引っ越しの前は、あれこれとしなくてはいけない事が山積みです。
その中でも一番苦労するのが荷物の梱包ですよね。
家にあるものを全部包んでダンボールに入れないといけないなんて、想像するだけでも一苦労です。
割れたり壊れたりしないように、安全に梱包するにはどうしたら良いでしょうか。
そして、だいたい何日位見ておけば、梱包はできるものなのでしょうか。
また、引っ越し会社にもらえるダンボールは何枚位なのでしょう。
初めての引っ越しであれば、わからない事だらけで不安ですよね。
ここでは引っ越しの梱包について調べてみました。
ダンボール(段ボール) 引っ越し セット(S)
梱包にかかる日数
単身で引っ越しする場合、梱包にかかる日数は、5日から7日程度が平均的です。家族で引っ越しする場合は一週間から10日ばかりかかっています。
引っ越しの荷造りをしているうちに不用品や粗大ごみが出てきて、自治体に回収してもらう場合は自分が希望する日に回収に来てくれるわけではないので早めの連絡が必要です。
梱包に必要な道具
一番必要になるのがダンボールです。
ダンボールは業者から無料でもらえるケースが多いので、自分で用意する必要はありません。もし自分でダンボールを用意することになったら、スーパーにもらいに行くよりも、薬局にもらいに行ったほうが良いでしょう。
スーパーのダンボールは野菜や果物など食品が入っていたダンボールが多く、虫が卵を産み付けている可能性があるからです。
その点、薬局であればダンボールが清潔な状態で保たれているので、害虫の心配もありません。
その他、ガムテープやビニール紐なども必要です。
梱包に必要なダンボールの数
日本通運によれば、一人で引越す場合、ダンボールは10から15枚くらいが平均的な数です。
2人の場合はダンボール20から30箱。3人の場合は30から50箱。4人の場合は50から80箱が平均値でした。
業者からもらえるダンボールの数
もらえるダンボールが多いのがファミリー引越センターで最大70枚もらえます。最大50枚なのが、アート引越センター、アーク引越センター、アリさんマークの引越社、カルガモ引越センター、サカイ引越センター、ダック引越センター、ハトのマークの引越センター、ハート引越センターです。三八五(みやご)引越センターは30枚でした。
単身の引っ越しや家族3人までの引っ越しであれば十分な数ですが、二世帯住宅など家族が多くなった場合は自力でダンボールを調達する必要がありそうです。
引っ越し用荷物の梱包のコツ31
■家電の梱包
1 冷蔵庫
冷蔵庫は、引越し業者が当日、大きな腹巻きのようなもので梱包してくれるので、こちらで梱包する必要はありません。
輸送時に車の中でガタガタ動かないようにするために、冷蔵庫の中の棚は一度外して、ヒモなどでひとまとめにしておきましょう。
2 炊飯器
炊飯器は引越し業者が当日パッドなどで梱包してくれるので、こちらで梱包する必要はありません。もじ自分で梱包する場合は、購入時のダンボールに入れるのが一番です。
もしダンボールが無かったら、同じような大きさのダンボールに入れてください。
3 電子レンジ
電子レンジの中の皿が割れてしまわないように、出して別に梱包しておきます。
電子レンジそのものは、引越し業者が当日梱包してくれるので、こちらで梱包する必要はありません。
もしも自分で梱包する場合は、重くなるのでダンボールには電子レンジだけを入れるようにしてください。
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4 トースター
トースターは中のトレーは出して、輸送中にガタガタしないようにしておきます。トースターの中に何か入れて梱包してしまうと、輸送時に電熱線に触れて割ってしまう恐れがあります。
トースターの中には何も入れず、扉がバタバタ開いてしまわないようにヒモなどで止めておきましょう。
5 ガスコンロ
ガスコンロを引越し先に持っていく場合、先に掃除をしておきましょう。
ガスコンロを取り外した台も、かなり汚れていますので悲観に余裕がある時に掃除をすると良いでしょう。
賃貸でガスコンロが据え置き型の場合、ガスの元栓を閉めてガス管とガスコンロを取り外します。ゴトクやグリル、網などが輸送の時にガタガタしてしまわないように、新聞紙などで梱包しておきましょう。
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6 掃除機
引っ越す前の家で最後まで使用するのが掃除機です。
輸送する時に壊れないように、ダンボールに入れて運びます。
賃貸の場合、綺麗な状態にしておかないと戻ってくる敷金が少なくなってしまうからです。
また、引っ越す先でも、掃除機はすぐに必要になりますので、ダンボールの外側に「掃除機」と大きく書いておきましょう。
7 洗濯機
ドラム式の洗濯機の場合、引っ越しの時にはドラムを固定するための「輸送用固定ねじ(輸送ボルト)」で止めます。買った時にねじが付いてきているはずなので、家の中を探してみましょう。もし無かった場合はメーカーに問い合わせると購入できます。
洗濯機全体の梱包は、引越し業者が大きな腹巻きのようなもので包んでくれますので、こちらで梱包する必要はありません。
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8 テレビ
テレビの引っ越しのポイントは、配線と画面の保護です。
引っ越先で配線に困らないように、テープやシールで色分けして、どこに何のケーブルを接続するかひと目でわかるようにしておきましょう。
画面の保護は、ダンボールを二枚重ねにして貼り付けます。その上を、エアキャップや毛布や大きめのタオルで覆います。
9 エアコン
エアコンの取り外しと取り付けは、引っ越す日よりも前に業者に頼んでおきましょう。
引越し先が近所であれば、取り外しと取り付けを一緒にしてセットで頼むことも可能です。
最近は、引っ越し会社がオプションでエアコンの取り外しと取り付けを行うこともあります。
自分で取り外しを計画している場合は、現在使用しているホースや配管で長さが足りなかった場合を考えて、壁の長さを測っておくと良いでしょう。
エアコンの取り外しだけを業者に頼んだ場合、室外機が置いてある高さやサイズなどによっても異なりますが、1万円から2万円程度かかります。
10 パソコン、パソコン周辺機器
万が一引っ越しの衝撃でデータが飛んでしまった時にそなえて、バックアップをとっておきましょう。スキャナなどロックがかけられるものはロックをかけておきましょう。
購入した時の箱に入れるのが一番ですが、すでに箱は捨てている人も多いと思います。
そのような場合は、エアキャップやタオル、毛布などで包みましょう。
■キッチン周辺
11 食器棚
食器棚全体は、引越し業者が大きな伸び縮みする布で梱包します。
家庭でしておくことは、食器棚の中の板やガラスを保護しておくことです。
中の棚が輸送中にガタガタしてしまわないように、取りはずしてヒモでまとめておきます。
扉のガラスは、ダンボールなどでカバーをして割れないよう保護しましょう。
12 皿
同じサイズののもを、まとめて全体で包まずに、一枚一枚別にしてくるんだ後、全体を包みます。
ダンボールに入れる時には、衝撃で壊れにくくするために横ではなく縦にして入れます。箱全体の重心が、なりべく中央に来るようにバランスをとってください。
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13 椀、丼
同じサイズのものがあると、重ねたまま全体を梱包したくなってしまいますが、輸送中にスレてキズになりかねません。一つずつ新聞紙などで梱包してダンボールに入れましょう。
梱包し終わったら、ふせて逆向きにしてダンボールに入れるようにします。
14 グラス
グラスは、広告や新聞紙を一度くしゃくしゃにしてデコボコを作ってから梱包すると、衝撃を受けても割れにくくなります。繊細なグラスは梱包している時に、割ってしまわないように気をつけてください。
ワイングラスなど、細い部分があるグラスは、細くなっている部分に新聞紙やエアキャップを巻いて、細くない部分と同じ太さにすると割れにくくなります。
そして、普段使う向きとは逆の向きで、伏せてダンボールに入れるようにすると安定します。
15 急須、ティーポット
フタがあるもの全般に言えますが、フタごと全体を包むのではなく、フタはフタ、本体は本体で別々に梱包したほうが良いでしょう。
フタは梱包したらツマミが出ている部分を下にして、本体と重ねます。
注ぎ口や取っ手など、飛び出ている部分は念入りに新聞やエアキャップで巻きます。
全体的に飛び出ている部分が無い、繭のような状態になると割れにくくなります。
16 包丁、刃物類
新聞紙や古い布などで何重にもぐるぐるに巻いてカバーします。開ける時に自分がケガをしてしまわないように、外側に「包丁 注意 危険」といった張り紙をしておきましょう。引越し業者さんにも危険物ということが伝わりますのので、安全に輸送できます。
17 鍋やフライパン
鍋やフライパンだけを梱包するのではなく、中にキッチンで使用するグッズを入れて引越し作業をすると大変便利です。
オタマやフライ返しなど、ワレモノ以外のキッチングッズを入れれば輸送の時も安心です。
18 調味料
フタのあるものは、輸送中にこぼれないようにテープなどでしっかりと口を閉じます。夏の暑い時期に、調味料がダメになってしまうのが心配であれば保冷剤やクーラーバッグを用意すると良いでしょう。液体の調味料は輸送中に飛び散ってしまわないように、フタをした後にビニールをかぶせて輪ゴムで止めます。
地域によっては、引っ越しの時に、塩や醤油、味噌を一番先に家に入れる風習が残っています。引越し先の古い地元の人に聞くと良いでしょう。
■家具
19 寝具
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引越し業者によっては、布団専用の袋を用意してくれますので問い合わせてみましょう。
もし専用袋が無ければ、トラックの中でなるべく場所をとらないように、布団圧縮袋を使うのがオススメです。
布団の中に、ワレモノや貴重品を入れる人がいますが、絶対に止めましょう。
引越し業者は、布団は軽いので雑に扱われてしまうので、中のものが破損しやすいのです。
20 机、椅子
組み立て式の机や椅子であっても、バラす必要はありません。現状の組み立てて使っているままの状態で引っ越し輸送できます。
机や椅子の脚は、キズがつかないように新聞紙などで梱包しましょう。
机の板の部分には、板状にしたダンボールを上にかぶせて衝撃から守ります。
21 タンス
タンスは、引越し業者が大きな腹巻きのようなマットで梱包してくれるので、こちらで梱包する必要はありません。
タンスは運ぶように設計されていないため、衝撃や揺れに弱いものです。
中に入っているものは、必ず出して梱包して別に運ぶようにします。
22 カーテン
引っ越しでカーテンを外すと、洗いたくなりますが、カーテンを洗濯するのであれば引越し後がおすすめです。引っ越しでカーテンがシワになるからです。
カーテンは引っ越したらすぐに使用するものなので、梱包したら目立つように「カーテン」と書いておきましょう。
23 照明器具
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電球と照明器具本体は別々にしておきましょう。そして、電球は購入した時の紙ケース、照明器具も購入した時のダンボールに入れられれば良いのですが、購入した時の箱が無い場合はダンボールの中に入れます。
ダンボールの中で、照明器具が移動しないように緩衝材となる新聞紙を多くいれるようにしてください。
24 鏡
万が一、割れた時に粉々になるのにそなえて、マスキングテープや紙テープなどで、鏡全体をテーピングしておきましょう。縦横の格子状にテーピングすれば良いでしょう。そして、鏡の場合は新聞紙でなくエアキャップで梱包することをオススメします。
鏡やガラスといった割れやすいものを梱包した時には、必ず外側から誰が見てもわかるように「鏡」「ガラス」「ワレモノ」といった表示をしておきましょう。
梱包した自分しか鏡がわからないと、引越し業者も丁寧に扱えないからです。
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■日用品その他
25 衣類、靴
タンスの中に服を入れたままでの運搬はおすすめしません。タンスは運ぶために作られていないので、衝撃に弱く、服を入れたままで運んでしまうとタンスがゆがんでしまうからです。たたんでしまうとシワになってしまう服は、引っ越し会社にハンガーボックスを用意してもらって入れるようにします。
靴はつま先の部分とかかとの部分に丸めた新聞を入れておいて、輸送中に形がへこまないようにします。靴の数が少なければ、靴を購入した時の箱で輸送するのが一番です。
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26 傘
傘などの長細いものは、ひとまとめにしてヒモで3箇所ほど縛っておきます。車で運んでいる時に中の傘が外に出てしまわないように、上と下を新聞紙やビニールなどでくるんでヒモでしばっておくとより良いでしょう。
27 古美術品
古美術品にもよりますが、高額な作品で普通の引越し業者にまかせるのが心配であれば、ヤマト運輸の美術品輸送がおすすめです。美術品輸送よりも安くて手軽に絵を運べるのが、同じくヤマト運輸の「アートボックス」です。ヤマト運輸の営業所で販売しており、10号(51cm×59cm×10cm)のBOXは1,436円(税込)、特注の15号は(61cm×73cm×12cm)1,847円(税込)になっています。
28 レコード
小さめのダンボールに小分けにして入れます。以前はコカ・コーラのダンボール、現在では2リットルサイズのペットボトルが6本入るダンボールが、レコードを入れるのに調度いい大きさになっています。
29 液体洗剤、シャンプー
フタができるものは、きっちりとフタをしてからビニール袋をかぶせて輪ゴムで止めます。万が一フタが開いてしまっても、中のものがあちこちに飛び散らないようにしましょう。そして、液体のものはまとめてダンボールに入れます。乾いたものと一緒にしてしまうと、万が破損した時にダメージを与えてしまうからです。
ダンボールに入れる時は、ダンボールの中に大きなビニールを敷いて、それからフタにビニールをした液体物を詰めていきます。プラスチックではなく、ガラス製の容器の場合はエアキャップや新聞紙などで外側も梱包しておきましょう。
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30 観葉植物
引っ越し会社では、本来は植物は運ばない規定になっています。しかし、実際問題として要望が多いため、枯れたり折れたり、植木鉢が割れたりしても大丈夫という話をすることで、運んでくれます。そのため、かならず事前に引っ越し外車に伝えておくようにしてください。
植木鉢と植木全体をダンボールに入れます。
枝が広がっているようであれば、紐などでまとめておくと良いでしょう。
植木鉢部分が割れないように、エアキャップなどで保護しておきましょう。
31 ペット、金魚、熱帯魚
動物や植物は、引っ越し会社では取りあつかっていないため、自力で運ぶ必要があります。
ゲージに入れて車で運ぶ人が多く、電車や飛行機も別料金を支払うことでゲージに入れたペットを運ぶことができます。
魚の場合は、魚の引っ越し専門の業者に頼むのも一つの方法です。デリケートな魚の場合はプロに頼むのが一番ですが、タフな魚であればビニール袋を二重にして小分けにし、中にパンパンになるくらいエアを入れます。通信販売で、魚を頼んだ時に送られてくるような要領で梱包します。エアが心配であれば、熱帯魚店で売っている酸素タブレットを使用します。夏は、車内温度が上昇する時のために保冷剤を準備しておきましょう。
らくらくパック、おかませパックでしてくれないこと
引っ越しのらくらくパックや、おまかせパックは、全ての梱包を引越し業者が請け負ってくれるので本当に助かります。
体調が悪かったり、急に引っ越しをしなくてはいけない場合などにオススメです。
業者側でしないことは、部屋の掃除やゴミ捨て、家具のホコリを落とすことなどのクリーニング作業や、配線やコンセントを外すことです。テレビや冷蔵庫の電源は、家の人が電源や配線を抜く必要があるので注意してください。
らくらくパック、おまかせパックと言えども、貴重品や下着など、引越し業者に触ってほしくないものもあるでしょう。
そういった大切なものは、自分で梱包しておくことをおすすめします。
また、新しい家の、どこに何を置くのかも、家の住人が決めなくてはいけません。
引越し業者は部屋のレイアウトやアドバイスはしませんので、引越し当日までにレイアウトは必ず決めておきましょう。
そして、カレンダーの裏にでも大きく新居の間取り図を描いて、どこに何を置くのか指示を書いて引越し業者に渡すと便利です。
部屋が一階と二階に分かれると、いちいち自分も階段を上らなくてはいけないので、図を描いて指示したほうが効率的なのです。
梱包が間に合わなかったら
引越し当日に梱包が間に合わない場合、梱包していないものがあまりに多いと、「契約不履行」として引越し作業をしてもらえませんし、引越し業者は、そのまま引き上げることになります。
実際は、梱包作業代金を支払って、引越し業者に梱包をしてもらい、約束した当日中に引っ越しを完了させるというケースが多いようです。
しかし、業者が引越し作業ができるのは時間に余裕のある期間のみです。
2月から4月にかけての引っ越し繁忙期は、一日に2件、3件と引っ越し作業が入っているので梱包している余裕が無いのです。
間に合わなさそうだと思ったら、早めに引っ越し会社に電話して日程の調整をはかるのも一つの方法です。
事前にどれとどれを梱包しておかなくてはいけないか、アドバイスしてもらえるので、梱包作業に困ったら引越し業者に相談してみましょう。
まとめ
梱包作業は目の前にあるものから始めてしまいがちですが、目の前にあるものはすぐに必要になるものが多いものです。
梱包する時には、押入れなどあまり使わずに置いてあるものから済ませたほうが手間がかかりません。
かた、引越し先にいらないものまで運んでしまうと運送料がもったいないので、引っ越しの際に不用品は処分してしまいましょう。