気が付いたらコウモリのふんが玄関やベランダなどに大量に落ちているのを発見した、という人も多くいるのではないでしょうか。
コウモリは放っておくとどんどん増えてしまい、ふんの被害も拡大します。本記事ではコウモリのふんの見分け方から、コウモリの駆除方法まで詳しく紹介します。
本記事を参考にコウモリのふんの被害を食い止め対処しましょう。
コウモリのふんの特徴
コウモリのふんの特徴は他の害獣とよく似ています。そのためコウモリのふんとその他の害獣とのふんの違いを確認する必要があります。
まずコウモリのふんの見た目は、10mm程度で細長い形状をしています。大きさだけでは他の害獣と見分けを付けるのが困難なため、色や見た目でも判別する必要があります。
また他の害獣のふんと同様に臭いがします。
コウモリのふんは他の害獣と比べても色が茶色に近く、パサついていて崩れやすいのが特徴です。
またコウモリはふんを大量に排出するので、一か所に沢山の塊として落ちています。その場合はコウモリである可能性が高いでしょう。
黒いふんの近くに白い欠片が落ちている場合には、爬虫類のふんの場合もあるのでしっかりと観察しましょう。
コウモリのふんもネズミなどのふん同様に寄生虫・病原菌を多く含んでいるので、決して触らないように注意しましょう。またコウモリのふんは軒下や屋根裏によくあります。
コウモリとネズミのふんの違いと見分け方
ふんの大きさがよく似ている害獣は、クマネズミやドブネズミです。クマネズミはコウモリよりも小さい6mm~8mm程度で、ドブネズミのふんは最大で20mm程度の大きさがあります。
しっかりと観察をしなくてはその違いをしっかりと認識するのは難しい点がありますが、よく見てその大きさを判別しましょう。
上述したようにコウモリはふんを一か所にまとめてしますが、ネズミはちりばめたようにふんをします。ドブネズミのふんはこげ茶色か灰色で太い形状をしており、狭い範囲にちりばめたように排出します。
クマネズミのふんは茶色や灰色で、広範囲に細長いふんをします。ネズミは雑食のためふんに食物繊維が含まれており、コウモリと比べても固いふんをします。
パラパラとしてコメ粒ほどの先が尖ったふんが落ちていたら、それはハツカネズミのふんである可能
性があります。ふんは茶色で大きさは4~7mmほどなので、見分けがつきやすいでしょう。
コウモリのふんの危険性
コウモリのふんには他の害獣のように、病気や感染症を引き起こすウイルスや寄生虫が多く潜んでいます。
海外のコウモリにはエボラ出血熱や狂犬病ウイルスを持っている個体もあるという報告があります。これだけでも分かるようにコウモリが多くのウイルスを持っています。
国内ではコウモリからウイルスが人間に直接感染した事例は現在までにはありませんが、コウモリから動物への感染を経て人間へ感染する可能性が高いことが分かっています。
国内に生息する全てのコウモリが以上のようなウイルスを保有しているわけではありませんが、コウモリのふんには十分に注意する必要があります。
また、コウモリの保有するカビ菌を人間が吸い込んでしまうことで、呼吸器官に影響を与えるアレルギー症状を引き起こしてしまう可能性があります。
特に既にアレルギーを持っている人や、小さなお子さんやお年寄りなどが重篤化する可能性もあるので注意しましょう。コウモリのふんに触れることに加えて、コウモリの死骸などにも触れないように気を付ける必要があります。
コウモリの糞害の対処法
コウモリの糞害を対処するには、その根源となるコウモリを寄せ付けないようにする必要があります。
既にコウモリが家屋に住み着いている場合は追い出さなくてはいけないでしょう。本来害獣は駆除するのが一般的ですが、コウモリは鳥獣保護管理法によって無許可での捕獲や殺傷が禁止されています。
それによっていくら家屋へ侵入しているコウモリでも駆除することができないのです。
コウモリは同じ住処に戻る習性があるため、一度屋根裏などに住み着いてしまったらなかなか出ていきません。そのためコウモリが苦手な薬剤などを使用して、追い出す必要があるでしょう。
コウモリは暗い場所や狭い場所に入り込むのを好むため、そのような場所にはくん煙剤の使用がおすすめです。コウモリの苦手なハッカ油などが含まれているものがさらに効果的です。
外壁の隙間などでくん煙剤を使用しても効果が得られない場所には、スプレータイプの薬剤を振りまくとコウモリを追い出すことができます。
この場合でもハッカ油を主成分としているスプレーが効果的です。
コウモリ駆除は業者に依頼「コウモリ駆除navi」
「コウモリを追い出すだけなら忌避剤を買って自分でやろう」と思うかもしれません。しかし野生のコウモリはそう簡単ではないのです。
特に軒下や屋根裏などに住み着いてしまった場合、市販の忌避剤では太刀打ちできないと思ってください。
コウモリに限らず野生動物は一度自分の住処にした場所はナワバリと認識するため、多少のことではビクともしません。追い払ったと思っても、スキを見て再度住み着き元のように糞を撒き散らすでしょう。
2度と住処にされない対策を施すなら、侵入経路の特定と徹底的な消毒・掃除・再侵入防止対策全てセットで行う必要があります。
コウモリに「居心地の良い場所」と認識されないうちにプロに駆除を依頼しましょう。
年間受付件数20万件以上。コウモリ駆除を熟知した加盟店の専門スタッフが最短即日で対応します。
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コウモリのふんの掃除方法
コウモリのふんがある場所というのは、コウモリが住み処にしている場所ということが多くあります。そのため、掃除をする前にコウモリが潜んでいないか確認するようにしましょう。
コウモリがいる空間に無造作に入っていくと、コウモリを驚かせてしまって噛みつかれてしまう可能性があります。暗い場所の場合はライトを使って、まずはしっかりと確認するようにしましょう。
コウモリのふんを掃除する場合は基本的に手で触れずに、ホウキやチリトリで掃除します。元より乾燥しているコウモリのふんは時間が経つとさらに乾燥します。
それによってホウキで履くと細かくなったふんが、空気中に舞ってしまう可能性があります。そのため掃除する前に霧吹きなどでふんを湿らせると、細かいふんが空気中に舞ってしまうことを防げます。
作業する際はマスクや防塵メガネなどを用意して、絶対にコウモリのふんを吸い込まないように配慮しましょう。
また使用後のホウキやチリトリは必ず消毒をする必要があります。しっかりと洗って消毒するまで素手で触らないように気を付けましょう。
コウモリを寄せ付けない方法4つ
適切な方法で対処することで、コウモリを寄せ付けないで済みます。こちらで紹介する方法を実践して家屋がコウモリの被害に遭わないようにしましょう。
■コウモリ忌避錠剤
錠剤タイプのコウモリ用忌避錠剤を使用することで、製品にもよりますが1ヶ月ほどの効果を期待することが可能です。
コウモリは天井裏などに巣を作り住処とします。そのため天井裏などに1平方メートルあたり8~10錠を置くと良いでしょう。
忌避錠剤は強い臭いを発する製品となるので、決して素手で触らないように注意しましょう。アレルギー症状やかぶれを引き起こしやすい体質の人はなるべく近寄らないようにする必要があります。
天井裏は完全な密室にしてしまうと、忌避錠剤の充満した臭いが階下に降りてきて影響を受ける人がいる場合もあります。使用時の屋根裏などは換気をしておくようにしましょう。
■コウモリ忌避スプレー
忌避スプレーは狭い隙間で忌避錠剤を置けないような場所で有効的に活用ができます。コウモリの嫌がる強烈なハッカ臭をスプレーすることで、しばらくの間その空間にコウモリが寄り付かなくなります。
基本的に忌避スプレーの勢いは大変強いため、誤って吸い込まないように注意しなくてはいけません。マスクやゴーグルを使用して作業しましょう。
換気扇内などのかなり狭い場所にも噴射することができるようなスプレーノズルが付属しています。小さな隙間でも忌避スプレーの効果を期待できます。
密閉された空間での使用は人体に影響を与える可能性もあるので注意が必要です。また小さなお子さんのいる家庭では使用のタイミングをしっかりと計って行いましょう。
■コウモリがいやがる袋
コウモリ専用の忌避剤としてあらゆる場所で効果があります。一度使用するだけの忌避効果では無く、継続した効果が得られます。
使用環境にもよりますが一か月程度の忌避効果があります。使用方法は該当製品をコウモリの入ってくる場所へ貼り付けるだけです。
壁や天井に貼り付けることもできるので、他の忌避剤とも併用するとより高い効果を期待できるでしょう。壁や天井の材質によっては貼り付けができない場合もあります。
しかしそういう場合は紐付きのネットなどに入れて吊るすことで、その効果を有効活用できます。張るタイプの忌避剤は包装されているまま使用できるので、素手で取り扱えるのも特徴の一つです。
■くん煙剤
基本的にくん煙剤は、既に住み着いているコウモリを追い払うために使用することが可能です。
しかし定期的に屋根裏などでくん煙剤を焚くことで、コウモリが住みつかないように予防する効果もあります。
くん煙剤に含まれるハッカ油や天然ハーブ成分が含まれている製品を使用しましょう。害獣用のくん煙剤は害虫の物と違い、殺傷効果が無いので死骸の処理をする必要が無いというのも特徴です。
コウモリが嫌がる臭いで追い出すことを目的として使用しましょう。なお、害虫用のくん煙剤では効果が無い場合があるので注意が必要です。
まとめ
コウモリのふんによる被害は、適切な方法を学べば回避できます。本記事で紹介する糞害の対処法やコウモリを寄せ付けない方法を参考に、コウモリのふんによる被害を回避しましょう。