引っ越しはやることが多くて、どこから手を付ければ良いのか……と途方に暮れてしまう方も多いと思います。仕事や家事の合間を縫って準備を進めるのはとても大変ですよね。
でも大丈夫!引っ越し準備には5つのコツがあるんです。ここでは、効率良く引っ越し準備を進めるために知っておきたい5つのコツをご紹介します。
引越し準備最大のコツ|荷物の選別が先!
引越しの荷造りをしないといけないけれど、溢れかえる荷物にどこから手をつけるか途方に暮れているのではないでしょうか?
大前提として、荷造りをしながら荷物の選別をしようとしてはいけません。段ボールに荷物を詰める前に、「新居へ絶対に持って行く物」とそうでない物を分ける作業のみを行いましょう。
新居へ絶対に持って行く物が決まれば、あとは準備のコツに従って荷造りをするだけです。
新居へ持って行かない物は自治体の普通ゴミで処分するか、大量にある場合は不用品回収業者にたのむ方が簡単な場合もあります。
不用品回収は有料ではありますが、荷物自体が少なくなればその分引越し費用が安くなる可能性も高いです。
例えば500km未満の引っ越しで5人家族の引っ越し費用平均は約20万円。しかし荷物を少なくして3人家族程度の量にできると、引っ越し費用平均は約16万円にまで下がります。
不用品を捨てるのにお金がかかったとしても、引越し費用が数万円安くなれば結果としてお得ですよね。
荷造りの前にいる物といらない物をしっかり選別すれば、荷造りを簡単にするとともに引越し費用も節約できますよ!
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まずは荷物をできるだけ少なくして、荷造りを簡単に済ませましょう!
引越し準備|5つのコツ
■① 必要なものを揃える
引っ越し準備に必要なものを揃えましょう。家に備えてあるものも多いですが、途中で足りなくならないよう、多めに用意しておくことをおすすめします。
・滑り止めのついている軍手
・はさみ、カッターナイフ
・ガムテープ(丈夫な布テープがおすすめ!)
・プチプチ等の梱包材
・荷造りひも
・油性ペン
・大きめの付箋(メモを貼れるので便利)
・丈夫なビニール袋、ジップロック等
・ぞうきん等の掃除道具
・ドライバー
必要なものを揃えたら、かご等にひとまとめにしておきましょう。
引っ越し作業はいろいろな荷物が散乱しやすいので、必要なものはすぐに取り出せるようにしておくと良いですね。
■② あると便利なもの
引っ越し作業をスムーズに進めるために、持っておくと便利なものをふたつご紹介します。
ひとつは「マスキングテープ」です。ラッピング等に使う可愛い柄がついているものでなく、本来の用途である建築用の安価なものでOK!剥がしやすいので、ケーブル等の仮止めやキャップのふたの補強に使えます。家具や家電のラベリングも、テープに書いて貼っておけば簡単に剥がすことが出来ますし、高価な家具等を汚すこともありません。
ふたつめのおすすめは、「梱包フィルム」です。ダンボール等をまとめるための大きなラップのようなもので、大きくてかさばるゴミを圧縮するのに効果を発揮します。他にもパンフレットやDVD等のばらけやすいものをまとめると、すっきりわかりやすく箱詰めできます。
どちらもホームセンターで購入できますので、買い出し予定がある方は検討してみても良いかもしれませんね。
■③ ダンボールは一部屋にまとめる
徐々に増えていくダンボールは、入れる部屋を決めてまとめるようにしましょう。
各部屋にダンボールを積み上げると、生活の邪魔になるだけでなく、どこまで荷造りが終わっているのかがわかりにくくなってしまいます。
荷造りの終わったダンボールは、玄関から遠い部屋にまとめておくようにしましょう。一部屋にまとめておくことで、引っ越し当日の運び出しがスムーズになりますし、積み残しを防ぐことも出来ます。
■④ 家電の水抜きは前日から
冷蔵庫やエアコンは中に冷媒が入っている関係上、電源を切った後の水抜きが必要です。
特に冷蔵庫は中身をカラにしなくてはいけないので、数日前から食べて減らせるように計画的に食材を使っていくようにしましょう。
特に冷凍食品は、冬でも凍ったままで持ち運ぶのは困難です。処分するなり食べるなりして、必ずカラにしておきましょう。製氷皿の氷も処分して、霜取りもしておくことをおすすめします。
引っ越しの前日までには水抜きを済ませて庫内を掃除しておきましょう。電源を切ったら、ドアは開けておくことをおすすめします。中にこもったニオイが抜けるので、転居先ではすっきりキレイな状態で使えますよ。
■⑤ 各種契約の引っ越しも忘れずに
住む場所が変わるということは、さまざまな契約にも変更が必要になります。電気やガス等のインフラだけでなく、保険やインターネットの契約も住所変更や解約の手続きをしておくようにしましょう。
特に、色々な調べものに欠かせないインターネットはすぐに使いたいものですよね。空白期間が空かないためには、事前に調整しておくことが大切です。
また、郵便物の転送手続きも直前になると忘れてしまいがちです。できるだけ早めに手続きしておくようにしましょう。
引越し荷造りのコツ
引っ越しの荷造りは、荷物が破損しないだけでなく、荷解きのことも考えて進めたいものです。
ここでは、荷造りにワンステップ加えるだけで、格段に作業が進めやすくなるコツをご紹介しています。
■荷物をグループ分けしよう
家の中をブロックに分けてみましょう。
「リビング・キッチン・水まわり・各自の部屋」といった感じで、用途別にブロッキングします。そして、各ブロックをさらにグループに分けて荷造りしていきます。
例えばキッチンであれば「リビング→食器棚→来客用」と、より用途を細分化していくと考えれば良いでしょう。それをダンボールにも記入することで、必要なものだけを手早く取り出すことができます。
また、ダンボールには引っ越し後の行先も書いておきましょう。どの部屋に運んでもらうかが明確になっていると、作業時間の短縮にもつながります。
■箱詰めするときのポイント
引っ越しで一番時間がかかる作業は、なんといってもダンボールに荷物を詰めていく作業です。
できるだけ効率よく進めたいものですよね。でも、目についたところから箱詰めしていくのは厳禁です。
スムーズに箱詰めをしていくには「使用頻度の少ないものから詰めていく」ということを念頭に置くのがポイントです。
例えば、季節に合わない衣類や寝具、アウトドア用品、来客用の食器や布団等、引っ越しまで使う予定のないものは、早々に箱詰めしてしまいましょう。
他にも日持ちする食品のストックやタオルの洗い替え等、「必要なものだけど、すぐには使わない」というものは意外と多いはず。2週間を目安にして考えてみましょう。
■ダンボールの組み立て方
安全に荷物を運んでもらうために気を付けたいのが、ダンボールの組み立て方です。
底面を交互に組み込むのは絶対にNGです。底が抜ける可能性が高いですし、たとえガムテープで補強しても積み込むときに安定が悪いので、とても危険です。
丈夫な布テープを使って、きっちり十字に貼り込みましょう。使用済みのダンボールを使う場合は、元々貼られていたテープは剥がしてから使うことをおすすめします。
引っ越し当日に余計な手間が増えることのないよう、ダンボールは正しく組み立てることが大切です。
■重量のバランスを考える
ダンボールを床に置いて箱詰めしていると忘れがちなのが、ダンボールの重さです。入るだけ詰め込んだは良いけれど、持ち上げるのにもひと苦労……なんてことも。
あまりにもダンボールを重くしてしまうと、運びづらいだけでなく積み込んだ際に他の荷物にダメージを与えてしまう可能性もあります。
特に本は思った以上の重量になりがちです。箱詰めする時に、重さを確認しながら進めていくようにしましょう。また、できるだけ大きなダンボールを使いたくなってしまいますが、箱が大きいとその分だけ重量もかさみます。小さめのダンボールを多めに使うほうが、結果的には作業がスムーズに進みますよ。
■最低限の生活必需品をまとめておく
引っ越し前後は、生活の勝手がいつもと違って戸惑ってしまうものです。特に、必要なものまで荷造りしてしまい、せっかく詰めたものを取り出すハメになってしまうと、一層ストレスもたまりますよね。
そういったことを防ぐために、最低限の生活必需品を一か所にまとめておくようにしましょう。着替えや化粧品等もタンスから取り出してまとめておくと便利です。
引っ越した後のことも考えて、1週間程度は過ごせるだけの量があると良いでしょう。転居先ですぐに生活を始められます。
逆に考えると、それ以外のものは箱詰めしても大丈夫ということですから、荷物の選別もスムーズにできますね。
引越し当日のコツ
いよいよ引っ越し当日です。忘れ物やトラブルがないようにしたいものです。
スムーズに引っ越しが完了するために、気を付けたいコツをいくつかお話ししたいと思います。
■大きな家具から配置していく
荷物を運び入れる時は、大きな家具や家電を最初に配置しましょう。
できるだけ部屋が空っぽの時に運び入れることで、配置の調整もしやすいですし、うっかり壁や荷物にぶつけて破損してしまうことも防げます。
事前に引っ越し先の間取りや寸法がわかっている場合は、家具のサイズをよく確認して配置する場所を事前に決めておきましょう。
また、耐震用の器具や滑り止め等も後から設置するのは大変です。事前に必要な道具を揃えておいて、運び入れるときに手早く設置できるように準備しておくと良いですね。
■ぞうきんは多めに準備する
すべての家具や荷物を運び出したあとの部屋は、意外とホコリや汚れが残っているものです。
引っ越し先への移動までの限られた時間で、少しでもキレイにしていきたいですよね。拭き掃除に使えるぞうきん等は、荷物に全部詰めずにある程度残しておきましょう。
大型の家具や家電も、運ぶ際にホコリが舞いやすいものです。すぐに拭き取れるよう、ぞうきんやウエスは多めに準備しておくことをおすすめします。
■貴重品は手で持っていく
荷物をすべて引っ越し業者に引き渡したら、次は自分たちが引っ越し先まで移動しなくてはなりません。
できるだけ身軽にして移動したいところですが、余計なトラブルを防ぐため、貴重品は必ず自分の手で運ぶようにしましょう。現金や通帳はもちろんのこと、貴金属や家の権利証、パスポート、保険証券、印鑑等も忘れずに手で持っていくようにすることをおすすめします。
貴重品を入れるかばんは、ファスナーは鍵で外から見えないようにして、決して目を離さないようにしましょう。
■駐車スペースを確保しておく
引っ越しはトラックを長時間駐車するので、事前に駐車スペースを確保しておくことが非常に重要です。状況によっては、家から少し離れた場所にトラックを停めざるを得ないこともあるので、引っ越し業者も事前の準備が必要になることがあります。
また、マンションによっては引っ越しの時間帯や共有スペースの養生にルールを設けてあったり、事前に申告しなくてはならないところもあります。
引っ越しを依頼したら、できるだけ早く引っ越しに関するルールと駐車スペースの確保に動きましょう。
■ゴミは転居先で捨てる
引っ越しが決まったら、まずは引っ越し日直近のゴミ回収日を確認しましょう。その日までに、捨てられるものは全部捨ててから引っ越しを当日を迎えるのがベストです。
それでも、荷物を運び出す過程で必ずゴミは出てしまうもの。使い終わったぞうきんやペットボトル、大きな家具の裏から出てきたゴミ……こういったものは扱いに困ってしまいますよね。
お住まいの自治体のゴミ処理センターに直接持ち込んで処分することはできますが、忙しい引っ越し当日に直接持ち込むというのもなかなか難しいものです。
集合住宅で専用のゴミ置き場を持っているところは、事前に相談しておけば回収日以外でもゴミを置かせてくれるケースもあります。ダメ元で相談してみるのもひとつの手です。
それができない場合は、ちょっと面倒ですが引っ越しトラックに一緒に積み込んで、転居先で捨てるようにしましょう。
ゴミを転居先まで持ち越すのは抵抗がある方もおられるかと思いますが、転居する部屋にゴミを残していくのはあまり気分が良いものではありませんね。
それに、引っ越し先であれば落ち着いてゴミの分別もできます。
引越し後のコツ
転居先に着いたら一安心……ではなく、今度は荷解きを始めなくてはいけませんね。
次の日から仕事に行かなくてはいけないという方は、引っ越し当日に最低限の生活ができるよう整える必要があります。
ここでは、荷物の運び出しから転居先に着いて荷解きを始めるまでで気を付けたいコツをご紹介しています。
■積み残しがないか確認する
荷物の運び出しはバタバタして、積み残しが発生しやすくなります。万が一積み残しがあると、手間も費用もかかりますし、時間も無駄にしてしまいます。
先にご紹介したように、できる限りダンボールは一部屋にまとめておくようにしましょう。
シンク下や戸棚の中に「あとで出そう」と思っているダンボール等が入っていませんか?引っ越し当日は、クローゼットや戸棚等の扉はすべて開放して荷物が残っていないかを家族全員で確認しましょう。
また、自分たちで設置した家具や家電等も取り外しが必要なものがあります。特に照明器具は直前まで使うものなので忘れがちです。事前にチェックリストを作成する等して忘れないようにしましょう。
■優先度の高いものから荷解きしていく
荷物の運び込みがすべて終わったら、いよいよ荷解きですね。
でも、目についたものから適当に開けていくのはNGです!まずは最後に箱詰めした一週間分の生活必需品から取り出しましょう。最低限の生活環境を整えてから荷解きをするほうが効率が上がります。特に、仕事や通学に必要なものは真っ先に準備しておくことをおすすめします。
そのあとは、箱詰めのときにグループ分けした通りに順次箱を開けていきましょう。
荷物の行き先を書いていれば、収納する場所にダンボールが運ばれているはずなので、より作業効率も良くなります。
■荷物や家電に破損がないか立ち合いで確認する
荷物の搬入がすべて終わったら、家具や家電等に破損がないか、業者に立ち会ってもらって確認しなくてはいけません。そのためには、運び出す前にも傷の有無等を業者とよく確認して、可能であれば画像に残しておくようにしましょう。ここをおろそかにすると、あとで破損を発見したときに補償を受けられないばかりか、余計なトラブルに発展する可能性もあります。
また、荷物だけでなく壁や扉等が荷物の搬入時に傷ついていないかもよく確認しておきましょう。
引越し業者を選ぶコツ
引っ越し業者は数多くあります。どういったことを基準に選べば良いのか迷ってしまいますね。
ここでは、自分に合った引っ越し業者を選ぶためのコツをご紹介しています。
■見積もりはなるべく多く取る
引っ越し費用の見積もりは、できるだけ複数の業者から取ることをおすすめします。
引っ越しの内容、地域、荷物の量等によって、引っ越し業者にも得意なジャンルがあります。また、契約時によくある特典もさまざまです。
金額だけでなく総合的に判断して、自分たちに合う業者を見つけるためにも、複数の業者から見積もりをもらって交渉してみることが重要です。
■追加料金もチェックする
引っ越しは予想外のことが起きやすいものです。
荷物が予想よりも増えたり、不要物処分が必要になったときに発生する追加料金も事前にチェックしておきましょう。
また、見積もりに「基本プラン」等と表記されて具体的な内容が明記されていない場合は、どういった内容が料金に含まれているのかも確認しておく必要があります。
■業者に事前に伝えておくべきこと
引っ越しについて気になることはすべて業者に伝えておきましょう。聞いてこなかったから良いかな?と思ってそのままにしておくと、引っ越し当日に余計な手間が増える原因にもなります。
家の構造や、集合住宅のエレベーターの有無、家の前の交通状況等、引っ越しに関連すると思われることで気になることや伝えておきたいことは、事前にすべて伝えておくことをおすすめします。
引越しで注意しておきたいことまとめ
引っ越しは生活スタイルや家族構成によって気を付けなくてはならないことが異なります。
ここでは、どなたにもあてはまる「引っ越しの基本のコツ」をご紹介します。引っ越しが決まったら、すぐに始められることがたくさんありますよ!
■不要品は事前に処分しておく
引っ越しは家中の不要品を一挙に処分するチャンスでもあります。
使っていない物や家具は、引っ越しまでにリサイクルショップに売却したりゴミとして処分してしまいましょう。家の荷物が減れば、それだけ持っていく荷物も少なくなりますし、引っ越し費用が節約できる可能性もあります。
持ち込む荷物を減らして、引っ越し先ではより使いやすくおしゃれに暮らすことを目標にして、家中の断捨離にチャレンジしてみましょう。
■ダンボールの大きさを揃える
意外とたくさん必要になるのが引っ越し用の段ボールですが、買うと意外と高価なものです。
できるだけリサイクルダンボールで済ませたいものですが、ひとつ気を付けなくてはならないことがあります。
それは、「大きさをできるだけ揃える」ということです。大きさがまちまちのダンボールは、荷造りの効率が悪いだけでなく、積み込むにも時間がかかります。リサイクルダンボールを使う場合でも、できるだけ同じ大きさのもので揃えるようにしましょう。
ちなみに、大きい段ボールというと野菜が入っていたものが厚みもあり大きさもぴったりです。しかし、野菜の水分がしみだしていたり虫がつきやすくもあるので、選ぶ際は中側までよく確認することをおすすめします。
■ゴミの回収日を調べておく
引っ越し日が決まったら、それまでに何回ゴミ捨てができるかをよく調べておきましょう。特に、小型ゴミや資源ゴミは回収日が少ないので、それまでにゴミをまとめておかなくてはいけません。
また、引っ越しに伴うゴミは通常ゴミとして回収してくれない自治体もあります。その場合は事前に申し込み等が必要になりますので注意が必要です。
効率良く引っ越し準備を進めるため、ゴミの回収スケジュールを把握することは非常に重要です。
まとめ
引っ越しは新生活への期待と不安が入り混じる、人生の一大イベントですね。
ご紹介したコツを使って、スムーズに引っ越し作業を進めて新生活をエンジョイしましょう!