服についたファンデーション 正しいシミ抜き方法なら落とせる
ファンデーションのシミは油に溶けやすい油溶性なので洗濯機で洗うだけでは落としにくいもの。しかし汚れに合った洗剤を使えば意外なほどするりと落ちることもあります。
きれに落とすには少々コツがあるので、まずは3つの注意点を以下で確認しておきましょう。
服についたファンデーションを落とすコツ ■1.最初に水でぬらすのはNG
多くのファンデーションに配合されているシリコンオイルは水を弾きます。また固形成分である顔料などは水にぬれるとどんどん繊維に浸透することに。
汚れを落としづらくなるためファンデーション汚れはシミ抜き前に水でぬらさないようにしましょう。
服についたファンデーションを落とすコツ ■2.シミの真ん中から洗剤をつけない
ファンデーションを落とそうとシミの濃い中心部分から洗剤をつけるとシミが広がってしまいます。
失敗しないためにはシミの外側から内側へ歯ブラシや綿棒でていねいに洗剤をつけていくことが鉄則です。
服についたファンデーションを落とすコツ ■3.シミ抜きのあとに洗濯は必須
シミ抜き後に洗濯をしないと服に残った洗剤や水分に汚れが溶けだし輪ジミになることがあります。
せっかくシミ抜きしたのに輪ジミができるのは避けたいところ。シミ抜きが終わったら服に合った洗濯方法で洗濯してください。
服についたファンデーションの落とし方5選
どの方法でも使う準備物をまとめました。また以下で紹介する【色落ちテスト】はシミ抜き前に必ず行ってください。
【準備】
●乾いたタオルやキッチンペーパー:裏うつりを防ぐため必ずシミの裏に当てる。
●歯ブラシや綿棒:シミの大きさで使い分ける。
●小皿:歯ブラシや綿棒に洗剤をつけるときにあると便利。
【色落ちテスト】
①使用する洗剤を白いタオルにつけ、色落ちしても気にならない箇所をたたく。
②タオルに色がつかなければOK。少しでも色がつくようなら自宅でのシミ抜き作業はあきらめてクリーニングに出しましょう。
※注意※素材によっては自宅でシミ抜きすると服にダメージを与えることもあります。洗濯表示を確認してからシミ抜きを行ってください。
服についたファンデーションの落とし方5選 ■1.台所用中性洗剤で落とす
①歯ブラシや綿棒に台所用中性洗剤をつけ、やさしくシミをたたく。
②シミ部分のみ水ですすぐ。
③シミが薄くなったら①~②を数回繰り返し、洗濯する。
台所用中性洗剤は水にも油にもよくなじみ様々な汚れに有効です。ついてすぐのファンデーション汚れならこの方法できれいになるでしょう。
キュキュット 食器用洗剤 オレンジの香り
食器用洗剤には弱酸性・中性・弱アルカリ性があります。シミ抜きには優しさと洗浄力のバランスが良い中性をチョイスしましょう。素早い泡切れで人気の花王キュキュットは中性なのでシミ抜きにもおすすめです。
服についたファンデーションの落とし方5選 ■2.クレンジングオイルで落とす
①クレンジングオイルを歯ブラシか綿棒でシミ部分につける。
②汚れ部分をやさしくつまみ洗いしてぬるま湯ですすぐ。
③シミが薄くなったら①~②を数回繰り返す。
④クレンジングオイルの油分が残らないよう台所用中性洗剤とぬるま湯でしっかりすすいでから洗濯する。
メイク落としに使うクレンジングオイルは油性のシミに効果的。クレンジングオイルの油分が服に残らないように台所用中性洗剤でしっかりすすぐのがポイントです。
カウブランド 無添加メイク落としオイル
メイク落としに高価なアイテムを使っているとシミ抜きに使用するのは気が引けますよね。カウブランドのクレンジングオイルはお手頃価格かつお肌に優しい無添加処方が人気。普段使いにもおすすめです。
服についたファンデーションの落とし方5選 ■3.スポンジクリーナーで落とす
①歯ブラシや綿棒でスポンジクリーナーをシミ部分につける。
②クリーナーがシミに浸透するようにやさしくもみ洗いする。
③ぬるま湯で少し濡らし泡立てながら洗う。
④ぬるま湯ですすぐ。
⑤シミが薄くなったら①~④を数回繰り返したあと洗濯する。
ファンデーションや皮脂を落とすことに特化した成分で作られているスポンジクリーナー。服についたファンデーションのシミにも効果を発揮してくれます。
資生堂スポンジクリーナーN
スポンジクリーナーといえばこちらのアイテムを思い浮かべる方も多いのではないでしょうか?資生堂のスポンジクリーナーは汚れ落ちも泡切れもスムーズと好評です。
服についたファンデーションの落とし方5選 ■4.除光液で落とす
①除光液を歯ブラシや綿棒につける。
②シミ部分をやさしくたたく。
③水ですすぐ。
④シミが薄くなったら①~③を数回繰り返す。
⑤台所用中性洗剤とぬるま湯でしっかりすすぎ洗濯する。
アルコールを含む除光液はファンデーション汚れのような油溶性のシミに効果てきめん。火気と換気に注意しながら作業しましょう。
※除光液はアセテートやトリアセテートが使用された素材には使うことができないので注意してください。
インテグレート トリートメントネールリムーバー N 除光液 200mL
インテグレートのネイルリムーバーは爪をいたわりながらネイルオフできるのが特徴。刺激感が少ないという口コミで人気です。除光液独特のツンとした臭いがないのも嬉しいですね。
服についたファンデーションの落とし方5選 ■5.ベンジンで落とす
①歯ブラシや綿棒にベンジンをつける。
②シミ部分をやさしくたたく。
③①~②を数回繰り返す。
③シミが落ちたら台所用中性洗剤とぬるま湯ですすぎ、洗濯する。
ベンジンとは石油由来の溶剤。揮発性が高く繊維を傷める心配も少ないため昔からシミ抜きに使われているアイテムです。
※石油由来のため取り扱いには注意が必要。必ず商品の説明書を最後まで読んでから使用しましょう。
山田薬品 高級ベンジン 100ml
落とせるシミの種類や使える生地を幅広くカバーしているベンジン。いざという時に持っておくと心強いです。とはいえ使用頻度は低めなので少量のアイテムをおすすめします。
服についたファンデーション 正しい応急処置でシミを広げない
外出先でファンデーションが服についてしまうこともありますよね。外出先では「完璧にシミを落とす」のは難しいです。「シミを広げない」ことを目標に応急処置をしましょう。
シミを広げず応急処置できるおすすめのアイテムは3つです。
●化粧水
●クレンジングシート
●消毒用アルコール
上記のアイテムを使った正しい応急処置の方法をみていきましょう。
服についたファンデーション番外編 ■正しい応急処置方法
※服のダメージを防ぐため、応急処置でも洗濯表示の確認と色落ちテストは必ずおこなってください。
【応急処置方法】
①シミの裏に当て布をする。
↓
②上記のアイテムを含ませたティッシュやハンカチでシミを移しとるように軽くたたく。(クレンジングシートはそのまま使う。)
↓
③水ですすいでシミが薄くなっていれば数回繰り返す。
↓
④シミがある程度薄くなったら乾いたティッシュやハンカチで生地の水分をしっかり取る。(輪ジミの原因になるので水分は残さないようにしましょう。)
「今日は服にファンデーションがつくと困る!」という日はハンカチとセットで準備しておいても良いですね。
天使の美肌水ミニセットしっとり
無添加で優しい使い心地が人気の天使の美肌水。「尿素+グリセリンのみ」というシンプルな成分でゆらぎ肌のときでも安心して使えます。持ち運べるミニタイプが販売されているのも嬉しいですよね。
洗顔専科 すっぴん磨きクレンジングシート
洗顔フォームだけでなくクレンジングシートも人気の洗顔専科。シートは日本製の天然コットン100%。シンプルな見た目でバックの中に入れてもジャマになりません。
fiveAstar スプレーボトル アルコール 対応 60ml 3本セット PETG 詰替ボトル 小分けボトル 霧吹き 噴霧 空ボトル 旅行用 トラベル 容器 (3色各1本)
倒れにくいボトル形状と高密度パッキンで液漏れの心配なく消毒用アルコールを携帯できます。ノズルが底まで届くので残量が少なくてもしっかり噴霧されるところが嬉しいポイントです。
服についたファンデーション番外編 服についたメイク汚れの落とし方
多くのメイク汚れはファンデーションと同じ油溶性なので、上記で紹介したシミ抜き方法で落とすことが可能です。
しかし紹介したポイント以外にも気をつけたい点がある「ウォータープルーフのメイク」や「口紅」の落とし方について解説します。
服についたファンデーション番外編 ■ウォータープルーフメイクの汚れ落とし
しっかりと水をはじくウォータープルーフのメイク汚れには「オイルフリーのアイメイクリムーバー」が効果を発揮します。
【汚れ落とし方法】
①シミの裏に当て布をする。
②アイメイクリムーバーをつけた歯ブラシや綿棒でシミを軽くたたく。
③食器用洗剤と水ですすいでから洗濯する。
オイルフリーだとクレンジングオイルのように油分が残ることは少なそうですが、念のため食器用洗剤と水でしっかりすすぎましょう。
服についたファンデーション番外編 ■口紅の汚れ落とし
口紅の色素は細かい粒子なので、繊維に入り込む前にベンジンかクレンジングオイルでしっかりたたき出すことが重要です。
【汚れ落とし方法】
①ベンジンかクレンジングオイルを歯ブラシや綿棒につける。
②シミのついている部分にタオルをあて、シミの裏側からタオルに色をうつすように軽くたたく。
③シミが落ちたら台所用洗剤ですすぎ服に合った方法で洗濯。
毎日メイクをしていると、どうしても化粧品が服についてしまうことがあります。「お気に入りの服のときに限って…」なんてこともありますよね。
紹介した方法でシミが落ちないときはプロに任せるのが一番です。クリーニングに出すときは「いつ付いた何のシミか」「どんなシミ抜き方法をしたか」を伝えるようにしましょう。
ファンデーションなどの化粧品に限らずシミ汚れは時間との勝負。逆に汚れがついてすぐなら簡単に落とすことができますし、外出先でも対処法を知っていれば安心です。
ついていたシミがきれいに落ちると気持ちもすっきり!ぜひファンデーションやメイク汚れのないきれいな洋服を取り戻しましょう。