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カビだらけになった賃貸物件の退去費用は誰が払う?入居者が支払う場合と管理者が支払う場合

カビだらけになった賃貸物件の退去費用は誰が払う?入居者が支払う場合と管理者が支払う場合

住んでいる家がカビの問題に直面した場合、退去時の費用が誰かが払わなくてはいけなくなります。退去時の費用の責任分担は、入居者と管理者の関係によって変わり明確でないことがあります。この記事では、カビに対処する際の入居者と管理者の責任分担について詳しく解説します。退去費用についての疑問を解消しましょう。


カビだらけになった賃貸物件の場合、多額の退去費用が発生することがあります。退去費用は責任の所在によって入居者の場合にも管理者の場合にもなります。

この記事では状況ごとにどちらが責任を取らなくてはいけないのかを詳しく解説します。この記事を参考にカビだらけになった賃貸物件の退去費用についてしっかりと確認しましょう。

カビ汚れとは

カビ汚れは湿気の多い環境や通気性の悪い部屋などで壁や天井、床などの表面に発生する微生物の一種です。カビは日陰で湿度の高い場所によく発生し、栄養として有機物や水分を必要とします。

カビは健康に害を及ぼすことがあり、また見た目にも不快感を与える汚れです。そのため賃貸物件退去時の原状回復の責任を誰が負うのかという点で多くの場合問題になります。

カビ汚れの特徴

まずカビの色合いはさまざまです。一般的なカビの例としては黒色や緑色、茶色が挙げられます。

カビに触れるとなめらかなふわふわした感触がありますが、これはカビが小さな胞子を放出するためです。そのため触れることでこれらの胞子が空中に舞い上がることになるので注意しましょう。

またカビは時に嫌な臭いが付いていることがあります。特に湿度の高い場所や長い間放置された場所では、その臭いが強くなることもありますよね。

そして大切なことはカビ汚れが見た目だけでなく、健康にも影響を及ぼす可能性があるということです。カビから出る微細な胞子が空気中に広がり、それを吸い込むことでアレルギーや呼吸器の問題が起こることがあります。

とくに免疫力の低い人やアレルギー体質の方はカビの影響を受けやすいでしょう。

入居者が責任を負う場合と管理者が負う場合

カビの汚れによる退去時の費用負担は入居者が負わなくてはならない場合と、管理者が負わなくてはならない場合がそれぞれあります。

入居者が責任を負う場合

入居者が適切な通気や掃除を怠ったり湿気の発生源を放置したりすることによってカビが発生した場合、その責任は入居者が負うことになります。言い換えると物件の適切な管理がなされていなかったことがカビ汚れの原因となる場合、修復や清掃の費用は入居者が負担することが考えられます。

また入居者が故意にカビの発生を招いた場合もその責任は入居者に負うことになります。例えば適切な通気を確保しないで湿気をためる、水漏れを放置するなどが該当するでしょう。

入居契約や法律に基づいて、入居者が修復や清掃の費用を負担するのが一般的です。

管理者が責任を負う場合

不動産管理者や大家が適切な建物の保守メンテナンスをおこなわず湿気の蓄積や通気不足がカビの原因となる場合、その責任は管理者が負う可能性があります。建物の経年劣化や修繕の遅延がカビ発生の要因となる場合もありますね。

入居者が入居前からカビ発生の原因となる問題を指摘していたにもかかわらず管理者がそれを放置していた場合、カビの発生については管理者が責任を負うことが考えられます。入居前の点検や修復がされていなかった場合、管理者が修復費用を負担することもあるでしょう。

退去費用の相場を紹介

カビ汚れの責任を入居者が負う場合には退去費用に料金が上乗せされることがあります。基本的にはハウスクリーニングで済みますが、賃貸物件がすでにカビだらけになっている場合は特殊清掃を依頼しなくてはいけない場合もあるでしょう。

以下に通常のハウスクリーニングとは別に、カビだらけの箇所を徹底清掃してもらうときに掛かる費用を紹介します。

費用相場
費用相場
キッチン清掃
3,000円〜8,000円
フローリング清掃
5,000円〜10,000円
トイレ清掃
2,000円〜6,000円
浴室清掃
5,000円〜10,000円
換気扇清掃
2,000円〜5,000円
エアコン清掃
2,000円〜3,000円

カビが生えやすい具体的な状況

高湿度の環境

カビは湿度の高い場所で育ちやすい特性を持っています。浴室やキッチンなど水分が多く発生する場所がカビの生えやすい代表的な場所です。

湿った空気や表面はカビの成長に適した環境を提供することになりますよね。浴室ではシャワー後に換気をして湿気を取り除くことが大切です。

また洗濯物を干すときにはできるだけ通気性のある場所を選び、湿気を抑える工夫を必ずしましょう。

通気不足

十分な空気の流れがない環境では、湿気がこもりやすくカビの発生を助長します。クローゼットや収納スペースなどの閉じられた場所は特に注意が必要です。

こうした場所での通気を促すため定期的に換気をおこない、日常的に新鮮な空気を取り入れる必要があります。

衛生的な要因

一般的にカビは有機物や汚れの付着した場所で繁殖しやすい性質を持ちます。キッチンのシンクや排水溝、浴室のタイルなどの場所に汚れがたまりやすいので注意しましょう。

食べカスやほこりがカビの栄養源となるためこまめな掃除が必要になります。具体的にはキッチン周りの掃除を週に1回程度おこない、浴室のカーテンやタイルもこまめに拭き取ることがおすすめです。

カビ以外にも退去時にチェックされる項目

壁・天井の汚れと傷

壁や天井にできる汚れや傷は、入居時の状態と比較して確認されます。ペンキのはげや落書き、家具のぶつけた跡などが徹底的にチェックされるでしょう。

普段の掃除だけでは難しい汚れもあるかもしれませんが、日常的に気をつけて生活をすれば防げる汚れも多くあります。

床の傷や汚れ

フローリングやカーペットの床にも注意が必要です。椅子の移動でできた傷や、こぼした飲み物のシミがこれにあたります。

床の素材によっては傷の深さに応じた処理が必要な場合もあるでしょう。絨毯やカーペットの場合もクリーニングを依頼することで復元が可能です。

設備の動作確認

賃貸物件の退去時には必ずキッチンのガスコンロやエアコン、トイレなどの設備の動作確認がおこなわれます。正しく作動しない場合修理や交換が必要です。

暖房が効かない時期や換気が不十分な日にちょっとした点検をしてみましょう。

水回りの清掃

浴室やトイレ、キッチンなどの水回りはカビだけでなく水垢や汚れが蓄積する場所でもあります。例えばシャワーカーテンについたカビや浴槽の水アカ、キッチンのシンクに付着した油汚れがある場合は注意しましょう。

日常的な掃除をすることで水回りを清潔な状態に保つことが大切です。

窓や窓枠の劣化

窓枠やガラスは日常の使用や気象条件によって劣化することがあります。窓ガラスにやひび割れや破損があると原状回復義務によって修繕費を負担しなくてはいけない場合もあるでしょう。

劣化した窓枠は雨水などを染み込ませてしまうことがあります。室内のフローリングや壁の破損につながることもあるので注意が必要ですね。

カビだらけになった賃貸物件の退去費用に関してよくある質問

カビ汚れの退去費用はどのように決まるのですか?

退去費用はカビの発生状況や修復にかかる労力、専門業者の料金などに基づいて決まります。そのため予め専門業者に自分で問い合わせてみると良いでしょう。

カビの除去作業にはどのくらいの時間がかかりますか?

カビの発生状況により異なりますが小規模なもので数時間から、広範囲なものでは数日間かかることもあります。

カビの再発防止策はありますか?

適切な通気や湿度管理、定期的な掃除やエアコンのフィルター交換などがカビの再発防止に役立ちます。

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