おうち時間が長くなるこの時代、ベランダでガーデニングを楽しんだり、食事・飲みをしたり、遊んだりする方が増えています。
本記事では、ベランダをおしゃれに使うコツやアイデアについて、インスタで人気のレイアウトやコーディネート実例と一緒に解説していきます。
ベランダのインテリアのポイント4つ
ベランダやバルコニーをおしゃれに使うためには、広さや目的に合わせてインテリアを考えることが大切です。ここでは、ポイントを4つに分けて解説していきます。
■広さを意識してインテリアを考える
ベランダのインテリアを考える時、最初に意識するのは広さです。
例えば、狭いのであれば小さな椅子やテーブルを置いて、一人で楽しむくつろぎ空間として。広いのであれば、家族で楽しめる第二のリビングとして活用することができます。
【用途別のおすすめの奥行】
洗濯物を干す:70~90㎝
ガーデニング:90~120㎝
椅子を置く:130cm以上
椅子・テーブルを置く:150cm以上
ベランダで洗濯物を干すのであれば家具を置くのは難しいものの、プランター・植木鉢を置くことはできます。
ベランダの広さに合わせて用途を決めるか、ベランダでの過ごし方で物件を決めるか。インテリア・レイアウトを考える前に決めておきましょう。
■壁・床を工夫する
ベランダの壁や床をそのままにしては、どんなおしゃれなインテリアにしても無機質な雰囲気が残ってしまいます。
それを防ぐためにおすすめなのは、防水加工した木目のアイテムを利用すること。
壁にすのこやウッドデッキをたてかけたり、床にウッドデッキやパネルを敷けば、ぐっとおしゃれな雰囲気になります。サーフボードなどを合わせてもさわやかです。
木目のアイテムは室外機を隠すのにも役立ちます。すのこを組み合わせて隠したり、すのこを棚にしてグリーンを飾ったりするのがおすすめです。
ベランダをくつろぐための部屋のように使いたいのであればラグを敷くのもおすすめですが、排水溝をふさがないように気をつけましょう。
防水対策が面倒であれば、人工芝もおすすめです。水はけマットと組み合わせれば、手入れ不要でナチュラルな雰囲気を出すことができます。
■照明を設置する
テーブルや足元に照明を置けば、夜もベランダでくつろぐことができます。特にソーラーライトなら、コンセント・電気代が発生しません。
コードでつなぐタイプを選ぶ時は、本体だけではなくコードにも防水加工があることを確認しましょう。
ベランダに照明を取り付ける注意点は、あまりたくさん置かないことです。倒れる危険があるだけではなく、インテリアの邪魔にもなります。少し足りないと思うくらいがおすすめです。
小さな豆電球をすのこにからめるのも控えめでおしゃれになります。
■サンシェードを設置する
ベランダでくつろぐのであれば、重要になるのはサンシェードです。省スペースで設置できるタイプを選んで活用しましょう。軒下があるベランダなら突っ張り式がおすすめです。
マンション・アパートの場合は、下の階の日照権を妨害していないことを確認しておきましょう。
ベランダのインテリアの注意点3つ
賃貸・持ち家のどちらでも、ベランダは広々としたスペースというわけではありません。耐重性も屋内に比べれば控えめです。ここでは、ベランダのインテリアでトラブルにならないための注意点を3つに分けて紹介していきます。
■落下しやすいものを置かない
ベランダの定番の使い道といえば、ガーデニング。しかし、小さい植木鉢や吊るすタイプのインテリアは、風で落下しないように固定することが大切です。
たとえ軽いアイテムでも、下を歩く人にぶつかってしまうと大ケガをしてしまいます。
サンシェードはしっかり固定できるタイプを選び、パラソルは使わないときには収納しましょう。
■賃貸の場合は置いていいアイテムを確認する
賃貸の場合ベランダとは共有部分であり、物件によって許可されるアイテムが決まっています。インテリアを考える前に確認しておきましょう。
排水溝の詰まりの原因になりそうなものやすぐに撤去できないものは基本的に禁止されています。
下の階の人への配慮も含め、ベランダの内側にすべてのアイテムが収まるように意識することが大切です。
■避難経路として使うことを意識する
ベランダは本来避難経路として用意されている部分です。床に敷いたパネルで避難用ハッチをふさいでいないかを確認しておきましょう。
隣のベランダとの間にある隔て板はインテリアとしては隠しておきたい部分ですが、災害時に蹴破れなくなるのは困ります。
すのこを立てかけるだけ、板の前に置くのは軽いアイテムだけにするなどの対策で、すぐに使えるようにしておく必要があります。
ベランダのインテリア実例4選【ガーデニング】
ベランダでガーデニングを楽しむ際は、棚やミニテーブルを使って高さをつけるとおしゃれになります。すのこやラティスに植木鉢を吊るしてもおしゃれです。
安全のためには強風でも倒れない重さ、あるいはすぐにしまえる軽さが大切になります。
ウッドパネルと観葉植物をとりまぜたベランダガーデニングの例です。小さな植木鉢をたくさん飾ることで、可愛らしく世話しやすくなっています。
椅子やスツールを利用したベランダのガーデニングの例です。少し高い位置に置くことで、植物を目立たせられる上、日差しに当てることができます。
家具の素材・床・壁部分を木材やすのこで統一すれば、簡単にカフェ風のインテリアを楽しむことができます。
ラティスを使って植木鉢を吊るせば、少ないスペースでガーデニングを楽しむことができます。この例ではさらに木目のテーブルを置くことで、まるでカフェのようなおしゃれなベランダになっています。
支柱を立ててきゅうり・ゴーヤなどのツルが伸びる植物をからませれば、簡単にグリーンカーテンを作ることができます。そこにウッドパネルを合わせることで、おしゃれで実用的なベランダになっている例です。
ベランダのインテリア実例4選【遊び場】
ベランダに人工芝を敷いたり、砂場を設置すれば子供の遊び場になります。ただし、椅子や棚など、お子さんが上ってしまうものは撤去しましょう。その外にも、柵の高さを強化するなどの安全対策が必要です。
お子さんが上れない高さの壁があれば、ベランダにコンテナを置くだけで安全な砂場が完成します。蓋付きなので、使わない時はしまっておきましょう。
ビニールプールに砂を敷き詰めれば、ベランダで遊べる砂場を設置できます。ビニールシートを敷き詰めれば、下に砂が落ちることもないので安心です。
大きなビニールプールを置くのは難しい広さのベランダでも、小さなビニールプールで水遊びをするのは簡単です。プール本体・おもちゃのどちらも100均でそろえることができます。
狭いベランダでも、何も置かずに人工芝を撤去するだけでドックランスペースを作ることは可能です。排水溝部分には砂利を敷き、機能を損ねないままおしゃれに飾れています。
ベランダのインテリア実例4選【リゾート風】
ベランダをリゾートのような空間にするためには、ラタン素材やアイアン素材と布・木目を組み合わせるのがおすすめです。そこにグリーンを添えると、自然豊かなリゾートの雰囲気を味わえます。
柵の色とそろえたミニテーブル・椅子・植木鉢・ランタンを飾ったベランダのインテリア例です。家具を小さめにすること、床にビニールのラグを引くことでおしゃれですっきりとした雰囲気にまとまっています。
白いペンキを塗ったすのこで周りを囲んだインテリアのレイアウト例です。白とグリーンの組み合わせが南国のリゾートのようなおしゃれテラス。
この例だと隔て板の前にすのことクッションがあるので、マネするときはない別の場所に置いた方が安全です。
観葉植物とラタンの家具でまとめたアジアンテイストなベランダインテリアの例です。床にあるすのこも全体の雰囲気を上品にまとめています。
ウッドパネルと人工芝を組み合わせたおしゃれなベランダインテリアの例です。南国風のパラソルとラタンの椅子がまるで海外にいるかのような気持ちにさせてくれます。これは広いベランダの例ですが、床ならばどんな広さでも100均アイテムで再現できます。
ベランダのインテリア実例4選【カフェ風】
カフェ風のインテリアのポイントは、観葉植物と自然素材を上手に組み合わせることです。モノトーンのアイテムで統一しても爽やかなカフェ風の雰囲気が出来上がります。
竹のようなラグとベージュのクッション、ラタン素材の椅子がカフェのようで可愛いベランダの例です。柵側にある観葉植物もさわやかな印象をプラスしています。
ウッドデッキに観葉植物と水色のウッドチェアを合わせたカフェ風のベランダの例です。ウッドデッキがあることで、植木鉢からの土が下にちらばることを防いでいます。
ラティスのルーパーで周囲を囲んだカフェ風のベランダの例です。木目のアイテムを多用することで、非現実的な空間を作り上げています。
白いテーブルと透明な椅子がおしゃれなカフェ風ベランダの例です。小さめでさわやかな色の家具を選んだことで、たくさん置いても圧迫感を感じることがありません。