自宅の芝生などにクローバーのような草が生えていませんか?クローバーのような草は、カタバミと呼ばれている雑草でみるみるうちに広がっていきます。以前よりもクローバーのような草が増えている場合はカタバミかもしれません。
カタバミの見た目はクローバーと似ており可愛らしいですが、実はとても生命力が強く厄介な雑草として有名です。自宅の芝生や庭など様々な場所に自生し、1度生えると駆除するのが難しいと言われています。
カタバミを駆除しないで放置していると、気が付いたらカタバミだらけになることも珍しくありません。まずは、カタバミとクローバーを見分ける方法をチェックして、カタバミに占拠される前に駆除しましょう。
芝生の雑草「カタバミ」とは?
ムラサキカタバミ
庭や芝生に生えることもあるカタバミは、アカカタバミ、ムラサキカタバミ、イモカタバミ、オッタチカタバミなどの種類があります。5月~10月は茎が長くなる時期で、葉の脇からグングン伸びていき様々な色の花を咲かせるのが特徴です。
生息地は北海道~沖縄まで確認されており、1年を通じて生育し見た目はクローバーに似ています。カタバミの草丈は約10cm~30cmで、繁殖力が強く特に生育する時期は春~夏です。
また、睡眠運動や就寝運動と言われている動きをする雑草で、日中は葉を開き、夜は葉を閉じることで生長を促します。カタバミは種が熟して衝撃を受けると、約1m以上種を飛ばして繁殖する雑草です。地中では根を広げていき、根を完全に駆除しなければ根は分裂して再び繁殖します。
カタバミとクローバーの違いと見分け方
カタバミとクローバーの見た目はソックリで、”違いがわからない”と思っている方は少なくありません。結局違いがわからないため、カタバミらしき草は全て駆除する方もいます。
カタバミとクローバーを見極めるポイントは、葉の形、花の色と形です。カタバミの駆除作業を効率良く行うためにも、クローバーとの違いを把握しておきましょう。
【葉の形】
・カタバミの葉:3枚でハートの形をしています。
・クローバーの葉:3枚で丸みがあり、葉の中にV字型の白い線が入っているものが多いです。ただし、白い線は必ず入っているとは限りません。
【花の色と形】
・カタバミの花:色は何種類かあり、黄色、ピンク、薄紫の花が咲きます。花びらは5枚で形は放射線状です。
・クローバーの花:色は何種類かあり、黄色、白、薄紫の花が咲きます。花は全体的に丸みがありふっくらしている印象です。また、赤い色が咲く種類もあり、キャンドルの炎のような形をしています。
カタバミの葉と花
クローバー(シロツメクサ)の葉と花
カタバミの駆除方法3つ
自宅の庭や芝生などにカタバミが生えて困っている方は、3つの方法で駆除しましょう。
カタバミを駆除するポイントは根から根絶することで、少しでも根が生きていると意味がありません。カタバミは再び地中の中で根を広げて生えるためしっかり駆除しましょう。
庭の雑草カタバミの駆除方法|その1 ■①除草剤を使う
カタバミの駆除を簡単に済ませたい、駆除作業をラクにしたい方は除草剤がおすすめです。除草剤は地中に出てきていない部分や、根まで駆除成分が行き届くきます。効率良く駆除作業を行うことができるため、カタバミを確実に追い込むことができるでしょう。
庭の雑草カタバミ駆除におすすめの除草剤① 芝生がないなら根までしっかり枯らす
アイリスオーヤマ
速効除草剤
グリホサート系の除草剤はカタバミのような繁殖力が強い雑草に向いており、根までしっかり駆除することができます。
薄めずすぐに使えるタイプで、カタバミにまくだけで徐々に根まで浸透して駆除!散布して3~7日後にはしつこいカタバミもすっかり枯れてしまうでしょう。
庭の雑草カタバミ駆除におすすめの除草剤② 芝生のカタバミを駆除するならコレ!
レインボー薬品
シバキープエースシャワー 3L
カタバミが芝生に生えている場合は必ず芝生対応の除草剤を使い、芝生が一緒に駆除されてしまうのを防ぎましょう。
シバキープエースシャワーは薄めず使えるため、届いてすぐカタバミ駆除を実行できます。大量発生を防ぎ雑草のないキレイな芝生をキープしてくれますよ。
庭の雑草カタバミの駆除方法|その2 ■②防草シートを使う
カタバミの駆除は防草シートも有効で、除草剤を使わず雑草対策できるのがメリットです。除草シートはカタバミが生長するために必要な光を遮断して、地上に出てこないようにします。ただし、除草シートはカタバミ駆除に最適なものを選ばないといけません。
カタバミを駆除するために、グランドカバーを考えている方もいるでしょう。しかし、駆除の失敗など様々なリスクを考えると、防草シートの方が確実です。グランドカバーは草をもって草で制する駆除方法で、植物を植えてカタバミを抑制します。
外観を損ねず子供やペットにも優しい駆除方法ですが、カタバミの駆除は約1年かかるかもしれません。グランドカバーはカタバミを抑制する植物の苗を選び、植えるところから始まります。植物が生長して全体を覆いつくすまでには時間がかかり、植えた以上は手入れが必要です。
手間がかかる駆除方法で、時間がない方や植物の栽培に興味がない方は向いていません。
庭の雑草カタバミ駆除におすすめアイテム お庭のおしゃれをキープしながらカタバミを駆除!
アイリスオーヤマ
リアル防草人工芝
「カタバミは駆除したい。でも防草シートでお庭が殺風景になるのはちょっと…」こんなお悩みを持っている方におすすめなのがアイリスオーヤマのリアル防草人工芝。
防草シートと人工芝が一体になっているので、お庭の景観はバッチリキープしながらカタバミなどの雑草を駆除することができますよ。
庭の雑草カタバミの駆除方法|その3 ■③根っこから抜き取る
カタバミを手作業で駆除するなら、根っこから引き抜いて根絶やしすることが条件です。また、1回で駆除作業は終わらないため、何回か作業をする必要があります。
雑草の中でも駆除するのが難しいカタバミは抜き方にコツがあり、特にムラサキカタバミは注意しないといけません。ムラサキカタバミは球根があり、球根ごと取り除くのが上手に駆除するコツです。
【芝生に生えている場合】
カタバミは掘って根から引き抜く駆除方法が基本ですが、芝生がある場合はできません。芝生をかきわけてカタバミの根本を見つけ、指でつまみながら慎重に引き抜きましょう。
ただし、芝生に生えているカタバミを根から引き抜いて、全て駆除するのは限界があります。カタバミの駆除効果を高めるなら、除草剤で根の抜き残しをカバーする方法がおすすめです。
【芝生がない場合】
カタバミの根本にシャベルを入れたら、ゴッソリすくって土ごと捨てます。土を取り除いて捨てる時はカタバミの再生を最小限にするために、土をはたく場所を確保してください。
なお、ムラサキカタバミは土をはたくと、土と一緒に球根が落ちてくる場合があります。落ちた球根は放置していると生長するため拾って捨てましょう。
カタバミを駆除するのに適した時期
カタバミの駆除は適している時期があることをご存知でしょうか?
カタバミの駆除は花を咲かせたタイミングがいいため、5月~10月に除去作業を行いましょう。カタバミの花は5月~10月に咲いて、咲き終わると種を飛ばすため、種を飛ばす前に駆除することが大切です。
カタバミの種が飛び始めたら生育をとめることはできません。種が土へ落下して根を張る前に、花が咲いている段階で駆除して自生率を下げましょう。カタバミの花が咲いたタイミングで駆除作業を行うと、いつもより自生しなくなる可能性があります。
カタバミ駆除方法のまとめ
カタバミの花が咲く時期は要注意で、花が咲いていたらすぐに駆除するのがポイントです。カタバミが生えてしまっても除草剤や防草シートなどで駆除することができるため、見つけたら早めに対処しましょう。