梅雨時から夏にかけては、黒くてテカテカしているゴキブリが家の中に出て来る嫌な時期でもあります。夜中に電気をつけた時に、ゴソゴソと走り去っていくゴキブリを見てしまうと、家のどこに隠れたのかと眠れなくなってしまいますよね。
床だけでなく、壁や天井にも張り付いていたり、場合によっては飛んできたりすることもあります。
ゴキブリは見た時に殺しておかないと、家族がずっと不安で眠れなくなってしまうのも悩ましい問題です。
ホームセンターやドラッグストアに行くと、色々なゴキブリ用の殺虫剤が販売されていますが、どれが良いのか迷ってしまいますよね。ゴキブリはとても強い生き物なので、殺虫剤をふりかけても耐性がついてしまって死なないことがあります。
昔からよく使っていたゴキブリ用殺虫剤で死ななかったら、もしかすると新しい有効成分入りのゴキブリ用殺虫剤でないと効果のないゴキブリなのかもしれません。
ここでは、Amazonでもロングセラーのゴキブリ用殺虫スプレーの【アース製薬・ゴキジェットプロ】について調べてみました。どのような成分が入っていれば、ゴキブリを秒殺できるのでしょうか。
1 ゴキジェットプロの効果的な使い方11ポイント
■① ゴキジェットプロには2種類ある
ゴキジェットプロは
・緑缶と言われている「防除用医薬部外品」
・黒缶と言われている「第2類医薬品」
の2タイプがあります。
「防除用医薬部外品」のゴキジェットプロ緑缶は、300ml入りスプレーと、450ml入りスプレーの2種類があります。細い隙間用ノズルがついているのは、450ml入りスプレーのほうだけです。基本的に出てきたゴキブリを、その場で瞬殺するための殺虫剤です。
「第2類医薬品」のゴキジェットプロ黒缶は、医薬品のゴキジェットプロです。450mlのみの販売で、緑缶のゴキジェットプロのように瞬殺する力と、それに加えて待ち伏せする効力があります。
■② ゴキブリを退治できる噴射秒数は?
・小型のゴキブリには1秒から2秒
・大型のゴキブリには6秒から8秒
直接体全体にかかるように噴射します。
ゴキブリに近づきたくなくて、どうしてもおよび腰になってしまうのですが、怖くて後ろに下がってしまうと余計に殺せなくなってしまいます。ゴキジェットプロは他のスプレーよりも効き目が早く秒速で効くので、スプレーの威力を信じて前に出てスプレーしましょう。
スキマに逃げ込んだら、逃げ込んだ場所にスキマ用ノズルで1秒から2秒噴射します。スキマから再びゴキブリが出てきたら、最初と同じように小型のゴキブリには1秒から2秒、大型のゴキブリには6秒から8秒、直接体全体にかかるように噴射します。
スプレーした後は、床がツルツルと滑りやすくなってしまうので注意しましょう。
■③ ゴキジェットプロが効果的な距離は30センチ
ゴキジェットプロがゴキブリを退治するのに一番効果的な距離は、30センチです。
0センチよりも近い距離でゴキブリにゴキジェットプロを噴射してしまうと、スプレー缶の中の殺虫剤が液体のままで気体になりません3。また、あまり遠くなってしまっても今度は薬品がゴキブリに届かなくなってしまいます。
ゴキブリの体に液体がつくことよりも、気体の毒ガス状態になることでゴキブリに効果があるので、あまり近づきすぎるのも逆効果なのです。
■④ ゴキブリは背中よりお腹が弱点
昆虫は人間のように口ではなく、体のお腹の部分に呼吸をする気門という部分で酸素を取り入れています。そのため背中の羽の部分ではなく、なるべく横かお腹の部分めがけて噴射したほうが、毒ガスがかかって有効的です。
■⑤ スキマ用ノズルは450ml入りスプレーのみ
ゴキジェットプロは、300ml入りスプレーと、450ml入りスプレーの2種類がありますが、細い隙間用ノズルがついているのは450ml入りスプレーのみとなっています。冷蔵庫と壁の間など、普通のスプレーでは効果的に噴霧できない場所にスプレーするには、やはりスキマ用ノズルが付いていたほうが便利です。
■⑥ ゴキジェットプロ黒缶は待ち伏せ用にも使える
「医薬品 ゴキジェットプロ 秒殺+まちぶせ」のほうは、殺虫剤が残って効果を発揮するので、ゴキブリが出そうな場所や通り道と思われる場所に、シュッとスプレーしておくとゴキブリが寄り付きません。
>地面や壁から20センチ程度離して、床や壁が十分に濡れるくらい多めに噴射床や壁に塗りつけるイメージで噴射すると良いでしょう。
おおよそ、1平方メートルにつき1分程噴霧するのが適量と言われているので、もしも幅10センチ、長さ1メートルの部分に噴射するとすれば5秒から6秒程度になります。
■⑦ 人体に向かってゴキジェットプロを噴射しない
ゴキジェットプロの有効成分である「イミプロトリン」と「メトキサジアゾン」は、人間への影響が弱い殺虫剤ですが、人間にむけて噴射することはやめましょう。もしゴキブリの向こう側に人がいたら、薬品を吸ってしまう可能性がありますので、どいてもらうように伝えてから噴射するようにしてください。
■⑧ 冷蔵庫の周辺でのゴキジェットプロの「過剰な噴射」に注意
冷蔵庫の周囲や裏などで必要以上にゴキジェットプロを噴射してしまうと、可燃性ガスが燃えてしまう危険性が出てきます。
ゴキジェットプロはスキマに入ったゴキブリには1秒から2秒で効果を発揮するので、ゴキブリが出てこないからといって必要以上にスプレーし続けるのは止めましょう。
■⑨ 暖房や湯沸かし器周辺ではゴキジェットプロを使わない
スプレー缶の中には、液化石油ガスなどの可燃性のガスが入っています。殺虫剤だけでは噴射した時の威力が無いので、ガスの圧力で薬品を広く遠くまで飛ばしているのです。そのため、ガスコンロ、湯沸かし器、ストーブ、ヒーターといった暖房器具や火を扱う家電のそばで使用するのは大変危険です。
スプレー缶は小さなガスボンベと思って注意して使用するようにしましょう。
■⑩ ゴキジェットプロはを使用した後は換気する
ゴキジェットプロを使用した後は、換気扇を回したり、窓をあけたりして十分に換気うるようにしましょう。
また、スプレーがついたカーテンや家具などは変色してしまう恐れがあるので、もしゴキジェットプロがかかってしまったら、すぐに水拭きをするなどして薬剤を落とすようにしてください。 食器や子供のおもちゃ、服や観葉植物なども、もしスプレーがかかったら洗ったり拭いたりするようにしましょう。
■⑪ ゴキジェットプロが手についてしまったら
ゴキジェットプロが手についてしまったら、すぐに石けんでよく洗いましょう。うがいや鼻うがいをするのもオススメです。
2 ゴキジェットプロに使われている成分
ゴキジェットプロと医薬品ゴキジェットプロのポイントは「イミプロトリン」と「メトキサジアゾン」という強力な有効成分です。
■①「ゴキジェットプロ」に入っている成分
一般的に緑缶と言われている「ゴキジェットプロ」は「防除用医薬部外品」です。「防除用医薬部外品」とは、ハエや蚊、ノミなどの駆除や防止を目的とした殺虫剤や虫除けのことを言います。
ゴキジェットプロには「イミプロトリン」という即効性がとても高い成分が入っています。これまでのゴキブリ用殺虫剤の数十倍の威力があると言われている程です。ゴキジェットプロは、300ml入りスプレーと、450ml入りスプレーの2種類があります。
300ml入りスプレーにはピレスロイド系イミプロトリンが0.4755w/v%(原液量70mL)入っており、450ml入りスプレーには0.4755w/v%(原液量105mL)入っています。
イミプロトリンという成分は、ゴキブリの動きを一瞬にして止めることができ、他社の殺虫剤よりも早く秒速で退治できる威力があるのです。
イミプロトリンは噴射するとゴキブリの神経にすぐ作用します。そして、気絶するようにしてゴキブリがひっくり返るのです。 スズメバチを駆除する蜂用の殺虫剤にも同じような成分が使用されており、同じく即効性があります。
■②「医薬品 ゴキジェットプロ 秒殺+まちぶせ」に入っている成分
「医薬品 ゴキジェットプロ 秒殺+まちぶせ」は「第2類医薬品」です。缶の色は濃い緑をしています。「第2類医薬品」とは副作用や相互作用などがあるので、安全に使うために注意がいるもののことを言い、対面販売か通信販売で販売することができる薬品です。
薬剤師か燈籠区販売者が対応して販売するのが望ましいとされています。一般的な「ゴキジェットプロ」よりも効き目は強いのですが、その分扱うのには注意が必要です。
「医薬品 ゴキジェットプロ 秒殺+まちぶせ」には、医薬部外品の「ゴキジェットプロ」にも入っている「イミプロトリン」に加えて、「メトキサジアゾン」という成分が入っています。「メトキサジアゾン」は、薬に耐性のあるゴキブリにも効果が高いと言われている薬品で、バルサンなどの燻煙剤にも入っている殺虫有効成分です。
殺虫剤がかかった部分に薬効が残る効果が強いので、待ち伏せ用の仕様が追加されています。
有効成分の含有量ですが、1缶につき、イミプロトリンが0.5g、メトキサジアゾンが0.41gとなっており、イミプロトリンは緑缶のゴキジェットプロよりも多く含まれているのが数字からもわかります。
3 ゴキジェットプロの価格
ここに掲載された価格は2017年10月8日時点のものです。
■300ml 参考価格864円
Amazon 488円
価格コム くすりのレデイ 487円
楽天市場 くすりのチャンピオン 513円
このことから490円以下であれば値段的にも安く、500円前後であれば価格をおさえていると考えて良いでしょう。
■スキマ用ノズル付き450ml 参考価格1,210円
Amazonの場合 629円
価格コム SEIYUドットコム 624円
楽天市場 明日香ドラッグ 777円
アース製薬公式ネットショップ 821円
このことから630円以下であればかなり価格は安く、700円台で販売していても高くはないと言えるでしょう。
■医薬品 450ml 参考価格1,166円
Amazon 827円
楽天市場 ベイドラッグ(ドラッグ横浜) 810円
このことから810円から820円代で販売しているのであれば、かなり値段的に安いと考えられます。
4 ゴキジェットプロのペットへの影響は?チェック項目5つ
■①カブトムシ、カメ、カエルなどを飼っていたら要注意
ゴキブリが秒速で死ぬので、ゴキジェットプロはペットや人間に害は無いのかと心配になる人もいる程です。
結論から言うと人間と昆虫の神経の構造は異なってるため、「イミプロトリン」は「人間には強烈な害を及ぼす事はない」ことが確認されています。
しかし、昆虫、両生類、爬虫類などのペットを飼っている場合は、神経細胞に毒の成分が働きかけてしまうため注意が必要です。カブトムシやカメ、カエルなどにゴキジェットプロが降りかかってしまわないように気をつけて下さい。
■②鳥への影響は?
インコや文鳥など鳥をペットとして飼っている場合はどうでしょうか。
「イミプロトリン」は鳥の神経に対する作用はとても弱いと言われ、極めて害は少ないとされています。
もし心配であれば、ゴキジェットプロを噴射する時には、別の部屋に鳥かごを移動させてあげましょう。
■③イヌ、ネコ、ウサギへの影響は?
「イミプロトリン」は哺乳類の神経への作用はとても弱いので、イヌ、ネコ、ウサギ、ペット、もちろん人間にも比較的安全な神経毒であると言われています。
しかし、心配な場合は、ペットを違う部屋に移動させるなどして、ゴキジェットプロを吸い込まないようにしてあげましょう。
■④ゴキジェットプロで、もしも異常が起きたら?
もし「ゴキジェットプロ」や「医薬品ゴキジェットプロ」を使用していて体に異常が出てきたら、すぐに病院に行って「ピレスロイド系の殺虫剤」であることを医者に説明してください。
「医薬品ゴキジェットプロ」の場合は、「ピレスロイド系の殺虫剤」の他に「オキサジアゾール系の殺虫剤」の成分も中に入っていますので、病院で説明するようにしましょう。
■⑤人体への影響について
これまでに、薬やコスメなどで湿疹やかゆみ、かぶれ、または赤くなったりというようにアレルギー症状が出たことのある体質の場合は、使用する前に医師や薬剤師に「ピレスロイド系の殺虫剤」や「オキサジアゾール系の殺虫剤」を使っても大丈夫か相談してみましょう。
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まとめ
ゴキジェットプロは3種類ありますが、同じ購入するのであれば、スキマノズルがついている「ゴキジェットプロ(医薬部外品)」か「ゴキジェットプロ(医薬品)」の450mlがオススメです。ゴキブリに出会った時に瞬殺するだけでなく、ゴキブリが出そうな場所にスプレーしておきたいのであれば「オキサジアゾール系の殺虫剤」が入った「ゴキジェットプロ(医薬品)」を購入しましょう。
また退治の際は、なるべくゴキブリのお腹に気体が当たるように狙い、30センチの距離をできるだけ保ちスプレーが基本です。