効果的なネズミの駆除方法5選

急にネズミが天井をドタドタ走り回る音がしたら、びっくりしますよね。小さな体の割には、かなり大きな音がするので、天井裏や壁で音がするたびビクッ！と驚いてしまいます。どこにいるのかわからないと、心配で眠れなくなってしまいます。

そして、ネズミが出ると嫌なことの1つに家の中が不潔になることがあげられます。ネズミのいる家はダニやノミが増えて、毎日レイコップのような布団用の掃除機をかけないと虫に肌を刺されてしまうことにも。
食品や電線が、ネズミにかじられてしまう被害も発生します。

どうしたらネズミを効果的に駆除することができるのでしょうか？ここでは、ネズミの駆除方法について調べてみました。

家の中や周辺をうろつくネズミは、大きく分けて3種類です。
大きく分けると、大きいネズミであればドブネズミ、小さくて天井裏をドタドタと走っているならクマネズミ、家ではなく郊外の倉庫にいるのがハツカネズミです。
それぞれ大きさや特徴も違います。
自分の家に来るのが何ネズミなのかを、まずは調べてみましょう。

大きさはちょうどモルモット位のサイズで、20センチから30センチ程度あります。
重さは200グラムから500グラム程度で、尻尾は体の長さよりも短いのが特徴です。
木や壁によじ登るのは苦手で、上下に移動するよりも、前後左右と水平に移動します。
床下などの湿った場所が好きなので、建物の床や地面に近い場所や、下水の近くで生活しています。
ゴミ置き場でゴミをあさっているネズミの多くがドブネズミです。
平均寿命は約3年です。
生まれてから3ヶ月で生殖可能となり、妊娠期間は約21日間で、平均して8頭の子ネズミを生みます。
日本全国に分布しています。

電線やケーブルをかじるため、停電や家事の危険性があります。
ドブネズミが出ることで、サルモネラ症や、レプトスピラ症になったり、イエダニが出るので刺されて痒くなったりします。

人間を恐れず、かなりどう猛な性格のため、粘着シートで捕獲した場合は噛まれないように注意しましょう。
念のために革手袋や軍手を用意しておくと良いでしょう。
噛まれた場合は、早めにかかりつけ医に行くようにしてください。

大きさはゴールデンハムスター位のサイズで、15センチから25センチ程度あります。
重さはドブネズミの半分位で、100グラムから200グラムになります。
尻尾は体よりも長いのが特徴です。
木や壁によじ登るのが得意なので、上下運動をしていたらクマネズミの可能性が高いです。
天井裏や、建物の中の高い場所が好きで、乾燥した場所に住んでいます。
電柱や電線を伝って家に入ることも多く、ドブネズミが生活していない場所を選んで生息しています。
平均寿命は約2年から3年です。
生まれてから3ヶ月で生殖可能となり、妊娠期間は約21日間で、平均して6頭の子ネズミを生みます。
日本全国に分布しています。

屋根裏や壁の中で生活をするため、ドタドタと走り回る音で安眠できず体調を崩すケースも多く見られます。
ドブネズミと同様に、クマネズミが出ることでサルモネラ症や、レプトスピラ症になったり、イエダニが出るので刺されて痒くなったりします。

警戒心がドブネズミよりも強く、抗血液凝固性殺鼠剤（ワルファリン）を食べても生きているスーパーラットと呼ばれる耐殺鼠剤の性質を持つ個体も増えています。
連続して殺鼠剤を食べさせるなど、辛抱強く退治しましょう。

大きさは世界最小のハムスターであるロボロフスキーハムスターと同じ位の大きさで、5センチから10センチ程度になります。
重さは10グラムから30グラムで、卵の半分から半分以下の重さしかありません。
上下に移動するよりも、前後左右と水平に移動します。
かなり小さく動きも早いのが特徴で、家よりも倉庫や物置に生息しています。
都会よりも郊外のコンテナ倉庫や船、畑や雑草がある場所にいることが多く、夜行性です。
寿命は1年から1年半です。
生まれてから2ヶ月で生殖可能となり、妊娠期間は約20日間で、平均して6頭の子ネズミを生みます。
日本全国に分布しています。

特に食品工場では要注意のネズミです。
体が小さいので機械や商品に混入してしまうケースがあります。

殺鼠剤を食べるものの毒が回るまでに時間がかかるため、粘着シートのほうが効果的です。

ネズミは、ほんのわずかな隙間から家の中に入ってきます。1センチあるとネズミは侵入可能と言われています。
家の老朽化や、柱や壁のゆがみで戸がぴったりと閉まらないようになっていたら要注意です。

エアコンを取り付ける時には、どうしても壁に穴を開けるので隙間ができてしまいがちです。
壁とパイプの間の詰め物がやせ細っていたり、隙間ができていないかチェックしてみましょう。

「なげし」は天井近くの、ふすまや障子の上の部分にある横に取り付けてある部分です。

換気扇にシャッターがある場合は、使用しない時は閉めておきましょう。
また、換気扇にフィルターをしていないと、ネズミが入りやすいので注意してください。

水道管が床から出ている部分に、1センチ以上の隙間はできていないでしょうか。
パイプ周辺はネズミだけでなく、他の害虫も入って来るルートなので気をつけて下さい。

見えている部分の天井よりも、押入れの上の天井のほうがネズミが入りやすくなっています。
天井板がズレていたら、しっかり隙間がないように元に戻しておきましょう。

お風呂のガス釜周辺は、一年中暖かくなるのでネズミが好む場所でもあります。

通気口に格子が無い場合は、ネズミを歓迎しているようなものなので、金網を張るなどして対策を立てましょう。
また、通気口に格子があっても、隙間が1センチ以上あればネズミは入ってきてしまいます。この場合もネズミに入られないように、金網などでブロックします。

電柱から家に電線や電話線を引き込んでいる部分が、1センチ以上開いていないか調べてみましょう。
ネズミは器用に電線を渡って家の中に侵入してきます。

戸袋は外から中が見えにくく、外敵も入ってこないのでネズミの好きな侵入ルートです。
戸袋の下よりも上のほうに通り道を作りやすい傾向があります。

家を増築すると、古い家とのつなぎ目ができます。
建築材料が違うため、どうしても伸縮率が変わるので、新しい部分と前からある部分に隙間ができてしまいます。
ほんのわずかな隙間からも入ってくるので、ふさげる部分は早めに処置しておきましょう。

「ネズミ駆除グッズを自分で買うから、業者にたのむほどじゃない」と思う方も多いかもしれません。

確かに家に住み着いてしまったネズミの駆除には数万円からの費用がかかります。しかし侵入経路をパテでガッチリと埋めるなど防鼠施工は意外と安いことをご存知ですか？

ネズミ110番は「パテ封鎖」「ブラシ封鎖」「パンチングメタル加工」などの防鼠施工が2,750円から。

ネズミの駆除を自分でやるとなると複数の駆除方法を同時にためさなければならず、その分駆除グッズも必要なので3,000円〜5,000円程度の費用がかかるもの。

同じくらいの価格ならプロに全ての侵入経路を業務用の強力なアイテムで防鼠してもらう方が断然お得です。

Amazonの粘着ねずみ取りシートで270件もの口コミが投稿されている、ロングセラー商品です。
ねずみ取りのプロも使用しているシートで、防水タイプなので置く場所を選びません。
新聞紙を広げて、その上にシートを置くのが一般的な使用方法です。
また、凹の字に曲げたり、ロの字に曲げたりできるので、わずかな隙間にも設置することができます。
薬は使用せず、超強力な粘着剤だけなので人体にも影響がありません。
1枚だけだと飛び越えてしまう可能性もあるので、連続して置いておくと良いでしょう。

昔ながらのネズミ捕り器です。
粘着剤や殺鼠剤に慣れてしまった手強いネズミには、捕獲カゴで退治しましょう。
中に餌を仕掛けてネズミをおびき寄せるので、こちらも薬品を使用せずに捕獲することができます。
カゴの置くの部分に餌を取り付ける部分があるので、自分の腕をはさんでしまわないよう気をつけながら設置します。
そしてハンドルとロック棒を倒してネズミの通り道に仕掛けます。
スチール製で何度でも使用できるので、経済的な商品です。

殺鼠剤は、3日から5日の間、連続させて食べされることで効果があらわれます。
そのため、殺鼠剤がなくなったら続けて食べさせるために、すぐに追加しましょう。
食べた後、3日から5日ほどで効果があらわれるため、あせらずに待つことが必要です。
あまり食いつきが良くないようであれば、ネズミの通り道ではない場所に置いているので、違う場所に設置するようにしましょう。

殺鼠剤に抵抗力を持ってしまったスーパーラットにも効果のある殺鼠剤です。
ひとくち食べるだけで効果があり、ドブネズミなどの大型のネズミにも効果を発揮します。
投げ込みタイプなので、壁の中や屋根裏に放り込んでおくだけでOKです。
ネズミの食いつきを良くするために、ソースやコーン油を数滴たらしておくのも良いでしょう。
人間やペット、魚などに対しても毒なので、使用する場所には注意しましょう。
トレーの中に殺鼠剤を入れておく、トレータイプもあります。

強力なハッカの香りでネズミを寄せ付けない忌避剤です。
口コミを見ると、大変効果があったという家庭と、全く効果が無かったという家庭があり、効く場合と効かない場合があるようです。
子どもやペットが間違えて口にしないように、袋は10センチほどの大きめに作られています。

ハッカや月桃、ワサビといった天然ハーブとネコのニオイを配合させて、ネズミが来ないようにした製品です。
効果や約2ヶ月間あります。

ネズミ用のバルサンです。
ハッカと月桃の香りが煙の中に入っています。
煙りでネズミの嫌いなニオイが部屋のすみずみまで行き渡ります。
蒸散開始から2時間経過するまで、家の中に入らないようにします。
2時間後、窓を開けて部屋の換気を行えば完了です。
天井裏や床下の換気は行わないで大丈夫です。

ネズミが嫌いな超音波を発生させて、ネズミを家から追い出す撃退器です。
Amazonで620件以上の口コミがあるロングセラー商品です。
口コミによると、使用してから数日で効果がある家庭と、全く効果の無い家庭があるようです。
殺鼠剤など他のものと併用すると良いでしょう。

殺鼠剤や忌避剤といった薬品でネズミを退治するのも大切ですが、そもそもネズミが来ない環境作りも大切です。
専門家に頼んでも、なかなか1回だけでは効果があらわれないケースも多いので、まずは自分でできることは自分でやってみましょう。

キッチンで使用する金属タワシや、エアコンのパイプを壁に通した時に使用するふさぎ用粘土、防水パテ、金像板などで隙間をふさぎましょう。
外壁などはセメントやブロックを使うのも効果的です。
厚紙やダンボール、新聞紙、ガムテープは隙間をふさぐのには不向きです。
かえってネズミの巣の材料として利用されてしまうことがあるので、紙製品は止めておきましょう。

換気扇や家の土台の通気口など、完全にふさいでしまうと家の中の湿度が上がってしまって、違ったトラブルを引き起こしてしまう場所もあります。
そういった完全にふさぐことができない場所は、金網を使用しましょう。
金網を選ぶ時には、必ず網目が1センチ以下のものを選んで下さい。

ネズミは秋から冬にかけて、食欲が増します。そのため、殺鼠剤など食べさせて退治するタイプのものは、秋から冬に設置すると良いでしょう。天井裏でドタドタと走っている場合でも、天井は運動場として使用しているだけで、餌は台所や食品貯蔵庫が狙われています。

また、接着剤タイプのシートの周辺に殺鼠剤を設置すると、よく取れます。殺鼠剤を食べることで体が不調になるため、何でも無い時にはシートの上を歩かないネズミも、うっかり歩いてしまうからです。

また、殺鼠剤が無くなっても巣に持ち帰っているだけで、食べていないこともあります。ネズミが食べるまでしばらく経過しないと、効果が現れない場合もあるので、あせらず効果を待ちましょう。