本記事では、泥汚れが服・靴下についた時の落とし方を中心に解説しています。「洗う前に乾かして泥を叩いて落とす」の後にそれぞれの洗い方でしみこんだ泥を落とすのが基本です。
【もみ洗いの方法・ポイント】
・固形石鹸でのもみ洗い
・食器洗い洗剤でのもみ洗い
【つけおき洗いの方法・ポイント】
・洗濯用洗剤でのつけ置き洗い(おすすめの粉末・液体洗剤紹介付き)
・重曹でのつけ置き洗い(おすすめ商品紹介付き)
・酵素系漂白剤でのつけ置き洗い(おすすめ商品紹介付き)
・オキシクリーンでのつけ置き洗い(おすすめ商品紹介付き)
【衣服以外の落とし方のポイント】
・スニーカーのポイント
・バッグのポイント
それぞれの洗い方のポイントと注意点を解説しているので、ぜひご覧ください。クリーニングに持って行く前に、自宅でのテクニックをどんどん試していきましょう!
泥汚れの落とし方1 固形石鹸でのもみ洗い
泥汚れを落とす時は、まず乾かして落とせるだけの泥を叩いて落とすのがポイント。その後に、固形石鹸でもみ洗いすればある程度キレイになります。
固形石鹸でのもみ洗いのポイント ■固形石鹸でのもみ洗いのコツ
固形石鹸は、泥汚れ部分に塗ってもみ洗いするのがおすすめです。
【固形石鹸でのもみ洗いの手順】
1:衣服を乾かして泥を叩いて落とす
2:歯ブラシなどで泥汚れ部分をこすって落とす
3:汚れた部分と固形石鹸をぬるまお湯(40度程度)で湿らせる
4:固形石鹸で汚れ部分をこすり洗いする
5:ぬるま湯の中で泥を押し出すイメージでもみ洗いする
6:汚れの裏側から水をあててすすぐ(蛇口で直接すすぐ)
固形石鹸で衣服をこする時、泥汚れが白くなるほどタップリこするのがおすすめ。表面を白くしたら、裏返して両側からこすっていきましょう。
石鹸をすすぐ時の注意点は、洗面器の中ですすがないこと。蛇口の下で直接汚れを洗い流していくのがポイントです。
汚れが落ちた後は、いつも通り洗濯すればOK。泥が他の洗濯物につく心配もありません。
もみ洗いにおすすめのアイテム ■食器洗い洗剤もおすすめ
固形石鹸だけでは泥汚れが落ちない時には、食器洗い洗剤もおすすめ。
泥汚れは衣服の繊維の奥に入り込み、からみつく性質を持っています。
繊維にからみつく時に、皮脂汚れ(油汚れ)もまきこんでいるので、食器洗洗剤で作った洗剤水で洗うのも有効というワケです。
【食器洗い洗剤でのもみ洗いの手順】
1:固形石鹸でのもみ洗いをする
2:汚れ部分に食器洗い洗剤を垂らす
3:ぬるま湯の中で泥を押し出すイメージでもみ洗いする
4:汚れの裏側から水をあててすすぐ(蛇口で直接すすぐ)
固形石鹸だけでは落ちにくい性質の汚れがこれでスッキリと落ちます。
これでも落ちない時は、後述するつけおき洗いを試してみましょう。
泥汚れに強い固形石鹸を紹介 ■泥汚れにおすすめの固形石鹸
ここでは、泥汚れに強い固形石鹸をネットの口コミ・情報を元に紹介していきます。
泥汚れにおすすめの固形石鹸1 東邦 ウタマロ マホー石鹸
衣服や靴下だけではなく、スニーカーにも使える強力な固形石鹸です。
泥汚れにおすすめの固形石鹸2 矯正協会 刑務作業協力事業部 ブルースティック
泥汚れや油汚れに強いと評判の固形石鹸です。除菌効果もあります。
泥汚れにおすすめの固形石鹸3 KAMINAGA 頑固汚れ石鹸 エネロクリーン
色物・柄物にも使える棒状の固形石鹸です。洗いたい部分を水で濡らし、石鹸でこすり洗いをして使います。
泥汚れにおすすめの固形石鹸4 アタック プロEX 石けん ケースつき
石鹸部分で洗いたい場所をなぞって裏返し、ブラシ部分で汚れをかき出す使いやすい固形石鹸です。服にも靴にも使えます。
泥汚れの落とし方2 洗濯用洗剤でつけおき洗い
石鹸・食器洗い洗剤だけでは泥汚れが落ちない時には、洗濯用洗剤でのつけおき洗いがおすすめ。
浸透力が強いタイプを選びましょう。
洗濯用洗剤でのもみ洗いのポイント ■洗濯用洗剤でのつけおき洗いのコツ
洗濯用洗剤でつけおき洗いをする前にも、乾いた状態で泥をたたき落とすことが大事。
手や歯ブラシで泥を落とした後、一晩程度つけおきします。
【洗濯用洗剤でのつけおき洗いの手順】
1:衣服を乾かして泥を叩いて落とす
2:歯ブラシなどで泥汚れ部分をこすって落とす
3:水・ぬるま湯で洗濯用洗剤を溶かす
4:一晩つけおきしておく(色物ならば2~3時間がおすすめ)
5:水ですすぐ
洗濯用洗剤でつけおき洗いする時は、40度程度のぬるま湯がおすすめ。衣服の素材に合わせてつけおく時間を変えましょう。
汚れが落ちたら、いつも通り洗濯すればOKです。
泥汚れに強い洗濯用洗剤を紹介 ■泥汚れにおすすめの洗濯用洗剤
ここでは、泥汚れに強い洗濯用石鹸をネットの口コミ・情報を元に紹介していきます。つけおき洗いには粉末・液状のどちらでも使えますよ。
泥汚れにおすすめの洗濯用洗剤1 ミマスクリーンケア バイオ濃厚洗剤 ポール(酵素配合) 2kg
2kgで約130回使える粉末洗剤です。泡切れもいいので、すすぎやすいのも嬉しいですね。
泥汚れにおすすめの洗濯用洗剤2 泥スッキリ本舗 515 無リン洗剤 1.5kg
ぬるま湯で溶かして使う泥汚れ用の粉末洗剤です。無リンなので、肌や環境にやさしいのもメリット。頑固な泥に強いと評判です。
泥汚れにおすすめの洗濯用洗剤3 エルミー 敏感肌に優しいしみ泥汚れ洗剤
香料・着色料・防腐剤・柔軟剤・蛍光剤等の添加物が無い肌に優しい液体洗剤です。赤ちゃんや小さいお子さんのいる家庭におすすめですね。
泥汚れにおすすめの洗濯用洗剤4 トップ プレケア 部分洗い剤 ドロ用 本体 220g
洗濯前に垂らして使う液体洗剤です。ブラシ付きなので、そのままかき出せます。無けい光なので、色物・柄物にも安心して使えるのも嬉しいです。
泥汚れの落とし方3 重曹・酵素系漂白剤でつけおき洗い
洗濯用洗剤でのつけおき洗いで落ちなかった汚れは、重曹や酵素系漂白剤を混ぜてつけおき洗いをしましょう。乾いた状態で泥を落としたら、つけおき用の洗剤液を作ります。
重曹でのつけおき洗いのポイント ■重曹でのつけおき洗いのコツ
重曹でつけおき洗いする時は、洗濯用洗剤とまぜるのがおすすめ。洗濯1回分程度の洗剤と、同じ量の重曹を溶かします。
水では溶けにくいので、40度程度のぬるま湯を準備しましょう。
【重曹+洗濯用洗剤でのつけおき洗いの手順】
1:衣服を乾かして泥を叩いて落とす
2:歯ブラシなどで泥汚れ部分をこすって落とす
3:水・ぬるま湯で1:1の重曹・洗濯用洗剤を溶かす
4:30分~1時間ほどつけおきしておく
5:ぬるま湯ですすぐ
つけおく時間は衣服の素材や汚れの落ち具合で判断してください。重曹の消臭・除菌効果のお陰で、臭いもよくとれます。汚れが落ちたら、いつも通り洗濯すればOKです。
泥汚れにおすすめの重曹1 ミヨシ石鹸 暮らしの重曹 600G
無添加せっけんで有名なミヨシの重曹です。洗濯の他にも掃除・キッチン周りの消臭が得意とのことです。
泥汚れにおすすめの重曹2 シャボン玉 重曹 680g
粉末タイプでたっぷり使える重曹です。食品に使えない分、リーズナブルなの値段が魅力的ですね。
酵素系漂白剤でのポイント ■酵素系漂白剤でのつけおき洗いのコツ
重曹・洗濯用洗剤だけで落ちない汚れは、酵素系漂白剤のつけおき洗いで落とすのがおすすめ。基本的な方法は重曹と一緒です。
酵素系漂白剤を使う時は、ゴム手袋をしてしっかり肌を守りましょう。
強力だけど色落ちしやすい「塩素系漂白剤」と間違っていないかも確認してください。
【酵素系漂白剤でのつけおき洗いの手順】
1:衣服を乾かして泥を叩いて落とす
2:歯ブラシなどで泥汚れ部分をこすって落とす
3:ぬるま湯に酵素系漂白剤を溶かす(お湯の量は商品ごとに変わります)
4:30分~1時間ほどつけおきしておく
5:ぬるま湯ですすぐ
酵素系漂白剤を溶かす時は、泡を作るようにするのがポイント。つけおく時間は衣服の素材や汚れの落ち具合で判断しましょう。汚れが落ちたら、いつも通り洗濯すればOKです。
泥汚れにおすすめの酵素系漂白剤1 ワイドハイターEXパワー粉末タイプ
洗剤と混ぜてもOKな漂白剤です。色落ちリスクが低く、洗濯機でも使えるのが嬉しいです。
泥汚れにおすすめの酵素系漂白剤2 シャボン玉 酸素系漂白剤
重曹や中性洗剤と混ぜて使えるのが嬉しい漂白剤です。消臭効果も高いと評判です。
泥汚れにおすすめの酵素系漂白剤3 バックス 酸素系漂白剤
衣類の黄ばみや黒ずみに強いと評判の酵素系漂白剤です。大容量なのでコスパがいいのも見逃せません。
泥汚れの落とし方4 オキシクリーンでのつけおき洗い
オキシクリーンを溶かす時は、40~60度のぬるま湯を用意しましょう。
肌が弱い人は、ゴム手袋をして作業してください。
【酵素系漂白剤でのつけおき洗いの手順】
1:衣服を乾かして泥を叩いて落とす
2:歯ブラシなどで泥汚れ部分をこすって落とす
3:4リットルのぬるま湯にスプーン1杯のオキシクリーンを溶かす
4:1~6時間ほどつけおきしておく
5:そのまま洗濯する
オキシクリーンのスプーンは、容器のタイプによって変わるのでパッケージを確認して計っていきます。
汚れが落ちたら、いつも通り洗濯すればOKです。泥汚れがついた洗濯物は、洗濯物の中で一番下に置くのがおすすめになります。
オキシクリーンの購入方法を紹介 オキシクリーン 1500g
コストコやドラックストア、ホームセンターで買えるオキシクリーンは、通販でも買えます。通販なら重たくても安心ですね。
靴・バッグの泥汚れの落とし方 衣服以外の泥汚れの落とし方のポイント
衣服以外に泥が付いた時は、つけおき洗いが向いている場合と叩き落とすのが向いている場合があるので、使い分けましょう。ここでは、泥がつきやすい靴・バッグの落とし方を解説していきます。
靴の汚れの落とし方のポイント ■スニーカーの泥汚れの落とし方
スニーカーの泥を落とす時は、靴用のブラシと固形石鹸・重曹を用意しましょう。
固形石鹸だけでもOKです。
【スニーカー泥汚れを落とす手順】
1:スニーカーを乾かして泥を叩いて落とす
2:歯ブラシなどで泥汚れ部分をこすって落とす
3:固形石鹸をこすりつける
4:石鹸を付けた部分に重曹を振りかける
5:靴用ブラシで汚れ部分をこする
6:泡ごとヘラなどでこそげ取る
7:水で汚れを洗い流す
ブラシでこする時は、泡立つようにするのがポイント。汚れが落ち切らなかったときは、洗濯用洗剤や重曹でつけおき洗いしましょう。靴を乾かす時は、風通しの良い日陰がおすすめ。斜めにたてかけるとよく乾きます。
カバンの汚れの落とし方のポイント ■バッグの泥汚れの落とし方
布のバッグに泥汚れがついてしまった時は、洗濯用の中性洗剤がおすすめ。おしゃれ着用のものを使えば色落ちリスクがありません。
【バッグの泥汚れを落とす手順】
1:バッグを乾かして泥を叩いて落とす
2:歯ブラシなどで泥汚れ部分をこすって落とす
3:中性洗剤を濃い目に溶かして洗剤液を作る
4:泥汚れ部分に洗剤液をなじませる
5:洗剤液をなじませた部分を濡れタオルで叩く
6:水をつけたタオルで洗剤液をふき取る
7:乾いたタオルで水分を吸い取る
汚れをたたくときは、汚れの周辺から中心に向かうとキレイに落ちます。
乾ききらない部分は日干ししておきましょう。
泥汚れを落とすときやってはいけないことは? 泥汚れの落とし方の注意点
泥汚れを落とすと時は、いくつか注意点があります。上記でも触れてきましたが、その理由も説明しておきます。
泥汚れを落とす注意点1 ■水洗いはNG
泥汚れを落とす時は、水洗いをせずに乾いた状態で泥を叩いて落とすのが大切。その理由は、泥汚れの不溶性という性質によるものです。
砂には水・油に溶けない性質があります。洗剤だけでは落ちにくいのも、この性質の所為です。
泥を落とすためには、手もみや歯ブラシで汚れをかき出す必要があります。
しかし、汚れを落とす前に水で洗うと、泥の粒子が細かくなって衣服の繊維の奥まで泥が入ってしまいます。
だから、泥汚れを水だけで洗うのはNGというカラクリです。
泥汚れを落とす注意点2 洗濯機の一番下に置くのがおすすめ
縦型洗濯機で洗う時には、洗濯機の一番したに汚れが強い洗濯物を置くのがおすすめ。
回転羽がしっかりと当たるので、頑固な汚れが良く落ちます。
【洗濯機で泥洗いを洗うとどうなる?】
実は、洗濯用洗剤には「再付着防止効果」という他の汚れがつくのを防ぐ効果があるので、泥汚れと他の衣服を一緒に洗っても安心です。
しかし、泥や砂が洗濯機の内側に入ってしまうと厄介ですので、ある程度泥汚れを落としてから洗った方がいいでしょう。