本記事では、ワインの染み抜きの方法を解説しています。赤ワインを想定していますが、白ワインでもOKです。
【ワインの染み抜きの基本テクニック】
・専用スプレーを使う
・消毒用アルコールを使う
・酸素系漂白剤で染み抜きして洗濯
・台所洗剤で染み抜きして洗濯
【ワインの染み抜きのすぐできる応急処置】
・水やぬるま湯でたたく
・炭酸水でたたく
・塩を盛る
以上の染み抜き方法を中心に、おすすめのスプレーや洗剤を紹介しています。ぜひご覧ください。
ワインの染み抜き方法1 ワインをこぼしてた部分に専用スプレー・アルコール
自宅でワインを服にかかってしまったのなら、専用スプレーをふりかけるか、アルコール+布でシミを落としましょう。専用スプレーは外出先に持っていけるサイズもありますよ。
ワインをこぼしてすぐの染み抜き方法1 ■専用スプレーですぐに落とす
ワインをこぼした時、家にいるのであれば、染み抜き専用のスプレーで染みになる前に落としましょう。
おすすめの専用スプレーはこの記事の後半で紹介しているので、ワインをよく飲む方はぜひご覧ください。
専用スプレーがなければ、食器洗い洗剤や通常の洗濯用洗剤でもOK。
濡れた部分を水・ぬるま湯に浸し、洗剤でモミ洗いして洗濯すれば染みになりません。
ワインをこぼしてすぐの染み抜き方法2 ■消毒用アルコールですぐに落とす
洗剤の他にも、消毒用アルコールもワインの汚れに効果的。
カップ1杯程度の消毒用アルコールに食器用洗剤を小さじ2程度混ぜ、汚れた部分に塗ります。
次に、汚れた部分の下にシミができてもOKな布を置いて、汚れ部分をトントンとたたきます。
ただし、アルコールで衣服が傷んでしまうパターンもあるので、高価な素材・繊細な素材にはおすすめしません。
ワインの染み抜き方法2 酸素系漂白剤・台所洗剤で染み抜きして洗濯
ワインは水溶性の汚れなので、ついてすぐならお湯でもみ洗いするだけでも落とせます。
時間が経って服やテーブルクロスに染みができてしまったなら、酸素系漂白剤・台所洗剤で染み抜きをしましょう。その後は洗濯機で洗濯してOKです。
ワインの染み抜きと洗濯のポイント1 ■酸素系漂白剤で染み抜きした後に洗濯
ワインの染みはタンニン系の汚れであり、酸素系漂白剤が効果的。
塩素系漂白剤には強力な漂白力がありますが、衣服を傷めてしまうので基本的にNGです。
酸素系漂白剤を用意したら、洗面桶に水・ぬるま湯に入れて10分ほどつけ置きしておきます。
「つけ置き洗いでは服が傷んでしまうかも」という場合は、タオルや布巾を漂白剤に浸し、汚れた部分を布ごともみ込んでなじませます。
染みを落とした後は、いつもと同じように洗濯しましょう。
【酸素系漂白剤でのつけ置き洗いのポイント】
・40~50度のお湯が効果的
・酸素系漂白剤を入れてから10分ほど放置する
・染み抜きをした後はいつも通り洗濯
衣服の素材によっては酵素系漂白剤でも色落ちするので、洗濯表示をしっかりと確認してください。
酸素系漂白剤での染み抜きアイデア 重曹+酸素系漂白剤もおすすめ
酸素系漂白剤だけでワインの染みが落ちない時には、重曹とまぜるのがおすすめ。
酸素系漂白剤と重曹を1:1の割合で混ぜた溶液を作りましょう。重曹は溶けにくいので、ぬるま湯と混ぜるのがベターです。
溶液を作ったら、汚れた部分にあて布を行い、その上から歯ブラシや布を巻いた割りばしで溶液をポンポンとつけていきます。
しばらく放置してからお湯で洗い流すと、染みが落ちます。
一度でキレイにならない時は、数度繰り返しましょう。
染みが落ちたら、いつもと同じように洗濯すればOKです。
【重曹+酸素系漂白剤でのつけ置き洗いの手順】
・ぬるま湯に酸素系漂白剤と重曹を1:1の割合で溶かす
・汚れた部分にあて布を当てる
・あて布の上から歯ブラシ・布を巻いた割りばしなどで溶液をつける
・しばらく放置してからお湯で洗い流す
ワインの染み抜きと洗濯のポイント2 ■台所洗剤で染み抜きした後に洗濯
ワインの染みには、実は台所用洗剤が効果的。汚れた部分に洗剤をかけてぬるま湯と一緒にもみ洗いすると、染みが落ちます。
特に、弱アルカリ性洗剤は赤ワインの染みを落としやすい成分が含まれています。
染み部分に弱アルカリ性洗剤をつけ、あて布をして裏返してください。
次に、染み部分を歯ブラシなどでぽんぽんと叩いていきます。
すると染みがとれてくるので、ぬるま湯で洗い流して仕上げましょう
【台所用洗剤(中性洗剤)での染み抜きの手順】
1:汚れた部分に洗剤をかける
2:ぬるま湯と一緒にもみ洗いする
【台所用洗剤(弱アルカリ性)での染み抜きの手順】
1:染み部分に弱アルカリ性洗剤を垂らす
2:染み部分にあて布をして裏返す
3:裏返した部分を歯ブラシなどで叩く
4:ぬるま湯で洗い流す
ワインの染み抜きと洗濯のポイント3 ■セスキ炭酸ソーダはおすすめしない
エコな洗剤として話題のセスキ炭酸ソーダは、実はワインの染みを落とすのが苦手。
セスキ炭酸ソーダが得意なのは汗・血液など「タンパク質からできる汚れ」で、タンニン系の汚れであるワインには効果がイマイチなのです。
セキス炭酸ソーダで落ちたという報告もありますが、逆に「染みが残った」という実験結果もあるので、やめておきましょう。
ワインの染み抜きと洗濯のポイント4 ■白ワインはNG
外出先でワインをこぼして困ったであろう人を中心に、ネットでは「白ワインをかけると赤ワインの染みが落ちる」という情報が出ています。
実際は「赤ワインの染みが薄まったように見えるだけ」で、染み自体はなくなっていません。応急手当をするなら、水・お湯でのもみ洗いが一番です。
ただし、消毒用アルコールを持ち歩いているなら、アルコールで湿らせた布で汚れをポンポンと叩いたり、もみ洗いするのはおすすめ。
強すぎるアルコールは衣服の繊維を傷めるリスクがありますが、染みを落とすには効果的です。
ワインの染み抜きにおすすめ商品1 ワインの染み抜きにおすすめのスプレー4選
ワインの染み抜きには、専用のスプレーが一番。持ち歩きやすく、評価が高いものを紹介していきます。
ワインの染み抜き向きスプレー1 ■ドクターベックマン 携帯用衣類の万能シミとりペン 9ml
ペン型で持ち歩ける染み抜きアイテムです。汚れた部分をなぞるだけで応急処置になります。
ワインの染み抜き向きスプレー2 ■アメリカンディールスコーポレーション ESR ステインリムーバー (赤ワイン染み用)
ワインボトル型がおしゃれなスプレー材。スプレーを吹きかけるだけなので、洗濯機に入らないカーペットやカーテンにもぴったりです。
ワインの染み抜き向きスプレー3 ■ファンヴィーノワインシミ取り剤 ウップス
自然由来の成分が特徴の染み抜きスプレーです。綿・麻糸・合成繊維に使えるので衣服にもカーペットにもおすすめになります。
ワインの染み抜き向きスプレー4 ■スポッとる ハッシュ シミ抜き スポッとる 20ml
小型で持ち歩きやすい染み抜き剤です。汚れた部分を濡らしてからこちらを塗ると、ワインや紅茶などタンニン系の汚れが良く落ちます。
ワインの染み抜きにおすすめ商品2 ワインの染み抜きにおすすめの酸素系漂白剤3選
ワインの染み抜きには、酸素系漂白剤がおすすめ。ここでは、ネットの口コミで評判の良い漂白剤を紹介してきます。
ワインの染み抜き向きの酸素系漂白剤1 ■パックス 酸素系漂白剤
お湯に溶かして使う粉末の漂白剤です。色落ちしないと評判です。
ワインの染み抜き向きの酸素系漂白剤2 ■花王 ワイドハイターEXパワー 衣料用漂白剤 液体
洗濯専用なので、洗濯機でいつもの洗剤と一緒に使えます。香りがいいのも嬉しいですね。
ワインの染み抜き向きの酸素系漂白剤3 ■シャボン玉 酸素系漂白剤
重曹や中性洗剤と混ぜて使えるのが嬉しい漂白剤です。消臭効果も高いです。
ワインの染み抜きにおすすめ商品3 ワインの染み抜きにおすすめの食器洗い洗剤3選
ワインの染み抜きには弱アルカリ性の食器洗い洗剤がおすすめ。ここでは、口コミで評判の良い弱アルカリ性の洗剤を紹介していきます。
ワインの染み抜き向きの食器洗い洗剤1 ■ミヨシ石鹸 無添加食器洗いせっけん
無添加でも洗浄力が強いのが特徴の食器洗い洗剤です。自然由来の洗剤なので手に優しいです。
ワインの染み抜き向きの食器洗い洗剤2 ■シャボン玉 台所用せっけん 液体タイプ
泡切れと洗浄力が魅力の台所洗剤です。無添加なので安全性も高いのが嬉しいです。
ワインの染み抜き向きの食器洗い洗剤3 ■arau. アラウ 台所用 せっけん
赤ちゃんの食器洗いにも安全な洗剤です。ラベンダー系の香りも魅力的ですよ。
外出先でもできるワインの染み抜き方法 ワインの染みの応急手当方法3選
もしレストランなどの出先でワインをこぼしてしまったのなら、なるべく早く処置をしたいもの。ここでは、外出先でもできる方法を紹介していきます。
外出先でのワインの染み抜き処置1 ■水・ぬるま湯でたたく
外出先でワインをこぼしてしまったら、染み部分をすぐに水で洗いましょう。ぬるま湯ならばベストです。
ワインの染み部分を濡らし、そこに布を裏側から当てて、染み部分の表側からトントンと叩きます。
染みを布に移すことを意識しつつ、表側から叩くのがコツです。
外出先でのワインの染み抜き処置2 ■炭酸水でたたく
水・ぬるま湯よりも効果的なのが、炭酸水。炭酸水内の二酸化炭素が汚れを浮かせてくれます。
まず、ワインの染み部分に炭酸水をかけ、布を裏側から当てます。次に、染み部分の表側からトントンと叩いていきます。
染みを布に移すことを意識しつつ、表側から叩くのがコツです。
この時、色のついたタイプ・砂糖の入ったタイプを使うと別の種類の染みができてしまいます。お店に頼んで無糖の炭酸水を準備してもらいましょう。
外出先でのワインの染み抜き処置3 ■塩を盛る
外出先だけではなく、家でもおすすめなのが塩を使った応急手当。特に、大量にこぼしたときに効果的です。
ワインの染みの上から塩をもみ込むと、塩がワインを吸い込みます。
この時のポイントは、塩をたっぷりと使うこと。盛り塩のように山を作りましょう。