北欧インテリアでまとめたリビングに憧れる方は多いのではないでしょうか?日本人に北欧ファンが多い理由は、天然素材を生かしたインテリアが多いことと関係しているかもしれません。
北欧インテリアと聞くと洋室に合うイメージがありますが、実は和室との相性も良く、おしゃれなリビングを作ることができます。とはいえその種類、デザイン、色が豊富なため、選び方やレイアウト方法などで迷ってしまう方もいるでしょう。
北欧風のリビングの作り方は難しくなく、ポイントをおさえることができれば素敵な空間になります。まずは、北欧インテリアの選び方を知り、実際の写真を見てレイアウトなどを参考にしましょう。
北欧インテリアに必要な基本ポイント3つ
北欧風のリビングはインテリアが主役となるため、選び方を間違えると実際の仕上がりとイメージに誤差が生じます。北欧インテリアを選ぶ時の基本ポイントは3つで、誰でも簡単に取り入れることができるでしょう。
■①家具は木材が使われている物を選ぶ
ダイニングテーブル、イス、収納棚など北欧風のリビングの要となる家具は、木材が使われている物を選ぶのが基本です。
【デザイナーの多くは木材家具を作成】
北欧は生活の中に自然を取り入れたスタイルが主流で、素材が持つ温もりや質感など生かした家具が当たり前です。実際に、ヨーロッパのデザイナーは木材を使った家具を多数作成しており、日本でもハンス・ヨルゲンセン・ウェグナーの椅子CH33が人気を博しています。
【ナチュラルやアンティーク調の家具は王道】
北欧家具の種類を大きくわけると、木目を生かしたナチュラルな家具、アンティーク調に仕上げた家具、ビビットカラーの木製家具の3つです。
落ち着いたリビングにしたい方は、木目を生かしたナチュラルな家具やアンティーク調を選ぶと馴染みがいいでしょう。ナチュラルとアンティーク調の家具は、北欧家具の定番スタイルでもあるため間違いありません。
【脚先が細い家具がおすすめ】
北欧家具を選ぶ際は、脚先が先端に向かって細くなっているテーパードレッグがおすすめです。スタイリッシュでありながら、抜け感効果で圧迫感を軽減することができます。
■②リビングに主照明と補助照明を複数設置する
北欧風のリビングにするためにはいくつか照明を取り入れることも必須です。日本人は照明と聞くと、部屋を明るくするだけの物と考える方もいるでしょう。しかし、北欧らしいリビングにするポイントは照明の使い方にもあります。
【リビングにいくつもの照明を置く文化】
北欧では照明が生活に密接しており、暗い時間が長くても灯りを楽しむ文化が根付いています。リビング全体を明るくしないで、使う場所、空間の演出、用途などに合わせて部分的に照明を照らすのが基本です。
なお、リビングだけでもいくつもの照明があり、天井、ダイニングテーブル、リビングの隅、ソファーなどあらゆる場所に設置しています。
【様々な種類の照明を設置する】
リビングの照明はメインとサブ、それぞれ異なる種類を複数設置しましょう。例えば、ペンダントライト、スタンドライト、スポットライトなどを組み合わせます。
【ブランド照明で北欧に近づける】
より北欧に近づけたい方はブランド照明を選ぶのも方法です。北欧を代表する定番ブランドと言えばルイスポールセン、シンプルなデザインで知られているブランドであるアルテックは、日本人から支持されています。
■③リビングに雑貨を飾って彩る
リビングをおしゃれに彩るインテリアといえば北欧雑貨で、ムーミンやマリメッコはご存知の方も多いでしょう。北欧雑貨に詳しくない方や王道の北欧雑貨を置きたい方はムーミンやマリメッコをおすすめします。
【ムーミンやマリメッコはレイアウトしやすい】
ムーミンやマリメッコは北欧雑貨の定番である一方、色やデザインの種類が多くリビングの雰囲気に合わせやすいです。可愛らしいタイプ、インパクトがあるタイプ、モダンなタイプなどがあり、リビングに置くだけで簡単に北欧テイストを取り入れられるでしょう。
【ファブリックや絵画をプラスする】
北欧は室内で過ごすことが多いことから、明るく楽しい空間作りを意識している家庭も少なくありません。壁などにファブリックや絵画を飾る習慣があり、サイズが異なるファブリック、好みの絵画などを飾って北欧らしいリビングにしましょう。
テイスト別|リビングの北欧インテリア実例6選
北欧インテリアの定番である、ナチュラルとモダンリビングの実例を6個ご紹介していきます。ナチュラルやモダンスタイルの北欧リビングは、シンプルながらもおしゃれに見せることができるのが特徴です。
■①木材家具が生きるナチュラルな北欧リビング
白い壁と白いフローリングのリビングは木材家具との相性が良く、北欧テイストのリビングの基本でもあります。少しアクセントをプラスしたい時は、ラグや家具などのインテリアに色味を入れるのもいいでしょう。ポイント使いで色味を足すと、よりおしゃれで華やかさのあるリビングになります。
■②リビングの隅も抜け目なし!照明を使って空間を演出
白い壁と茶色のフローリングを生かしたナチュラルな北欧リビングです。一方でこげ茶色の木材家具は重たい印象になりがちですが、白い壁のおかげで中和され軽さを演出することができます。
リビングの隅にあるインテリアにも注目してみましょう。スタンドライトを置くことで空間に立体感が生まれ、北欧らしい照明を楽しむ空間ができます。
■③和室リビングを北欧ナチュラルにイメチェン
和室のリビングを北欧ナチュラルにイメチェンした実例です。元々仏間もあったそうですが、木材扉を設置し、ふすまの一部は北欧柄のロールカーテンに替えています。意外と和風と北欧インテリアはマッチしやすく、和と洋のテイストを入れたナチュラルリビングにしたい方にもおすすめです。
■④ナチュラルモダンでクールさもある北欧リビングに
ナチュラルな北欧リビングに、ファブリックを中心としたモダンテイストを取り入れています。北欧生まれのムーミンも、白黒カラーであれば子どもっぽくなりません。モードな雰囲気を崩さないで、キャラクターを取り入れたい時などに使えるテクニックです。
■⑤モダンな北欧リビングはグレーで重たさを解消
ナチュラルな要素を控えめにしたモダンテイストの北欧風リビングは、クールな雰囲気が際立ちます。グレーを取り入れて抜け感を出した実例で、スッキリした印象の北欧リビングと言えるでしょう。黒いインテリアを使わないことで、重たくなり過ぎず窮屈な印象を与えません。
■⑥白とグレーが主役のモダンな北欧リビング
”モデルルームのようで素敵なリビング”、などと思った方はいませんか?白とグレーをメインにしたモダンなリビングで、スタイリッシュ、清潔感、北欧感漂う空間に仕上げています。
インテリアを含めアイテム数が少ないリビングで、膨張色を多く使っているにもかかわらずかなりスッキリした印象です。
アイテム別|リビングの北欧インテリア実例6選
雑貨や照明など、北欧風インテリアをコレクションしている方もいるのではないでしょうか?より北欧らしいリビングにするためにはインテリアも欠かせません。北欧テイストのインテリアを上手に取り入れている、おしゃれなリビングの実例を6個ご紹介していきます。
■① 壁紙を派手色にして北欧リビングに
壁紙の一部を派手な色にする方法は、簡単に北欧感のあるリビングに近づけることができるためおすすめです。シンプルでインテリアが少ないリビングでも、柄物の壁紙や有色無地の壁紙(青や黄色など)にすると、北欧らしいリビングになります。
■②簡単なインテリア術!飾り棚に北欧雑貨を並べる
北欧らしいリビングにするなら、飾り棚を設置してみてはいかがでしょうか?北欧では飾り棚に雑貨や小物などのインテリアを飾り、壁紙を演出するスタイルが定番です。実例は、北欧で愛されているカイ・ボイスンモンキー、ドライフラワーなどを置いています。
■③目を引く照明でアンティーク調の北欧リビングに
リビングの全貌はよくわかりませんが、絵画を見るとアンティーク調でまとめているのでしょう。アンティーク調の照明は、インパクトがあり目を引くインテリアにもなります。北欧では個性的な照明は珍しくなく、照明デザインを変えてリビングの雰囲気をイメチェンするのもおすすめです。
■④インテリアが多いリビングは抜け感で窮屈感を回避
白い壁を利用した北欧リビングで、雑貨や収納が映えるインテリアテクニックと言えるでしょう。様々なインテリアに囲まれたリビングですが、家具はテーパードレッグの脚で統一して抜け感を演出しています。
また、照明はペンダントライトを設置しており、点灯すると奥行きのある空間に見せることが可能です。
■⑤カーテンを派手柄にして北欧感を演出
思い切って、リビングの窓を派手なカーテンにしてみてはいかがでしょうか?明るい模様のカーテンでリビングを彩ると、一気に北欧らしいリビングになります。実例はフィンランドのブランドVALLILAのもので、個性的かつ華やかな印象のカーテンです。
■⑥ラグは北欧リビングに欠かせないインテリア
ラグも北欧リビングには欠かせないインテリアで、リーフ柄、幾何学、ドット柄など様々な模様があります。また、色、形、大きさ、レイアウトなどによっても印象が変わるため、リビングの全体像を意識しながら選ぶといいでしょう。
空間の特徴別|リビングの北欧インテリア実例6選
日本の住宅は1LDKなど狭い部屋が多数あり、インテリアのレイアウトに悩んでいる方もいるのではないでしょうか?狭いリビングでも家具や雑貨などの見せ方を意識すると、北欧らしい素敵な空間にすることができます。ここでは1LDK、狭いリビングなど6つの実例を厳選して紹介します。
■①狭い北欧リビングはナチュラルカラーがおすすめ
狭いリビングで北欧らしく、かつ広く見せたい場合は、白やベージュなどナチュラルカラーで統一しましょう。膨張色は狭い部屋を広く見せる王道テクニックです。さらに、家具などのインテリアは、窓や壁際に寄せてスペースを作るとスッキリします。
■②ダイニングは異なる種類のイスを置いて北欧らしく
4人で食卓を囲むできるリビングダイニングで、種類や色が違うイスを置くのも北欧らしさを演出するコツです。種類や色が違うだけでおしゃれなインテリアとなり、吊り下げ照明や壁の装飾も北欧らしく仕上げています。
■③1LDKの狭いリビングでもおしゃれな北欧リビングに
1LDKの狭いリビングダイニングに、ナチュラルなインテリアでまとめて圧迫感を軽減した実例です。狭いリビングながらも、コンパクトサイズのラグ、収納棚、雑貨など、北欧らしいインテリアでおしゃれに仕上げています。
■④照明とキャンドルの複数使いで温かみのあるダイニングに
リビングダイニングを北欧らしく演出する時は、照明やキャンドルをいくつか使いましょう。北欧はダイニングに複数の照明やキャンドルを使い、温かみのある灯りで食事やお茶などを楽しみます。灯りをつけない時でもおしゃれなインテリアになるため、是非取り入れてみましょう。
■⑤リビングの隅に柱があるマンションでも北欧スタイルは叶う
マンションは部屋の隅に出っ張りがあるタイプもあり、インテリアの邪魔と捉える方もしるかもしれません。物は考えようで、壁紙をグレー、出っ張り部分を白にするなど色使いを工夫すると、モダンな北欧テイストのリビングにすることもできます。
■⑥動線を作りナチュラルな北欧インテリアでスッキリ見せる
全体的に長方形で、キッチンはスペースが広くリビングは狭い間取りです。リビングは中央を空けて動線を作り、ナチュラルな北欧インテリアでスッキリ見せています。キッチンとリビングの間にある扉や窓もポイントで、部屋全体のアクセントになっているでしょう。
まとめ
北欧風のリビングにするポイントは、木製家具、複数の照明、ファブリックパネルなどの雑貨類を選ぶことです。インテリアの数は豊富にあり、好きな物を全て取り入れたくなる方もいるかもしれません。おしゃれな北欧リビングにするためには引き算も必要で、完成イメージを考えながら選びましょう。