1DKの部屋とは、一つの部屋にダイニングキッチンがある間取りのことです。キッチン部分で食事スペースを設けてもう一つの部屋を広く使う、といったインテリアが代表的です。
この記事では、1DKの上手な使い方、インテリアの実例、家具の選び方などを解説していきます。
1つの部屋にダイニングキッチンがある間取りのことを、1DKと呼びます。キッチン部分で食事をとり、ベッドなどの生活スペースをもう一つの部屋で行うといった形がおすすめです。
スペースに余裕がある間取りではないので、インテリアにはいくつかのポイントがあります。
この記事では、1DKのインテリアの家具・色の選び方を解説していきます。インスタ・ブログの実例も見ていくことで、具体的なテクニックも学べます。
1DKとは?
1DKとは1つの部屋+ダイニングキッチンのある間取りのことです。キッチン側で食事スペースを作ることができるのがメリットです。
1DKのキッチン部分は4.5~8畳で、8畳以上のキッチンがあれば1LDKと呼び名が変わります。
【キッチン部分の広さによる呼び名の違い】
4.5畳未満:1K
4.5~8畳未満:1DK
8畳以上:1LDK
1DKの部屋は1LDKに比べ、家賃を安く抑えられるのがメリットです。「一人で暮らすならば少しだけ広く、2人で暮らすならば荷物を少な目にする必要がある」という広さが1DKです。
1Kに比べると、調理中の匂が家具につくのを防げます。ただし、料理をほとんどしない人であるならば、1Kの物件を選んだ方が生活スペースを広くとれる場合もあります。「キッチンにモノが多いならば1Kより1DK」といったイメージが分かりやすいです。
DK部分の位置・他の設備とのつながり・窓の位置などで暮らしやすさが変わるので、引っ越す前に家具を置く場所をイメージしておきましょう。
1DKレイアウトに住める人数|2人暮らしも可能
1DKは広さではなく間取りを表す用語であることは先に説明した通りです。では、次に住む人数別に必要な面積を解説していきます。
【最低住居面積水準とは】
国土交通省が「住生活基本計画における居住面積水準」で推奨している一人暮らしに必要な最低住居面積水準の面積は25平米です。2人以上の世帯の場合は10平米×世帯人数+10平米としています。
1平米=0.64畳であることを意識しながら部屋を選びましょう。一人暮らしならば、15畳程度(約25平米)あれば十分です。DK部分に食事用のテーブルを置くことができます。
二人暮らしならば、21~22畳程度(約35平米)が必要になります。ソファや大き目のテレビを置くことができます。収納スペースの有無も確認しながら選びましょう。
それ以上の広さ、例えば29畳程度(約45平米)あれば、家具で仕切りを作って寝室とリビングを分けることができます。大型の家電を置いて、ゆったりと暮らすことができます。
1DKレイアウト【縦長の部屋】
長方形の部屋ならば、家具を縦に置いていきます。入口には家具を置かず、後方にはハンガーラック・全身鏡などの背の高い家具をおきましょう。
縦長の1DKレイアウト|その1 ■1DKは小型の家具で広く見せる
こちらは手前にソファを配置し、奥に棚を置いて奥行きを出している部屋の例です。すべての家具を小型にすることで、部屋を広く使っているのもポイントです。
また、カーペットを敷くことで机スペースとベッドスペースをおしゃれに分けることにも成功しています。
縦長の1DKレイアウト|その2 ■カーテンでレイアウトを区切ってもOK
こちらは広めの縦長の部屋の例です。カーテンで区切ることで、寝室と生活スペースを分けています。背の高い観葉植物を奥におくことで、奥行きが出ているのも嬉しいです。
縦長の1DKレイアウト|その3 ■料理好きならキッチンを充実させる
縦長の部屋のキッチンの例です。キッチンの高さに合わせて背の低い家電を縦に並べることで、圧迫感がない部屋になっています。
他の家具の高さも統一されているので、広々とした印象にまとまっています。狭めなキッチンであれば上の空間を確保しつつ、家具の高さを低めに抑えるのがおすすめです。
1DKレイアウト【正方形の部屋】
正方形の部屋を上手に使うコツは、壁に家具を寄せることです。家具を壁側に統一することで、真ん中に縦長よりも広く見えるスペースが生まれます。
正方形の1DKレイアウト|その1 ■カーペットの使い方がポイント
正方形の部屋に背が低い家具を配置したレイアウトの例です。布団を壁側に寄せることで、それ以外のスペースを広く使うことに成功しています。
布団の下にカーペットを敷くと、その他のスペースと分けて使うことができます。
正方形の1DKレイアウト|その2 ■ソファで空間を区切るアイデア
広めの正方形の部屋のレイアウト例です。壁にベッドを設置しただけではなく、ソファを壁代わりに使うことで、2部屋あるような印象に仕上がっています。
奥に観葉植物があることで、奥行きが生まれて広々とした印象があります。
正方形の1DKレイアウト|その3 ■和室でも工夫次第でおしゃれに
窓際に椅子を設置した正方形の部屋のレイアウトの例です。布団を使って趣味スペースと生活スペースが分かれています。
高さのあるブックタワーは壁際に寄せることで、真ん中のスペースが広く見えます。
また、壁に本を飾ることで、居住スペースを使わずにおしゃれな印象を生むことに成功しています。
1DKレイアウト【部屋の広さ別】
1DKのインテリアを考える時、部屋の広さと相談する必要があります。例えば、広い部屋であればソファを置くこともできますが、狭い部屋ならば折り畳み式の椅子がおすすめです。圧迫感を出さないために、引き戸を外して広く見せるといったテクニックもあります。
布団でレイアウトすれば1DKでも広々見える ■白を多めにした圧迫感のない部屋
15畳程度(約25平米)の部屋であれば、家具の数・大きさを絞りましょう。例えば、こちらのようにテーブルを小型にして、奥行きのない棚を選びます。
白を中心にまとめて、テーブルの色を床とそろえることで、色数が少なくなり、狭くともスッキリとした印象の部屋になっています。
シンプルな1DKレイアウト実例 ■背の低い家具で広々した空間に
22畳程度(約35平米)あれば、家具と家具の間のスペースに余裕ができます。こちらの例のように、2人で使えるテーブルを置くことができます。
この時注意したいのは、背が高い家具ではなく背が低いものを選ぶことです。22畳は2人で暮らせるスペースがありますが、決して余裕があるわけではないので、大型の家具を選ぶと狭くなってしまいます。
広め1DKレイアウトは家具選びがポイント ■広めの部屋には統一感を持たそう
29畳程度(約45平米)あれば、2人でも余裕がある部屋になります。テーブルだけではなく、ソファを置くこともできるし、こちらに食卓テーブルを持ってきてより広くキッチンを使うこともできます。
おしゃれにまとめるためには、部屋の家具・小物の色を統一しましょう。使う色を1部屋につき2~3色だけに抑えると、統一感がある部屋になります。
1DKレイアウト【男性の一人暮らし】
男性のインテリアは黒・グレーなどのシックな色を中心にすると、おしゃれな印象になります。
男性の一人暮らし1DKレイアウト|その1 ■スタイリッシュな男のキッチン
男性のインテリアは黒・グレーなどのシックな色を中心にすると、おしゃれな印象になります。ここではインスタの実例を紹介していきます。
白を中心にした男性向けな台所インテリアの例です。冷蔵庫と棚+トースターの高さを揃えることで、すっきりとした印象に仕上げています。
冷蔵庫の隣に棚があることで、食料の保存も便利になります。
男性の一人暮らし1DKレイアウト|その2 ■濃い茶色+グレー系でまとめるとクール
寝室と作業スペースを兼ねた男性の部屋のレイアウト例です。
ベッドの脇に折り畳みのテーブルを置くことで、不用な時はスペースを広く使うことができます。
奥に設置したPCスペースは、床やカーペットの色と同系色を使うことで、部屋全体がクールな印象にまとまっています。
男性の一人暮らし1DKレイアウト|その3 ■ソファで空間を仕切れば実用的
ソファを仕切り代わりに使ったグレー中心の男性の部屋のインテリア例です。収納スペースにカーテンをつけることで、生活感を上手に消すことに成功しています。
ソファの隣のサイドテーブルも、小さいけれど機能的で便利です。
1DKレイアウト【女性の一人暮らし】
女性のインテリアは白・ベージュなどの淡い色を中心にすると、可愛らしくおしゃれな印象になります。
女性の一人暮らし1DKレイアウト|その1 ■小さめテーブルで広々したダイニング
淡いグレーを中心にした女性向けのキッチンのインテリア例です。テーブルを小さめにすることで、調理スペースを広く使うことができます。
奥行きが短い棚や壁を利用することで、調理器具をスッキリと仕舞える点も便利です。
女性の一人暮らし1DKレイアウト|その2 ■シンプルすぎる部屋は観葉植物でアクセント
白とベージュを中心にした可愛らしい部屋のレイアウト例です。テーブルの下にカーペットを敷くことで、座布団の代わりにもなっています。
観葉植物を窓際に添えることで、アクセントになりおしゃれな印象に仕上がっています。
女性の一人暮らし1DKレイアウト|その3 ■使う色を決めると部屋がまとまる
ソファとテーブル・ベッドがそろった広めの女性向けの部屋のインテリアです。部屋に使う色を白・ベージュ・ブラウンに抑えることで、おしゃれな印象に仕上がっています。
観葉植物を壁際に飾ることで、場所をとらずに爽やかなアクセントをつけることにも成功しています。
1DKレイアウトの注意点4選
1DKの部屋は、狭くなりがちなので家具の大きさ・色に注意する必要があります。ここではその具体的な注意点を解説していきます。
1DKレイアウトでは家具選びが成功の秘訣 ■背の高い家具・大きい家具を避ける
1DKは家具を置けるスペースがDK以外に集中しがちなので、ごちゃついて見えることがあります。
そうならないために重要なのは、背の低い家具を選ぶことです。見晴らしが良く、圧迫感がない部屋にすることができます。家具の大きさも小さめにして、床が見える面積を増やしましょう。
ソファに関しては、ベッドをソファとして使ったり、フロアクッションをソファの代わりにすることもおすすめです。カーペットを座り心地の良いものにすれば、それもソファの代わりになります。
1DKの部屋では、自分の本当に必要な家具を決めて、なるべく小型のものを選ぶとすっきりとした印象になるのです。素材の種類も揃えましょう。
DK部分に小さなテーブルを置いて、リビングのように使うというテクニックもあります。この場合、DK以外を広く使えるので、ソファや大きなテレビなどを置けるようになります。
1DKレイアウトは空間の仕切りが重要 ■カーペットでメリハリをつける
カーペットを敷くことでメリハリが生まれ、スペース同士を上手に区切ることができます。
例えば、ベッドの隣にカーペットを敷いてテーブルなどを置けば、ベッドスペースと軽食スペースを分けることができます。座り心地が良いカーペットならば、座布団の代わりにもなります。
カーペットの色は床と違う色の方がおしゃれに見えます。座る場所をベッド・ソファベッドにするのなら、その下に敷くのもおすすめです。
カーペットは、他の家具がシンプルであるならば柄物を選ぶのも可愛いです。小物が多かったり、部屋にある色の数が多いのであれば、無地で濃い色のものを選ぶのがおすすめです。
1DKの置くものが多くごちゃごちゃとした印象になりがちですが、色数が多くならないように意識するとすっきりとした印象にまとまります。
1DKレイアウトの収納問題は家具で解決 ■収納力が強い家具を選ぶ
1DKの部屋を広く使うためには、ウォークインクローゼットがあると便利です。ない場合には、収納付きのベッドや椅子を選びましょう。
カラーボックスを組み合わせて、仕切りの壁として使うのもおすすめです。カラーボックスは上に天板を設置することで、収納力があるテーブルにもなります。
服の収納には箪笥よりもハンガーラックがおすすめです。壁側にハンガーラックを寄せておけば、少ないスペースで服を収納することができます。
DK部分の収納には、奥行きがない棚がおすすめです。小型のカラーボックスを組み合わせて調味料用の棚を作ってもいいでしょう。壁に吊るすことができるものは、ワイヤーラック+フックの組み合わせで吊るすと場所を取らないで済みます。
1DKレイアウトはシンプルにまとめよう ■色の数を2~3色に制限する
お部屋をおしゃれに見せるためには、家具・床の色などのベースカラーを決め、アクセントカラーを1~2色取り入れる形がおすすめです。
特に1DKの部屋は家具が多くなりがちで、ここに色の数が多いとどうしても落ち着かない印象になってしまします。
どうしても小物を置きたいのであれば、部屋の奥の方や四隅のどこかに観葉植物がおすすめです。部屋に奥行きが出る上、爽やかで可愛らしい印象をプラスすることができます。
色の選び方に関しては、ベースカラーがライトブラウン・アクセントカラーがダークブラウンといった同系色同士ならばまとまりが出ます。
ただしこの場合、単調になりがちなのでベースカラーの反対色のブルーなどをアクセントカラーに取り入れてもいいでしょう。
オレンジ+ブルーや紫+イエローなどの反対色同士の組み合わせの場合、花屋かですが落ち着気に欠けるため、ベースにベージュなどの落ち着いた色を選ぶのがおすすめです。
最初にベースカラーを決め、どんな印象にしたいのかをイメージしてからアクセントカラーを決めると統一感のあるお部屋を作ることができます。
1DKレイアウト|まとめ
1DKの部屋を上手に使うためには、背の低い家具・小さい家具を上手に組み合わせることが大切です。カーペットは棚・カラーボックスで部屋を区切ることで、メリハリをつけることもできます。
部屋で使う色は2~3色に抑えて、シンプルに仕上げることでごちゃごちゃすることを防ぐこともポイントです。