洗濯物を干していたら洋服にカメムシが付いていて困った、という経験があるという人も多くいるのではないでしょうか。カメムシを正しく駆除できないと、カメムシの異臭で被害を負うことも珍しくありません。本記事ではカメムシを捕獲するためのカメムシホイホイの作り方から、カメムシの正しい処理方法を紹介します。本記事で紹介する方法を確認し最適な方法でカメムシ駆除をしましょう。
ペットボトルで作る捕獲機「カメムシホイホイ」とは?
カメムシは刺激を与えると強烈な異臭を放つ昆虫です。そのため室内などで発見した場合に手で捕まえようとすると大変な被害を被ることになります。またカメムシの放つ異臭はコリアンダーの臭いがするとも言われており、人によっては苦手な臭いであることが多いでしょう。
カメムシホイホイとはそんなカメムシに触れること無く捕獲することができる捕獲器です。カメムシキャッチャーとも呼ばれており、特殊な薬や誘引剤などを一切使用していないことから誰にでも作ることができます。また潰したりせずに安全に捕獲することができることから、潰したときに放たれる異臭を室内に充満させる心配もありません。
カメムシを触れずに撃退するには殺虫剤を使用する方法もありますが、室内に乳児やペットが居る場合は使用するのが憚れます。そのような状況の人に大変おすすめできるのが、このカメムシホイホイを使用して捕獲する方法です。
なぜペットボトルでカメムシが捕獲できる?
誘引剤などを使用せず、ペットボトルでどのようにカメムシを捕まえるのでしょうか。カメムシのある習性を利用することでとても簡単に捕獲することができます。カメムシは外敵から身を守るために、外敵に近付かれると壁などから下に落ちるという習性があります。この習性を利用することで、カメムシを何も無いペットボトルに落とし入れることができます。
取り方としては、単純にカメムシホイホイをカメムシに下から近付けるだけです。ペットボトルで作ったカメムシホイホイにびっくりしたカメムシは、壁などから真下に落下しカメムシホイホイに入ります。おびき寄せるために特別なことをしなくて良いというのがこの方法のメリットです。しかしカメムシホイホイをカメムシの下に置けない場合には、この方法を使えないので注意が必要です。
カメムシホイホイの作り方
カメムシホイホイは空いたペットボトルと家にある道具だけで簡単に作ることができます。必要な道具は、ペットボトルを切って加工するためのハサミやカッター、そして切ったペットボトルをつなぎ合わせるセロハンテープやビニールテープがあれば良いでしょう。
【用意するもの】
・空のペットボトル(洗ったもの)
・中性洗剤
・ハサミまたはカッター
・セロハンテープやビニールテープ
ペットボトルの形に特に決まりは無く、どのようなペットボトルでもこのカメムシホイホイを作成することができます。
手順1:まずペットボトルの上部1/3程度をはさみやカッターで切ります。
手順2:そしてその切り離した部分をひっくり返し、ペットボトルにはめ込みます。
手順3:はめ込んだ部分をしっかりと固定するようにテープで止めましょう。以上でカメムシホイホイの容器は完成です。
手順4:この容器に一度入ったカメムシが脱走しないように捕らえる中性洗剤などを底から2cmほど入れましょう。
以上でカメムシホイホイが完成します。

カメムシホイホイ作成のために用意するもの

カメムシホイホイの作り方手順1

カメムシホイホイの作り方手順2

カメムシホイホイの作り方手順3

カメムシホイホイの作り方手順4
ペットボトルでカメムシを捕獲した後の処分法
自作したカメムシホイホイでカメムシをうまく捕獲した場合、カメムシを容器内で確実に駆除することが可能です。一番効率的な方法は、中性洗剤を上から注入することです。これによってカメムシは身動きが取れなくなり、駆除することができるでしょう。この方法はカメムシの臭いが充満することなく行える点でかなり有効です。また複数のカメムシにも効果があります。
もしカメムシホイホイからカメムシが脱走してしまった場合、焦って潰してしまうとカメムシの激臭が充満してしまいます。直接手を触れると臭いが手についてしまうので、ガムテープなどを使用して捕獲し直すことも可能です。しかし刺激を与えると臭いを放出してしまいます。そのためなるべく脱走されないよう、しっかりと中性洗剤などを使用して駆除しましょう。
ペットボトルで退治できないカメムシの駆除方法
カメムシホイホイで退治できない場合には他の方法で駆除する必要があります。こちらで紹介する方法を活用し、効率的な方法でカメムシを退治しましょう。
■駆除方法1:殺虫剤を使用する
害虫駆除の殺虫剤を使用してカメムシを退治することが可能です。カメムシが床にいる場合や狭い場所にいる場合には、カメムシホイホイを活用することができません。そのような場合には殺虫剤を一吹きすることでカメムシを仕留めることができます。既に家の中に入ってきてしまっているカメムシに対しては、即効性のある殺虫剤を選んで使用するようにしましょう。
カメムシ専用の殺虫スプレーも販売されており、特にシフェノトリンやペルメトリンなどが含まれた殺虫剤には持続性が期待できます。このような殺虫剤を使用することで、吹き掛けた場所に忌避剤のような効果を与えることができるでしょう。窓のサッシ部分やカメムシが侵入しやすい箇所に吹き掛けておくことで、1~2週間は効果を持続することができます。
■駆除方法2:ハッカ油を使用する
カメムシを退治するためにはハッカ油を使用することも効果的です。ハッカ油には大変高い忌避効果があります。ハッカ油を含んだ製品は多くありますが、どれもカメムシを近寄らせないようにする対策として使用するのが一般的です。それだけハッカ油にはカメムシを寄せ付けない効果があります。他の害虫もハッカ油の臭いは苦手なため、併せて害虫対策にもなるでしょう。
ハッカ油と水を混ぜた溶液をスプレーすることであらゆる場所にその効果を付与できます。またカメムシに直接吹き掛けることで退治することもできるでしょう。殺虫スプレーが手元にない場合や、小さなお子さんやペットがいるため殺虫スプレーを使用できない場合に大変有効です。ハッカ油を霧吹きなどで散布することで狭い場所にも、広範囲でもどちらにも対応することができるでしょう。
■駆除方法3:冷却スプレーを使用する
カメムシが洗濯物などにくっついてしまった場合は、殺虫スプレーなどのような人体へ有毒な成分が入っているスプレーは使用することができません。そういった場合には急激な温度変化によって退治する方法がおすすめです。カメムシは急激な温度変化に大変弱く、熱湯などを掛けることでも容易に退治することができます。
冷却スプレーは一瞬で-85℃まで急激冷却することが可能です。殺虫成分や人体に害のある成分は入っていないため小さな子供やペットがいるような環境でも問題なく使用することが可能です。また冷却スプレーをカメムシに噴射することで、カメムシが臭いを発する前に動きを止めることができます。そのため被害が出る前にカメムシを駆除することも可能です。