プラズマテレビの見え方や音声に違和感があるなら、寿命かもしれません。焦げ臭かったり、電源コードやプラグが熱くなっている時は火災のリスクがあるので、すぐに対処しましょう。
本記事では、寿命が近い時の兆候や寿命がきた後の対処、テレビの処分方法を紹介していきます。
寿命を延ばす使い方についても紹介しているので、ぜひご覧ください。
プラズマテレビの寿命の目安と平均
プラズマテレビのパネル部分の寿命は約10万時間が目安。液晶テレビのパネルは約6万時間、有機ELは約3万時間とされていることをかんがえると、他のテレビのパネルよりは長持ちすると言えます。
ただし、一日の使用時間が長いほど短くなることと、本体部分の不具合も発生するかもしれないことで、10万時間まるまる使い切れるとは限りません。
本体部分の寿命は長くとも10年と言われています。故障の際「修理しようとしても部品切れ」といったパターンも多いので、そのまま寿命となることが多いというわけです。
長く使い続けたければ、本体部分の部品の劣化を防ぐ使い方が重要になります。
プラズマテレビの寿命の兆候
プラズマテレビが寿命を迎えそうな場合、画面に不具合が起きることが多いです。ここでは、その具体例を解説していきます。
暗いと感じたら使用年数をチェックしよう ■画面が暗い
プラズマテレビのパネル部分の劣化が進むと、画面の明るさ(明度)が暗くなります。
明度が50%を下回ると寿命だと言われているので、いつもの明るさ設定で暗さを感じた場合は注意しましょう。
もし何も映らない場合は、寿命ではなく電源やケーブル、B-CASカードを確認するのがおすすめ。
寿命ではなく、何かの衝撃でズレてしまい、映らなくなっているだけの可能性があります。
線が入る・色が出ない場合は寿命かも ■画面映像が乱れる
プラズマテレビに縦線・横線が入ってきたり、色に違和感があるようならパネルの寿命が近いサインかもしれません。
線は黒・緑・白のケースが多く、日が経つにつれ増えることがあります。
色に感じては、画面全体が黒っぽく感じたり、赤や黄色などの色が変に出てくるケースが多いです。
画面映像に乱れがある場合はパネル部分の劣化で、修理が10万円を超える可能性もあります。買い替え時と考えていいでしょう。
ただ、画面映像の乱れは通信の乱れである可能性もあるので、しばらく様子を置くのもおすすめです。
音割れ・途切れは寿命かも ■音声に異常がある
プラズマテレビが寿命を迎える前に、音声が割れたり、途切れたりするケースがあります。
スピーカーか基盤の劣化が原因なので、メーカーに部品が残っていれば修理ができます。
ただし、交換部品によっては高額になるので、買い替えた方が安い可能性もあります。
特に、基盤の交換は7万円以上かかることもあるので注意しましょう。
ある日突然入らなくなることもあり ■電源が入らない
電源が突然入らなかった場合は、基盤部分の寿命の可能性が高いです。AC電源とテレビのケーブルを確認しても異常が無い場合は、修理か買い替えを検討しましょう。
基盤の交換は7万円を超えるケースもあるので、修理する場合は高額になります。
焦げ臭い匂いがしたら火災リスクあり! ■異音・異臭がする
もしもプラズマテレビから焦げたような臭いがしたり、聞いたことのない異音がするなら、内部部品の劣化による放電が考えられます。
放電が内部のホコリに着火してしまうと火災が起こるケースもあるので、すぐに電源を切ってメーカーに問い合わせをしましょう。商品によってはリコールが出ているかもしれません。
電源コードやプラグが熱い場合も火災のリスクがあります。本来熱くならない部分ですが、絶縁体の劣化により異常な熱が発生することがあるのです。
この場合も、周囲のホコリに発火するかもしれないのでヤケドに気をつけてコード・プラグを抜いてから問い合わせをしましょう。
プラズマテレビの寿命の兆候への対処法
プラズマテレビやコード、プラグが焦げ臭い場合は危険なので、すぐに使用を止めてメーカーに連絡します。
それ以外の症状が出た場合は、一度電源をオフにしてみましょう。
その後にプラグを抜き、しばらく放置します。プラグを入れ直して電源をオンにしてもつかないようであれば、部品の寿命である可能性が高くなります。
この時主電源をオン・オフにすると、リモコンの故障との区別がつきやすくなります。
これ以外にも不具合の可能性はあるので、火災の心配がない箇所なら一度取り扱い説明書を確認してみましょう。保証書で修理代・保証期間について確認することも大切です。
プラズマテレビの処分方法
プラズマテレビが寿命だと判断できたら、処分する方法を選びましょう。
ゴミとして出すなら、プラズマテレビは家電リサイクル法の対象になるので、家電リサイクル券を購入して有料で処分する必要があります。
その後、自治体指定の取引先や小売店に持ち込みましょう。
お金がかかるのが嫌なら、自分で売りに出すのもおすすめです。新しいテレビに買い替える場合なら、下取りで処分もできます。
【プラズマテレビの売り出し先】
・不良品回収業者
・リサイクルショップ
・ネットショップ
テレビの処分方法の詳細は下記の記事で解説しているので、ぜひご覧ください。
テレビは料金無料で回収してもらえる?ヨドバシやケーズデンキも可能? | タスクル
https://taskle.jp/media/articles/44古くなったテレビは、なるべく安く無料で捨てたいですよね。テレビは家電リサイクル法の対象品目なので、粗大ごみとして捨てられません。正しくテレビを廃棄するにはどうしたら良いのでしょうか。この記事ではテレビの回収方法や、リサイクルショップへ売却する時の注意点をご紹介します。
プラズマテレビの寿命を延ばす使い方
プラズマテレビの使い方や置き場所を工夫すれば、寿命を延ばすことができます。ここでは、その具体例を解説していきます。
パネルの寿命は使用時間で変わる ■長時間の使用は避ける
プラズマテレビの視聴時間が長ければ長いほど、寿命は短くなる傾向があります。一日3~4時間程度で抑えられるとベターです。
見たい番組もないのにつけっぱなしにしたり、つけたまま寝てしまわないように注意しましょう。
高温多湿になりやすいエリアには置かない ■高温多湿な場所や窓際を避けて設置する
プラズマテレビは水分や湿度に弱い機械です。加湿器の近くや、窓際に置くのは止めましょう。
特に、窓際に置くと夏場の直射日光で、基盤が故障するリスクがあります。冬場も窓際は湿度が高まりやすく、結露の水分がテレビを濡らしてしまうかもしれません。
水に濡れず、安定性があり、適温の場所に置きましょう。
ホコリは電子機器故障の大敵 ■定期的に掃除する
高温・多湿や水分以外にも電子機器はホコリに弱いもの。プラズマテレビも、ホコリがたまらないように定期的に掃除しましょう。
特に、テレビの使用中は静電気が発生するので、ホコリが吸着しやすいです。定期的にモップやカラ拭きで掃除をしましょう。この時、ティッシュや布ではモニターを傷つけてしまうので、専用のモップやクリーナーを使うことが大切。中性洗剤などで代用するのは止めましょう。
テレビの掃除の仕方の詳細は、下記の記事で解説しています。
テレビ液晶の汚れを超カンタンに掃除するコツとは?おすすめの100均アイテムも紹介 | タスクル
https://taskle.jp/media/articles/1316液晶テレビの画面に付いた汚れは取れにくく、どのように掃除したらいいかわからないという人も多くいるでしょう。今回は液晶テレビのおすすめ掃除方法をポイントと併せて詳しく紹介します。こちらの記事を参考に、汚れに合わせた適切な掃除方法を身に付けましょう!