【口紅の落とし方】口紅の成分は? まずは「口紅の汚れの成分」を確認
ふだんの洗濯ではなかなか落としにくい口紅の汚れ。口紅のシミを落とそうとする前に、まずは口紅の成分の特性を知ることが、口紅汚れを落とす近道となります。
口紅は、色素やワックスなどとともに、油分が含まれてできている化粧品です。この「油分」が原因となり、水で洗っても汚れを弾いてしまい、なかなか簡単に落とすことができません。
逆に言えば、油分を含む「油溶性」の汚れに適した落とし方を実践することで、簡単に口紅汚れを落とすことができます。
口紅の落とし方1 【クレンジングオイル+食器用洗剤】で落とす
油汚れの染み抜きには、同じく油が有効なことは、ご存知の方も多いはず。油溶性の口紅の汚れには、クレンジングオイルを使用するのがおすすめです。
人気ドラマ「家政夫のミタゾノ」の中でも登場し、SNSなどで話題となった、口紅を簡単に落とすことができる凄ワザをご紹介します。
口紅を落とすために準備するもの1 ■【用意するもの】
・クレンジングオイル
・食器用中性洗剤
・歯ブラシ
・洗面器
・シミ抜き用タオル
クレンジングオイル+食器用洗剤を使った口紅の落とし方は? ■【口紅の落とし方手順】
①口紅汚れの下にタオルを敷く。
②口紅がついた部分にクレンジングオイルを直接かける。
③タオルに汚れを移すように、歯ブラシでやさしく上から叩く。
④口紅汚れに食器用中性洗剤を少量つける。
⑤洗面器にお湯を張り、もみ洗いする。
⑥そのまま洗濯機でいつも通り洗濯する。
口紅の落とし方2 【消毒用アルコール】で落とす
コロナ禍のいま、ほとんどの家庭に常備されている消毒用アルコール。このアルコールも、口紅の汚れ落としに高い効果を発揮します。
口紅を落とすために準備するもの2 ■【用意するもの】
・消毒用アルコール
・綿棒
・シミ抜き用タオル
消毒用アルコールを使った口紅の落とし方は? ■【口紅の落とし方手順】
①口紅の汚れがついている部分にタオルを当て、裏返す。
②消毒用アルコールをシミ部分に含ませ、綿棒でやさしく叩く。
③水ですすぎ、いつも通り洗濯機で洗濯する。
口紅の落とし方3 頑固な口紅汚れには【酸素系漂白剤】を
時間が経過してしまった頑固な口紅の汚れには、ワイドハイターなどの酸素系漂白剤を使用するのもおすすめ。色素が濃い口紅など、一般的な落とし方ではまだ汚れが残ってしまっている場合には、こちらの方法を試してみましょう。
口紅を落とすために準備するもの3 ■【用意するもの】
・ワイドハイターなどの酸素系漂白剤
酸素系漂白剤を使った口紅の落とし方は? ■【口紅の落とし方手順】
①まずはじめに、クレンジングオイルや食器用洗剤を使用して、ある程度の汚れを落としておきます。
②指の腹を使ってもみ洗いをし、お湯で注ぐ。
③数回繰り返し、仕上げに酸素系漂白剤を残った口紅汚れにかける。
④そのまま洗濯機でいつも通り洗濯をする。
口紅の落とし方4 水洗いのできない衣類には【ベンジン】で落とす方法も
ウールを使用したニットやコートなど、水洗いができない素材の洋服に口紅がついてしまった場合は、「ベンジン」という溶剤を使用して落とす方法もあります。
ただし、ベンジンは可燃性が高く、取り扱いには注意が必要です。そのうえ、一般的に家庭に常備しているものではないので、わざわざ入手するのであれば、クリーニング店に出して、プロに任せる選択が無難でしょう。
口紅を落とすために準備するもの4 ■【用意するもの】
・ベンジン
・シミ抜き用タオル
・歯ブラシ
ベンジンを使った口紅の落とし方は? ■【口紅の落とし方手順】
①口紅汚れがついた裏側にタオルを敷く。
②口紅汚れにベンジンを含ませ、歯ブラシでポンポンと上から叩く。
③水などですすがずに、そのまま干して乾かす。
ベンジンを使用して口紅のシミ抜きを行う際は、窓を開け、室内を換気するようにしましょう。
口紅の落とし方5 ニットの口紅汚れには【ヘアトリートメント】が活躍
繊維の中に色素が入り込みやすいニットは、口紅の汚れを落としにくいアイテムのひとつ。ダメージを受けたり縮んでしまう可能性もあるので、洗濯方法には注意が必要です。
ニットの口紅を落とす際には、いつものヘアトリートメントを使うのがおすすめ。ヘアトリートメントは、ニットの繊維をコーティングしてくれる役割を持つため、型崩れや縮みを防ぎながら洗濯することができますよ。
口紅を落とすために準備するもの5 ■【用意するもの】
・おしゃれ着洗い用の洗濯用洗剤
・ヘアトリートメント(洗い流すタイプ)
ヘアトリートメントを使った口紅の落とし方は? ■【口紅の落とし方手順】
①40度程度のお湯におしゃれ着用の洗濯洗剤とヘアトリートメントをワンプッシュずつ入れ混ぜる。
②手のひらでやさしく押し洗いをする。
③日陰で平干しする。
口紅の落とし方6 マスクの口紅汚れには【メイク落とし】でもみ洗いを
マスク生活で気になるマスクのメイク汚れ。使い捨てタイプではなく繰り返し使用する布マスクを使用している方は、マスクについたリップメイクやファンデーションを落とすのに苦労している方も多いはず。
とはいえ、マスクは直接肌につけるものなので、あまり刺激の強い成分でのシミ抜きするのも抵抗がありますよね。
そんな時には、メイク落としを使って口紅を落とす方法が効果的です。クレンジングオイル・ミルクタイプ・泡で出てくるタイプのどれでもOK。ジェルタイプのメイク落としは、マスクのシミ取りには向いていないので気をつけましょう。
口紅を落とすために準備するもの6 ■【用意するもの】
・メイク落とし
(クレンジングオイル・ミルクタイプ・泡で出てくるタイプ)
メイク落としを使った口紅の落とし方は? ■【口紅の落とし方手順】
①メイク落としを口紅の汚れ部分につける。
②やさしくもみ洗いをする。
③洗濯機でいつもどおり洗濯する。
だいたいの口紅汚れは、②の段階で落とすことができます。
それでも落ちない頑固な汚れの場合には、②の工程のあとに、中性の台所用洗剤に1分ほど浸してから、洗濯機で洗濯してみましょう。口紅の汚れをさらに分解し、すっきり落としてくれます。
口紅の落とし方7 出先での応急処置は?
外出中に、うっかり衣類に口紅をつけてしまった時はどうすればよいのでしょうか?洗剤などがなくても、適切な応急処置をしておくことで、帰宅後のシミ抜きが楽になります。簡単な方法なので、覚えておくと、いざという時に便利ですよ。
口紅を落とすために準備するもの7 ■【用意するもの】
・ティッシュ
・ハンカチ
・ハンドソープ
外出先での口紅汚れの応急処置は? ■【口紅汚れの応急処置方法】
①口紅の汚れの裏側にティッシュやペーパーナプキンなどを当てる。
②水(できればお湯)を含ませたハンカチにハンドソープをつける。
③汚れを吸い取るようにハンドソープのついたハンカチで上から叩く。
応急処置はたったこれだけ。自宅に帰ってから、しっかりと落としましょう。
口紅を落とす際に気をつけるポイントは? 【口紅の落とし方】3つのポイント
口紅の落とし方のポイント1 ■洗濯表示を確認する
衣類などについた口紅を落とす際には、自分でシミ抜きをする前に、まずは洗濯表示を確認するようにしましょう。ふだん自宅で洗濯している、水洗いOKのものであれば問題ありません。
ドライクリーニングの表示があるものや、デリケートな素材のものは、無理に自分で対処せずに、クリーンング店へ持っていきましょう。
口紅の落とし方のポイント2 ■色落ちしないかチェックする
水洗いが可能となっている洗濯表示の場合でも、もみ洗いや押し洗いによって、色落ちしてしまう素材もあります。
色落ちの不安がある衣類などについた口紅を落とす場合には、ご紹介した口紅の落とし方を本格的に実践する前に、まずは目立たない小さな範囲で試してみると安心です。
口紅の落とし方のポイント3 ■早めの処置が大切
口紅の汚れに関わらず、衣類などについたシミを落とすためには、いかに早めの処置をできるかがポイントとなります。時間が経つと、繊維の奥まで色素が入り込み、沈着してしまう可能性も。
すぐに洗濯ができない場合でも、早めの応急処置を心がけるようにしましょう。