日本の家は狭いリビングが多いためレイアウトに困る方もいるでしょう。リビングが狭いことを理由に、好みのレイアウトや置きたい家具を諦めていませんか?リビングは広いに越したことはありませんが、狭いからと言って好みのレイアウトを諦めるのは早いです。
確かに狭いリビングはスペースが限られているため、レイアウトが難しいと思う方もいるでしょう。しかし、空間の使い方や家具などのポイントをおさえることができれば、広いリビングやおしゃれなリビングに見せることができます。
今回は、狭いリビングを広く見せる実例を25個まとめました。狭いリビングを好みのレイアウトにしている実例を見ながら、イメージして参考にしましょう。
狭いリビングを広く見せるインテリア選び

インテリアは部屋の見え方を左右するアイテムで、広く見せたい場合は大事なポイントになります。では、狭いリビングを広く見せるインテリア選びについて、5つチェックしていきましょう。
1.【家具は必要最低限にして余白を残す】
狭いリビングを広く見せたい場合はできるだけ家具を少なくすることです。特にソファやダイニングテーブルは場所を取るため、ダイニングテーブルのみを置いたレイアウトにするのもいいでしょう。
2.【高さが低い家具で統一して空間を作る】
家具の高低もリビングの見え方が変わる要因の1つです。低い家具で統一したレイアウトにすると、圧迫感が軽減されて狭いリビングが広く見えます。
3.【膨張色や後退色の家具で目の錯覚を利用する】
好みの問題もありますが、白やアイボリーなどの膨張色、青や紫(寒色系)など後退色のインテリアを選びましょう。膨張色や後退色は目の錯覚を利用した方法で、奥行きがあるリビングに見えます。
4.【床や壁・家具の素材を合わせて一体感を演出する】
例えば、木目の床であれば家具も木製にして、素材を統一したレイアウトにしましょう。床と家具の素材を統一したレイアウトは、リビングにまとまり感が生まれ狭い部屋を広く見せることができます。
5.【ガラス製や華奢な家具で抜け感をプラスする】
ガラス製や華奢な家具などは圧迫感を軽減するのが特徴です。狭いリビングは積極的に取り入れて抜け感を演出するといいでしょう。
狭いリビングを広く見せる家具配置のコツ
狭いリビングを広く見せるための家具を選んだ後は、家具の配置も考えないといけません。空間を生かすレイアウトや目の錯覚を利用したレイアウトなどを取り入れましょう。狭いリビングを広く見せる家具の配置を3つまとめました。
1.【高さのある家具は入り口に置いて奥行きをだす】
できれば背の高い家具は、リビングの入り口に置くレイアウトにしましょう。遠近法を利用したテクニックで、リビングの入り口に背の高い家具、奥は背の低い家具を置くと奥行きが生まれて広く見えます。
2.【窓への動線を残して抜け感をプラスする】
窓への動線には家具を置かないレイアウトにするのも、狭いリビングを広く見せるテクニックの1つです。窓への動線を残すと床を見せて抜け感をだすことができるため、狭いリビングを広く見せることができます。
3.【大型家具は壁に寄せて床を見せるレイアウトもあり】
リビングの作りや畳数にもよりますが、ソファーやダイニングテーブルなどの大型家具は、壁に寄せるレイアウトにしてもいいでしょう。リビングの面積を取る大型家具を壁に寄せると、部屋の中央などの床を見せることができます。抜け感がプラスされ狭いリビングを広く見せることが可能です。
狭いリビングレイアウト実例5個[縦長]
縦長のリビングは定番の間取りですが、レイアウトが難しいと感じている方もいるのではないでしょうか?しかし、レイアウト次第では狭いリビングも広く見せることができます。5つの実例を参考にしてリビングの印象を変えましょう。
■①色を上手に利用してリビングを広く見せた実例
色を利用したリビングの実例で、床はベージュ系、壁と天井はアイボリー系でまとめています。天上にいくほど色が薄くなると、狭いリビングでも広く見えるのが特徴です。窓への動線にテーブルを置いていますが、壁紙と合わせて統一感を演出しています。
■②低い家具と採光のWテクニック!リビングに奥行きをだした実例
背が低いソファーとテーブルを置いたレイアウトの実例は、狭いリビングではマネしたいテクニックです。リビングの空間を残して圧迫感を軽減した実例で奥行きも生まれます。また、テレビをリビングの角地に置いて採光するのも、狭いリビングに奥行きをだす方法の1つです。
■③工夫を凝らした実例は狭いリビングも広く見える
家具は床の素材と合わせて木製で揃えており、リビング全体の色を白と茶系で統一しています。しかし、実例のリビングは決して家具が少ないわけではありません。それなりに家具があっても、狭いリビングを広く見せることができる理由は2つあります。
1つ目は窓をつぶさないで床を見せるレイアウトにしていること、2つ目は壁を観葉植物や小物で飾るレイアウトにしているからです。狭いリビングでも立体的な空間になるため、奥行き感があり広く見せることができます。
■④視覚効果と空間を利用して圧迫感を軽減させた実例
実例のレイアウトはお子さんがいるご家庭で、全体的に家具などのアイテムは多めです。お子さんがいると物が多くなりがちで狭いリビングを圧迫しますが、背の低い家具、白や茶系でまとめて狭さをカバーしています。視覚や空間による効果を狙い、圧迫感を軽減しているのがポイントです。
■⑤暗い色の家具でもOK!圧迫感を軽減させることに成功した実例
黒、グレー、こげ茶など暗い色の家具でまとめた実例で、ガラステーブルなどを置くなどして抜け感をだしています。ガラステーブル以外の家具は暗い色で統一していますが、壁と天井は膨張色のためそこまで圧迫感はありません。
狭いリビングレイアウト実例2個[横長]
次は、横長のリビングのレイアウトを2つご紹介します。基本的に横長のリビングのレイアウト方法も、縦長のリビングのレイアウト方法と考え方は変わりません。実例を見てマネできそうな部分は、ぜひ参考にしましょう。
■①基本的なレイアウトと照明テクニックが際立つ実例
狭いリビングを広く見せるテクニックが詰まっているレイアウトの実例です。家具を壁側に寄せる、窓への動線を確保する、天井に向かって色が薄く、色味を茶系でまとめるなど、特別凄いレイアウトではなく基本的なレイアウトを取り入れています。
また、種類の違う小さな照明を設置しているのも、狭い空間を広く見せるテクニックです。複数の照明は狭いリビングに立体感を持たせる効果があり、部屋に奥行きが生まれ広く見せることができます。
■②モノトーンリビングの成功実例!レイアウトの要は色のバランス
狭いリビングを広く見せるレイアウトでは、モノトーンを避ける方もいるでしょう。しかし、実例のようにポイントをおさえたレイアウトであれば、モノトーンのリビングが叶います。黒の割り合いが多いと狭いリビングがさらに狭く見えるため、できるだけ黒の割り合いを控えめにしましょう。
また、家具の高さは低いタイプで統一し、グレーや白をミックスさせて黒とのバランスを考えます。壁や天井の色は白をメインにして、狭いリビングに圧迫感を与えないようにしましょう。
狭いリビングレイアウト実例2個[ソファあり]
狭いリビングにソファーを置くと場所を取るため、できれば置かないレイアウトが望ましいです。とはいえ、ソファーを置いてくつろぐことができる空間が欲しい方もいるでしょう。狭いリビングにソファーを置いたレイアウトの成功実例を2つご紹介します。
■①ソファーを主役にした上級者向けのレイアウト実例
狭いリビングでもソファーを主役にしたレイアウトは可能で、実例のように2人掛け用と1人掛け用のソファーを置いてもいいでしょう。ただし、ソファーやイスの数が多いレイアウトは計算しないといけません。
色と空間のバランスが重要で、圧迫感を軽減して立体感のあるリビングに仕上げるのがポイントです。実例で見てみると、色味をナチュラルでまとめ、照明や余白を残しつつ壁を飾ることで抜け感をだしています。上級者向けのレイアウトですが、気になる方はチャレンジしてみましょう。
■②大きいソファーなら参考にしたい実例!L字レイアウトでまとめる
大き目のソファーを置きたい方は参考になるレイアウトの実例です。実例のソファーは3人であれば余裕で座ることができるタイプで、一文字やL字型のレイアウトが叶います。
ただし、狭いリビングはスペースがないため、実例のようにL字型のレイアウトにしてコンパクトにまとめましょう。また、ソファーが大きい分、テーブルは小さいものにして圧迫感を軽減しています
狭いリビングレイアウト実例6個[ダイニングテーブルあり]
ダイニングテーブルはリビングの顔になる一方で、狭い空間を圧迫する原因の1つです。ダイニングテーブルは形や大きさなど様々なタイプがありますが、狭いリビングを広く見せるレイアウト方法はあります。では、6つの実例を見ていきましょう。
■①コンパクトなダイニングテーブルでスッキリ見せた実例
狭いリビングにダイニングテーブルを置く場合、小さいタイプであれば場所を取ることもありません。カップルや夫婦、1人暮らしをしている場合は実例のように小さめのダイニングテーブルにして、コンパクトにまとめまたレイアウトにしましょう。
■②大きいダイニングテーブルがあっても狭さを感じない実例
実例のように5人で食卓を囲む場合は、必然的に大きいダイニングテーブルになります。サイズが大きいダイニングテーブルは、カウンターキッチン側や壁に寄せるレイアウトにするのが基本です。
また、大きいダイニングテーブルを置くレイアウトにする場合は、できるだけ家具のアイテム数を減らして広く見せましょう。
■③圧迫感をおさえた実例!円形のダイニングテーブルでスッキリ
できるだけ狭いリビングを広く見せるなら、円形のダイニングテーブルを置くのもおすすめです。円形のダイニングテーブルは角がない分、スッキリした印象で圧迫感をおさえることができます。
サイズが小さいダイニングテーブルであれば、実例のようにテレビの前にテーブルを置いたレイアウトもいいでしょう。
■④壁の色と合わせてカモフラージュした実例
狭いリビングにダイニングテーブルを馴染ませたレイアウトで、壁と同じ白系でまとめている実例です。家具の色と壁の色を同系色にすることで一体化し、大きなダイニングテーブルをカモフラージュすることができます。
ダイニングテーブルが大きいとイスの数も増えますが、実例のように背もたれがないイスを置くのもいいでしょう。背もたれがないイスは高さをおさえることができるため、スッキリした印象になります。
■⑤色・サイズ・ランプの組み合わせでリビングを広く見せた実例
狭いリビングを広く見せるレイアウト法の中でも、膨張色とサイズが小さいダイニングテーブルの組み合わせは鉄板です。膨張色のダイニングテーブルは狭い空間でもさほど存在感がなく、何よりサイズが小さければスペースを取りません。
また、ダイニングテーブルを置くレイアウトでは、実例のようにランプを利用するのもいいでしょう。空間に奥行きが生まれて狭いリビングを広く見せることができます。
■⑥実例のポイントは抜け感と開放感!大きいテーブルでも問題なし
狭いリビングに大きいダイニングテーブルと、大きいソファーを置いたレイアウトの実例です。本来であれば窮屈感がありますが、白ベースで統一して高さを揃えているため圧迫感を軽減しています。
また、背もたれがないイスを置いたレイアウトや、窓を家具でつぶさないレイアウトにして抜け感をだしているのもポイントです。狭いリビングでもできるだけ多く空間を残しており、窓も生かしたレイアウトのため開放感があります。
狭いリビングレイアウト実例2個[ピアノあり]
狭いリビングにピアノを置くレイアウトは場所を取るため、配置が難しいと感じる方もいるでしょう。ピアノは存在感がありますが、レイアウト次第では素敵な空間になりスッキリ見せることができます。狭いリビングに、ピアノがあるレイアウトの実例を2つピックアップしました。
■①リビングのくぼみをピアノスペースにした実例
実例はリビングのくぼみにピアノを置いてまとめています。リビングにくぼみがある場合は、実例のレイアウトを参考にしてみてはいかがでしょうか?また、ピアノの色とリビングの雰囲気と合うナチュラルカラーのため、馴染みがとても良く狭い部屋でもさほど気になりません。
■②壁と床を白でまとめた実例は膨張狙いでスッキリ見せ
狭いリビングに黒いピアノを置いたレイアウトは重い印象になりがちで、さらに狭く見えることもあるでしょう。しかし、実例のレイアウトは、壁と床を白で統一しているため重たく見えないよう工夫しています。
他にも、家具は最低限にしてダイニングテーブルを木製にしているのも、狭いリビングを広く見せるポイントです。
狭いリビングレイアウト実例8個[おしゃれ]
狭いリビングでもおしゃれなレイアウトにして、素敵な空間にしたい方もいるのではないでしょうか?スペースが限られているためレイアウトを工夫する必要はありますが、おしゃれな部屋にすることはできます。狭いリビングをスタイリッシュにしたい方は、8つの実例をチェックしましょう。
■①天然素材で抜け感をプラス!モダン×ナチュラルな実例
モノトーンとナチュラルテイストをミックスさせたレイアウトの実例です。黒色はイスとテーブルに限定し、狭いリビングが重くなり過ぎないように計算しています。
麻や綿などの天然素材はモノトーン色を軽やか見せる一方で、リビングのおしゃれ度がアップするのも特徴です。暗いトーンのリビングにしたい場合は、実例のように天然素材をレイアウトに取り入れるのもいいでしょう。
■②北欧風リビングの実例は白ベースでスッキリ
狭いリビングながらも北欧風のレイアウトにして、落ち着いた雰囲気に仕上げています。壁色のグレーブルー以外は白と茶系の3色にまとめており、コンパクトな照明や観葉植物もおしゃれに見せるポイントです。
あえて壁の一部をグレーブルーにしてインパクトをプラスしていますが、リビング全体が白ベースのためスッキリした印象に見えます。
■③モノトーン×チェック柄のラグを使ったおしゃれな実例
”柄物のラグはレイアウトが難しい”、”狭いリビングに柄物のラグは合わない”などと思っていませんか?しかし、狭いリビングでも部屋の雰囲気に合う柄物のラグや、白が入っている柄物のラグを選ぶと、おしゃれなレイアウトになります。
実例のように暗い色のラグを使ったレイアウトにする場合は、壁紙や天井の色は明るくして抜け感をだしましょう。
■④刺し色を効かせたカフェ風の実例は広く見せる工夫も
ナチュラルな雰囲気が漂うリビングは、まるでカフェのようなスタイルでおしゃれです。狭いリビングを広く見せる基本である、白や茶系を取り入れた実例で柄物の小物も上手に使っています。
実例のように明るい色を取り入れたレイアウトにする場合、赤などの目立つ色は1、2点におさえてスッキリ見せましょう。
■⑤家具が多くてもおしゃれなリビングを叶えた実例
狭いリビングに合わせて、全体的にコンパクトな家具や小物などで統一しています。家具の数は多い実例ですが、低い家具で揃えていたり、白や茶系ベースのナチュラルテイストでまとめるなど計算されたレイアウトです。バランスの取れたおしゃれなリビングと言えるでしょう。
■⑥白1色で統一したリビングの実例は究極のおしゃれ
狭いリビングのレイアウトを考えるのが苦手な方は、実例のように白1色でまとめてみてはいかがでしょうか?白は狭いリビングを広く見せる効果があり、多少大きい家具でも迫感が少なくおしゃれなリビングが完成します。
■⑦たくさんの飾りでリビングに彩りを!こたつも置いたおしゃれな実例
たくさんの小物や雑貨、こたつを取り入れたおしゃれなレイアウトの実例です。小物や雑貨は棚に余白を残しながら飾ると抜け感がでるため、たくさんあっても統一感があります。
一方、こたつの天板は棚の色と同系色にしてまとめて、リビングに馴染ませたワザありの実例と言えるでしょう。
■⑧おしゃれなだけじゃない!お子さん目線のリビング実例
実用性とおしゃれを兼ね備えたリビングの実例で、お子さんも親御さんも過ごしやすい空間に仕上げています。お子さんが勉強したり遊ぶスペースがあるため家具や物は多いですが、狭いながらも遊び心のある素敵なリビングです。
まとめ
リビングの広さは6畳や8畳など様々ですが、実例のようにレイアウト次第で見え方が変わります。膨張色や後退色を選ぶ、リビングの雰囲気や床の素材に合わせて家具を選ぶ、床や壁に余白を作るなどして、狭いリビングを広く見せましょう。