きちんと洗ったつもりなのに、洗濯物がクサイ時がありますよね。いつもと同じ洗い方なのに、どうして今日は臭うんだろうと不思議になります。キレイに洗ったつもりのタオルなのに、顔を近づけるとツーンと生乾きのニオイがしてくると非常に残念ですよね。
いい香りのする柔軟剤が増えましたが、柔軟剤は部屋干しのの臭さを強いニオイで誤魔化しているだけなので、ニオイの元は残っています。
どうすれば部屋干しのニオイはしなくなるのでしょうか?ここでは、つーんとしたクサイ臭いの洗濯物になってしまう原因と、臭くならない洗濯方法について調べてみました。
生乾きの臭いの原因
生乾きのニオイの元は、【4メチル3ヘキセン酸】というものです。このニオイの原因は花王の研究により見つけられました。花王は、この研究を生かして「アタックNeo抗菌EXダブルパワー」という洗剤を作っています。
生乾きのニオイの大元は「モラクセラ真正細菌」というもので、「モラクセラ真正細菌」が増殖する時に、ニオイの元【4メチル3ヘキセン酸】ができてしまうのです。
「モラクセラ真正細菌」は、新しい服にもついています。しかし新品の服からは生乾きの臭いがしないのは、増殖分解して【4メチル3ヘキセン酸】を出していないからです。
臭い【4メチル3ヘキセン酸】が発生するには条件があります。
① 悪臭菌が繁殖しやすい温度(60度以下)である
② 雑菌が繁殖しやすい高い湿度である
③ 菌の栄養源となる皮脂汚れがある
この3つ条件が揃うと、生乾きのニオイがしてくるので要注意です。
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1.乾燥機が低温(60度以下)の場合
生乾きのニオイの元「モラクセラ真正細菌」は、温度60度以上の場合は臭い物質を出さないことが花王の研究によってわかりました。洗濯物を60度以上で乾かせば、におわないのです。
洗濯物全体を60度以上にする一番手軽な方法は、コインランドリーのガス乾燥機で乾かすことです。
家庭用の電気式衣類用乾燥機で60度以上になるものは、ほとんどありません。しかし、コインランドリーの乾燥機の多くはガス式のため、80度から120度の高温で洗濯物を乾かします。
注意してほしいのが、一度生乾きのニオイがついてしまったものを高温乾燥しても、生乾きのニオイを取ることはできないということです。脱水してすぐに高温乾燥するよう、コインランドリーを活用すると良いでしょう。
2.脱水したらすぐにアイロン
アイロンも手軽にニオイの元を無くしてくれるアイテムです。
脱水したらすぐにアイロンをかけてニオイの元「モラクセラ真正細菌」を滅菌しましょう。洗濯物を乾かす時間が長いほど悪臭菌は繁殖してしまうので、脱水をかけた洗濯物をすぐにアイロンがけするのがポイントです。
アイロンの温度は、【150度】または【中】より熱くしてください。ほぼ乾いた状態までアイロンがけすることで、部屋干しのニオイをさせずに洗濯物を乾燥させることができます。
3.60度のお湯で洗う
悪臭の元である「モラクセラ真正細菌」は、60度以上であれば増殖分解せず、クサイ臭いも出しません。そのため、洗濯物を60度以上のお湯で洗ってしまえば、洗濯する時に除菌できるのです。
日本の洗濯機でも、少数ですが60度で洗うコースがある洗濯機があります。パナソニックや東芝の洗濯機では、高温で洗える洗濯機もあるので、興味がある場合は探してみてください。説明書に「温水洗浄」と書かれています。
ヨーロッパでは60度や80度といった、熱湯のような温度で洗濯する週間があります。もちろん洗濯機も高温仕様になっています。ヨーロッパの洗濯機は高温のお湯で10分以上洗濯することで、部屋干しのニオイの元を除菌消臭しているのです。
一度生乾きのニオイがついてしまった洗濯物は、60度以上のお湯につけて悪臭菌の増殖をストップさせることで臭わなくなります。一度部屋干ししてくさくなったら、そのまま乾かしてもニオイが消えることはありません。再度洗うか、60度以上のお湯につけましょう。
4.風呂の残り湯はやめる
普段、洗濯する時にはお風呂の残り湯を使用している家庭も多いことでしょう。もし、洗濯物から生乾きのイヤな臭いがしていたら、しばらく風呂の残り湯を使うのは止めてみましょう。
お風呂の残り湯には、人から出た皮脂汚れや細かい毛、石鹸カスなどが溶けています。これらは時間が立つごとに雑菌とくついて繁殖し、悪臭菌の元になるのです。風呂の残り湯を使って洗うと,皮脂汚れや雑菌の入った水で洗濯することになるので、洗い上がった洗濯物の繊維の中に汚れや雑菌が残りやすくなってしまいます。
雑菌が増えやすい梅雨時から台風シーズンまでの間だけでも、風呂の残り湯は止めてみましょう。
5.洗濯物同士をくっつけて干さない
洗濯物同士をくっつけて干してしまうと、なかなか洗濯物が乾かずに、生乾きの臭いが発生してしまいます。洗濯物と洗濯物は、最低でも5センチは離して干すようにしてください。
2005年の『におい・かおり環境学会誌36巻2号』に掲載の、松永聡氏による「日常生活における洗濯衣料の部屋干し臭とその抑制」という研究によると、洗濯物が臭くなるかどうかは干してから5時間以内が決め手になります。
5時間以内に乾かさないと、悪臭菌が衣類に残った皮脂汚れや汗、ホコリなどをエサにして増殖してしまうので早く乾燥させなくてはいけません。そのためには、洗濯物同士をくっつけずに最低5センチ以上離して干す必要があります。
梅雨時などは、晴れるまで洗濯しないでおくと、洗濯物が山のようにたまってしまいます。部屋の中に干す洗濯物が多いほど、乾きが遅くなってしまうので、洗濯はこまめに行ってください。
6.一回の量は洗濯機の8割に
一回に洗濯する洗濯物の量は、洗濯機の説明書にかかれているボリュームの8割程度にしておきましょう。あまりギチギチに洗濯物を入れてしまうと、洗剤が洗濯物の奥まで届かずに服に汚れが残ってしまうのです。服に残った汚れや雑菌は部屋干しの臭いの元になってしまうので、選択する時はゆとりを持って洗う必要があるのです。
例えば、パナソニックの「ななめドラム洗濯機 NA-VS1100L」は、洗濯・脱水容量が10キロです。そのため、理想的な洗濯物の量は8キロまでになります。
7.部屋の中央に干す(カーテンレールNG)
部屋の中で、一番洗濯物が乾きやすいのが部屋の中央で、一番乾きにくいのが窓際や壁際です。よくカーテンレールなどにハンガーをひっかけて洗濯物を干すことがありますが、あまり効率の良い乾かし方とは言えません。部屋の真ん中に干すために、部屋に突っ張り棒を設置したり、室内用の折りたたみ式洗濯物干しを使ったりすると良いですよ。
8.アーチ干しにする
LIONが研究した「アーチ干し」の結果は、2013年名古屋の椙山女子大学で開催された日本繊維製品消費科学会(2013年度年次大会)で発表されました。
洗濯物の干し方には、それぞれのクセや習慣がありますよね。同じ干すなら早く乾燥する干し方をマスターしてしまいましょう。
LIONは、物干し角ハンガーを使った洗濯物干しで、どのような長さで干したら良いか実験を重ねています。そしてわかったのが、両端が一番長い洗濯物で、真ん中が短い洗濯物になるような「アーチ干し」が一番はやく乾くということです。
「アーチ干し」とは逆に、一番長い洗濯物を中央にして両端を短い洗濯物にする「V干し」は、「アーチ干し」よりも乾くのに30分長くかかってしまいます。長い洗濯物と短い洗濯物を、互い違いに干す「長短干し」も、「V干し」と同様に「アーチ干し」よりも乾くのに30分長くかかってしまいます。
これからは洗濯物は「アーチ干し」にして乾かしましょう。
9.服の間に空間を作って干す
せっかく洗った洗濯物も、乾かし方が悪いと「モラクセラ真正細菌」が増殖して臭くなってしまいます。LIONでは、タオルのような大きくて乾きにくい洗濯物が、どのように干すと早く乾くか実験をしています。
LIONが研究した洗濯物の干し方による、乾燥時間の違いです。扇風機を活用するとだいぶ乾燥時間が短縮できますね。
どの干し方も、さほど変わりがないように思えてしまいますが、実は丸くぐるっと干す「囲み干し」が一番早く乾くことがわかりました。
他の干し方に比べて、1時間半以上早く乾くので、これはぜひ実践したいですよね。
10.太めのハンガーを使う
干す時に使うハンガーの太さによっても、洗濯物の乾き具合が違ってきます。細いワイヤーハンガー1本だけだと、服の表と裏がくっついてしまって効率的に乾きません。できれば太めのハンガーに吊り下げて、服の表と裏がくっつかず、中に空気が通る状態で乾かすと良いでしょう。
もし太めのハンガーが無ければ、ワイヤーハンガーを曲げて中に空間を作るようにすると良いでしょう。
11.長いものはM字に干す
LIONは洗剤ではなく、洗濯物の干し方も研究しています。長い洗濯物を「M字型」で干しているところです。
細長いタオルや、バスタオルなどは、縦長の短冊型にして干すよりも、円を描くように「囲み干し」にしたり、ヘビのように「ジャバラ干し」にしたりすると早く乾きます。「囲み干し」のほうが早く乾きますが、角ハンガーを占領してしまって他の洗濯物が乾かせなくなってしまうのが難点です。
洗濯場所もあまり無くて、それでも早く乾かしたかったら「M字型(ジャバラ型)」に干しましょう。下から除湿機や扇風機を当てるのも、効果的ですよ。
12.途中で上下、表裏をチェンジする
ズボンや厚めの生地の服などは、上のほうだけ乾いて、下のほうは濡れている場合があります。雨の日など、なかなか乾かない時は、乾燥している途中で上下、表裏をチェンジしてみましょう。分厚い生地で表は乾いて裏は湿っているようであれば、ある程度表が乾いたと思ったら、服を裏返しにして干してみましょう。
また、ポケットのあるものは、ポケットの中の生地を外に出すことで早く乾かせます。Gパンのように分厚い生地は、最初は腰を上にして干し、後からスソを上にして干すなど工夫してみましょう。
干してから5時間以内に乾かさないと、悪臭菌が増殖してしまいます。生乾きの臭いをさせたいためには、早く乾燥させる工夫が必要です。
13.突っ張り棒で干す場所を増やす
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洗濯物がいつまでも乾かないで濡れていると、部屋干しのクサイニオイが発生してしまいます。
部屋の中に干す場所が足りなかったら、思い切って突っ張り棒で干す場所を増やしましょう。
突っ張り棒は、15センチ程度のものから、伸ばせば2メートル80センチになるものもあります。
部屋の壁から壁に設置したり、洗面所のスキマなどに設置することで、家の中に洗濯物を干す場所をたくさん作ってみましょう。
突っ張り棒には、ぶら下げられる重さが決まっていますので、長さだけでなく説明書をよく読んでから選んでください。
14.部屋干し用洗剤
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部屋干しの臭いが気になる時は「部屋干し用に特化した洗剤」を使ってみましょう。いつも使っている洗剤だけでは落ちない臭いニオイを取る成分が入っているので、効果も期待できます。
部屋干し用洗剤には下記の2タイプがあります。
・洗剤に消臭除菌成分が加えられているもの
・消臭除菌成分だけで販売されているもの
例えば、LIONの「部屋干しトップ 洗濯洗剤 粉末 除菌EX」は、洗剤に消臭除菌成分が加えられているので、それだけ単体で使用することができます。ニトムズの「デオラフレッシュ」は、消臭除菌成分だけで販売されているものなので、いつも使っている洗剤もあわせて使わなくてはいけません。
今使っている洗濯洗剤では、何だか部屋干しのニオイがするという場合は、消臭除菌成分だけで販売されているものを買って洗濯の時に一緒に入れましょう。洗濯洗剤を買い替えるタイミングであれば、消臭除菌成分が入っている洗剤を購入すると良いでしょう。
15.塩素系漂白剤
漂白剤には「塩素系漂白剤」と「酸素系漂白剤」があります。どちらも衣類の消臭、除菌には効果があり、部屋干しのイヤな臭いを防いでくれます。適当に家にあるほうの漂白剤を使えば良いかというと、「塩素系漂白剤」と「酸素系漂白剤」はそれぞれ使用方法が違いますので、よく覚えておきましょう。
「塩素系漂白剤」は、とても漂白するパワーが強いので色柄物も白くしてしまいます。そのため、真っ白にしたい衣類や布以外は使用することができません。色柄物で除菌、消臭したい場合は「酸素系漂白剤」を使用しましょう。
木綿、麻、ポリエステル、アクリルでできていて、水洗いが可能な白い布や服であれば「塩素系漂白剤」がほぼ使用できます。ファスナーやボタンなどがついているものは使用できませんので、注意してください。
16.酸素系漂白剤
洗濯する時に、服に残った汚れを残さず落とすために「酸素系漂白剤」を使ってみましょう。普段つかっている洗濯洗剤に「酸素系漂白剤」を加えるだけでOKです。
「酸素系漂白剤」は、漂白剤の中の酸素が汚れに反応して、油汚れや皮脂汚れを分解します。量としては、洗濯1回分の水約60Lに対して、「酸素系漂白剤」が大さじ2杯ほど(30グラム)が目安になります。
17.重曹を洗剤にプラス
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洗った後の洗濯物に汚れが残っていると、それが部屋干しのクサイ臭いの元になってしまうので、しっかり汚れを落とす必要があります。洗濯する時に、普通の洗剤の他に重曹をプラスすると汚れ落ちが良くなりますので試してみましょう。
重曹はエコ洗剤として知られており、値段も安いのでコスパの良い洗剤でもあります。水量10Lに対して大さじ1杯程度の重曹を加えます。これだけで消臭効果があり、臭いの元の皮脂汚れを落としやすくしてくれます。
重曹は洗濯だけでなく、鍋が焦げ付いた時や、キッチンやお風呂場の掃除にも重宝します。お試しサイズの量ならば、100円ショップにもありますよ。
18.浸け置き洗い
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「浸け置き洗い」は、普通に洗濯する前に汚れがひどい服だけ「30分から2時間」ほど浸け置きましょう。
洗濯しても洗濯物の中に皮脂汚れや油汚れが残っていると、悪臭の元になってしまいます。洗濯機で普通に洗濯しただけでは、頑固な汚れは落としきれない場合があります。汚れのひどい洗剤は、他の洗濯物と一緒に洗う前に前処理として【浸け置き洗い】をしましょう。
浸け置き洗いする時の洗剤は、普通の洗濯用洗剤でかまいません。洗剤は「酸性」「中性」「アルカリ性」の3種類ありますが、洗濯物の汚れには「アルカリ性」が一番です。「中性」洗剤はおしゃれ着洗い用洗剤によく見られますが、「アルカリ性」のものよりも洗浄力は優しくなります。
また、洗剤は「弱アルカリ性」よりも「アルカリ性」のほうが、汚れ落ちは良くなります。
普通の洗剤にプラスして、酸素系漂白剤を入れてもスッキリ汚れが落ちます。酸素系漂白剤は色柄物に使用できますが、塩素系漂白剤に間違って浸けてしまうと脱色されてしまいますので気をつけてください。
19.洗剤を多く入れすぎない
洗剤はいっぱい入れると汚れがよく落ちて部屋干しのニオイもしなくなる、というわけでは残念ながらありません。それぞれ洗剤にとって、適量が決められているんです。
適量よりも多く洗剤を入れてしまうと、洗剤が水に溶けずに残ってしまいます。水に溶けなかった洗剤が洗濯槽につくと、ホコリと一緒になって黒カビの元になります。そして、繊維の中に石鹸カスとして入り込んでしまうと、皮脂汚れと一緒になって悪臭菌の元になります。
例えば「LIONの部屋干しトップ除菌EX」の粉末洗剤は、水30リットルに対して洗剤は25グラムが最適です。水30リットルで最適な洗濯物量は、1.5キロなので、Tシャツなら15枚ほどで、タオルなら20枚ほどの量になります。これだと洗濯できる量が少し少ない気がしますよね。普通の洗濯機は、30リットルよりも量が多くできています。
人気の洗濯機「日立ビートウォッシュBW-V80B」は、一番多く水を入れられる量が62リットルです。「LIONの部屋干しトップ除菌EX」なら50グラムを入れるのが適量で、洗える洗濯物はTシャツなら30枚ほどで、タオルなら40枚ほどになります。
洗剤が服に残ると汚れとドッキングして悪臭菌を育ててしまいますので、洗剤は適量を入れましょう。
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20.洗濯機に入れる順番は大きいものから
服に汚れが残っていると、雑菌が増えて臭くなってしまいます。洗濯の時に効果的に汚れが落ちるように、洗濯機に入れる洗濯物の順番は考えましょう。何も考えずに洗濯物を洗濯機に入れているかもしれませんが、実は入れる順番で汚れの落ち具合が大きく変わるのです。
洗濯機に入れる順番は、大きいものからが基本です。バスタオルなどの大きなものがあれば、一番先に入れます。その次は、普通の洗濯物を入れます。最後に入れるものが、ネットに入れた洗濯物です。バスタオルのような大きな洗濯物が、一番上にあるとよく洗えません。
洗濯物を入れる順番を変えるだけでキレイになるので、さっそく今日から実践してみましょう。
21.洗剤を泡立ててから洗濯物を入れる
洗っても服に汚れが残っていると、それが生乾きのニオイの元になってしまいます。服に汚れを残さない洗濯をするために、洗剤を泡立ててから洗濯物を入れましょう。
洗濯機に洗剤を入れる時に、水と洗濯物を入れてから洗剤を入れてないでしょうか?洗濯洗剤を使う時は、最初に洗剤を入れるのが基本です。次に水を入れて泡立たせ、最後に洗濯物を入れます。洗剤をたっぷりと泡立たせることで、洗剤成分を服の繊維の隅々に行き渡らせることができるのです。
洗剤をたくさん入れれば、悪臭菌が必ず消えるというわけではありません。一回の洗濯に、あまりたくさんの洗濯物を洗濯機に入れすぎると、いくら洗剤を入れても汚れが取りきれません。また、水に洗濯洗剤が溶けないで残っていたら、洗剤の無駄遣いになってしまいます。
洗剤が水洗の時に取りきれずに洗濯物の繊維の中に残ってしまうと、石鹸カスになってニオイの元となってしまうので注意してください。
一度の洗濯に使用する洗剤の量も、洗濯物の量も、それぞれ適量がありますので、説明書をよく読んで使うようにしましょう。
22.ファブリーズなどの市販の除菌スプレー
ファブリーズなどの市販の除菌スプレーは、シュッとスプレーするだけで洗濯した時のような消臭効果があります。細かい水滴となって繊維の置くまで消臭成分が広がるので、部屋干しの臭いにも速攻で働きかけます。
こんなにニオイが取れるなんて、中に何が入っているのか不安になるかもしれませんが、ファブリーズの主成分はトウモロコシ由来の消臭成分です。また、クウォットというコスメや石鹸に使われている酸が除菌成分として入っています。
目に入ったり、子どもが布製品を口に含んだ場合でも安全性上の問題は特に無いというP&Gの実験結果もあるので、子どもやペットのいる家庭でも使用することができますね。
23.アルコールスプレー(柔軟剤の香りも消える)
脱水終了後の洗濯物に、アルコールをスプレーすると雑菌の繁殖がおさえられて生乾きのイヤな臭いがしなくなります。生乾きの臭いもしなくなりますが、柔軟剤の香りも消えてしまいますので注意しましょう。
アルコールは様々な菌の細胞膜をすり抜けて、細胞の中のタンパク質などを溶かします。溶かされたことで菌は死んでしまいますので、これ以上悪臭菌を増殖させずに消毒できるというわけです。
よく「アルコール」と「エタノール」は違うのか悩んでしまいますが、「エタノール」は正式名を「エチルアルコール」と言います。アルコールは消毒に使用したり、お酒に入っていたりする「エチルアルコール」や、アルコールランプの中に入っている「メチルアルコール」、その他に「ブチルアルコール」というのもあります。
「アルコール」はアルコール類の総称で、「エタノール」はその中の1つの名前ということなのですね。消毒用のアルコールは「エタノール」か「イソプロピルアルコール」があり、効果はどちらもほぼ同じです。薬局で販売しているほうを使用すれば良いでしょう。
24.除湿機
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洗濯物は乾かす時間が長いほど、クサイ臭いの元になる悪臭菌が繁殖してしまいます。洗濯物は乾かす時間が長いほど、クサイ臭いの元になる悪臭菌が繁殖してしまいます。
2005年の『におい・かおり環境学会誌36巻2号』に掲載されている松永聡氏の「日常生活における洗濯衣料の部屋干し臭とその抑制」という研究によると、洗濯物が臭くなるかどうかは干してから5時間以内が決め手だそうです。5時間以内に乾かさないと、悪臭菌が衣類に残った皮脂汚れや汗、ホコリなどをエサにして増殖してしまうのです。
洗濯物が一晩経っても、まだ何となく湿っているというような部屋の場合は、除湿機を使ってみましょう。LIONの研究によると、洗濯物の横よりも真下に除湿機を置くほうが早く乾きます。除湿機を使用しないと三倍以上、乾くまで時間がかかってしまいますので、ツンとした部屋干しの臭いを発生させないためには家電の力も借りましょう。
LIONが行った、除湿機を置く場所と、洗濯物が乾く時間の実験結果です。
除湿機を使う時は、なるべく狭い部屋でドアや窓を閉めて一気に乾かすのがポイントです。
25.扇風機
洗濯物は、風があたると早く乾きます。それは、洗濯物のまわりの湿った空気が、風によって乾燥した空気と入れ替わるためです。外に干していれば、自然の風で乾くかもしれませんが、部屋の中は何かで風を発生させないと空気は止まった状態になってしまいます。
そこで活躍するのが扇風機です。湿度のある重たい空気と、乾いた温かい空気が入れ替わればいいので、扇風機の速度は「弱」でもかまいません。
LIONによる、扇風機を使用した場合と、使用しない場合の「タオルを乾かした時の水分量の変化」のグラフです。<20℃ 相対湿度60%>
扇風機をつければ2時間程度で乾きますが、扇風機が無いと4時間以上かかってしまいます。
26.浴室乾燥機能
パナソニック 浴室換気乾燥暖房器 FY-13UG6V
最近は「お風呂の中で洗濯物が干せる家」も増えました。もし家のお風呂の換気扇に乾燥機能がついていたら、使わない手はありません。
お風呂の乾燥機能というと電気代が心配かもしれませんが、3時間つけて100円程度です。
例えばパナソニックの「バス換気乾燥機 FY-13UG6V」を1時間かけたとしましょう。「FY-13UG6V」は1.3KWなので、
消費電力(1,300w)÷ 1000 × 1時間 × 1kWhあたりの電力量料金(26円) =33.8円
となります。
1kWhあたりの電力量料金は家庭によって違いますが、ここでは26円としています。これは東京電力の【従量電灯プランB】で、契約容量が【30A(アンペア)】の時に、【120から300kWh】使った時の1kWhあたりの料金が、【税込26円】というのを元にしています。
他の浴室乾燥機は消費電力が1,200wという機種もあるので、これよりも更に電気代がお安くなりますね。「におい・かおり環境学会誌」の松永聡氏の研究によると、洗濯物は5時間以内に乾燥させないと、悪臭菌が増えて臭くなるとのこと。
臭わない洗濯物を仕上げるには、なるべく短時間で乾かすことが必要なのです。
27.洗濯前の衣類は洗濯カゴへ
アイリスオーヤマ ランドリーバスケット
脱いだ服は洗濯機に直接入れず、洗濯カゴを用意してその中に入れましょう。なるべく網や目が大きくて、通気性の良いものがオススメです。
洗濯機の周囲はスペースが取りにくいので、洗濯カゴを置いていない家もよく見られます。しかし脱いだ服を洗濯槽に入れてしまうと、水分があって温かく湿気がこもりがちな洗濯機の中で雑菌が繁殖してしまうのです。
洗う前の衣類は、洗濯カゴに入れましょう。
28.洗濯したらすぐ脱水、乾燥を
朝、仕事に出る前に洗濯機を回すけれども、脱水と乾燥は仕事から帰った後にしている、ということはないでしょうか?確かに洗濯は時間がかかりますし、今は洗濯まで、今は脱水までというように、小分けにしたくなりますよね。しかし洗濯は一気に洗濯から脱水、乾燥まで仕上げないと悪臭菌が増殖してしまうのです。
洗濯機はモーターで動いているので、途中で止まっても洗濯槽の中に熱がこもっています。洗濯した水の中には、皮脂汚れやホコリ、石鹸カスなどが浮いています。それを長時間放置することで、雑菌が繁殖してしまうのです。
また、脱水や乾燥まで行った後、ずっと洗濯機の中に洗濯物を入れているのも雑菌の温床となってしまいます。水分があって、温かい場所はカビ菌や雑菌、悪臭菌が増えやすいので、洗濯が終わったら早く洗濯物を外に出しましょう。
29.洗濯機の掃除
洗濯槽の掃除は、1ヶ月から2ヶ月に1度がオススメです。1回の掃除で、酸素系漂白剤を約500グラム使用します。洗濯機の中の洗濯槽が汚いと、洗濯物に汚れがついてしまいます。それがニオイの元となってしまうので、定期的に洗濯槽を掃除する必要があるのです。
洗濯槽の汚れは洗濯槽の表側ではなく、洗濯槽の裏側についているのでなかなか目では確認しにくいものです。新品の洗濯機を購入しても半年後には洗濯槽の裏にカビが生えているので、どんなに気をつけていても洗濯槽の裏は汚くなってしまうのです。小さなカビ菌や雑菌がウヨウヨいる中で洗濯をしていたら、綺麗にするために洗いたいのに、かえってカビ菌や雑菌に洗濯物を浸しているようなものです。
<洗濯槽の掃除の手順>
どうも最近洗濯物が臭うと思ったら、まずは洗濯槽の掃除をしてみましょう。
今日の洗濯が全部終了したら、酸素系漂白剤500グラムを洗濯槽に入れて、水を一番高い位置まで入れます。説明書などで、自分の洗濯機がどれ位まで水を入れられるか調べておきましょう。そして、標準コースで一度洗濯機を回して、酸素系漂白剤を全体になじませます。このまま一晩放置するだけで、洗濯槽の裏の黒カビがゴッソリとれますよ。
次の日の朝にもう一度ダメ押しで標準コースで洗濯機を回して、浮き上がってきたゴミを網などですくい取りましょう。その後排水すれば、洗濯槽のお掃除は完了です。
30.洗濯しながら除菌できるアイテム
洗濯槽に黒カビが生えていると、カビが洗濯物にくっついてニオイの元となってしまいます。毎月洗濯槽の掃除だけでなく、いつもの掃除で洗濯槽のカビ取りと衣類の除菌や消臭が同時にできたら良いですよね。そんな便利グッズが、いくつか販売されているんです。
例えばテイクネットが販売している「洗濯槽快」は、洗濯する時に洗濯物と一緒に入れるだけで、洗濯槽のカビを取って、服も消臭してくれます。帆立貝から作る焼成カルシウムでできているので、敏感肌の方や子どもやお年寄りのいる家庭でも安心して使用できます。
洗濯しながら除菌ができるので大変人気があり、Amazonでも60件以上の口コミが寄せられています。イヤなニオイも、良いニオイも全て吸い取ってくれるので、アロマが香る柔軟剤などは効果が薄くなってしまうので注意してください。
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アイスリー工業の「ヨードのクリーンプラス洗濯機用」も、洗濯物と一緒に入れて洗うだけで、除菌成分が出て洗濯物から悪臭がしなくなります。部屋干しのニオイの元となる雑菌やカビ菌を減らし、洗濯槽もカビにくくなります。天然由来のヨードを使用していて、洗濯していない乾いた洗濯槽にポンといれておくだけでも、洗濯槽の除菌をしてくれます。
31.洗濯後に洗濯機のフタを開けておく
洗濯した後に、すぐ洗濯機のフタを閉めてしまうと、洗濯槽の中にカビや雑菌が増殖してしまいます。洗濯した時の熱と、洗濯物で出た皮脂汚れやホコリ、そして洗濯した時の水分と、雑菌が増えやすい条件がそろっているからです。
洗濯した後は、洗濯槽が乾燥するまでフタを開けておきましょう。小さな子どもやペットがいる場合は、洗濯機の中に入って遊んでしまわないように注意してください。
洗濯槽のカビが増えると、それが服について悪臭の原因となってしまいます。いつも綺麗な洗濯槽にしておきましょう。
まとめ
梅雨時や台風シーズンには、家の中に洗濯物が干せなくて困りますよね。そんな時でも、今回のコツを使えば部屋干しでも臭くなりませんので実践してみましょう。大切なことは、干してから5時間以内にきっちり乾燥させることと、服の中に汚れを残さないことです。
この二つがクリアできれば、ツーンとした生乾きのニオイからサヨナラすることができますよ。
いくら洗濯しても、洗濯物が同じ場所に密集していると、空間の湿度が急激にアップしてしまってなかなか乾きません。突っ張り棒などで部屋の中に干す場所を新しく作ったり、折りたたみ式の洗濯物干しを利用したりして、まずは干す場所を増やしてください。
また、扇風機や除湿機、乾燥機などえ風を絶えず動かす工夫をして早く乾燥させましょう。