人は人生の1/3もの時間を睡眠に費やします。羽毛布団もたまには洗って清潔なお布団で眠りたいですよね。そこで便利なのがコインランドリーです。
今回は、コインランドリーで羽毛布団をはじめて洗う方向けに以下の内容をについて解説していきます。
・羽毛布団をコインランドリーで洗うといい理由
・羽毛布団をコインランドリーで洗う手順
・洗濯で失敗しないための注意点やコツ
・コインランドリーに持ち込むまでのお手入れ法
羽毛布団をお洗濯して気持ちよく使いたいという方はぜひご覧ください。
コインランドリーで羽毛布団を洗うといい理由① 羽毛布団はコインランドリーなどによる洗濯が必要なの?
羽毛布団は生地が傷むなどの理由からあまり洗わないほうがいいと言われることもあります。しかし、羽毛部分にたまった汗の塩分や皮脂よごれ、ダニの死がいやフンといったアレルゲン物質はカバーの洗濯や天日干しだけでは落とせません。
汗や皮脂などはコインランドリーなどで水洗いすれば落とすことができ、乾燥機を使うことで布団の奥に潜んだダニもいっしょに駆除できます。
不快なにおいやダニなどによるトラブル、汚れが原因の布団の質の劣化を防いで気持ちよく使うために、羽毛布団もたまには洗ってあげましょう。
コインランドリーで羽毛布団を洗うといい理由② おうち洗いやクリーニングよりもコインランドリーがいい?
羽毛布団の洗濯にはコインランドリーがいい?① ■自宅での洗濯とコインランドリーの比較
大型の洗濯機やバスタブを使えばおうちでも羽毛布団を水洗いできます。しかし、天日干しだと乾ききるのに2日ほどかかるなどなかなかたいへん。しっかり乾かさないとカビが生えてしまうこともあります。
その点、コインランドリーなら乾燥まで含めても1時間半ほど。大型の乾燥機でその日のうちにさいごまでしっかり乾かせます。
羽毛布団の洗濯にはコインランドリーがいい?② ■クリーニングとコインランドリーの比較
布団クリーニングに出すという方法もありますが、1枚につき3,500円~5,500円ほどかかり出費がかさむのが難点。コインランドリーなら洗濯乾燥合わせても2,000円前後です。クリーニングの場合、出してから返却までに時間もかかります。
失敗の心配が少なく手間がかからないほうがいいという方には布団クリーニングがおすすめですが、費用と手間のバランスを考えて上手にお洗濯をしたいならコインランドリーが便利です。
羽毛布団をコインランドリーで洗濯する方法① まずコインランドリーで洗えるタイプかチェック
羽毛布団のなかには、残念ながら自分で洗うのがむずしい製品もあります。まずはおうちにある羽毛布団がコインランドリーで洗える条件を満たしているかチェックしましょう。
対象外のものはムリに洗わず専門のクリーニング店に依頼したほうが無難です。
コインランドリーで洗える羽毛布団の条件① ■水洗いできること
洗濯機で水洗いできる羽毛布団でないとコインランドリーでは洗えません。洗濯表示マークを見て、「洗濯機を表す四角いマーク」や「タライのマーク」があることを確認しましょう。
コインランドリーで洗える羽毛布団の条件② ■乾燥機にかけられること
洗濯機洗い対応の羽毛布団でも、乾燥機に対応していなければ洗ったあと乾かして帰れません。洗濯表示の「四角のなかに丸が入ったマーク」は乾燥のしかたを示すマーク。このマークにバツが書かれていなければ乾燥機にかけても大丈夫です。
乾燥をあらわす洗濯表示マークの代わりに、「タンブラー乾燥はお避けください」という文章が書かれている場合もあります。
コインランドリーで洗える羽毛布団の条件③ ■キルティング加工がしてあること
キルティング加工とは、羽毛がかたよらないようにブロックを分けるようにして縫う加工のこと。キルティング加工なしの羽毛布団をコインランドリーで洗ってしまうと、なかの羽毛がよれて布団をダメにしてしまうおそれがあります。
羽毛のかたよりを軽減するためにひもで固定して洗濯する方法もありますが、失敗のリスクが大きくなるためコインランドリーでの洗濯は避けたほうが無難です。
羽毛布団をコインランドリーで洗濯する方法② コインランドリーによる羽毛布団の洗濯方法
【手順】
①布団カバーを外す
↓
②羽毛布団を半分にたたみ、クルクル丸めて洗濯槽に入れる
↓
③必要に応じておしゃれ着用洗剤を入れてスタートボタンを押す
羽毛布団をコインランドリーで失敗しないで洗うためのコツ【洗濯編】 【洗濯編】失敗しないための3つのコツ
コインランドリーによる羽毛布団の洗濯で失敗しないためのポイント① ■羽毛布団が洗濯槽の9割を埋めるようにする
洗濯槽に余計なスペースがあると布団が動きすぎて洗濯機が止まるおそれがあります。洗いたい羽毛布団のサイズに合う洗濯機を選び、槽内部の9割ほどが布団で埋まるようにしましょう。
コインランドリーによる羽毛布団の洗濯で失敗しないためのポイント② ■小さくロール状にまとめる
羽毛布団がぎゅうぎゅうの状態でもうまく洗えません。羽毛布団を洗濯機に入れるときは、小さくロール状にまとめるのがポイントです。
うまく入らない場合は、布団を縦長にたたんでからじゃばら折りにすると入りやすくなりますよ。
また、やむを得ずキルティング加工がされていない布団を洗う場合は、丸めてひもで縛ってから洗濯槽に入れると中身のかたよりを軽減できます。
コインランドリーによる羽毛布団の洗濯で失敗しないためのコツ③ ■洗剤を持参する場合はおしゃれ着用洗剤を用意
近ごろのコインランドリーは洗剤を自動投入してくれるものがほとんど。基本的に洗剤の持参は不要ですが、もし洗剤を自分で用意する場合は中性のおしゃれ着用洗剤を持っていきましょう。
一般的な弱アルカリ性の洗濯洗剤だと羽毛の油分が落ちすぎて風合いを損ねる原因になります。
羽毛布団をコインランドリーで洗濯する方法③ コインランドリーによる羽毛布団の乾燥方法
【手順】
①羽毛布団の生地を裏表から引っぱってなかに空気を含ませる
↓
②高温の風が布団全体に当たるよう、乾燥ドラムの内側に沿わせるように入れる
↓
③まんべんなく乾かすため、20分くらいおきに布団を出して広げる
↓
④必要に応じて追加乾燥をしてしっかり乾かす
↓
⑤おうちに戻ったら60分ほど風に当てて湿気を飛ばす
羽毛布団をコインランドリーで失敗しないで洗うためのコツ【乾燥編】 【乾燥編】失敗しないための4つのコツ
コインランドリーによる羽毛布団の乾燥で失敗しないためのポイント① ■乾燥機は7割スキマが残るゆったりサイズを選ぶ
乾燥のときは羽毛布団をまんべんなく乾かせるようゆったりサイズの乾燥機を選びます。羽毛布団を入れた状態で7割スキマが残るようにしましょう。
コインランドリーによる羽毛布団の乾燥で失敗しないためのポイント② ■乾燥機に入れる前に空気を含ませる
洗濯後にそのまま乾燥機にかけるのではなく、一度なかに空気を含ませてから乾燥をスタートするとぺちゃんこになるという失敗を予防できます。
生地を裏表から引っ張ってなかに空気を含ませましょう。キルティング加工のブロックごとにしっかりと空気を入れるのがポイントです。
コインランドリーによる羽毛布団の乾燥で失敗しないためのポイント③ ■柔軟剤シートやテニスボールを使うのもおすすめ
柔軟剤シートは、液体柔軟剤とちがい乾燥のときに入れるシートタイプの柔軟剤です。柔軟剤シートを使うと、羽毛布団がよりふんわりとした仕上がりになります。
また、テニスボールを1個入れる方法も効果的。乾燥中に羽毛をもみほぐしてくれるので羽毛布団のふわふわ感をキープしやすくなりますよ。
コインランドリーでの羽毛布団洗濯におすすめのアイテム ほのかな香りで使いやすい日本製柔軟剤シート
LION/ライオン
乾燥機用ソフラン
乾燥機使時用のシートタイプの柔軟剤です。乾燥のときにシートをいっしょに入れるだけで、ふわふわ感がアップ!静電気も抑えてくれるのでぜひ試してみましょう。
こちらは数少ない日本製の柔軟剤シート。ほんのりとしたおひさまの香りでお布団用にぴったりですよ。
コインランドリーによる羽毛布団の乾燥で失敗しないためのポイント④ ■さいごまでしっかり乾かす
羽毛布団は乾燥機でさいごまでしっかり乾かし切ることが大切です。湿気が残るとイヤなにおいやカビが発生する原因になります。
乾燥の途中でドアを開けてほぐす、乾燥が不十分な場合は追加乾燥するなどして生乾きになるのを防ぎましょう。
コインランドリー洗う頻度を減らして気持ちよく使うには? 知っておきたい!羽毛布団のお手入れ方法
羽毛布団の洗濯の頻度について明確な基準はありませんが、洗濯によるダメージを考えると2年~3年に1回程度がベター。衛生的に使いたい場合でも年に1回くらいにとどめたほうがいいでしょう。
そこで知っておきたいのが羽毛布団の上手なお手入れ方法。コインランドリーで洗う頻度を減らし、つぎに洗うまでのあいだ気持ちよく使うためにぜひ参考にしてくださいね。
羽毛布団の上手なお手入れ方法1 ■布団カバーを使用してこまめに洗う
羽毛布団をコインランドリーで洗う頻度を減らすためには、布団カバーをしっかり使用することが大切です。
布団カバーを使えば、皮脂汚れやだ液が直接布団につくのを防ぐことができます。カバーだけならこまめに洗えるので、清潔な状態を保ちやすくなりますよ。
羽毛布団の上手なお手入れ方法2 ■定期的に天日干しをする
湿気をたくわえた羽毛布団は、ダニやカビの温床になります。乾燥させると衛生的な状態を保ちやすくなるため、月に1~2回など定期的に天日干しをしましょう。
側生地が傷むのを防ぐため、天気のいい日中にカバーをしたままの状態で片面1時間ずつ干すといいですよ。
羽毛布団の上手なお手入れ方法3 ■ちょっとした汚れなら洗剤とタオルで落とせる
ちょっとした汚れであれば、コインランドリーに持ち込まなくても自宅で落とすことができます。
【羽毛布団のちょっとした汚れの落とし方】
①中性洗剤を水で薄めたものをタオルに染み込ませるてやさしくこする
②水を染み込ませたタオルで拭いて洗剤を落とす
③乾いたタオルで水分をよく吸い取ってから陰干しして乾かす
羽毛布団の上手なお手入れ方法4 ■天然素材のにおいが気になるときは空気を入れかえる
羽毛布団は天然素材のため、湿度の高い時期などには特有のにおいを感じることがあります。
においが気になるときは、羽毛布団を小さくたたみ、ゆっくりと押してなかの空気を押し出して入れかえてあげると効果的。何回かくりかえすとにおいが気にならなくなりますよ。
羽毛布団の洗濯でよくある質問
■羽毛布団は自宅でも洗えるの?
容量の大きな洗濯機や浴槽を使えば自宅でも洗濯できますが、完全に乾かすのに2日ほどかかりたいへんです。コインランドリーなら洗濯から乾燥まで含めても1時間半程度で終わりますよ。コインランドリーで羽毛布団を洗う手順はこちらをご覧ください。
■羽毛布団をコインランドリーで洗濯するといくらかかる?所要時間は?
利用するお店の料金設定やシングルサイズかダブルサイズかによってもかわりますが、コインランドリーで洗濯から乾燥まで行う場合約2,000円の料金がかかります。所要時間は1時間半程度です。詳しくはこちらをご覧ください。
コインランドリーでの洗濯にかかる料金と時間の目安
【洗濯料金の目安】
シングルサイズ:600円~1,000円ほど
ダブルサイズ:1,000円~1,400ほど
【洗濯時間の目安】
30分くらい
【乾燥料金の目安】
シングルサイズ:600円~700円ほど
ダブルサイズ:700円~1,100ほど
【乾燥時間の目安】
60分ほど
■羽毛布団はどれくらいの頻度で洗うべき?
羽毛布団の洗濯は、2~3年に一回程度で十分。衛生面が気になる場合でも1年に1回くらいがおすすめです。記事では羽毛布団を衛生的に使うためのお手入れのポイントについても紹介しています。詳しくはこちらをご覧ください。