子どもが学校や幼稚園で使うことも多い「水彩絵の具」。服などにつくとなかなか落ちずに困りますが、工作に使う「でんぷんのり」を使う方法など、ちょっとしたコツでグッと落としやすくなるんです!
今回は、水彩絵の具の落とし方について特集。服についた水彩絵の具の上手な落とし方4つと、壁・床、カーペット、パレット、手肌についた水彩絵の具の落とし方まで徹底解説していきます。ぜひ参考にしてくださいね。
服についた水彩絵の具を上手に落とすコツ 服に水彩絵がついたら「洗濯前のひと手間」を!
水彩絵の具は水性ですが、色素が強く汚れが落としにくいもののひとつです。色をしっかり定着させるために乾くと固まるようになっている点も厄介で、通常のお洗濯だけではなかなか汚れが落ちきらずシミが残ってしまいます。
服についた水彩絵の具の汚れをキレイに落とすには、汚れ落ちをよくするアイテムを使った洗濯前のひと手間が重要。以下の4つの方法が効果的です。
【洋服についた水彩絵の具の落とし方】
・でんぷんのりを使う
・重曹と漂白剤をペーストにして使う
・「手ピカジェル」などアルコールジェルを使う
・「ウタマロ石けん」など固形石けんで部分洗い
※絵の具汚れの落とし方は種類によって異なります。絵の具が水彩絵の具ではなくアクリル絵の具の場合は以下の記事を参考にしてください。
アクリル絵の具汚れの落とし方!洋服や壁・床など乾く前に対処 | タスクル
https://taskle.jp/media/articles/1067様々な場所に付着してしまったアクリル絵の具をどのように落としたら良いか分からないという人も多くいるのではないでしょうか。適切な方法で洗浄をすればキレイに落とすことも可能です。本記事を参考に適切な方法でアクリル絵の具をキレイに落としましょう。
服についた水彩絵の具の落とし方① 【服の場合】でんぷんのりを使って落とす
工作などでよく使う「でんぷんのり」は、服についた水彩絵の具の汚れを落とすのに効果的。粘着性のあるでんぷんのりが服の繊維の奥に入り込んだ絵の具の粒子にくっつき、汚れを落ちやすくしてくれます。
水彩絵の具の汚れで悩みがちな子育て家庭であれば、でんぷんのりがおうちに常備されていることも多いでしょう。もしでんぷんのりがなければ、炊いてつぶしたごはん粒でも代用できますよ。
水彩絵の具の落とし方|でんぷんのりを使う場合 ■手順
1)水彩絵の具の汚れ部分にでんぷんのりをたっぷりと塗る
↓
2)手でもみ洗いする
↓
3)でんぷんのりを水で洗い流す
↓
4)洗濯用洗剤を使い通常通り洗濯機で洗濯する
服についた水彩絵の具の落とし方② 【服の場合】酸素系漂白剤と重曹で落とす
頑固な水彩絵の具の汚れには、酸素系漂白剤と重曹を混ぜたペーストを使う方法も有効です。
ただし、色落ちの可能性があるため洋服の目立たない場所で色落ちテストをしてから行ないましょう。また、酸素系漂白剤や重曹は衣類の素材によっては使えないこともあります。パッケージの表示もよく確認してから使用してくださいね。
水彩絵の具の落とし方|酸素系漂白剤と重曹を使う場合 ■手順
1)酸素系漂白剤と重曹を1:1の割合で混ぜペースト状にする(オキシクリーンなど粉末タイプの酸素系漂白剤の場合は同量のぬるま湯を加える)
↓
2)上で作った漂白剤ペーストを水彩絵の具の汚れ部分に塗り、しみ込むまで数分置く
↓
3)歯ブラシなどで軽くこする
↓
4)ぬるま湯で洗い流す
↓
5)洗濯用洗剤を使い通常通り洗濯機で洗濯する
水彩絵の具を落とすのにおすすめのアイテム① 『オキシクリーン』
オキシクリーン 1500g
粉末タイプの酸素系漂白剤「オキシクリーン」。すぐれた洗浄力でふだんのお洗濯ではなかなか落ちない頑固な汚れにも効果があると人気です。
服についた水彩絵の具の汚れだけでなく、真っ黒な靴下や上履きなどもキレイにできるので、子どもがいる家庭ではおうちにひとつあると重宝しますよ。
服についた水彩絵の具の落とし方③ 【服の場合】アルコールジェルで落とす
アルコールには絵の具を浮かして落としやすくする効果があります。酸素系漂白剤と重曹を混ぜた漂白剤ペーストを塗るまえにアルコール消毒液を塗っておくと汚れ落ちがさらに良くなるので試してみましょう。
使うアルコールは「手ピカジェル」などジェル状で汚れをしっかり覆えるタイプが適しています。
軽い絵の具汚れであれば、アルコールジェルを塗って40℃ほどのお湯ですすぐだけでも十分落とせるので、応急処置としても覚えておくと役立ちますよ。
水彩絵の具の落とし方|アルコールジェルを使う場合 ■手順
1)水彩絵の具の汚れ部分にアルコールジェルを塗る
↓
2)酸素系漂白剤と重曹を1:1の割合で混ぜて漂白剤ペーストを作る
↓
3)アルコールジェルを塗った上に、さらに漂白剤ペーストを塗りしみ込むまで数分置く
↓
4)歯ブラシなどで軽くこする
↓
5)ぬるま湯で洗い流す
↓
6)洗濯用洗剤を使い通常通り洗濯機で洗濯する
水彩絵の具を落とすのにおすすめのアイテム② 『手ピカジェル』
健栄製薬
手ピカジェル 300mL
ジェル状で使いやすい消毒用アルコールの定番商品。漂白剤ペーストと併用することで頑固な絵の具汚れも落ちやすくなります。
水彩絵の具の汚れのほか、ボールペンのインク汚れなども手ピカジェルを塗って歯ブラシでたたくとキレイになるのでぜひ試してみましょう。
服についた水彩絵の具の落とし方④ 【服の場合】洗濯用の固形石けんを使って落とす
ふつうにお洗濯しただけでは落ちにくい頑固な汚れには、固形の洗濯石けんによる部分洗いが効果的。洋服についた水彩絵の具の汚れ落としにも力を発揮してくれます。
水彩絵の具の落とし方|固形石けんを使う場合 ■手順
1)固形石けんを軽く水で濡らし、服についた絵の具の汚れ部分にこすりつける
↓
2)汚れ部分に石けんを手でもみ込む
↓
3)歯ブラシに水をつけて汚れ部分をこする
↓
4)水でよくすすぐ
↓
5)洗濯洗剤を使い通常どおり洗濯機で洗濯する
水彩絵の具を落とすのにおすすめのアイテム③ 『ウタマロ石けん』
東邦
ウタマロ石けん
洗浄力が高く、頑固な汚れも落とせると人気の「ウタマロ石けん」。服についた水彩絵の具の汚れを落としにもおすすめの石けんです。
靴下やユニフォームなどの泥汚れや食べこぼし汚れ、シャツの黄ばみや化粧品汚れなど幅広い汚れに対応できる頼りになるアイテム。価格が100円ちょっとと手ごろなのもうれしいですね。しつこい汚れ用にひとつ用意しておくと便利ですよ。
水彩絵の具の落とし方【壁や床の場合】
壁や床に付着した水彩絵の具の汚れは、ついてすぐであれば水拭きをすれば落ちます。もし乾いて落ちにくくなってしまった場合でも、中性洗剤を使えば落ちやすくなりますよ。
【壁や床についた水彩絵の具の落とし方】
1)台所用中性洗剤を歯ブラシにつけ、壁や床などに付着した絵の具部分を軽くこする
↓
2)濡れたタオルで汚れを拭き取る
水彩絵の具の落とし方【カーペットの場合】
おうちで絵の具で遊んでいた場合など、カーペットに絵の具がついてしまうこともありますよね。新聞紙を敷くなど汚れがつかないように注意するのが一番ですが、万が一汚れてしまった場合もあきらめずに以下の方法を試してみましょう。
【カーペットについた水彩絵の具の落とし方】
1)タオルに台所用中性洗剤をつけて水で薄め、付着した絵の具部分を叩くようにして拭く
↓
2)シミが残った部分にクレンザーをつけて歯ブラシでこする
↓
3)水で濡らしたタオルでクレンザーと汚れを拭き取り、乾かして完了
水彩絵の具の落とし方【パレットの場合】
パレットに蓄積された水彩絵の具の汚れ。すっきり落として気持ちよく使いたいというときには、重曹を使ったつけ置き洗いがおすすめです。
【パレットに付いた水彩絵の具の落とし方】
1)バケツや洗面器などにパレットが浸かる程度のお湯を入れ、重曹大さじ1を加えて混ぜる
↓
2)汚れたパレットを入れ、しばらくつけ置く
↓
3)スポンジに台所用洗剤をつけてパレットを磨く
↓
4)きれいな水ですすぐ
水彩絵の具の落とし方【手肌の場合】
手や肌についた水彩絵の具は、石けんをつけて流水で流しながらこすれば大抵の場合は落とせます。時間がたつほど落ちにくくなるので、絵の具を使い終わったらすぐに洗い流すようにしましょう。
時間がたって乾いてしまった場合など、落ちにくいときはお湯で流しながらタワシなどでこすると効果的です。100均でも売られている爪用のブラシがあると、爪のスキマに入り込んだ絵の具も上手に落とすことができますよ。
水彩絵の具の汚れ落としの注意点
水彩絵の具の汚れ落としの注意点① ■水彩絵の具の汚れはなるべく早く落とす
時間がたった水彩絵の具の汚れは、乾いて固まり落とすのが一層難しくなります。汚れを発見したら、放置せずできるだけ早く汚れ落としに取り掛かるようにしましょう。
水彩絵の具の汚れ落としの注意点② ■デリケートな素材の場合などはクリーニングに
ウールやシルクなど、デリケートな素材のものに水彩絵の具がついてしまった場合、自分でキレイにしようともみ洗いなどをするとダメージを与えてかえって衣類をダメにしてしまうおそれがあります。
また、時間がたったものなどは自分では汚れを落としきれないことも。そのような場合は、クリーニング店に持っていきプロに相談してみるのもひとつの手段です。