キッチンと部屋が一つの1Kは、一人暮らしにおすすめの物件。一見狭いようですが、家具の置き方次第で快適に過ごせます。本記事では、1Kのレイアウト・部屋作りのコツを家具ごとに解説していきます。おすすめの収納術やおしゃれなお部屋の実例も紹介していくので、ぜひご覧ください。
1Kのレイアウトのコツは?1 1Kのレイアウト・家具選びのポイント3つ
1Kは限られたスペースを有効活用することが大切。ここでは、そのためのレイアウトのコツを3つに分けて解説していきます。
1Kのレイアウトのポイント1 ■必要な家具を書き出す
1Kは使えるスペースが限られた間取り。生活空間はお部屋が一つですので、置ける家具を選抜するのがおすすめです。
レイアウトを決める前に、自分が本当に必要な家具を書き出しておきましょう。
「布団派なのか、ベッド派なのか」「ソファは必要か」「テーブルは畳むか、畳まないか」「収納家具はなにがいいのか」などなど、自分の生活をイメージしながら考えるのはとても楽しいです。
ソファベッド・収納付きベッドなど複数の機能が付いたものを選ぶのもおすすめ。
部屋での生活をイメージした後は、家具を実際に選んでいきます。
1Kのレイアウトのポイント2 ■部屋のテーマに合った家具を選ぶ
1Kはキッチンとお部屋のテーマをそろえるとおしゃれに見えます。テーマを決めてから、それに合う素材・色の家具を考えていきましょう。
【お部屋のテーマとおすすめの素材】
木目:ナチュラル・北欧・アンティークなど
藤・ラタン:アジアン・ボヘミアンなど
アイアン:塩系・ブルックスなど
プラスチック:モノトーン・ポップ・シンプルなど
家具の素材を決めたら、小さ目の家具を中心にそろえていきましょう。背の低いローベッドやローテーブルがおすすめです。
1Kのレイアウトのポイント3 ■生活導線を意識する
レイアウトを決める時に意識したいのは、生活導線です。
図面を用意して家具を置きたい位置に置いていき、その後にコンセントを隠していないかを確認しましょう。家具配置は大き目の家具から決めていくのがおすすめです。
次に考えたいのは、自分がどのように部屋の中で動くのかということ。
例えば、洗濯物をもって歩く時邪魔な場所に家具がないか。衣服をどこで畳めばいいのか。実際に生活していくことを考えながら、歩きやすい幅を意識して配置を決定していきましょう。
衣・食・寝でスペースを分けながら家具を置いていくと、生活導線がスムーズに決まります。
1Kのレイアウトのコツは?2 1Kの家具別レイアウトのポイント4つ
1Kは家具の置き方が肝心。家具の種類ごとにレイアウトのコツを解説していきます。
1Kの家具別レイアウトのポイント1 ■ベッドを置くポイント
ベッドは大きく分けて窓際・真ん中の2種類の置き方があります。
ベッドのレイアウトのポイント1 真ん中にベッドを置く
窓の近くを掃除しやすくなるのがメリット。ベッドを境に「生活スペース」と「寝室スペース」ができます。
ベッドのレイアウトのポイント2 窓際にベッドを置く
縦に置いても横に置いてもスッキリとした印象になるのがメリット。部屋の中央のスペースが広くなるので、テーブル類を置きやすくなります。
1Kでベッドを置くときに注意したいのは、「収納家具の開閉スペースが確保されているか」です。クローゼットやタンスとは90㎝程度の幅があれば、便利に使えます。
1Kの家具別レイアウトのポイント2 ■ソファを置くポイント
1Kでソファのレイアウトを考える前に、まず必要かどうかを確認しましょう。ソファベッドを購入して、寝るスペースにするのもありです。ベッドとは別にするのであれば「生活スペース」と「寝室スペース」の区切りに使うのがおすすめです。
ソファのレイアウトのポイント1 ソファを壁際に置く
真ん中のスペースが広くなり、テーブルを置きやすくなるのがメリット。ダイニングテーブルと組み合わせ、食事スペースにするのもおすすめです。
ソファのレイアウトのポイント2 ソファを真ん中に置く
ソファそのものを「生活スペース」と「寝室スペース」の区切りに使えるのがメリットです。
テレビの近くに置くのもおすすめ。
ソファのレイアウトのポイント3 ソファを窓に向ける
ベッドや収納家具の隣にソファを置き、窓を見えるようにするレイアウト。ローテーブルと組み合わせれば、おしゃれなくつろぎ空間になります。
いずれのレイアウトでも、1Kは使えるスペースが限られているので、ローソファ・一人用のソファを選びましょう。
1Kの家具別レイアウトのポイント3 ■テーブルを置くポイント
1Kでテーブルを置くときは、ローテーブルか小さなサイズのテーブルを選びましょう。
テーブルのレイアウトのポイント1 テーブルを窓際に置く
窓際にテーブルを置くと、光をたっぷりと浴びれるおしゃれなリラックス空間になります。脚が長いタイプなら、カフェのような雰囲気を楽しめます。
テーブルのレイアウトのポイント2 テーブルを真ん中に置く
テーブルを真ん中に置けば「生活スペース」と「寝室スペースに部屋を区切れます。特に、四角いデスクはカウンターのような雰囲気になり、おしゃれです。
テーブルのレイアウトのポイント3 テーブルをベッド近くに置く
テーブルをベッド近くに置くと、真ん中のスペースが広く空きます。そこにラグを敷けば、それだけでくつろぎスペースになるのでおすすめです。
1Kの家具別レイアウトのポイント4 ■収納家具を置くポイント
1Kにはクローゼットや押し入れがない場合もあります。その場合は、カラーボックスやタンス、棚などを置きましょう。
収納家具は入れるアイテムによって置く場所を変えましょう。衣服用やメイク用ならば寝て起きてすぐの場所、雑貨ならばくつろぎスペースがおすすめ。
キッチン用品は、調理スペースに置くのが便利です。
他の家具とはは90㎝程度の幅があれば、便利に使えます。
1Kのレイアウトのコツは?3 1Kのおすすめ収納術3つ
1Kは狭い間取りと思われがちですが、床面積が広ければ広く見えます。そのためには、収納スペースを上手に使うことが大切。そのコツをこちらで解説していきます。
1Kの収納術のポイント1 ■クローゼット・押し入れを改造する
クローゼットや押し入れのある1Kならば、中の棚を外して広々と使うのがおすすめ。賃貸ならば、カラーボックスや収納ボックスを置くだけでもOK。
下の実例のように、ミニテーブルを置くだけでも、棚の代わりになります。
押し入れならば突っ張り棒を設置してS字フックの吊るす収納を増やすのもおすすめです。
押し入れの場合、下の実例のように扉を外して突っ張り棒+カーテンで目隠しをすると、開放的な雰囲気になります。
■壁面を活用する
壁面に棚や有孔ボードを設置したりすれば、収納力がアップします。ディアウォールを使って棚を設置する方法もあります。
壁面活用アイデア1 棚を設置する
棚はネジで穴を開けるタイプでもいいし、窓のカーテンレールを利用して設置していくこともできます。
無印良品 壁に付けられる家具棚 オーク材突板
こちらの無印良品の商品のように小さ目の棚は、小物や帽子を飾るのに役立ちます。
ぼん家具 つっぱり式ウォールラック キャメロット
突っ張り棒タイプで壁を傷つけないタイプもあるので、賃貸の方でも安心です。
壁面活用アイデア2 有孔ボード
有孔ボードはペグボード・パンチングボードとも呼ばれていて、通販・ホームセンターで購入できます。
壁に有孔ボードを設置し他のアイテムと組み合わせると、おしゃれな壁面収納になります。
上記の実例のように、突っ張り棒を結束バンドでつなげれば、壁に穴を開けずにボードを設置できますよ。ディアウォールを活用するのも穴を開けずに棚を作れます。
オリジナル有孔ペグボード
壁の色に合った有孔ボードを選べば、おしゃれな収納棚を作れます。
光 パンチングボード用樹脂2連フック白2個入
パンチングボードを設置して、その上に木材を置いたり、カゴをひっかけるだけでおしゃれな収納棚になります。
若井産業 WAKAI ツーバイフォー材専用壁面突っ張りシステム
賃貸ならば、ディアウォールを使うのもおすすめ。突っ張り棒と同じように壁に穴を開けずに済みます。
壁面活用アイデア3 ワイヤーネット
ワイヤーネットをS字フックを使って吊るしたり、突っ張り棒と組み合わせると、スタイリッシュな収納スペースになります。
ワイヤーネットはセリアやダイソーなどの100均ショップで購入するのがおすすめです。
壁に両面テープでフックをつければ、ワイヤーネットを簡単にひっかけられます。
突っ張り棒に結束バンドで結んで壁面収納にするのもおすすめです。
1Kの収納術のポイント3 ■収納機能付きの家具を選ぶ
1Kの収納力を上げるためには、家具そのものに収納力を持たせるのが一番簡単です。ベッド下や上を有効活用していきましょう。
おすすめの収納機能付きの家具1 生活雑貨 ベッドフレーム
ベッド下が収納スペースになっている商品です。これ以外にも、ベッド下に収納ボックスを入れるのもおすすめのレイアウトです。
おすすめの収納機能付きの家具2 アイリスプラザ ロフトベッド
ベッドの下に机やイスを置けるロフトベッドは、1Kにぴったり。圧迫感を解消するために、背の低いタイプを選びましょう。
おすすめの収納機能付きの家具3 システムK センターテーブル 収納ボックス付
ローテーブルも収納スペース付きタイプがあるので、おすすめですよ。
1Kのレイアウト・インテリアコーディネート実例1 1Kのレイアウト実例5選【ナチュラル系】
ナチュラル系の家具は、グリーンと組み合わせることで開放的な空間を作ってくれます。1Kのどんな壁・床とも合わせやすいので、一人暮らし初心者におすすめのテイストです。
8畳のワンルームに生活必需品がそろったレイアウト実例です。テーブルの下にじゅうたんを敷くことで、テーブル周辺をくつろぎ空間として仕切っています。
ダイニングテーブルを置いた機能的なワンルームの例です。ソファとベッドを壁際に寄せることで、真ん中の空間を広く使っていることがポイントのレイアウトですね。
木目のベッドとソファにミニテーブルを合わせたワンルームの例です。窓際にテーブルを置くことで、カフェのような雰囲気のあるレイアウトになっています。
真ん中にテーブルを置いたワンルームの実例です。ベッドに背を向けて椅子を置くことで、寝室スペースとくつろぎスペースが自然に分かるレイアウトに仕上がっています。
布団をたたんでソファにしたワンルームの実例です。木目の家具とマリメッコカーテンが相性ぴったり。テレビ台や壁面の棚が白でそろっているので、狭くなりがちな1Kでも開放感があります。
1Kのレイアウト・インテリアコーディネート実例2 1Kのレイアウト実例5選【北欧系】
白・木目を中心としたナチュラルな北欧系インテリアは、インスタ映えばっちり。優しい色合いなので、1Kのお部屋を広く見せる効果が狙えます。
ローテーブルを中心にしたワンルームの例です。テーブルとベッドの高さが近いので、そのままソファとしても使えるレイアウトになっています。
ローソファをベッドとしても使える北欧系のワンルーム例です。自然素材の収納家具と白いファブリックが、部屋を広く見せてくれるレイアウトになっています。
ベッドを真ん中に配置した北欧系ワンルームの実例です。広めの1Kであれば、大きなソファを置くこともできますよ。
壁際にローベッド件ソファと作業デスクを設置したワンルームのレイアウト例です。テーブルの下に北欧系のラグがあるので、そのまま座って食事がとれますよ。
白い壁と床で開放感たっぷりのワンルームの例です。8畳以上の広い部屋を借りれば、このように広々としたレイアウトも可能。そうもいかない場合は、リメイクシートを使って床・壁の色だけでもマネできますよ。
1Kのレイアウト・インテリアコーディネート実例3 1Kのレイアウト実例5選【モノトーン系】
白・黒・グレーで構成するモノトーンインテリアは、部屋をスッキリと見せるので、1Kに向いています。
家具をモノトーンでまとめたワンルームの実例です。ベッドの後ろに収納があるレイアウトですので、起きてすぐに着替えられます。
家具を白で統一したワンルームの例です。細長い部屋は壁際に家具をつけて中心を広く見せるレイアウトがおすすめですね。
ソファとベッドを同じ幅にまとめたワンルームの例です。奥に観葉植物を置くことで、奥行を出したレイアウトになっています。
布団カバーと枕・ラグをモノトーンでまとめたワンルームの例です。鏡を置くと、狭い1Kの部屋も広く見える効果が狙えます。
家具と床を白でまとめたモノトーンのお部屋の例です。窓際に作業机を寄せることで、1Kを機能的に使っています。
1Kのレイアウト・インテリアコーディネート実例4 1Kのレイアウト実例5選【塩系・男前系系】
コンクリートの壁やホワイト・ブラックの家具を使った塩系・男前系レイアウトは、クールな雰囲気が魅力的。シンプルなので、1Kのお部屋にもぴったりです。
テレビボードとテーブルを白でまとめたクールなレイアウトの例です。家具の色が白でそろっているので、数が多くても圧迫感はありません。
黒中心の家具でまとめた部屋の例です。この実例では壁面はディスプレイ棚ですが、1Kの物件であれば生活必需品を収納するのがいいでしょう。壁に面してカラーボックスを設置するだけで、似たレイアウトを再現できます。
ベッドに背を向けてアウトドア用の椅子を設置したワンルームの例です。アイアンとブラインドでクールにまとめた部屋にアウトドアグッズを置くと、カジュアルがプラスされておしゃれです。屋内用の家具より場所をとらないので、1K向けのアイテムでもあります。
部屋を全体的に淡い色とブラウンの革でまとめた男前インテリアの例です。ベッドとソファが向い合せのレイアウトは、中央のスペースを広く使えます。
折りたためるテーブルを部屋の中央に置いたレイアウトの例です。床・壁と家具の色が一緒なので、家具を多く置いてもスッキリと見えます。真ん中にワイヤーネットがあることで、作業スペースと食事スペースが分けられています。