初めての引っ越しだと、何からやれば良いのか想像がつきませんよね。
引っ越しは、忙しくて大変そうなイメージがあるけど、実際は何をしたら良いのでしょうか。
引っ越し業者に荷物を持っていってもらうだけで新生活がスタートできるんじゃないの? と思っていたら後で苦労しますよ。
自分の住所が変わるということは、さまざまな手続きが必要になるのです。
ここでは、最低限これだけはやっておかなくてはいけない手続きについてまとめてみました。
引っ越しビギナーの方は、必見ですよ!
早めにこれだけはしておくこと5ポイント
■1 貯金の残高を確かめる
新居を決める時に自分の全財産を計算したと思いますが、ここで改めて自分の貯金残高を確かめておきましょう。
引っ越しとなると、新しい部屋を自分の好みのインテリアでそろえたくなりますよね。
しかし、家賃や敷金礼金、引越し代金だけでも、かなりの出費になるはずです。
自分の貯金を確認して、何にどの位使うことができるのか計画を立てておくと良いでしょう。
■2 引っ越すことを管理会社、大家に知らせる
引っ越してきた時に、「賃貸借契約書」という書類を貸主と交わしているはずです。
その中には、「引っ越す時には2ヶ月前に知らせること。」などの決まりごとが書かれています。
規則によっては、引っ越す時期をずらしたほうがお得な場合もありますので、引っ越し日時を決める前に「賃貸借契約書」に目を通しておいたほうが良いでしょう。
また、家だけでなく車やバイク、自転車も引っ越すことになります。
駐車場や駐輪場を借りている場合は、貸主への連絡も忘れないようにしましょう。
■3 引っ越す方法と引っ越す日を決める
多くの場合は引越し業者によって荷物を運び出すことになると思いますが、人によっては友達や家族が手伝ってくれることもあるでしょう。
また、引っ越す家が近所の場合は、自分の車で物を運ぶだけで済むこともありますね。
引越し業者に頼む場合は、引っ越しが集中する2月から4月は繁忙期といって割増料金になってしまいます。
もし、引っ越す時期を選ばなくても良いのであれば別の時期にしたほうが安くなります。
また、同じ月でも平日と土日、祝日では料金が違ってきます。
平日のほうが安くなるので、会社や学校の都合で平日でも良いのであれば平日のほうがお得になります。
そして、1日のうちでも午前指定をすると高くなる場合があるので要注意です。
また、早朝や深夜といった時間帯も特別料金になります。
友達や家族などに頼む場合は、日程調整が一番の問題になります。
「伝助」などの無料スケジュール調整サービスを使うと便利ですよ。
■4 引越し業者の見積もりをとる
引っ越し料金の中でも、一番の値段の差が大きいのが引越し業者による価格の差です。
同じ距離の引っ越しでも、会社によって倍以上見積もりの値段が違う場合があります。
ネットで料金相場を調べたり、引越し業者に直接、家を見に来てもらって見積もりをとて値段の比較をしましょう。
机1、ベッド2というようにホームページで入力して引越し料金を計算するネットの料金比較サービスは、目安にはなりますが実際の料金とはかなり違うケースもあります。
本当の引越し業者の料金を知りたいのであれば、面倒でも見積もりをとりましょう。
最低でも3社から見積もりをとるのが、安く引っ越すコツですよ。
■5 レンタカーを予約して、友達や家族の日程を押さえる
引っ越しは業者でなく自分や知り合いだけで行う場合、レンタカーを借りることになると思うので、その手配をしておきましょう。
友達が運んでくれる場合は、ガソリン代に作業代程度は、友達と言えどもお礼として渡したほうが良いでしょう。
引越し業者に頼むのではない場合は、友達や家族にお願いすることになります。
自分は伝えたつもりでも、何人もに同じことを連絡すると、うっかりしてしまって伝えていない人もいるかもしれません。
全員に集合日時をきちんと伝えておきましょう。
1~2週間前までに、これだけはしておくこと20ポイント
■6 荷物を梱包
荷造りというと、目の前のものから梱包しがちになってしまいます。
押入れの奥の、季節が今と違うものから梱包するようにしましょう。
■7 不用品を処分する
不用品を処分というと捨てることばかり考えがちですが、オークションで販売すればひこし費用の足しになります。
また、オークションが面倒であれば、オークションより金額が下がってしまいますがリサイクル業者に買い取ってもらう方法もあります。
■8 粗大ごみを処分する
粗大ゴミは、燃えるゴミやプラスチックごみのようには持っていってくれません。
自治体に連絡して、料金を支払って取りに来てもらう必要があります。
タイミング的に、自分が引っ越す前に自治体に取りに来てもらえない場合は、不用品引取業者に引き取ってもらいましょう。
品物によっては料金がかかる場合があります。
■9 固定電話の移転手続き
固定電話をNTTで契約していr場合は、116番に連絡すると引越手続きをすることができます。
NTT以外の場合は、それぞれの契約した会社に連絡しましょう。
■10 インターネット会社に連絡
現在住んでいる所のインターネット接続業者に連絡をします。
業者によって、引越し先でも同じように使用できる場合がありますので、問い合わせてみましょう。
引越し先で、新しくインターネット接続会社と契約をするのであれば、引越し前に手続きや作業を行っておくほうが良いでしょう。
引っ越し先では近所の病院や薬局、スーパーなど、さまざまなことを調べたくなるはずです。
自分が引っ越す前に、インターネットの接続はしておくことをオススメします。
■11 郵便局に連絡
引っ越して約1年間は、引越し先に郵便物を転送してもらえます。
近所の郵便局に行って手続きをするか、インターネットでも移転届を出すことができます。
■12 電気、ガス、水道の移転届
毎月の請求書に書いてある連絡先に、何日に引っ越すことになるのかを伝えます。
すると、引越し当日に各社とも係員が来て、これまで使用した料金を精算してくれるのです。
引っ越し当日の精算時の料金は、現金払いのみとなっていますので、お金を用意しておくのを忘れないようにしましょう。
■13 転居届や転出届けを出す
転居届は同じ市区町村に引っ越す場合の届けのことで、転出届は違う市区町村に引っ越す場合の届けです。
引越す日の14日前から、現在住んでいる所の役所で受け付けています。
■14 転校届、移転届を出す
引っ越す前の学校にも、引っ越した先の学校にも、なるべく早く伝えておきましょう。
引っ越した先の学校に転入するために、現在の学校からもらう書類が必要になります。
あらかじめどちらの学校にも、どのような書類を準備しなくてはいけないか問い合わせておきましょう。
■15 国民健康保険の手続き
現在住んでいる場所の役所で、「資格喪失届」を提出しなくてはいけません。
役所に行く時には、身分証明書や保険証、印鑑を用意して行きましょう。
■16 印鑑登録廃止の手続き
印鑑登録した場合は、廃止にする手続きをとります。
そしてまた、引っ越した先の役所で印鑑手続きをします。
■17 125cc以下のバイクの廃車申告
自分が引っ越すことだけを考えがちですが、125cc以下のバイクは引越手続きをします。
まず、役所で「廃車証明書」の手続きをとります。
廃車というと車を壊してしまうイメージですが、書類上だけですので新しい引越し先でも同じバイクに乗れるので安心してください。
引越し先で125cc以下のバイクを乗らない場合でも、「廃車証明書」は必ず提出する必要があります。
もし「廃車証明書」を出さないと、乗っていないのに軽自動車税を支払い続けなくてはいけないからです。
■18 携帯電話の引越手続き
携帯電話やスマートフォン、SIMなどの通信会社に引っ越しの手続きをします。
ホームページから引越手続きを行える場合もあります。
■19 銀行や保険の引越手続き
自分が使っている銀行や、保険会社で引越手続きをします。
銀行によっては、引っ越した後にだけ手続きすれば良いケースもあります。
■20 介護保険
引っ越す先の役所に、身分を証明できるものや、「介護保険受給資格者証明書」または「介護保険被保険者証」を提出します。
特別養護老人ホームや介護老人保健施設などに入居している場合は、扱いが異なるケースがありますので、役所で問い合わせてみてください。
■21 児童手当
中学3年までの子供がいる場合、役所に行って引越手続きを行います。
印鑑を忘れずに持っていくようにしましょう。
■22 衛星放送、ケーブルテレビの引越手続き
書類上の引越手続きだけでなく、引越し先でも同じように番組を見続ける場合は、工事が必要なこともあります。
■23 NHKへの移転連絡
NHKのホームページか電話で引越手続きができます。
■24 クレジットカードの住所変更
クレジットカード会社の郵便物は転送しないので、
早めに住所変更手続きを行わないと、クレジットカード会社からの大切なお知らせが届かない場合があります。
■25 新居のレイアウトを決める
新しい住まいの窓のサイズを測っておきます。
特に、すぐ必要になるカーテンのサイズを調べておきましょう。
前日までに、これだけはしておくこと10ポイント
■26 冷蔵庫・冷凍庫をチェック
引っ越す時は、冷蔵庫・冷凍庫は一旦、空っぽにしなくてはいけません。
計画的に食べ物を消費していきましょう。
■27 食べ物のストックをチェック
冷蔵庫以外の、カップラーメンや小麦粉、醤油などの食べ物や調味料のストックも調べておきましょう。
なるべく身軽にして引っ越すようにしてください。
■28 洗濯物や着るもの
いよいよ引っ越しが近くなると、引っ越しの前後に何を着るか、服を考えておかなくてはいけません。
■29 荷物に印をつける
ダンボールに荷物を詰めるときには、部屋ごとに色を変えておくと便利です。
そして、最初に必要なものは、特に印をつけておくと良いですよ。
■30 掃除とゴミ出し
引っ越した部屋にゴミを残してしまうと、大家から後で請求が来る場合があります。
全てキレイにして引っ越すようにしましょう。
■31 洗濯機の引っ越し準備
洗濯機を傾けて、中の水を出しておきましょう。
ホースの中の水も出すのを忘れないようにしてください。
■32 手土産の用意
引っ越す先の近所に挨拶まわりをする時に、渡す手土産を用意しておきましょう。
■33 貴重品と現金の確認
どれが貴重品のダンボールか、「ワレモノ」などの表示がしてあるか確認します。
また、引越し当日にはちょっとしたジュースやお菓子などが買えるように、現金を用意しておくと便利ですよ。
■34 梱包用具を準備
すでにダンボールに梱包している時に使用しているもので十分です。
急にダンボールが開いてしまった時にそなえて、用意しておきましょう。
■35 カギの確認
引っ越した後、管理会社や大家に渡すための、現在住んでいる場所のカギをまとめておきます。
スペアキーも忘れないようにしておきましょう。
当日、これだけはしておくこと10ポイント
■36 最後の梱包
寸前まで使用していたものを梱包します。
引越し当日は、紙皿、割り箸、紙コップで食事をすると後が簡単ですよ。
■37 忘れ物がないかチェック
自分の部屋だけでなく、他の家族の部屋もチェックしてみましょう。
押入れの奥や、天袋のチェックも忘れずに。
■38 最後の掃除
引越し業者がタンスや冷蔵庫を移動させた後に、物やゴミが出て来ることがあります。
■39 電気、ガス、水道の精算
引越し当日までの料金の精算をします。
現金を用意しておくのを忘れないようにしましょう。
■40 積み残しが無いかチェック
最終チェックです。
特に貴重品は忘れないようにしましょう。
■41 移動中のお弁当や水を購入
子どもやお年寄りは、引っ越しで移動するだけで疲れてしまいます。
特に暑い季節は熱中症にならないように、気をつけてあげましょう。
■42 近所への挨拶
できれば、引越し作業をする前に近所の人に挨拶をしておきましょう。
■43 ガスの立会い
電気と水道は手続きだけで済みますが、ガスの場合は必ず立会いが必要になります。
また、スマートメーターを使用している場合は、ブレーカーを上げただけでは電気が通らない場合があります。
■44 引越し業者と荷物をチェック
家具に傷をつけられていたり、家財品が壊されていたら、その場にいる引越し業者のスタッフではなく、引越し業者の事務所に連絡をしましょう。
作業をしたスタッフはアルバイトかもしれません。
そのため、会社として責任をとってもらうために、引越し業者の事務所に連絡する必要があるのです。
■45 大切なものから荷解きをする
引っ越しの開梱は、一日では終わりません。
すぐ使用するものから開いていきましょう。
引っ越し後、これだけはしておくこと10ポイント
■46 転居届・転入届
引っ越してから14日以内に行いましょう。
引っ越す前の転出証明書が無いと、転入届が受理されませんので注意して下さい。
■47 転入学届
「転入学通知書」や「在学証明書」、「教科書給与証明書」を提出します。
手続きは、公立か私立かによっても異なります。
■48 国民健康保険
引っ越してから14日以内に手続きを行います。
引っ越しの後は疲れが出て風邪をひきやすいので、保険証は早めに新しい住所のものにしておきましょう。
■49 国民年金や厚生年金
引っ越してから14日以内に、新しい役所で手続きします。
転入届を出す時に、一緒に役所で済ませてしまいましょう。
■50 印鑑登録
登録する印鑑を持って、新しい役所で手続きします。
こちらも転入届を出す時に、一緒に役所で済ませると一日で済みますよ。
■51 マイナンバー
自治体によって住所変更の手続きが違うので、引っ越した先の役所に問い合わせてみましょう。
■52 児童手当
引っ越してから15日以内に手続きを済ませましょう。
手続きが遅れてしまうと、金額が下がる場合があるので気をつけてください。
■53 運転免許証の住所変更
現在使っている免許証と、新しい住民票が必要です。
引っ越した先の警察署に変更方法を聞いてみましょう。
■54 車やバイクの引っ越し
引っ越してから15日以内に、新しい市区町村にある陸運支局で手続きをします。
車庫証明も忘れないようにして下さい。
■55 飼い犬の登録
犬や特定動物の場合、引っ越し先の役所か保健所で手続きを行います。
引っ越してから30日以内に行いましょう。
まとめ
引っ越しは、ダンボールに荷物をつめるだけでなく、色々な施設への住所変更や引越手続きが必要になります。
特に役所の場合は、インターネットなどでは手続きができません。
また、平日の昼間でないと手続きができないことが多いので効率よく計画を立てたいものです。
引っ越して14日以内に引っ越しの手続きをしないと、5万円以下の罰金を支払わなくてはいけません。
そのため、住民票の変更は、必ず行わなくてはいけないのです。