雷が家の近くで鳴り始めたらどうするのが一番安全なのか分からないという人も多くいるのではないでしょうか。間違った知識を持っていると自分や家族の身を危険にさらしてしまう可能性があります。
こちらの記事では、
・雷が鳴り始めたら注意すること
・日頃からできる雷対策
・雷サージについての解説
・屋外にいるときの雷対策
以上を詳しく解説します。こちらの記事を参考に正しい雷対策方法を身に付けて、安全な行動をしましょう。ぜひ最後まで読んでくださいね。
天気予報は毎日チェックしよう 雷が鳴り始めたら注意すること
雷が鳴り始めたら注意することその1 ■家電製品のコンセントは触らない
雷が発生している場合はコンセントなどを触ることは絶対に避けましょう。電力線などに落雷したときはコンセントを伝って電力が入ってくることがあります。
コンセントだけでなく、電話線やケーブル、モデム等についても触らないよう注意しましょう。同時に近くに燃えやすい物がある場合は火事などに発展する可能性もあります。
雷が鳴り始めたら注意することその2 ■柱の近くや家電製品に近づかない
自分の住んでいるマンションなどに雷が落ちてきた場合、その電流は壁を伝って地面まで流れます。もちろん外側の壁を伝っていますが、屋内の壁に触れていると大変危険です。
雷は絶縁破壊という現象を起こすことで絶縁体である空気を伝って放電しています。それほどの電力を持つ雷は壁を伝って屋内に電力を運ぶことも可能です。
家電製品の近くも同じく危険ですね。最低でも1メートルは壁や家電製品から離れた場所で雷が過ぎ去るのを待ちましょう。
雷が鳴り始めたら注意することその3 ■窓を開けて外を覗かない
雷は放電されると地面に向かって流れようとし、その途中で平面よりも出っ張ったところに流れやすい性質があります。
雷が鳴っているからと窓を開けて外を覗いてしまうと、運悪く落雷に合う可能性もあるので注意しましょう。また雷が鳴っている場合は雨が降っている場合も多く、雨が室内に入ってきてしまうので窓は閉めておくとよいですね。
もしものときのための準備 日頃からできる雷対策
日頃からできる雷対策その1 ■火災保険を見直す
保険会社の補償内容によりますが、雷での被害を火災保険で補償する保険会社は複数あります。例えば家に雷が落ち、アンテナ線を伝ってテレビが壊れた場合やコンセントを経由して家電製品が壊れた場合などに火災保険で補償できることがあります。
火災保険で補償される範囲が建物に限定されているのか、家財に対しても保険適用なのかなどは保険会社に確認をするとよいでしょう。雷対策として火災保険を見直すことはとても有効です。
日頃からできる雷対策その2 ■避雷器を設置
避雷器はサージアレスタなどとも呼ばれ、雷の流入経路に合わせた製品を設置することで雷の電流による被害から家電製品などを守ってくれます。
避雷器は電気屋さんなどでも販売しているので設置予定箇所に合った製品を購入しましょう。また分電盤に取り付けるタイプもあり、それぞれの流入経路に付けていなくても雷の侵入を防いでくれます。その場合は電気工事が必要になるので注意が必要です。
たこ足配線などに既に避雷器が内蔵されている製品なども販売しています。工事などなしで対策をすぐにしたいという人におすすめです。
雷対策におすすめアイテムその1 エレコム 電源タップ 雷ガード
落雷などによる高電圧の侵入で家電製品が故障してしまうのを防ぐたこ足電源タップです。抜け止め防止機能付きのため、衝撃などでコンセントが抜ける心配がありません。
180度可動式のスイングプラグが採用されています。そのため狭い場所でもコンセントに差し込めるでしょう。
二重被ふくコードが使われているため断線や被服破れなどによる感電や火災を防いでくれます。本体部分はマグネットになっているためデスクなどにくっ付けて使えるので便利ですね。
雷対策におすすめアイテムその2 耐雷サージ機能付 トリプルタップ
たこ足配線は場所を取るので使いたくないという人にぴったりな耐雷サージ機能付コード無し電源タップです。
落雷時に高電圧の電流が流入してくることをブロックしてくれます。1つのコンセントから3方向に電源を分配してくれるので便利ですね。
耐雷サージ表示LEDが付いているので耐雷サージ機能が作動中には点灯して知らせてくれます。また耐トラッキングカバーも装備しているのでトラッキング火災も防止してくれるでしょう。
よくニュースなどで聞く 雷サージとは
雷サージとは、落雷などが原因で電線や建物などを通して電子機器などに掛かる超過電圧のことを指します。
雷の電圧は最大1億ボルトと言われており、家庭電圧の約100万倍に相当するでしょう。また落雷などで流れる電流は最大20万アンペアと言われており、一度の落雷で2万台のコタツを同時稼働させることができる電力となります。
このような強大な電力を持つ雷サージが電子機器へ超過電圧を掛ければ、家庭用電子機器などは一瞬で壊れてしまうということが分かるでしょう。
電流の流れ方によって呼び方が変わる 雷サージの種類とは
雷サージの種類その1 ■誘導雷
誘導雷は近辺に落ちた雷の電力が電源線などを伝って電子機器まで到達することを指します。つまり直接の落雷被害を受けなくても、電子機器の故障を引き起こす可能性があるということです。
例えば寝ている間に雷が鳴っており、朝起きたらテレビやエアコンが使えなくなったりします。インターネット回線用のケーブルなどからモデムに影響を与えることもあるので、インターネット接続ができないというような被害もあるでしょう。
雷サージの種類その2 ■直撃雷
雷は雷雲と地面の間で起こる放電現象です。そのため地面に向かって雷は放電されています。
しかしその間に背の高い木や建物があると、本来地面に向かっている雷がそちらへ引き寄せられてしまうという仕組みです。
直撃雷はそれらの放電を建物などが直接受けてしまい、破壊されてしまうことを指します。
雷サージの種類その3 ■逆流雷
逆流雷は地面に直接もしくは建物などを伝って雷が流れたあと、再度地面を伝って建物などに電流が逆流してくる現象を言います。
誘導雷と同様に直接落雷を受けたわけではないのに、建物内にある電子機器などに雷サージを与えて故障させる原因になったりもします。
家の外にいるときに雷が鳴ったらどうする? 屋外にいるときの雷対策
屋外にいるときの雷対策その1 ■大きな建物や木から離れる
屋外にいるときは周りに背の高い建物が無いと、自分が避雷針の代わりになって落雷を受けやすいとよく聞きますよね?
実際に広いグラウンドや畑の真ん中で落雷にあうという出来事はあるようです。しかし大きな建物や大きな木の下などで雨宿りするような行為も、実は落雷による被害の危険性を持っています。
落雷を受けやすい建物や木の下にいると、実際に落雷を受けたときに雷電流が地面に抜けていこうとします。その際雷電流に当たってしまう危険があるでしょう。そのため雷が鳴ったときは大きな木や建物からは離れるようにしましょう。
屋外にいるときの雷対策その2 ■車の中から外に出ない
金属でできた車は雷電流をよく通すので、中にいれば安全な空間になります。車が落雷を受けたとしても雷電流は外側を通って地面に流れていきます。
そのため車内は雷電流の影響を受けにくい場所ということになりますね。同じ理由で電車内も安全と言われているので、急に雷が鳴ったら外へは出ず車内に留まる方が安全です。
雷対策に関するよくある質問
■雷が鳴り出したらまずすることは?
雷が鳴ったら部屋の中心近くでじっとすることが大切です。
詳しくは こちらをご覧ください。
■雷サージって何?
雷サージは落雷などで発生した雷電流による超高電圧を言います。
詳しくは こちらをご覧ください。
■外出時に雷が鳴り出したら?
外出時に雷が鳴り出したら高い建物から離れて車や電車の中にいると安全です。
詳しくは こちらをご覧ください。