ミートソースの簡単な落とし方！外出先の応急処置・カーペットのシミの落とし方まで

食べこぼしの汚れのなかでも、とくに落としにくいミートソースのシミ汚れ。ミートソースのシミの成分は、「油分」と「色素」の両方を多く含む「混合型」です。

トマトなどの濃い色素を油分でコーティングしてしまっているため、洗濯用洗剤だけで頑張って落とそうとしても、なかなか簡単には落ちてくれません。

しかし、この特性を把握した上で適切なシミ抜きを行えば、ミートソースによるシミ汚れも簡単に落とすことができますよ。混合型のシミは、先に油汚れを分解するのがポイントです。

衣類やカーペットなどについてしまったミートソースのシミの落とし方を、詳しくチェックしていきましょう。

ミートソースなどの色素の濃いシミを落とす裏ワザとして、テレビなどでも紹介された万能な「魔法水」。

これを覚えておけば、ミートソース以外にも、カレーやケチャップ、コーヒーから血液汚れまで、油溶性・水溶性・不溶性のさまざまな汚れを落とすことができます。

【準備するもの】
・食器洗い洗剤（3滴）
・液体タイプの衣類用酸素系漂白剤（小さじ3）
・重曹（小さじ1）

【魔法水の作り方】
①上記の材料を洗面器などにすべて入れる。
②歯ブラシで軽く5周ほどかき混ぜる。
※強くかき混ぜすぎると化学反応により効果が薄れるので注意。

【魔法水を使ったシミ抜き方法】
油分のない色素汚れには、この魔法水だけでシミ抜きができますが、ミートソースなどの混合型の汚れの場合は、台所用洗剤であらかじめ油分を浮かせてから使用しましょう。

①シミの裏側にタオルをしく
②食器洗い洗剤をシミ部分に直接たらし、歯ブラシでやさしく叩く。
③タオルの位置をずらし、魔法水をつけた歯ブラシで、上からやさしく叩く。
④水で軽くすすぎ、洗濯機でいつも通り洗濯する。

カーペットやソファなどの丸洗いのできないものに油性のミートソースをこぼしてしまった場合には、「液体酸素系漂白剤」と「重曹」を使用した洗浄液でシミ抜きをするのがおすすめです。

【準備するもの】
・液体酸素系漂白剤
・重曹
・雑巾

【シミ抜き手順】
①液体酸素系漂白剤20mlと重曹大さじ1を混ぜて洗剤液を作り、シミ部分にかける。
②濡らしてしぼった雑巾を電子レンジで温め、シミの上から叩く。
③少量の水を含ませ、乾いた雑巾で上から叩く。
④仕上げに水拭きで洗剤を拭き取る。

ミートソースを、ニットなどの水洗いができないものにこぼしてしまう場合もありますよね。そのような場合には、「ベンジン」またはエタノールなどの「消毒用アルコール」を使用して、ピンポイントでシミ抜きをする部分洗いがおすすめです。

しかし、これらの薬剤は作用が強いため、ウールやシルクなどのデリケートな素材の衣類をシミ抜きする場合は、生地が傷んだり色落ちしてしまう可能性も。

お出かけ着などのデリケートな衣類は、無理に自分でシミ抜きをせずに、プロのクリーニング店に依頼しましょう。

ミートソースのシミ抜きは、外出先ではなかなか難しいですよね。実は、外出先で簡単な応急処置をしておくだけで、そのあとのシミ抜きが楽になりますよ。

【応急処置の手順】
①汚れをティッシュなどで軽く拭き取る。
②お手洗いに行ける場合は、ペーパータオルやティッシュにハンドソープを含ませ、シミ部分をつまむように洗う。

このとき、焦ってゴシゴシこすってしまうと、さらにシミを広げてしまうので注意しましょう。汚れた部分だけ、ピンポイントでつまむようにして落とすのがポイントです。

衣類などについたミートソースのシミを落とす際には、まずは洗濯表示を確認するようにしましょう。子供服の普段着は、水洗いできるものが多いですが、お出かけ着や大人用の衣類は水洗いがNGとなっている場合も多いもの。

ドライクリーニングの表示があるものや、デリケートな素材のものは、無理に自分で対処せずに、クリーンング店へ依頼するのがおすすめです。

水洗いがOKな場合でも、シミ抜きにより色落ちしてしまう衣類もあります。色落ちの不安がある衣類の場合には、まずは目立たない小さな範囲でテストしてから、本格的なシミ抜きを行うようにしましょう。

ミートソースのシミ汚れは色素が濃いため、時間が経てば経つほど、色素が沈着し落としにくくなってしまいます。ミートソースのシミを落とすためには、いかに早めの処置をできるかがポイントです。

外出先などですぐに洗濯ができない場合でも、早めの応急処置を心がけるようにしましょう。