4LDKとは、食事がとれる広さのリビングダイニングと、そのほかに四つの部屋がある広々とした間取りです。家族でくつろぐ部屋を広くとることも、家族それぞれの部屋を作ることもできます。目的別に部屋を分ければ、便利で過ごしやすい家になります。
本記事では、人数別の部屋の使い方のポイントや、目的別のレイアウトのポイントをインスタの実例と一緒に解説していきます。
4LDKとは?
間取りを見る時にLはリビング・Dとはダイニング・Kはキッチンを表します。つまり、4LDKとはリビング・ダイニング・キッチンとそのほかの部屋が四つある物件のことです。
LDKとDKの違いは、DK部分の広さです。DK部分が広ければ4LDKと表記されます。
【4LDKと間違えやすい間取り】
4DK:6~10畳未満のダイニングキッチン+四つの部屋
4LDK:10畳以上のダイニングキッチン+四つの部屋
3DK:6~10畳未満のダイニングキッチン+三つの部屋
3LDK:10畳以上のダイニングキッチン+三つの部屋
4LDKの物件を選ぶ時のポイントは、部屋の広さと配置です。
たとえば一つの部屋はLDK部分とつながっていて、3部屋だけが独立しているタイプもあります。この場合は、家族のくつろぎスペースや応接間として使えます。また、廊下があればプライバシー性が高くなるというメリットがあります。
和室・洋室の数も重要で、家族の人数やどんな生活をしたいのかを考えて選んでください。
4LDKレイアウト|住む人数別のレイアウト術
4LDKによくある部屋の配置パターンは、両親がそれぞれ一部屋、お子さんがそれぞれ一部屋という組み合わせです。
両親が二人で一部屋、お子さんが二部屋、共通のお部屋が一つという組み合わせも多いです。お子さんが独立した後には、夫婦のどちらかの両親と同居したり、物置に転用させたりすることもあります。
4LDKは自由に使える部屋が四つあることで、家族全員のプライバシーに配慮することができます。家族の形が変わっても、柔軟に対応していけます。
予算・立地が許すのであれば、子育て世代におすすめの物件なのです。
それぞれの部屋のレイアウトに関しては、おしゃれな雰囲気を出したいのであれば、部屋ごとに雰囲気を統一するのがおすすめです。
例えば、ナチュラル志向なインテリアがお好きならば、同じ木目調の家具を選びましょう。特に照明のデザインを統一すると、ぐっと洗練した雰囲気になります。
もちろん、部屋が分かれていることを活用してそれぞれ雰囲気の違うインテリアに挑戦するのも楽しいです。
部屋の使い方・インテリアの雰囲気共に、家族の希望に合わせて決めていけることが4LDKの魅力と言えます。
4LDKレイアウト|赤ちゃん・子供部屋の作り方!
赤ちゃん部屋・子供部屋は大人の部屋とは違った点に配慮していく必要があります。そのポイントとおしゃれに仕上げるコツをここで紹介していきます。
■赤ちゃん部屋のレイアウト術
赤ちゃん部屋に必要な要素は「赤ちゃんが眠るスペース」「安全を確保するマット・カーペット」「赤ちゃんグッズをしまうスペース」です。
赤ちゃんの体調を守るために、除湿器や加湿器を入れて、湿度・湿度を管理することも必要になります。
他の部屋に移動してしまわないために、ベビーゲートやベビーサークルも活用していきましょう。ベビーサークルはリビングや寝室の一部に設置し、赤ちゃんの活動スペースにするのにも役立ちます。
赤ちゃん部屋に置く家具に関しては、なるべく数が少ない方が安全です。テーブルも角が丸くなっているものを選んだり、カバーを付けたりするのがおすすめです。普段使わないコンセントの差し込み口は、コンセントキャップで塞いでしまいましょう。
赤ちゃんが快適で安全に過ごすことが、赤ちゃん部屋に最も大切なことです。
■子供部屋のレイアウト術
4LDKのお家であれば、子供部屋を一人で使うパターンも、きょうだいで共有するパターンのどちらも考えられます。お子さんの年齢に合わせて部屋の数を調整するのもおすすめです。もしも共有する場合は、ベッドで仕切ったり、机を両壁につけて背中合わせにするといった形があります。
子供部屋を作る時に注意したいのは、棚や箪笥などの収納アイテムの高さをお子さんの背丈に合わせることです。部屋を作る以上は、自分で自分の服などを収納することをルールにしましょう。
和室を子供部屋にする場合も、学習机を置けばぐっと子供部屋らしくなります。その場合、机の下にカバーやクッションを置くようにして下さい。畳がへこんでしまうと見栄えが悪いだけでなく、家具を動かすことが難しくなります。畳を保護しつつ、必要な家具を配置していきましょう。
子供部屋を作る時のレイアウトですが、家具の配置はご家族で決め、レイアウトの雰囲気はお子さんが中心になって決めるという形がおすすめです。
リビングなどとの統一感は崩れてしまいますが、子供部屋の目的はお子さんの自主性を育てていくことです。是非話し合って、素敵な部屋を作っていきましょう。
4LDKレイアウト|赤ちゃん・子供部屋の実例8選
赤ちゃん部屋・子供部屋は4LDKならば一部屋丸ごと使うことができます。こちらではインスタの実例と一緒に、おしゃれなレイアウトのコツを紹介していきます。
■赤ちゃん部屋のレイアウト実例4選
一つの部屋を丸ごと赤ちゃん用の部屋にしたレイアウトの例です。おもちゃを一か所に収納することで、遊び場件収納部屋にすることができます。開いたスペースにおむつなどを収納するスペースを作れば、より便利になるでしょう。
テレビをベビーサークルで囲んでさわれないように工夫したリビング兼赤ちゃん部屋の例です。ベビーマットの近くのテーブルは、角がないタイプで安全にも配慮しています。家具のすべてをナチュラルな印象でそろえているのもポイントで、リラックスした雰囲気で家族みんなで集まれます。
ソファの周りをベビーゲートとマットで囲んだ赤ちゃん部屋の例です。ソファを低いタイプにすることで、圧迫感がない部屋になっています。ゲートとソファの色合いが似ていることで、まとまりのある印象を出すことにも成功しています。
こちらはリビングと赤ちゃん部屋の機能を統一感とともに凝縮させた赤ちゃんの部屋の例です。
赤ちゃんを囲む壁はベビーサークルにも、そしてベビーマットやベビーベッドに変化させられます。
また、部屋全体にカーペットを敷いているので、ハイハイしても安心です。色合いは白とピンク系にそろえられ、とても可愛らしい部屋になっています。
■子供部屋のレイアウト実例4選
カラーボックスや木箱、すのこ、天板を組み合わせた男の子の子供部屋のインテリア例です。100均セリアなどで購入したカラーボックスやファイルケースを使うと、収納力がある学習スペースを作ることができます。全体を木目で統一することで、クールな印象にまとまっています。
ロフトベッドの下を収納スペースとして活用した男の子の子供部屋インテリア例です。ベッドの下にカラーボックスを入れると、簡単に使いやすい収納スペースになります。家具の色を白と黒で統一することで、落ち着いた雰囲気になっています。
学習机と収納棚の色を合わせた女の子の子供部屋インテリア例です。棚の中にカラーボックスやバスケットを入れると使いやすさをアップします。床にカーペットを敷くことで、ソファが無くてもくつろげる空間になっているのもポイントです。
二段ベッドを木材でリメイクした女の子の子供部屋の例です。二段ベッドに壁を作ることでプライバシー性を上げています。壁や家具を木目で統一することで、可愛らしい印象に仕上げています。
4LDKレイアウト|部屋別レイアウト術
4LDKは目的別に部屋を使い分けることができます。リビングダイニングの他にリビングをもう一つ作ってもいいし、仕事部屋や衣装部屋や寝室を作ってもいいです。ここでは、部屋別のレイアウト術をそれぞれ解説していきます。
■リビングダイニング・リビングレイアウト術
リビングのレイアウトは大まかに三種類に分けることができます。
一つ目は、ソファをL字に配置して、真ん中にテレビを置くレイアウト。
二つ目は、テーブルを挟んでソファ同士で対面するレイアウト。
三つ目は、ソファをコの字に配置して、コの字の空いた部分にテレビを奥レイアウト。
三つともソファ・テーブル・テレビがだんらんの中心になります。それ以外の家具を置きたい時は、本当に必要なのか考えてから配置していきましょう。
家具の色合いは同系色で統一すれば、まとまりのあるインテリアになります。黄色・紫といった反対色ならメリハリのある印象に、黄色・青といった補色関係ならばポップで可愛らしい印象になります。どの色合いを選ぶ場合も、部屋で使う色は2~3色に抑えると洗練された部屋になります。
くつろぐのに必要な家具を厳選して部屋を作ればおしゃれな部屋になりますが、趣味の品物・小物をたくさん置くのもリビングが広いならばおすすめです。その際、くつろぐためのスペースにはラグやカーペットを引いて区切ると使いやすいです。
リビングダイニングに関しても、レイアウトのポイントは同じです。キッチン部分がある分、置ける家具は小さいタイプを選びましょう。調理台の色合いと家具の色合いを統一することもおすすめです。
■仕事部屋のレイアウト術
4LDKであれば、一つの部屋を仕事部屋として使うこともできます。夫婦の寝室の一部を作業スペースに改装するのもおすすめです。
仕事部屋を作る時に注目したいのは、机の向きです。壁向きに設置すれば集中しやすく、窓を背中にして部屋の中央あたりに設置すれば手元が明るい印象になります。机の下にカラーボックス・木箱を設置して収納スペースを兼ねるのも、仕事道具がすぐに取り出せて便利です。
リビングや寝室などの一室を作業スペースにするなら、奥行きの浅い机を選びましょう。横並びにすれば広いスペースで作業できます。程よい大きさがないのであれば、カラーボックスと天板を組み合わせて机を作ることもできます。
椅子に関しては、座り心地とデザインのどちらも大切になります。長い時間座るのであれば、クッションがしっかりしたものを選んだ方が良いです。もしクッション無しが良いのであれば、座る時だけクッションを持ってくるようにすればデザイン性を守れます。仕事部屋全体の雰囲気に合った色のクッションを選びましょう。
■衣装部屋のレイアウト術
4LDKならば一つの部屋を衣装部屋にすることができ、衣装部屋があれば服を選んで着替えるまでを一箇所で済ませることができます。お気に入りの服をハンガーで吊るせば、それだけで見せるインテリアにすることも。鏡やバッグを同じ部屋に置けば、身支度する時に便利です。
また、家族全員の服を一か所に集めれば管理もしやすいです。クローゼットや押し入れを改装してより収納力をアップさせるのもいいでしょう。カラーボックスや書類ケースを組み合わせれば、細かいアイテムを整理するのに便利です。
クローゼットや押し入れの無い部屋なら、ハンガーラックや突っ張り棒・突っ張り棒ラックを活用することで収納力を上げることができます。カラーボックスを組み合わせて、お部屋に合った収納棚を作ることもできます。
衣装を置く部屋ですので、湿度やほこりに気をつけながら使いやすいレイアウトを考えることが大切です。
■寝室のレイアウト術
寝室のレイアウトを決める時は、まずベッドにするか布団にするかを選びましょう。布団ならば昼間と夜間で部屋の使い方を変えることができます。
ベッドを選ぶのであれば、布団カバーの色・雰囲気をカーテンやカーペットに合わせることで洗練された印象の部屋になります。青やベージュなどの落ち着いたアースカラーを選べば、快眠効果があるとも言われています。反対に、赤やビビットな色合いは興奮しやすい色のため不向きだという考え方もあり、家族の趣味だけでなく部屋の役割に合わせて選んでいきましょう。
照明に関しては、白では明かりが強すぎるので、オレンジ系が良いとされています。ランプシェードがあるものを選んで、柔らかい明かりになるように気を付けてください。
寝室は昼間は使わない場所ですので、収納スペースと兼用するのに向いています。クローゼットをDIYしたり、ハンガーラックを設置したりして、収納力をアップさせましょう。
4LDKレイアウト|部屋別レイアウト実例24選
4LDKが様々な目的に使うことができます。ここでは、リビング・仕事部屋・衣装部屋・寝室のレイアウト例とポイントを紹介してきます。
■リビングダイニング・リビングレイアウト実例6選
ベージュとグレーを中心にテレビ台・ローテーブルを同じ素材感で揃えた落ち着いた印象のリビングの例です。クッションには少し濃い色合いを選ぶことで、良いアクセントになっています。座椅子とソファもあるので、家族全員でくつろぐことができます。
青と木目を中心にした北欧系のリビングダイニングの例です。食事スペースとくつろぎスペースの間にソファを置くことで仕切りの代わりになっています。キッチンの収納棚の素材も木目で、外に出ているキッチングッズがないことで、生活感を隠すことに成功しています。
木目とベージュ・白を中心としたナチュラルな印象のリビングダイニングの例です。照明の色も白でそろえることで、落ち着いた可愛らしいリビングになっています。食事スペースとくつろぎスペースをカーペットで区切ることにも成功しています。
ソファをL字に配置したモノトーンなリビングの例です。黒にグレーを合わせてクールな印象に仕上げています。余計なものがないので、空きスペースにベビーマットを敷いて赤ちゃん部屋と兼用することも可能です。
ソファをコの字型に配置したナチュラルなリビングの例です。テーブルをガラス板にすることで、シンプルだけどおしゃれな部屋になっています。床も家具も木目調なので、やさしい印象があります。
ベージュ・白をベースにオレンジと青緑というという対照色を使ったカラフルなリビングの例です。ベースを落ちついた色にすることで、派手な色合いでもバランスよく仕上がっています。大き目のクッションがあるので、急な来客にも対応できます。
■仕事部屋レイアウト実例6選
部屋の角に机を設置した仕事部屋レイアウトの例です。床と椅子の色をそろえることで、爽やかに落ち着いた印象があります。机の隣に引き出しがあることで、机が拡張され使いやすいのもポイントです。
こちらも部屋の角に設置することで、集中しやすい環境を作っている仕事部屋の例です。窓際に設置しているので、明かりを取りこんで作業できます。まぶしすぎる時にはレースを引くことで調整しています。部屋の色が白・ベージュで統一され、ナチュラルでおしゃれな雰囲気になっていることがポイントです。
一つの部屋を仕事部屋にしたレイアウトの例です。奥行きの浅い本棚を壁に寄せることで、空きスペースを多く設けています。仕事に関係するものを一か所にまとめておける集中しやすい部屋になっています。
机を部屋の真ん中に置いて明るい印象に仕上げた仕事部屋レイアウトです。壁側には仕事に使うものをまとめ、機能的にしあがっています。ベージュ・木目・グリーンとアースカラーでまとまっているため、目にも優しく集中しやすい部屋になっています。
寝室の一室を仕事部屋にしたレイアウトの例です。奥行きが浅い机を設置することで、狭いスペースでも使いやすくしあがっています。部屋の中の家具は白・黒系でそろえたモノトーンインテリアであることがぐっとシックなおしゃれさを演出しています。
部屋のコーナーにカラーボックスと天板・木材でDIYした机を設置した仕事部屋の例です。カラーボックスの前面に木材を設置することで、収納力を上げつつも見栄えがよくなっています。白を中心にした家具でそろえたことによる、爽やかな可愛らしさもポイントです。
■衣装部屋レイアウト実例6選
空きスペースにハンガーラックを並べたシンプルな衣装部屋の例です。洋服屋さんのようで可愛らしいです。子供服はサイズが変わりやすく痛みやすいですが、こうして並べておけば必要・不要な服を判断しやすいのがメリットです。
壁に棚を設置したおしゃれな衣装部屋の例です。大きな姿見も用意され、全身のコーデをチェックすることもできます。棚の上部にはカバンを置くこともできるので、この部屋一つで身支度が整うのが嬉しいです。
寝室の一部にハンガーラックを設置した衣装部屋の例です。カーテンでしきることにより、くつろぎスペースと身支度スペースを分けることに成功しています。カーテンが白いことで、どんな色とも相性がいい部屋になっています。
ハンガーラックとワイヤーラック・バスケットを組み合わせた収納力がある衣装部屋の例です。ラックの上に板をおくことで、デッドスペースになることを防いでいます。窓をよけて設置することで、服が傷むのを避けていることもポイントです。
押し入れに衣装棚を入れて収納力を上げた部屋の例です。季節ごとの服が取り出しやすくなっています。服をそのまま入れるよりも、開けた時に収納上手な印象があることもポイントです。
押し入れの板を取り払い、棚を設置したあお店屋さんのようなレイアウトの例です。壁面に帽子やリュックを吊るすことで、おしゃれで収納力の強い部屋になっています。低い位置にある衣装棚は、お子さんとのコミュニケーションにも役立ちます。
■寝室レイアウト実例6選
白とグレーを中心にした落ち着いた印象がある寝室の例です。ベッドの隣に観葉植物があることで、奥行きと爽やかさを出すことに成功しています。たくさんクッションを並べると、可愛らしい雰囲気が出ることもポイントです。
ダブルベッドの隣に本棚とハンガーラックを設置した寝室の例です。小さなスペースも余さずに活用して、便利な部屋になっています。ベッドと床の素材が似ていることで、圧迫感が軽減されていることがポイントです。
マットレスを繋げた寝室のレイアウト例です。水色と相性がいいブラウン系の棚・マットレスによって爽やかな可愛らしさが演出されています。マットレスならば不用な時は別の部屋に移すこともできるし、子供のプレイルームにも使える便利な部屋です。
ロフトベッドの下にソファと机を設置することで、多くの機能を持たせた寝室の例です。大き目の鏡台も設置でき、とても便利な部屋になっています。ベッドにランプをからませることで、可愛さと明るさのどちらもゲットすることに成功しています。
壁面に本棚を設置した子供用の寝室の例です。壁にモービルがあることで、にぎやかで子供らしい印象を演出しています。ランプのカバーはモービルと似た色を使っており、ごちゃごちゃとした印象になることを防いでいます。
二段ベッドにすることで省スペースでも二人がゆっくりと眠ることができる寝室の例です。壁の凹凸に箪笥を寄せることで、すっきりとした収納スペースを作ることに成功しています。ベッドの角が丸いことや部屋の色合いが淡いことにより、可愛らしい印象にまとまっています。
4LDKレイアウト|まとめ
4LDKは3~5人の家族が住みやすい間取りです。目的別に部屋を分けることができます。家族全員で話し合って、それぞれの希望に合った部屋を作るのがおすすめです。
部屋ごとに雰囲気を統一しておしゃれな家にするのも良し、各自の好きなレイアウトを楽しむのも良しな自由さを楽しんでいきましょう。