クリスマスやバレンタインなど、冬は手作りチョコを作る機会が増えるもの。エプロンをつけていても知らない間にできる染みは、時間が経てば経つほど落ちにくくなります。
本記事では、日用品を使って染みを落とす方法や、おすすめの専用アイテムを解説していきます。
【服の素材別落とし方の注意点】
・ウール・アクリル
・シルク
・コットン
・革製品
【服についたチョコの落とし方】
・台所洗剤+ぬるま湯で落とす
・ベンジンで落とす
・酸素系漂白剤で落とす
・消毒用エタノールで落とす
【チョコが服についた時の応急処置】
・布やティッシュでつまみ取る
・染み取り剤を持ち歩く
クリーニングに出す前にできることを解説しているので、ぜひご覧ください。
チョコの染みはどう落とす? 服の素材別落とし方の注意点
服にチョコがついてしまったら、まずは素材を確認してください。色落ちを防ぐために、洗濯表示も必ず確認しましょう。
服の素材別落とし方の注意点1 ■ウール・アクリルの特徴・注意点
ウール・アクリルは二ットやセーターに多い素材です。中性洗剤や洗濯用洗剤が使えます。ベンジンと呼ばれるしみ抜き剤もおすすめです。
ゴシゴシと洗うのではなく、毛の流れに沿って歯ブラシなどを動かし、表面の汚れを落としてから洗ってください。
高い温度のお湯は縮んでしまうので、注意しましょう。
服の素材別落とし方の注意点2 ■シルクの特徴・注意点
シルクはデリケートな高級素材なので、ベンジンなどのしみ取り剤がおすすめ。
傷みやすいので、手洗いがベスト。20度前後のぬるま湯で優しく押し洗いしていきます。
この時、ゴシゴシとこすってしまうと痛みの原因になるので、絶対にやめましょう。
服の素材別落とし方の注意点3 ■コットンの特徴・注意点
コットンはTシャツやタオルに多い素材です。洗剤の他にも、塩素系漂白剤が使えます。
ただし、塩素系漂白剤には色落ちリスクがあるので、洗濯表示を確認してから使ってください。
頑丈な生地なのでゴシゴシ洗ってもOKです。
服の素材別落とし方の注意点4 ■革製品の特徴・注意点
カバンやベルトに多い革素材は、消毒用エタノールで汚れを落とすのがおすすめ。
台所用中性洗剤でも落とせますが、成分が少しでも残ると新しいシミを作るリスクがあります。
革製品専用の洗剤があるので、そちらを使うと間違いがありません。
革製品の洗濯におすすめの洗剤1 革製品専用洗剤セット 革るん
革ジャンにも使える洗濯用洗剤です。臭い落としの効果もあります。
革製品の洗濯におすすめの洗剤2 シン レザーウェア専用 洗濯洗剤
ごわつきを抑えてやわらかに仕上がると評判の革素材用洗剤です。手洗いにも使えます。
服についたチョコの落とし方1 台所用洗剤+ぬるま湯で落とす
チョコの主成分は「油脂」で、油汚れの一種。食品でできた油汚れなので、台所用洗剤で落とすとよく落ちます。
洗濯表示を確認し、手洗いしてもOKなことを確認した後、台所洗剤でシミを落としましょう。
ウール・アクリル・綿ならば問題はありませんが、色落ちしやすい素材は見えないところで色落ちテストをしてからの方が安心です。
【台所洗剤でのチョコのシミの落とし方】
1:シミ部分をぬるま湯40度前後のぬるま湯で濡らす
2:シミに中性洗剤をかける
3:シミ部分の裏側にタオルを敷く
4:シミ部分を歯ブラシなどで軽くたたいてタオルに汚れを移す
5:ぬるま湯ですすぐ
6:汚れが落ちるまで2~5を繰り返す
チョコは人の体温で溶け始めるので、シミを落とす時もぬるま湯がおすすめ。汚れが落ちた後は、いつもと同じように洗濯すればOKです。
クレンジングオイルでも同じ落とし方ができますが、オイルの成分によっては新しいシミになるリスクがあります。ネットでは評価が高いですが、やめた方がいいでしょう。
チョコの染み抜きにおすすめの食器洗い洗剤1 ■ウタマロ キッチン 300ml
中性洗剤でも手肌に優しい食器洗い洗剤です。油汚れが得意との口コミがあるので、チョコのシミと相性抜群ですね。
チョコの染み抜きにおすすめの食器洗い洗剤2 ■キュキュットハンドマイルド カモミールの香り
泡立ちと洗浄力が評判の食器洗い洗剤です。優しいカモミールの香りで爽やかに洗濯できます。
チョコの染み抜きにおすすめの食器洗い洗剤3 ■ママレモン 食器用洗剤 本体 800ml
油汚れに対する評判が良い食器洗い洗剤です。プラスチックについたカレーもスッキリ落とすと評判で、油汚れに強いのが頼もしいですね。
服についたチョコの落とし方2 ベンジンで落とす
絹などのデリケートな素材は、ベンジンで落とすのがおすすめ。
ベンジンとは、揮発性の高い可燃性の液体。油を溶かすので、油脂の多いチョコの汚れにもぴったりです。
揮発性があるので、火気から離れて作業します。マスクとゴム手袋をつけて換気しながら行いましょう。
洗浄力が強いので、色落ちチェックも大切です。服の見えない場所に軽く押し付けてみて下さい。
【ベンジンでのチョコのシミの落とし方】
1:シミにベンジンをかける
2:シミ部分の裏側にタオルを敷く
3:シミ部分を歯ブラシなどで軽くたたいてタオルに汚れを移す
ベンジンは燃えやすいので、ストーブやタバコの近くで作業するのはNG。最後に中性洗剤で洗うことで、ベンジンでは落ちにくい種類のシミもしっかりと落とせます。
汚れが落ちたらいつも通りに洗濯すればOKです。
チョコの染み抜きにおすすめのベンジン ■ 大洋製薬 A ベンジン 500ml
機械による油汚れにも使えるアイテムです。火気厳禁である他にも、皮膚につくと有害ですので、取り扱いには十分注意してください。
服についたチョコの落とし方3 酸素系漂白剤で落とす
酵素系漂白剤はチョコの染みにも効果的。色落ちしない素材であることを洗濯表示で確認して使いましょう。
塩素系漂白剤は衣服にはNG。色ハゲしてしまうので、絶対にやめてください。
【酵素系漂白剤でのチョコのシミを落とす方法】
1:酵素系漂白剤をぬるま湯で薄める(割合は各パッケージを確認)
2:5~30分ほどつけおきする
3:ぬるま湯で洗剤を洗い流す
ぬるま湯は40度前後にキープするとチョコに効果的。シミが落ちたら、いつもと同じように洗濯をすればOKです。
チョコの染み抜きにおすすめの酵素系漂白剤1 ■パックス 酸素系漂白剤 430g
カレーの染み抜きにも使えると評判の酵素系漂白剤です。大容量なのでコスパも抜群ですね。
チョコの染み抜きにおすすめの酵素系漂白剤2 ■オキシクリーン 500g
コストコで買うのが代表的なオキシクリーンも酸素系漂白剤であり、通販でも買えます。大容量で使いやすいです。
チョコの染み抜きにおすすめの酵素系漂白剤3 ■シャボン玉 酸素系漂白剤
重曹や中性洗剤と混ぜて使える漂白剤です。消臭効果も高いと評判ですよ。
服についたチョコの落とし方4 消毒用エタノールで落とす
手指の消毒に便利なエタノールは水が使えない素材に向いています。
革製品などはエタノールでチョコの汚れをふき取りましょう。
【消毒用アルコールでのチョコのシミの落とし方】
1:タオルに消毒用アルコールをしみこませる
2:アルコールで濡らしたタオルでシミ部分を軽くこする
3:乾いたガーゼ・タオルで消毒用エタノールをふき取る
刺激が強いアイテムなので、ゴム手袋をして作業してください。可燃性なので、換気も大切。火気厳禁です。
服についてすぐのチョコの落とし方 チョコが服についた時の応急処置
チョコが服についてしまった時は、早く対処すればするほどシミになりにくいもの。ここでは、外出先でもできる応急処置を解説しています。
チョコのシミの応急処置1 ■布やティッシュでつまみ取る
服にチョコがついてすぐなら、ティッシュやタオルでチョコを取り除きましょう。
この時、ごしごしこするのはNG。チョコ部分をつまんで、チョコだけを取り除いてください。
おおまかに取り除いたら、すぐにぬるま湯で洗いうのがベスト。
油脂の塊であるチョコは、お湯で溶け落ちてくれます。
チョコのシミの応急処置2 ■染み取り剤を持ち歩く
外出先でチョコがつくのが心配なら、シミ取り剤を持ち歩くのもおすすめ。
油汚れに強いタイプを選びましょう。
チョコの染み抜きにおすすめの染み取り剤1 ライオン トップシミとりレスキュー(17mL)
チョコなどの油汚れの他、しょうゆなどの水に溶けやすい汚れにも使える染み抜き剤です。上からポンポンと叩いて使います。
チョコの染み抜きにおすすめの染み取り剤2 しみとりーな 衣類用シミ取り液 チョコ・醤油・血液・口紅等 3本セット
用途に合わせて使い分けられる染み抜き剤です。小型で持ち歩きやすいのもメリットですよ。
チョコの染み抜きにおすすめの染み取り剤3 ドクターベックマン 携帯用衣類の万能シミとりペン
細身で持ち歩きやすい染み抜き剤で、汚れ部分をなぞって使います。乾いてしまってからの応急処置にも使えるのが便利です。
チョコのシミに強い洗濯用洗剤とは? 服にチョコがついた時におすすめの洗濯用洗剤3選
チョコは油脂の多い食品なので、シミは油汚れに属します。ここでは、ネットで油汚れへの評価が高い洗濯用洗剤を紹介しています。
チョコのシミにおすすめの洗濯用洗剤1 ■トップ スーパーナノックス
油汚れに強い洗濯用洗剤です。 蛍光剤が無いので、色柄物にも安心して使えます。
チョコのシミにおすすめの洗濯用洗剤2 ■アリエール サイエンスプラス
漂白剤・蛍光増白剤が入った粉末洗剤です。洗浄力が強く、白い衣服などもすっきりと洗いあがります。
チョコのシミにおすすめの洗濯用洗剤3 ■さらさ 無添加 植物由来の成分入り 洗濯洗剤
無添加なので幼いお子さんの衣服にも安心の洗濯用洗剤です。 蛍光剤・漂白剤もないので、色柄物にも使えます。