雑草を簡単に処理する方法15個！細かくする方法や抜いた後のコンポストの作り方も！

電動回転ブレード式の草刈り機の魅力は何と言っても、簡単かつ短時間で雑草処理ができること。手で雑草を抜くのは腰に負担がかかって難しい人や、手早くキレイに雑草処理したい方におすすめですよ。

雑草処理の定番と言えるのが手で抜く方法ですよね。手で雑草を抜くメリットは以下の2つ。
・雑草を根こそぎ処理できるため生えにくくなる
・特別な道具を必要としないので低コスト

雑草処理にできるだけお金をかけたくない人におすすめの方法ですが、地道に雑草を抜いていくため体力と時間がかかります。病気や怪我で体力がない方、手作業での雑草処理をする時間がない方には向いていない方法となるでしょう。

園芸用のこぎりは木の枝などを切る時に使いますが、実は雑草処理でも使えます。

園芸用のこぎりは通常のこぎりと違い全体的に細長く、刃も大きいのが特徴。持ち手部分はカーブしているタイプ(ピストル型)が多く、手に馴染みやすいためスムーズに雑草処理ができます。

万能な農具として重宝するのが「三角ホー」です。三角ホ―は使う場所に合わせて「三角の先端部分で雑草を根本から処理」する方法や、「三角の側面部分で大量の雑草を刈り取る」という使い方が可能。雑草処理後に三角ホ―で土をならすこともできるのでとても便利ですよ。

ドウカン（除草鍬）」も三角ホーと同じく、立った状態で雑草処理ができる農具。簡単に雑草を引き抜くことができますが、生えてきたばかりの雑草や地面を這うようにして生えている雑草の処理により向いています。

コンクリートの隙間や道路と建物の隙間に生える雑草には手を焼きますよね。雑草は生命力が強いため、あらゆる隙間から生えてきます。

除草バイブレーター（振動式草刈り機）とはその名の通り、雑草に振動を与えながら処理をする機械です。草刈り機で雑草処理をする場合土から見えている部分を刈り取るのが一般的。一方で除草バイブレーターは雑草を根元から抜いて処理します。

モンブラン社の「草取り一番百発百中」は雑草専用草刈りで、雑草を根元から処理できます。草刈り鎌は刃の部分が細長くカーブしていて、先端は尖っているのが特徴。大小バラバラの刃が雑草に絡み付き雑草を根元から抜き取ります。

クルポンは手動の回転式雑草取りで、雑草が生えている部分に差し込んでクルリと回転させると雑草が取れる仕組みです。根が深く簡単には抜きにくい雑草を処理するの役に立ちます。

「草抜くぞう」などハサミ型の雑草取りは、雑草の根元を挟んで引き抜くだけ。手を汚すことなく根から雑草を処理できます。

草焼きバーナーは雑草を焼いて処理をします。燃料はガス・灯油やプロパンなど。プロパンボンベはかなり広い土地に生えた雑草を処理する時に便利です。

再び雑草が生えてこないようにしたい場合は、雑草の処理と同時に顆粒タイプの除草剤をまいておきましょう。雑草処理をしながら土の中に成分を残すことができるため、同時に雑草予防ができます。

一刻も早く今生えている雑草を処理したい方は液体タイプの除草剤を使いましょう。液体タイプの除草剤なら雑草処理後、そこまで日数を空けなくても花や野菜などのタネを植えることができます。

塩をまくのも雑草処理には効果的ですが、塩を使って雑草処理をする時は3つのことに注意してください。

1つ目は「植物が育たなくなる」こと。塩を撒くと数日で雑草が枯れますが、塩の成分が土に残るため花や野菜などの種や苗を植えても育ちません。雑草予防には期待できるので、畑や花壇として使わない場合は適しています。

2つ目は「周囲の家・環境に影響を及ぼす」ことです。雨等の水で塩が周囲に流れると、流れた場所の植物を枯らしてしまいます。

3つ目は「配管・配線・住宅が傷みやすくなる」ことです。塩の成分は土に残るため配管・コンクリート・木材等を傷めます。

塩で雑草を処理するのは「二度と植物が生えなくていい場所」「周囲に建物が配管が全くない場所」に限定されます。一般的な家庭の庭や畑で行うのはやめておきましょう。

固まる土にはセメントが含まれていて、水を含むと固まるのが特徴です。雑草処理後に固まる土を3cm～5cm程度の厚さになるように撒き、そのあと水を撒くと固まるので雑草予防効果が期待できます。

抜いてすぐの雑草は水分をたっぷり含んでおり、そのまま処分するのは大変です。天日干しにすれば水分や土を取り払うことができるので「抜いた後の雑草はまず天日干しにする」と覚えておきましょう。

天日干しのやり方はとても簡単。シートの上にできるだけ重ならないように雑草を置くだけです。2,3日そのままにしておけば乾燥するので、土を払って処分していきましょう。

上手に天日干しするポイントは以下の2つ。
・再び雑草が根つかないよう必ずシートを敷く
・雨が降ったら濡れないように屋根の下に移動させる

特に雨に濡れると最初から天日干しをやり直さなければいけないので、雑草処理当日とその2,3日後の天気を確認しておいてから作業開始するのがいいですね。

コンポストとは堆肥のこと。抜いた後の雑草はそのまま捨ててもいいですが、コンポストにすれば家庭菜園や畑で再利用することができます。

自分で作った堆肥で植物や農作物のお世話をすれば今まで以上に愛着がわき作業が楽しくなりますよ。

コンポストの具体的な作り方は以下の「抜いた後の雑草をコンポストにする方法」で詳しく紹介するので参考にしてください。

自治体によっては雑草を燃えるゴミとして、一定の量を無料で処分してくれるところもあります。

【例：東京都福生市の場合】
葉・草は45リットル相当の袋3袋までを燃やせるゴミの日に無料回収。袋も市指定のものではなく透明か半透明の袋で良いそうなので、指定の有料ゴミ袋を消費しなくていいのも嬉しいですよね。

自治体によりどのくらいの雑草を燃えるゴミとして無料で処分してくれるかは異なります。また家庭菜園などで種や苗を植えた花などは、指定の有料ゴミ袋で出さなければいけない自治体も。

燃えるゴミとして雑草を処理したい場合、まず自治体の決まりを確認してからにしてくださいね。

最も手間がかからずに抜いた後の雑草を処理できるのが土に埋める方法です。

ただし土に埋める場合も、下準備の天日干しは必ず行うようにしてください。というのも、抜いてすぐの雑草はまだ生きている状態。そのまま土に埋めるとそこからまた根を張ります。

天日干しにしてしっかり雑草を枯らしたら、30～40cmの穴を掘って雑草を埋めます。これくらい深い穴であれば万が一雑草が根付いたとしても簡単に成長できません。

穴掘り作業を重労働に感じない方にはおすすめの雑草処理方法です。

難しそうに思えるコンポストですが意外と簡単に作れます。畑や家庭菜園をしている方はぜひ挑戦してみましょう。

失敗しないコンポスト作りには入れてはいけない物と入れて良い物をしっかり把握することが重要です。

【入れてはいけない物】
○割り箸・爪楊枝
○腐敗している食品
○ビニール系

【入れて良い物】
○残飯
○野菜・果物(皮が硬いもの・種は×)
○卵の殻
○魚・肉(骨は×)
○米ぬか
○小麦粉を使っている食品

○ダンボール・木の箱等の容器
○雑草を密閉するためのフタ
○米ぬか・残飯等
○土(容器を使う場合のみ)

【ステップ1】
雑草をダンボール・木の箱等の容器に入れるか、土のあるところに雑草を入れる穴を掘ります。容器に雑草を入れる時は土も一緒に入れましょう。

【ステップ2】
雑草を発酵させるために米ぬか等も入れます。ただし野菜・果物・魚・肉等の生ゴミ系を入れる時は、腐る前に細かく刻むか、ミキサーで細かくしましょう。また水分の多い生ゴミは、水気を切ると生ゴミ臭を抑えることができます。

【ステップ3】
雑草・土・米ぬか等を入れてから、かき混ぜましょう。土の状態は触れた時、しっとりしている程度が丁度いいです。水分が足りない時は水を足します。

【ステップ4】
容器でコンポストを作る時はフタをし、穴を掘って作る時は土をフタ代わりにしましょう。フタをすると臭いを防ぎながら発酵させることができます。

【ステップ5】
土の中に空気を入れるために、最低でも週に1回はかき混ぜましょう。かき混ぜた時、土が乾燥していたら水を足します。

【ステップ6】
1ヶ月～3ヶ月程度放置すると雑草コンポストの完成です。放置期間中は半月に1回程度、米ぬかなどを少しだけ入れてかき混ぜましょう。さらに2、3週間待つと発酵され、栄養たっぷりの雑草コンポストができます。

雑草処理をした後は雑草の予防対策を施しましょう。今後の雑草処理の回数がグッと減りラクですよ。

とはいえ、子供やペットがいる家庭では薬を使った雑草予防は気が引けるもの。薬を使わずに雑草予防ができる道具をご紹介します。

ウッドチップやバークチップなど木材・樹皮を原料としたアイテムで雑草予防ができます。どちらも天然素材で作られているため、優しい風合いで暖かみのある庭を演出できますよ。

おしゃれかつ簡単に雑草予防をしたい方におすすめです。

砂利は太陽の光をさえぎり、雑草の成長に欠かせない光合成を妨げる効果があります。ただし砂利を敷いた部分を頻繁に歩いたり車が通ったりすると、砂利が押し潰されて土が浮き雑草が生えやすくなることも。

砂利での雑草予防は砂利を厚めに敷いて、土の浮きを防ぐことがポイントです。

防草シートも砂利と同じように雑草の光合成を遮ります。雑草処理した地面の上に敷いてピンで留めるだけなので、誰でも簡単に雑草予防が可能。

ただし防草シートはただ地面に敷けばいい、というわけではありません。雑草予防を効果的にするなら地面を平らにして、シワを防ぎながら敷くことを心がけましょう。

レンガやタイルも砂利や防草シートと同じように、光合成をさせないことで雑草を生えにくくします。

レンガやタイルのメリットは何と言ってもおしゃれに見えるところ。「ガーデニングをしている庭」や「オシャレに見せながら雑草対策をしたい」という方に向いています。