畳は畳表・畳縁・畳床からできています。寿命はその部位によって異なり、取り換えのタイミングも変わります。
本記事では、畳の寿命と取り換えるタイミング、費用の相場を解説していきます。
畳の寿命を延ばすポイントも紹介しているので、ぜひご覧ください。
畳の寿命の目安
畳は部位ごとに寿命が違います。ここでは、畳の部位ごとの名称と寿命が何年なのかについて解説していきます。
い草でできた畳表面のゴザ部分のこと ■畳表の寿命の目安
畳表とは畳の表面のゴザ部分のことです。イグサで織られていて、国産と外国産では編み方・色調が違います。
寿命は3~5年が目安。その後に裏返すと、さらに3~5年使えます。この作業を畳返しと呼び、それによって表裏どちらも使うことを考えると、6~10年使えるというわけです。
畳の土台部分のこと ■畳床の寿命の目安
畳床は畳の土台・芯部分のこと。表面の下に隠れています。従来はワラでできていましたが、近年は木材やポリスチレンなど、様々な耐久性がある素材が使われています。
畳床の寿命の平均は10~20年で、畳の表面より長持ちします。メンテナンスによっては40~50年使えることもできます。
取り換え時になるのは、畳がへこむようになったり、空気が入ったように感じるタイミング。畳ごと丸ごと新調するのがおすすめです。
畳を取り換える時期の判断基準
畳を取り換える方法は三つあります。そのまま使っていく裏返し、畳表・畳縁だけを取り換える表替え、すべてを新調する新畳です。ここでは、その目安を解説していきます。
畳表をはがしてひっくり返す ■裏返しをする目安
畳表のい草部分は表裏療法使えます。そこをはがしてもう片面を使うことを、裏返しと呼びます。
名前で勘違いしやすいですが、裏返しは畳をの者をひっくり返すのではなく、畳のい草部分を剥がしてひっくり返す作業なので、ご自分でやるのは困難です。業者に頼んだ方がいいでしょう。
裏返しを行う目安は3~5年ごと。畳表が痛んだり、色あせてきたら行いましょう。そのまま使い続けると、畳表が日焼けをはじめ、こすれて傷やささくれができてしまいます。
畳床以外を交換する ■表替えをする目安
畳表と畳縁だけを新しくすることを、表替えと呼びます。新しいい草と畳縁になるのが裏返しとの違いです。
表替えの目安は、裏返しで両面を使った後の5年後です。もし畳の裏返しをしていないのであれば、4~8年ごとになります。
畳からい草のクズがついたり、ささくれ・傷が目立つようになったらと覚えておきましょう。この頃は畳表の光沢もなくなってきてしまいます。
表替えにかかる費用は、畳のい草の質で変わります。
畳表・畳縁・畳床をすべて交換する ■新畳をする目安
畳表・畳縁・畳縁のすべてを交換することを新畳と呼びます。畳が日焼けしたり、へこむようになったり、弾力がなくなったタイミングが目安です。
年月の目安は10~20年に一度。畳の状態によって前後します。適切なメンテナンスや裏返しで寿命を延ばすこともできます。
新畳にかかる費用は、どんな畳にするかによって変わります。古い畳は処分しなければいけないので、処分方法を確認しておきましょう。
畳の交換・新調する費用相場
畳は交換する部位で費用相場が変わります。どんな素材を使うかによっても、大きく前後します。
【作業内容ごとの料金相場】
裏返し:3,000円~6,000円
畳替え:5,000円~1万円
新畳:7,500円~2万円
畳の状況によっては、もっと費用がかかる可能性もあります。業者が家に来て、一度持ち帰り作業する形になります。
畳の寿命を延ばすポイント
畳の耐用年数を延ばすためには、適切なメンテナンスが必要。ここでは、その方法を紹介していきます。 畳の耐用年数を延ばすためには、適切なメンテナンスが必要。ここでは、その方法を紹介していきます。
濡れたままの畳を放置するのはNG ■湿気に注意する
畳は湿気に弱く、濡れたままにしておくとその分傷んでいきます。ハウスダストの原因にもなるので、しっかりと湿気対策をしていきましょう。
飲み物をこぼしてしまった時には、すぐにドライヤーや乾燥機で乾かします。ジュースならば乾かした後に濡れタオルで塩分を拭き取ってから再度乾かしましょう。小麦粉などの粉末で水分を吸い取ってから拭き取るのもおすすめです。
濡れることがなくとも、定期的に日干しをしましょう。年に2回が目安です。