリーンを入れるより、Tシャツなどの頑固な汚れの場合はしっかりと漬けおき洗いした方が高い効果を得ることができるでしょう。
アイテム別|オキシクリーン黄ばみ落とし方法その2 ■②下着
下着は、尿や排泄物などの汚れが付着しやすいですので、オキシクリーンでの消臭効果でキレイにしたいところです。
また、女性などであれば血液などがシミになることも多く、普通の洗濯ではなかなか落とせないことがあるでしょう。血液や下着の黄ばみの場合、まず漬けおき前にできるだけ汚れを拭き取ります。
そして、アメリカ版のオキシクリーンのライン2(60g)程度をぬるま湯に入れて泡立てます。
仮に、黄ばみや血液を長期間放置している場合はライン4(120g)まで入れても大丈夫です。そこから最低でも1時間、最高でも6時間ほど漬けおきしてください。その後、オキシクリーンと洗剤を入れて普通に洗濯すれば汚れが落とせるでしょう。
アイテム別|オキシクリーン黄ばみ落とし方法その3 ■③白いスニーカー
白いスニーカーは長期間使用していると、どんどん汚れが蓄積して全体的に黄ばんでしまうことがあります。
また、ホコリや汚れなども溜まりやすく、全体が薄らと茶色っぽくなってしまうでしょう。実は、白いスニーカーの黄ばみや汚れなどにもオキシクリーンは効果的ですので、ぜひ利用してみましょう。まず、汚れが気になる白いスニーカーを用意します。
レザーやスエードなどでは傷んでしまうことがあるので、できれば一般的なキャンパス地などのものにしてください。4ℓ程度のぬるま湯にアメリカ版のオキシクリーンのライン1(30g)を入れて泡立てます。多少、頑固な汚れだった場合はライン2(60g)程度入れても問題ありません。
そして、白いスニーカーの全体が漬込まれるように浸けおきします。
スニーカーの場合、ボリュームがありますし、イヤなにおいもあるため消臭効果も期待して6時間程度浸けおきしておくと高い効果が期待できるでしょう。
その後、軽くこすり洗いをして型くずれしないように乾かせば終了です。ナイロン部分やなかなか掃除しにくい紐部分もキレイに白くなるので、スニーカーの汚れが気になる方にはおすすめです。
アイテム別|オキシクリーン黄ばみ落とし方法その4 ■④制服
制服は、なかなか普段洗濯するものではなく、学期ごとにクリーニングに出す程度の方も少なくありません。さらに、思春期の子どもが毎日のように着用していることもあり、黄ばみや汚れがつきやすい状態でもある衣類です。
黒い色をしているものなどが多く、なかなか汚れに気がつきませんが、できれば定期的にオキシクリーンを利用してキレイにすることをおすすめします。まず、制服の場合ちょっとしたバケツや桶には入りません。
そのため、まずぬるま湯をバスタブにためてみましょう。あまりに多くためてしまうとお湯が溢れ出てしまうので、制服を入れても溢れ出ない程度のお湯を張ってください。
4ℓに30g程度だとして、バスタブに張ったお湯の分量に合わせてオキシクリーンを入れましょう。30分から2時間程度で漬けおきするだけでも、大分お湯が汚れてきます。ある程度のところまで汚れを漬けこんだら、普通に洗濯して乾かせば大丈夫です。
ただし、オキシクリーンはアルカリ性ですので、ウールなどの動物性繊維が含まれている制服の場合は制服にダメージを与えることがあります。制服の素材をしっかりと確認してから利用するようにしてください。
アイテム別|オキシクリーン黄ばみ落とし方法その5 ■⑤ケトル
ホーロー素材のケトルの場合、使い続けていると頑固な黄ばみがついてしまうことがあります。
黄ばみをこえて茶色くなってしまうと、なかなか中性洗剤などでは落としきれない頑固な汚れになってしまいます。オキシクリーンは、こういったホーロー素材のケトルなどの汚れを落とすこともできるので利用してみてください。
まず、4ℓほどのぬるま湯をバケツに入れて、ライン1(30g)のオキシクリーンを入れてみましょう。しっかりと泡立てた後、ケトルを中にいれて6時間程度漬けおきしましょう。取り出した後、ケトル表面を傷つけないスポンジなどで擦り洗いすれば終了です。
ホーロー素材のケトルなどは、カーブなどがあったり全体をキレイにするのがなかなか難しいアイテムです。そのため、全体がキレイになるオキシクリーン洗浄は効果的でしょう。
アイテム別|オキシクリーン黄ばみ落とし方法その6 ■⑥プラスチックのコップや食器
オキシクリーンは、プラスチック素材の黄ばみもしっかりと落とすことができる万能漂白剤です。
そのため、長期間使用していると黄ばみがちなプラスチックのコップや食器などのしつこい黄ばみも、しっかりと落とすことが可能です。ただし、口に入れるものだから…ということで気にされる方もいるでしょう。
その場合は、アメリカ版ではなく日本製の界面活性剤が入っていないオキシクリーンを利用すると良いかもしれません。
効果的な使い方は、シンクに40〜60度のお湯をためた後にオキシクリーンをライン4(120g)入れてしっかりと泡立て、その中に複数個プラスチックのコップなどを浸けおきします。3時間から6時間浸漬けおきした後、軽く擦り洗いすれば終了です。
黄ばみが無くなりコップや食器がキレイになるだけでなく、シンクの脂汚れなどもとてもキレイになるので一石二鳥です。キッチンのシンクの汚れも同時に落としたい、という方はオキシクリーンを利用してみるとよいでしょう。
オキシクリーンの黄ばみ落としの前に ■気になる脇汗は服につけない
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衣類の黄ばみの原因になりやすい脇汗。服につけなければ黄ばみも防げますよね?
汗かきさんにおすすめしたいのがパッド付きでしっかり脇汗をガードしてくれる汗取りインナー。ストレッチ性がありながらコットン40%の綿混素材でムレずにサラリとした肌当たりです。
サイズはS~LL、カラーは5色展開できっとあなたにピッタリの1枚が見つかるでしょう。夏はもちろん暖房でジワっと汗をかきやすい冬も脇汗を気にせずおしゃれを楽しみましょう。
オキシクリーンの黄ばみ落としの前に ■スニーカーは空気に触れさせない
マーキープレイヤー
スニーカー保存用バック
スニーカーの黄ばみを防ぐには空気に触れさせないことが重要。「買ったときのように紙に包めばいいよね?」と思うかもしれません。しかし再生紙に含まれる不純物が黄ばみを加速させてしまうことがあるのです。
スニーカーは専用の保存バックで空気をしっかり遮断して保存する方法がキレイを保てます。マーキープレイヤーの専用保存バックは特殊なUV加工も施されているためスニーカーの黄ばみや日焼けも予防してくれますよ。
まとめ
ここでは、オキシクリーンを使った黄ばみの落とし方などを紹介しました。オキシクリーンは、比較的安全であり、活用の場も幅広いのでぜひ活用したい漂白剤です。ただし、素材によっては利用できないものもあるので注意が必要です。
ぜひ、用法や容量を守った上でオキシクリーンを日常使いしてみてください。