スズメバチの巣の駆除は、準備さえ十分であれば自分でもできます。しかし、巣の駆除の準備をする費用と同額か、それ以下の費用で専門家が巣の駆除をしてくれます。プロにたのめば安全ですし、自分が刺されることもありません。
プロの中には害虫駆除業者であっても、蜂にくわしくない業者もいます。ゴキブリやムカデの退治方法と、蜂の退治方法は違いますので、あらかじめ基礎知識を頭に入れてから業者に依頼したほうが予算も多くかかりません。
今回は、スズメバチの巣の駆除方法について調べてみました。
スズメバチの巣の見分け方

家の敷地の中に蜂の巣ができると、それだけであわててしまいますが、全てのハチが獰猛なわけではありません。
民家に巣を作るハチとしては
・スズメバチ
・アシナガバチ
・ミツバチ
の3種類があげられます。
■スズメバチ
この中で一番危険なのは何と言ってもスズメバチです。刺されると「アナフィラキシーショック」と言って、短時間でアレルギー反応が出て、場合によっては意識が無くなってしまうこともあります。
スズメバチの巣の形
4月から5月にかけては、新しい女王蜂が1匹で巣を作っています。
形は花瓶やトックリ、フラスコを逆さまにしたような形をしていて、下に細長い出入り口があるのが特長です。
大きさも作りはじめは10センチ程度で、大きくても25センチから30センチ程度と、比較的小さいのが特長です。
巣の中の幼虫が働き蜂になると、巣の形も変わって細長い出入り口がかじられて無くなります。巣はマーブル模様の大きな球形になって、平均で50センチ程度の大きさになります。条件によっては、1メートル近く大きくなる場合もあります。
スズメバチの巣は、大きければ大きいほど駆除も困難になります。
できれば梅雨前の嬢王蜂が一匹で巣を作っているうちに、駆除するようにしたいものです。
■アシナガバチ
アシナガバチは胴体や手足が細長くて全体的に大きく見えますが、実はあまり攻撃的ではない種類の蜂です。もちろん、自分の巣が壊されそうだと感じたら、人間を襲ってきます。しかし、こちらが追い払ったりしない限り、アシナガバチのほうから向かってくることはほとんどありません。
アシナガバチの巣の形
スズメバチはトックリ型もしくは球形ですが、アシナガバチの巣はお椀のような形をしています。巣は閉じておらず、中身が丸見えになっていて、シャワーヘッドのようにも見えます。色は灰色なので、スズメバチの巣との違いはひと目でわかります。
■ミツバチ
ミツバチもこちらが巣を壊したりしない限りは、蜂の方からは襲ってきません。注意が必要なのは人間のほうは何もしていなくても、蜂の巣の横を偶然通りがかってしまったことが、蜂にとっては攻撃しているとみなされてしまった時です。ミツバチは襲う時は1匹だけでなく集団で攻撃します。一度蜂の巣を作られた場所は、また巣が作られる可能性もあるので注意してください。
ミツバチの巣の形
ミツバチの巣の形は板状になっています。
最初は白い板になっていて、時間が経過して蜜がたまってくるとオレンジ色に変化します。ある程度板が大きくなったら、もう一枚板を増やします。そうやって、板を増設することで巣を拡張していくのです。
駆除前に必要な準備3点

■①駆除に必要な道具
蜂用の殺虫剤
なるべく強力に噴霧するスプレーを選ぶと良いでしょう。威力が強ければ強いほど、自分は巣に近づかずに駆除できるからです。もし蜂用の殺虫剤が無い時は、他の虫の殺虫剤でも追い払う時にはかまいませんが、巣にスプレーする時は蜂専用スプレーをオススメします。

金鳥 スズメバチに効く ハチ・アブ用ハンターZ PRO 510mL