和室に似合うインテリアを作るコツは、配色や家具の高さに気をつけることです。コツさえつかめば、和風の家具も洋風の家具も似合うし、北欧、アンティーク調などの家具もよくなじみます。本記事では、その詳細を実例つきで解説していきます。
和室のインテリアのポイント5つ
和室のインテリアを決める時には、家具の選び方や色の使い方にポイントがあります。ここでは、おしゃれにまとめるコツを5つに分けて解説していきます。
■ロータイプの家具を選ぶ
和室におすすめなのは、ロータイプな家具です。和室は本来床に座る部屋であり、視線を下に持って行く方が落ち着いた印象にまとまるためです。ちゃぶだいや和箪笥だけでなく、ソファ・テーブルを置くと洗練されたモダンな部屋になります。
家具の素材は木目とファブリックを組み合わせたものがおすすめです。革などの光沢のあるものではなく、ツヤのない生地を選ぶと畳と良くなじみます。
和室に家具を置く時の注意点は、緩衝材を敷く必要があることです。やわらかい畳を守るために、100均などから耐震マットを購入しましょう。コルクマットでも代用できます。
また、ベッドなどの脚が複数ある家具を選ぶ時は脚の太さに注目します。太い脚・全体が畳と隣接する家具であれば、重さが分断されるため細いタイプよりはへこみにくくなります。
■アースカラーを選ぶ
和室と相性がいい色は、ブラウン・ダークグリーン・カーキ・グレーなどのアースカラーです。テーブル・ソファなどの大き目の家具はアースカラーで統一しましょう。
アクセントカラーとしておすすめなのは、明るすぎない色合い。赤ならばワインレッド、青ならばターコイズブルーといった色味は良いアクセントになります。日本家屋に多く使われる金色・銀色・銅色といった色も少し使うと高級感を出すのに効果的です。
もしカーテンが必要ならば、アースカラーのカーテンかウッドブラインドがおすすめ。和風と洋風が融合した和モダンな雰囲気になります。
■木目のアイテムを取り入れる
和室と相性がいいアイテムは、なんといっても木目調。畳も木目も自然素材で相性が良いです。木目はアースカラーなので、他のアイテムともケンカをせずによくなじみます。竹・藤といった素材もいいでしょう。
明るい木目調ならばカジュアルな印象に、暗い木目調なら高級感のある仕上がりになるので、部屋のテイストに合わせて選びましょう。アンティーク調の家具も置くのもおしゃれでおすすめです。
家具をそろえる時に注意したいのは、木目の色を統一しておくこと。同じトーンの家具でそろえることで、洗練されたインテリアになります。和室のレイアウトは、目標とする雰囲気を決めてから、それに合った色味・木目のアイテムをそろえるのが大切です。
■オレンジ系の照明を選ぶ
和室のインテリアには、電球色と呼ばれるあたたかみのあるオレンジ系の照明がおすすめです。和紙や布のランプシェードがあるものを選ぶと、よりやわらかい雰囲気になります。
白く強烈なタイプを選ぶと、自然素材である畳との相性が悪く、和室特有のシックな雰囲気を崩してしまいます。
和室で仕事・勉強をするので明るさが足りないといった場合には、間接照明のテクニックを活用しましょう。必要な場所にだけライトを増やせば、立体的で明るい部屋を作ることができます。
■掃除しやすいレイアウトを意識する
和室のインテリアを決める時注意するのは、掃除のしやすさです。畳は湿気に弱く、ホコリをためこみやすい素材です。ほうきがけ・掃除機の邪魔にならないレイアウトにするのが重要です。
家具の数は少なめに抑え、めったに動かさない家具の下には湿気対策があるマットを敷いておきましょう。エアコンの除湿機能・除湿器を使うのも効果的です。年に二度は押入れ・タンス裏面のホコリも落としておけば、より安全です。
和室のインテリア実例6選【和モダン】
和モダンスタイルのインテリアを作りたいときは、ロータイプのテーブル・ソファ・ベッドを取り入れることがおすすめです。モノトーンでまとめたり、アースカラー中心+濃いめの色をアクセントにすることで、ぐっとモダンな雰囲気になります。
和室にローベットを置いた和モダンなインテリアの例です。ベッドフレームやランプシェードを木目にすることで、洋風な家具が畳とよくなじんでいます。
和室に白いテーブルと作業テーブルを置いた和テイストなインテリアの例です。作業机の下にはラグをひくことでインテリア性が高まるだけではなく、畳を守ることにつながります。
和室に赤い座椅子を合わせることでモダンな雰囲気を演出するインテリアの例です。省スペースな座椅子なら、ここにテーブルを追加していくこともできますね。
和室にアースカラー・木目の家具を合わせた寝室の例です。張につるされたドライフラワーが洗練された雰囲気を生み出しています。
和室に青いソファーを合わせたモダンなインテリアの例です。濃く落ち着いた青は、畳と高相性です。ふすまを取り払い、洋室のダイニングとつなげることで、使いやすさと開放感が生まれています。
畳にワインレッドのクッションを合わせたインテリアの例です。木目のローテーブルとクッションがかわいらしく。落ち着いた印象の和室を華やかに見せています。
和室のインテリア実例6選【北欧風】
木製の家具や濃い色合いをよく使う北欧インテリアは、和室との相性も抜群です。ソファやクッション、雑貨で取り入れていけば、おしゃれな雰囲気になります。
和室にラタン調のテーブルと大きな柄のクッションを合わせた北欧風インテリアの例です。落ち着いた色を選べば、派手な柄を選んでも畳に良くなじみます。
和室に革のソファーと北欧らしいデザインのクッションを合わせたインテリアの例です。光沢のある生地は和室と喧嘩しがちですが、黒を選べば部屋にしっくりとなじみます。
和室にローテーブルとローソファーを組み合わせた北欧らしいインテリアの例です。ソファ・クッションをアースカラーであるグレー・濃いブルーにすることで、和室に良くなじんでいます。
和室に低いソファーと北欧らしい柄のクッションを合わせたインテリアの例です。クッションをアースカラーにすることで、和室にぴったりの雰囲気になっています。ランプシェードも木目でおしゃれです。
和室に北欧インテリアによくある毛足の長いラグとハッキリとした柄のクッションを合わせたインテリアの例です。テーブルとソファーの色合いをダークブラウンにすることで、和室の雰囲気を壊さないことに成功しています。
ふすまに北欧らしい花柄を張り付けたインテリアの例です。賃貸でもリメイクシートを使えば再現することができます。その時、元の状態に戻せるタイプのシール・ふすまかどうかはしっかりと確認しましょう。壁に貼るのもおすすめです。
和室のインテリア実例6選【アンティーク風】
暗い色合いの多いアンティーク調の家具は、和室に良くなじみます。ランプもオレンジ系のものがおおいのでおすすめのテイストです。
和室に古い鏡台を合わせたアンティーク調のインテリアの例です。ダークブラウンの家具は、畳との相性がよく落ち着いた部屋を作り上げてくれます。
和室に古いちゃぶ台を合わせたアンティークな雰囲気な部屋の例です。ラタン系の家具を合わせることで、重い印象がないさわやかな部屋になっています。
和室にレトロな椅子を合わせたアンティーク調なインテリアの例です。このように高さが低い椅子を使えば、和室とも相性が良いです。
和室にアンティークな雰囲気のある古家具を合わせたインテリアの例です。古い木目調とエアコン・扇風機が組み合わさり、独特のおしゃれな雰囲気になっています。
和室にアンティークの椅子を合わせたインテリアの例です。アンティークな椅子は渋い色合いで、畳との相性もぴったりです。洋室と合わせたのとは違う、どこか大正ロマンのような雰囲気を味わえます。
和室に黒い本棚と机を設置したインテリアの例です。吊るしたランプがどこかアンティーク調で、可愛らしい雰囲気を演出しています。
和室のインテリア実例6選【子供・赤ちゃん部屋】
畳は柔らかい素材なので、子供や赤ちゃんが遊ぶのにぴったりです。汚れが気になるようでしたら、マットをひきましょう。おもちゃやベビー用品を一か所にまとておくことで便利だというメリットもあります。
和室に棚を作り、子供部屋として利用するインテリアの例です。畳と似た色合いの木材を組み合わせることで、機能的でおしゃれな棚になっています。こういった棚は100均やホームセンターの木材と接着剤やグルーガンがあれば簡単に作ることができます。
押し入れを子供用の二段ベッドにDIYしたインテリアの例です。ふすまをとりはらい、木材と組み合わせることでつくることができます。省スペースで落ちても安心なのがうれしいです。
畳にキャラクターもののラグをしいたキッズスペースのインテリア例です。おもちゃを一か所にまとめることで、便利で可愛らしい雰囲気を出すことができます。
洋室の一部に畳を入れて、そこを遊び場にしたレイアウトの例です。木目の遊び道具は、畳との相性がいいだけではなく、安全性も高いです。賃貸でも畳マットを使えばこういったインテリアを再現できます。
和室にキッズテントを設置したインテリアの例です。畳はやわらかいので、ベビーマットがなくとも安全な遊び場になります。ここにマットやパネルをしけば、より安全で清潔な部屋になります。
ベビーグッズを和室にまとめたインテリアの例です。棚の下にいぐさのラグをしくことで、おしゃれで畳に優しいインテリアになっています。