1LDKはリビングダイニングと自由に使える部屋が一つずつある間取りのこと。一人暮らしに向いている物件ですが、レイアウトを工夫すれば二人暮らしにも対応可能です。
本記事では、レイアウト・家具の選び方やおすすめの配色を実例を交えて解説していきます。
1LDKレイアウト・家具配置のコツを紹介 1LDKのレイアウトのコツ4つ
1LDKとは、リビングダイニングキッチン(LDK)の他に部屋が一つある間取りです。あまり広い間取りではない傾向があるので、おしゃれに見せるためにはコツが必要。ここでは、それを四つに分けて解説していきます。
1LDKレイアウトのコツその1 ■使いやすい間取りの物件を選ぶ
1LDKは間取りごとに特徴があるので、自分の生活にあった並び方・サイズを選びましょう。
例えば、廊下がないタイプでしたら部屋同士が隣接していて、移動の手間がありません。その代わり、防音性などプライバシー面は弱くなります。
廊下があるタイプはその分部屋が狭い傾向がありますが、スペース同士をきっちりと区別することができます。
その他、部屋が長方形か、正方形かでレイアウトのコツが変わるので、自分の置きたい家具の数をよく考えてから物件選びに入るのがおすすめです。
1LDKレイアウトのコツその2 ■LDK部分の使い方を決める
1LDKは、LDK(リビングダイニング)部分を食事スペースにするか、調理スペースにするかでレイアウトのポイントが大きく変わる間取りです。
LDKに大き目のテーブル・椅子を置くのであれば、他の一部屋が寝室・私室が作れます。1LDKはファミリー向けというよりは、一人暮らし・二人暮らしに向いている間取りなので、LDKのみでも十分食事を済ませることが可能です。
LDK部分を調理スペースとしてのみ使うのであれば、大き目の家電を置くことができます。水回りのレイアウトによっては、LDK部分に洗濯機を置くこともよいでしょう。もう一つの部屋に机・椅子やソファを置くことになりますが、広々と調理できることが大きな魅力になります。
このようにレイアウトを決めるにあたり、どんな生活をしたいのか考えておくことはとても重要です。
1LDKレイアウトのコツその3 ■適切な家具を選ぶ
1LDKはあまり広い間取りではありません。広く見せるためには、サイズが小さいだけではなく、背が低いタイプの家具を選ぶのがおすすめです。腰より低いタイプを選ぶと、家具を多く置いても圧迫感が低減されます。
高さだけではなく、色も広く見せるために重要な要素です。白、木材などの膨張色は部屋を広く見せてくれます。
部屋ごとに使う色を2~3色に制限することもおすすめです。色の数が多ければ多いほどごちゃごちゃとした印象になってしまうことに注意しましょう。
1LDKレイアウトのコツその4 ■生活動線を意識する
1LDKは油断していると生活に必要なコンセントが家具で隠れてしまいます。自分の優先する行動を考えて、どこのコンセントをよく使うのかを意識しておきましょう。
ベッド・テーブルなどの大き目の家具を壁に寄せると、スペースが広く見えますが、掃除が大変になるというデメリットがあります。
人が一人通るのには約600mmほどの幅が必要なことを意識しつつ家具を配置していくことが大切です。
ソファやクッションからテレビの距離は、画面の高さの三倍ぐらいの距離がおすすめ。テレビと座る場所の間にラグを敷くことを目標にするのもおすすめです。
1LDKのレイアウト実例とアイデア紹介その1 1LDKのレイアウト実例【ソファのある部屋】
LDK部分に食事スペースを設ければ、もう一つの部屋にソファを置くレイアウトが実現します。ソファと同じ高さで少し大き目のテーブルを置いて、もう一つの部屋を食事スペースにすることもおすすめです。
ソファのある1LDKのレイアウト例|その1 ■家具の色合いを統一させて一体感を
ソファとテレビ台の色をそろえたリビングレイアウトの実例です。テーブル・ラグ同士が似た色合いであるため、家具が多くてもごちゃついた印象がありません。
テレビ脇の植木鉢もポイントで、背の高い植物が一つあると、部屋に開放感が生まれます。
ソファのある1LDKのレイアウト例|その2 ■ソファとベッドでも相性バツグン
一人掛けの小さめのソファとベッドを合わせた寝室のレイアウト例です。ベッドの上のクッションとソファだけでなく、カーテンも壁と同系色にしているのが部屋にまとまりを生むポイント。
アクセントクロスではない一般的な白色の壁でもおしゃれになりそうな配色ですよね。
ソファのある1LDKのレイアウト例|その3 ■間仕切りを無くせば一気に広くなる
調理スペースにソファを置き、部屋の扉を取り払った広々としたレイアウト例です。家電と家具を白・水色で統一することでさわやかかつ女性的な可愛らしい部屋に仕上がっています。
ソファのある1LDKのレイアウト例|その4 ■隠れ家風の雰囲気が素敵
LDK部分の扉がないタイプの部屋で、扉の代わりに棚を設置することで仕切りにしている隠れ家風レイアウトの例です。家具を木目とブラウンでそろえているので、アイテム数が多くても落ち着いた印象があります。
棚近くのカウンターテーブルも、木材をそろえれば簡単にDIYできます。
ソファのある1LDKのレイアウト例|その5 ■白の壁は開放感も叶う
ジーンズのような生地のソファにアメリカンなラグを合わせた西海岸風インテリアの例です。壁を白にすることで、1LDKの狭いスペースでも圧迫感を与えないで済みます。賃貸ならば木目のリメイクシートで似た部屋ができますよ。
雑貨も明るい色合いなので、実際より広々とした印象があるレイアウトです。
ソファのある1LDKのレイアウト例|その6 ■自由自在な使い方ができる1LDK
ソファとベッド、大き目のテーブルがある広々としたレイアウトの例です。ソファとテーブルの高さをそろえることで、開放感が生まれるだけではなく食事にも作業にも使える空間になります。
1LDKレイアウトの実例とアイデアを紹介その2 1LDKのレイアウト実例【寝室】
一人暮らしのよくある部屋として、LDK部分以外の一つの部屋にベッドやテレビを設置したり、ベッドルームとして使うレイアウトがあります。
狭くなりがちな1LDKですが、背が高く小さめの家具を選ぶことと、部屋の雰囲気を決めて色や素材を統一することで広くて洗練された印象を出すことを目指しましょう。
1LDKの寝室レイアウト実例|その1 ■狭い寝室は色にこだわると広々見える
ベッドとテーブル、テレビ台を同系色でまとめたインテリアの例です。膨張色であるベージュを使うことで、狭い1LDKでも広々と見せることができます。
1LDKの寝室レイアウト実例|その2 ■大きめの家具同士は密着させる
大き目のソファとベッドを設置した1LDKレイアウトの例です。ベッドのすぐ隣に他の家具を設置することで、狭いスペースでも必要な家具をそろえることに成功しています。
1LDKの寝室レイアウト実例|その3 ■低め家具で統一して抜け感を作る
ベッドとローテーブルがあるおしゃれな北欧風のレイアウト例です。毛足の長いラグとクッションで、ソファがなくて過ごしやすい部屋になっています。
白っぽい木目を使うことで、家具とよくなじんでいるのがポイントです。
1LDKの寝室レイアウト実例|その4 ■白でまとめるとアクセントが映える
床・壁・ベッドをすべて白でまとめたさわやかなレイアウトの例です。LDK部分に生活家電を置けるなら、このようにすっきりとした寝室を作れます。
大部分を白で統一させることで、サイドテーブルのブラックがあか抜け感を演出してくれますね。
1LDKの寝室レイアウト実例|その5 ■素材で柔らかさをプラスするのもアリ
モノトーンでまとめたクールな印象のレイアウト例です。モノトーンだけだと寂しくなりがちですが、ラグや布団カバーの素材で柔らかさをプラス。
スリムなスポットライトは、上手に家具と家具との隙間を埋めてくれるワンルームにおすすめのアイテムです。
1LDKの寝室レイアウト実例|その6 ■壁の色とラグをリンクさせて上級者のおしゃれ
アイアン系・モノトーンの家具でまとめたクールなレイアウトの例です。壁がやわらかいグリーン、床が木目なことで、無骨なだけではない部屋になっています。賃貸でも100均のリメイクシートで再現できます。
家具はシンプルなお陰で、派手な色のじゅうたんが映えるのもポイントです。
1LDKレイアウトの実例とアイデアを紹介その3 1LDKのレイアウト実例【おしゃれなテーブルがある部屋】
大きめのテーブルがあると、生活が便利になります。大き目の部屋ならばベッドが置けるし、そうでないなら布団やマットレスを使いましょう。
LDK部分にテーブルを置いて、食事スペースにするレイアウトもおすすめです。
おしゃれなテーブルのある1LDKのレイアウト実例|その1 ■食事とくつろぎ両方が手に入るテーブルがベスト
小さいテーブルとテレビ台の色をそろえることでおしゃれに見せる1LDKインテリアの例です。食事をとることも、作業することもできる机なので、他のスペースを広く使えます。
おしゃれなテーブルのある1LDKのレイアウト実例|その2 ■小さめテーブルなら空間が広くなる
小さめのテーブルを設置したレイアウトの例です。壁側に寄せることで、他のスペースを広く見せています。一人なら食事に、二人ならお茶やワンプレートに使える可愛いテーブルです。
おしゃれなテーブルのある1LDKのレイアウト実例|その3 ■1LDKなら作業スペースも作れる
テーブルと作業机がある便利な部屋レイアウトの例です。作業机とテーブルが同系色なのでまとまりがあるのがポイント。黒っぽい家具にジーンズ生地クッションの青が良いアクセントになって、クールな部屋になっています。
おしゃれなテーブルのある1LDKのレイアウト実例|その4 ■狭い部屋ならカウンターデスクでコンパクトに
壁側にカウンターデスクを置いたインテリアの例です。このタイプの机はスペースをとらないので、1LDKのレイアウトにぴったりです。アイアンの脚、スポットタイトがクールでかっこい雰囲気になります。
おしゃれなテーブルのある1LDKのレイアウト実例|その5 ■間仕切りでダイニングスペースを確立
LDK部分が広いのであれば、有穴ボードをディアウォールで立たせて調理部分を仕切り、このように食事スペースを作るレイアウトもおすすめです。ディアウォールがあれば賃貸でも穴をあけずにDIYを楽しめます。
おしゃれなテーブルのある1LDKのレイアウト実例|その6 ■キッチンカウンターをDIYするとおしゃれ
調理スペースの周りにキッチンカウンターがあるレイアウトの例です。カラーボックスの上に天板を置いて、カラーボックスの背面にリメイクシートを張ることで似たアイテムをDIYできます。
壁に木目のリメイクシートを張るのもよいアクセントになりますよ。
1LDKレイアウトの実例とアイデアを紹介その4 1LDKのレイアウト実例【収納重視の部屋】
1LDKの悩みの種は、収納スペースの少なさです。その弱点を補うには、レイアウトや家具を工夫していく必要があります。
収納力のある1LDKレイアウト実例|その1 ■壁際の本棚で収納力アップ
壁側に本棚を寄せた収納力のある部屋の例です。自分でカラーボックスを組み合わせれば、1LDKでも収納力がある部屋を作れます。
収納力のある1LDKレイアウト実例|その2 ■収納家具はインテリア性のあるものがおしゃれ
壁際に木材で収納家具を作ったレイアウトの例です。ペンキを塗ることで味のある質感になります。壁に靴を収納することで、省スペースに成功しているのもポイントです。
壁の一部をレンガ調にすることで、部屋にメリハリがあるのもおしゃれですね。
収納力のある1LDKレイアウト実例|その3 ■テレビ台を収納にもインテリアスペースにも
カラーボックスを横に並べて、その上にテレビを置いたレイアウトの例です。カラーボックスを使えば引き出しを設置したり、デザイン性の高い箱を入れたりと収納アイデアは無限大に。
実例のように収納だけでなくインテリア部分を作るのも、部屋がおしゃれに見えるポイントです。
収納力のある1LDKレイアウト実例|その4 ■棚とカラーボックスで収納スペースの完成
1LDKでもOKな奥行の浅い収納棚の例です。高さを調整できる棚にカラーボックスを詰めれば、とても使いやすい収納棚が簡単に完成。背が低い白の収納棚は、どんなレイアウトにもよくなじみます。
収納力のある1LDKレイアウト実例|その5 ■木目調ならこんなに優しい雰囲気
LDK部分・部屋部分のどちらにも使えるスリムな収納棚のインテリア実例です。奥行が浅いカラーボックスを壁側によせ、その上に天板をおけば完成します。優しい木目調なので、どんな雰囲気のレイアウトにもマッチするでしょう。
収納力のある1LDKレイアウト実例|その6 ■クローゼットは間仕切りで上手に収納する
クローゼットがある部屋であれば、その中に収納棚を設置するのもおすすめです。畳んだ服をしまいやすくなります。クローゼットの上部も活用できるタイプだと、より無駄がありません。ハンガーをかけるスペースがなければ、突っ張り棒を活用してこのインスタのレイアウト例に近づけましょう。
1LDKレイアウトの実例とアイデアを紹介その5 1LDKのレイアウト実例【キッチン周辺】
1LDKのLDK部分は、調理だけをするキッチンとしても、食事をするダイニングとしても使えます。使い道に合わせて家具を選んでいきましょう。
1LDKのキッチンレイアウト実例|その1 ■シンプルなワゴンでキッチンがまとまる
調理台の近くに調理器具をまとめた使いやすいキッチンレイアウトの例です。家電の色が統一されることで、開放感が生まれています。壁のタイルはリメイクシートで再現できますよ。
1LDKのキッチンレイアウト実例|その2 ■空きスペースはスチールラックを上手に使う
壁側に棚を置き空きスペースにスチールラックを入れてキッチンレイアウトの例です。白と木目を合わせることで北欧風の雰囲気に仕上がっています。
1LDKのキッチンレイアウト実例|その3 ■ナチュラルな雰囲気がとても落ち着く
木材とラックを組み合わせたシャビーなキッチンの例です。調味料入れを瓶にすることで、レイアウトの雰囲気にマッチしています。
1LDKのキッチンレイアウト実例|その4 ■吊るす収納でスペースを生もう
ステンレス棚に調味料を置き、吊戸棚を設置したキッチンの例です。このように調理アイテムを壁際に収納すると、LDK部分を広く使えるレイアウトにすることができます。
1LDKのキッチンレイアウト実例|その5 ■DIYにおすすめのレイアウト
LDK部分に仕切りを設けてテーブルを置いたカフェ風カウンターキッチンのレイアウトの例です。賃貸でもカラーボックスを横に並べて背面に板とリメイクシートを張るとこのようなインテリアを実現できます。
テーブルとその周りの棚の素材・色をそろえるだけでも統一感があるLDKにすることができます。
1LDKのキッチンレイアウト実例|その6 ■家電も白で統一するとこんなにまとまる
LDK部分に小さなテーブルを設置したレイアウトの例です。家具も家電も白で統一することで、アイテム数が多くてもすっきりした印象のキッチン作りに成功。
ダイニングスペースをこのようにまとめると、他の空間を自由に使うことができますよね。